2011寝台列車と町歩き 寝台列車編

2011/09/19 - 2011/09/21

寝台列車に乗ってみたいと思い中国に行きました。
１９:１０分発上海の電車は、翌朝の９時台に西安に着くはずでしたが…。

日本→上海→西安→上海→日本の旅行です。

日本→上海旅行記はこちら
http://4travel.jp/travelogue/10674494

エリア 西安(中国)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

９月２０日　朝
列車に書いてあった規則をパチリ。今度訳してみよう…。

列車内はすがすがしいが、
景観は思ったほどでもなく、同じような景色が延々と続く。
色々な人と話してみる。
まずは下段の白人の方たち。イギリス人のご夫婦。
今回は長期休みを取りシンガポール、香港、上海、西安、東京に行くとのことであった。一か月のお休み。羨ましい＾＾
次に隣のコンパーメント部屋のおじさん。
黄（ホワン）さんは蘇州からご夫婦での旅行らしい。
他の二人は西安の若い人とおじさん。

その後、ベッドに戻りゴロゴロ。８時半。
あと約１時間か…と思っていたら、しばらくいなかった隣のベッドのＡさん（若い中国人）が戻ってきて、慌てて「メイリンさん、この列車、遅れます！！」と言った。
「遅れる？今はどこなの？」
「西安まであと半分です」！
「え…！？あと１時間で着くんじゃないの？？？」
「着く予定は夜の１０時ということです」
そのとき脳裏に浮かんだのは、待合室で見たあのニュース…
四川省が豪雨に見舞われたニュース。あれがまさか関係あるのか…？
「○○さん大丈夫ですか」
「うん、私は大丈夫。でも大丈夫じゃない人もいるでしょう」
そして下の人に英語で
「この列車遅れますよ。２２時に着くと聞きました」
と言うと困った顔をして、電話でやり取りを初めた。
それが終わると２人とも諦めたように数独をやり始めた。

じたばたしても仕方ない。遅れるなら車内探検だな！探検！

硬臥車両（６人コンパートメント）に行ってみる。（タバコ臭くなって戻る）
反対側には食堂車。そこでは乗客が押しかけて文句をやいのやいの言ってる（もちろん聞き取れない）
食堂車には目つきの悪い人が席を譲らんぞとばかりに占領している感じですごすご帰ってきた。多分あれだ、席のない人が食事中だけ座れるからそういう人なんだろう。
食堂車の近くに、床に新聞紙を敷いて座っている人も見かけた。

隣のご夫婦とお話する。
「旦那さんは一緒じゃないのかい？どうしてだい？」
悩んで、電子辞書で調べた「出不精」の文字を見せると笑い出したｗ

時間は過ぎ、腹は減り、おじさんが弁当を買いに行くと言い出した。
カップラーメンがあるから、と言って、箸がないことに気づいた。
「良くあることだよ。もらえるから、ついておいで」
２人で食堂車へ。

中（厨房？）では一所懸命食事を作っている人の作業が良く見えた。
野菜をタンタンタンと切る人とかフライパンを持って振ってる人とか。
「弁当はまだ作ってるから後だね」
私は無事に割り箸をもらえ、備え付けのお湯を入れる。
が、お湯そのものが…不味い?！怪しい味がする…
まー大丈夫なんだろうとズルズル。

昼２時ごろ、列車内がざわめきだした。
鄭州駅から西安までの特急のようなものが出ているらしい。
Ａさんにどうするか聞かれたが、私は乗り換えの手続きをスムーズにできる自信もなく残る旨伝え、別れることとなった。
隣のご夫婦も残ることを選択。乗換を選択する人は若い男性が多かった。

鄭州には１時間ほど停車していた。長く感じられた。
と、ゆっくりと動き出し、みんなで「ドンラ、ドンラ（動いた、動いた）」と言ってはほっと胸をなでおろす。
すると、なぜか降りたはずのＡさんが戻ってきた。
「あれ？」
「ドアが開かなかったんです…」
ゾロゾロと、元の位置に戻る人の波があった。

１つ停車しては１時間、２つ停車しては２時間…（ドアは開かない）。
省の境界、三門峡で３時間の停車。
そこで四川省のところでの山崩れ、それに伴う列車の迂回などいろいろ調整の結果の遅延、ここで止まってるのは食料の米を調達するため（それ重要なの？）など、いろいろな情報が入ってきた。→その後、米袋が本当に運ばれていた＾＾；

そんなこんなで、夜の１０時になっても西安に電車が着くことはなかった。
そのまま、次の日になってしまうのであります…。