2009/06/21 - 2009/06/27
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旅人のくまさんさん
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<はじめに>
2009年の第4回目の海外旅行です。シルクロードを巡る中国旅行です。中国旅行としては17回目となりました。シルクロードは、かつてのNHK番組を毎回視聴し、その後発刊された書籍も買い揃えました。その本は、今も手元にあります。いわば私にとっての憧れの地です。
<旅のあらまし>
6月21日(日):出発、上海経由西安へ、西の城門
ツアーに参加しての7日間の中国シルクロード旅行の始まりです。セントレア空港での集合時間は7時でしたから、始発の地下鉄に乗って出掛けました。9時発の中国東方航空のMU292便での出発です。上海で乗継ぎ、西安に向かいました。西安に到着したのは14時過ぎ、早速西安市内の見学です。西安はかつての長安の都、シルクロードの東の起点の地となります。
西安で最初に見学したのは、西の城門です。10年以上前に見学した時のイメージがそのまま残っていました。城壁の上の広い通りは、マラソン大会が開かれていると、その時にお聞きした記憶があります。前回見学したのは、同じような時期のツバメが飛び交う、1997年の6月中旬のことでした。
西の城壁見学の次は、鐘楼と鼓楼の見学でした。夕食のレストランのすぐ近くでした。ホテルにチェックインした後、オプショナルツアーの唐歌舞ショーを観劇しました。唐の時代の歴史絵巻などのプログラムでした。
6月22日(月):西安、華清池、兵馬俑坑、秦始皇陵、西安から蘭州経由敦煌へ
シルクロード旅行2日目です。西安では1泊だけで敦煌への移動ですから、荷物を纏めて出発しました。帰りにも西安に立ち寄り、同じホテルに宿泊しました。
西安と西安郊外での見学は、定番になっている華清池、兵馬俑坑と秦の始皇帝陵でした。最初に見学した華清池は、唐時代の玄宗皇帝と楊貴妃のロマンの地です。はじめて見学した15年ほど前に比べますと、観光地としてかなり整備がされていました。
次に見学した兵馬俑坑は、銅馬車から1?3号坑までのすべてを見学しました。10年少し前の見学の時には、写真撮影が禁止されていましたが、今回は自由に撮影できました。
兵馬俑と併せて世界文化遺産に登録されている秦の始皇帝陵は、陵に登って見学することができました。地下宮殿の言い伝えがあるものの、未だ謎が残っている秦時代の陵です。西安での見学の後、空路で蘭州を経由して敦煌に向かいました。
6月23日(火):敦煌、莫高窟
昨晩遅く敦煌のホテルに到着しました。今日は今回の旅行のハイライトの一つ、莫高窟の見学です。内部の写真撮影は出来ませんので、近くから莫高窟の外観等を撮影しました。
8時10分頃にバスでホテルを出発し、莫高窟に向かいました。敦煌の市街が過ぎると、すぐに砂漠の光景になりました。日本では井上靖さんの小説、『敦煌』で知られた中国文化のシルクロード文化のエッセンスが詰まった地域です。その小説は、後世の北宋の時代、莫高窟から発見された敦煌文献がモチーフとされる小説です。敦煌文献が発見されたのは清朝末期でしたが、その重要性に気が付かなかった清朝政府の対応は遅れ、多くの文献がイギリス、フランス、ロシアや日本の大谷探検隊などにより持ち去られました。
莫高窟が残した文化遺産には、石窟内に残された壁画もあります。壁画の内容を大別しますと、仏僧画、仏の生涯、伝統的な神話・伝説を内容とする絵、経変画、仏教史跡画、装飾図案と供養者の7種類とされます。現地で入手した冊子から、その一部を補遺で紹介しました。
莫高窟の案内をして戴いたのは、女性の研究員の方でした。流暢な日本語での説明でした。次の見学地は、敦煌市博物館と鳩摩羅什(クラマジュ)の白馬伝説の塔です。鳩摩羅什は、玄奘三蔵法師と共に、二大訳聖と称される中国六朝時代の名僧です。
この日は、少し日が傾いてきたところで、鳴沙山と月牙泉を見学しました。ラクダにも乗って、砂漠の世界の体験でした。夜は敦煌市内を散策しました。スケジュールが盛りだくさんの1日でした。
6月24日(水):敦煌、玉門関、陽関、寝台列車でトルファンへ
敦煌では2泊しました。この日は敦煌市外の玉門関と陽関の見学です。最初に玉門関を目指しました。いずれも砂漠のオアシスだった場所です。
玉門関遺跡は、敦煌から北西約90キロに位置します。一辺が25メートル、高さが10メートルほどの真四角な造りで、西側と北側に入口があります。その外観から、『小方盤城』の別名を持ちます。最初は漢代に武帝が河西回廊を防衛する目的で造られ、唐代にも2度建設されました。盛時には二万以上の兵が周りに駐屯していたとされます。
玉門関の見学の後、オアシスの村のブドウ棚の下で昼食を戴きました。ビールの代わりに、地元の赤ワインにしました。引続いて陽関の見学に向かいました。
陽関では、『陽関博物館』と唯一残った遺跡の狼煙台を見学しました。博物館は、国家事業として建設され、2002年にオープンしました。室内には出土品、屋外には再現された古代の武器や城攻めの道具類が、同じく再現された城壁の脇に展示されていました。別の区画には蒙古軍の基地も再現されていました。
見学の後は、ホテルでシャワーを浴び、さっぱりしたところで、夕飯は和食が用意されていました。敦煌駅の現在の名前は柳園駅でした。南彊鉄道の軟臥の寝台列車、21時32分発でトルファン向かいました。
6月25日(木):トルファン、高昌故城、三蔵法師のゲストハウス
昨日、夜行寝台列車で敦煌を出発し、早朝にトルファンに到着しました。朝食はトルファンのホテルのレストランでのバイキングでした。トルファンでの最初の見学地は高昌故城です。かつて、玄奘三蔵法師がインドへ向かう途中、逗留したことがある高昌国の宮城址です。
高昌故城見学の後はアスターナ古墳群、火焔山の麓にあるベゼクリク千仏洞を見学しました。火焔山の麓の展望台にあったギネス登録の巨大温度計は、摂氏45度辺りを指していました。トルファンのバザールやカレーズを見学した後、ウルムチに向かいました。
6月26日(金):ウルムチ、中国のスイス・新池
昨日トルファンからウルムチに移動し、ホテルにチェックインしました。今日は万年雪に覆われた5445メートルのボゴタ峰の中腹にある天池の見学です。中国のスイスと称される景勝地です。標高1980メートルとされる天池は、灼熱のトルファンとはうって変わって、爽やかな気候でした。
天池見学の後、ウルムチ市内に車で戻りました。ウルムチでの見学は、新疆ウイグル自治区博物館等です。かつて、日本でも展示会が開催されましたが、楼蘭王国時代の出土品やミイラなどです。貴重な出土品は、すべて撮影禁止でした。
往きは西安から蘭州で飛行機を乗継、夜行列車にも乗って、トルファンからウルムチへやって来ましたが、戻りはウルムチから西安までの直行便でした。
6月27日(土):西安見学の後、帰国
昨晩の10時頃に西安のホテルに到着しました。初日に泊まったホテルでした。西安は連日38度を超える暑さでしたから、涼しかったウルムチの天池とは、全く別の世界でした。半日、西安市内見学の後、西安空港に向かいました。
往きと同じように、上海経由の帰国でしたが、1時間ほど出発が遅れ、セントレアに到着したのは22時半頃でした。私の場合、預け荷物はありませんでしたから、22時47分の名鉄電車に楽に間に合いました。
<中国旅行記一覧>
これまでに作成した中国旅行記の一覧です。
中国旅行記1(1997年6月):西安と上海を訪ねて
中国旅行記2(2001年1月):北京、万里の長城を訪ねて
中国旅行記3(2002年6月):香港、桂林を訪ねて
中国旅行記4(2003年10月):九寨溝、黄龍を訪ねて
中国旅行記5(2004年10月):ホームステイ上海、杭州の旅
中国旅行記6(2005年2月):新年好!上海、朱家角の旅
中国旅行記7(2005年4月):龍勝、桂林、広州の旅
中国旅行記8(2006年1月):新年好!in上海・2006の旅
中国旅行記9(2006年6月):雲南省、香格里拉、麗江古城の旅
中国旅行記10(2006年9月):山西省、雲岡石窟、平遥古城の旅
中国旅行記11(2006年12月):青島直行、第1便の旅
中国旅行記12(2007年2月):新年好!in上海2007
中国旅行記13(2008年2月):マカオの世界遺産巡りの旅
中国旅行記14(2008年9月):江南地方を巡る旅
中国旅行記15(2008年11月):北京の世界遺産巡りの旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- 中国東方航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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今日から6泊7日の中国・シルクロード旅行の始まりです。9時の中国南方航空機での出発でしたから、2時間前の7時集合でした。スカイデッキからの眺めです。
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搭乗手続きを済ませ、十分に時間がありましたので、いつも通りスカイデッキに出ての撮影です。このところ離発着便が少なくなってきたセントレア空港です。青色のジャンボ機は、大韓航空機です。
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スカイデッキの先端からの撮影です。ANA機が飛び立っていきました。国内線のようです。
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こちらは到着機のANA機です。小型機ですから、やはり国内線のようです。
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スカイデッキの途中からエレベーターで1階まで下りてみました。普段は用事がないエリアです。初めて足を踏み入れました。
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この一角は展示コーナー等のようです。人気は全くありませんでした。ドイツのミュンヘン空港との提携を紹介するボードです。
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今回初めて足を踏み入れた展示コーナーの紹介を続けます。各種の民間航空機の模型が並んでいました。
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左上の緑のパネルは、速さ比べの表示板です。戦闘機や旅客機、新幹線の他に、動物の走るスピードも比較された図です。
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オレンジ色のパネルは、飛行機の大きさ比べの図です。恐竜などのほか、船の大きさも比較された図です。
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構内の案内図です。左手方面にスカイデッキ、右手方面にセンターピアガーデンが表示されています。
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両脇のシャッターは閉まったままでした。写真を撮っていた15分ほどの間、一人の姿も見ることがありませんでした。空港内のミステリーゾーンです。
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大きなポスターがあっても、誰も見る人はいません。たくさんのソファーがあっても、誰も座っていませんでした。
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一通り撮影をしましたので、3階の飲食店街へ戻ることにしました。エレベーターかエスカレーターでの移動です。エスカレーターにしました。
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ミステリーゾーンへは、スカイデッキの途中のエレベーターを使って下りましたが、エスカレーターではスカイデッキの入口付近へ上がりました。
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少し早目ですが、出国手続きに向かうことにしました。正面のエスカレーターの上が、3階の飲食店街、今建っている階が、出発ロビーがある階です。
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チェックインカウンターの光景です。これは人が並んでいる場所の撮影です。全体的には空いていました。
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保安検査のゲートの上にある電光表示盤です。4行目にMU292便が表示されていますが、早い段階から、1時間の出発遅れが表示されていました。
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いつも撮影しているセントレア空港内の飾り付けです。ひと足早く、七夕の飾りでした。出国審査を終えた場所です。
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セントレア空港内の案内ボードです。202番ゲート方向は、右向きの矢印表示です。手持ちの元はありましたが、歳月も中国旅行を計画していますので、少し両替しておきました。
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今回の搭乗ゲートは202番口でした。1階に下りて、バスでの移動となります。
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上海空港への到着です。中国への入国審査がありますので、一旦はここで入国です。預け荷物は西安での受け取りです。
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上海での乗継は、現地係員の引率に従って、少しややこしい経路で待合室まで移動しました。電光板は、MU292便のプードン(上海)ー名古屋の表示です。
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西安空港の到着便の表示板です。MU292便が14時37分に到着したことが表示されていました。セントレアを1時間遅れての出発でしたが、上海での待ち時間が少なく、それほど遅れませんでした。
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西安空港内を移動中での撮影です。眩しい外の光が射し込んでいました。
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西安空港のターミナルビル内の光景です。2008年北京オリンピックの宣伝がそのまま使われているのでしょうか。
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西安で迎えのバスを待つ間での撮影です。空港ビル内のマッサージコーナーのようです。
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西安空港前の光景です。駐車場のようですが、線引きはしてありません。車も停まっていません。
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迎えのバスに乗る直前での撮影です。西安空港のターミナルビルです。
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西安空港のターミナルビルのアップです。アップしても、特徴がある建物ではありませんでした。
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駅構内で咲いていた、やや黄色を帯びた白っぽい花です。ライラックだったかも知れません。
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旅行記グループ 2009年夏、中国旅行記17(上巻):シルクロード
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