2025/09/21 - 2025/09/21
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kojikojiさん
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この旅行記のスケジュール
2025/09/21
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クルーズ4日目は終日航海日ですが、「グレッシャーベイ・クルージング」という氷河をいくつか眺めに行くシーニック・クルーズです。1日部屋で過ごすつもりなので早めに14階のホライゾンコートで朝食を済ませます。この日は時間が早かったのと終日航海日なのでとても空いていました。部屋に戻るとエンジン音が聞こえたのでバルコニーに出てみると国立公園のレンジャーを乗せたボートが左舷に横付けされて乗り込むのが見えました。この後はレンジャーの方がグレッシャー・ベイ(Glacier Bay)の見どころを船内放送で説明してくれました。クルーズ船は狭い氷河の航路を往復するので左舷の部屋からでも景色を見逃すことはありません。さらに後方のデッキに近いので、何度か後ろまで出向きましたが、ほとんどここへ来る人の姿はありませんでした。この日も天気はあまりよくなかったのですが、氷河が近づいてくるとその部分にだけ太陽光線が当たるという不思議なことが何度かありました。妻と一緒に旅行するとほとんど雨が降ることも無く、必要な時だけ晴れるということも多いので重宝しています。お昼もレストランへ食べに行くのが面倒なので、飲み物と一緒にサラダとバーガーなどをルームサービスで持って来てもらいました。プリンセスのドリンクパッケージはスマホのアプリから簡単に注文できるのでとても助かります。しかもバーガーだけでも野菜の追加や抜いたり細かくオーダーできるのには驚きです。これはドリンクパッケージを一度体験したらやめられません。それに比べるとMSCなどはただ高いだけだと思います。午後は部屋で上等の台湾の高山烏龍茶などを淹れて楽しんだり、海に浮かぶラッコを望遠レンズで写真を撮ったりと過ごしました。ご一緒した方の話だとイルカなども見えたようですが、初夏に行った知床半島と納沙布岬の旅と同じく、クジラもシャチもイルカも見えず、見えたのは同じくラッコだけでした。再び船がレンジャーを迎えに来るとコーラル・プリンセスはスピードを上げて翌日の寄港地「ケチカン/Ketchikan
」へと向かいます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 船 徒歩
- 航空会社
- エアカナダ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- エイチ・アイ・エス
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クルーズ4日目もどんよりとした雲が厚く垂れこめたような天気です。
スキャグウェイ観光案内所 その他の観光・遊ぶ
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この日は終日航海日ですが、「グレッシャーベイ・クルージング」という氷河をいくつか眺めに行くシーニック・クルーズです。1日部屋で過ごすつもりなので早めに14階のホライゾンコートで朝食を済ませます。
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ルートと見どころはこのように船内のモニターででも確認することが出来ます。それ以外に添乗員さんからマップも貰っていました。
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午前7時から午後3時までがそのエリアを通過することになります。基本は終日航海日なのでどこかに停泊するというわけではありません。
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食事が終わって部屋に戻ると表からエンジン音が聞こえてきました。左舷側に小型船が近づいてくるのが見えました。
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添乗員さんから聞いていた国立公園のレンジャーを乗せたボートが左舷に横付けされて乗り込むのが見えました。この後はレンジャーの方がグレッシャー・ベイ(Glacier Bay)の見どころを船内放送で説明してくれました。
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気のせいか水の色は少し白濁した緑色と、今までと違った色に見えました。
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最後尾のデッキに出てみると細い水路に入っているのだと分かります。以前であれば上階のデッキに上がって、左舷と右舷の景色を見比べたりしましたが、最近は見える景色だけで手いっぱいです。
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インサイド・パッセージ (Inside Passage) はアメリカ合衆国のアラスカ州(東南アラスカ)に位置する土地の名称または多島海の島々を繋ぐ「内海航路」のことです。カナダのバンクーバーからアラスカのスキャグウェイまでの約1600キロを繋ぐ航路で、トリンギット、ハイダ、ティムシャンインディアンなどの多数の先住民族が居住してきました。
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後方には昨日も「スキャグウェイ」で一緒に停泊していたザーンダムが航行しています。
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周囲は緑が色濃く、そこに立ち込める霧が幻想的な風景を見せてくれます。
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ニュージーランドのクルーズでは天候不順でミルフォードサウンドのフィヨルドクルーズが中止になってしまいましたが、今年のアラスカも期待出来なさそうです。
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ただ、完全に霧の中というわけではないので、巨大な山塊が目の前に控えているということは感じることが出来ます。
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コーラル・プリンセスがグレッシャーベイの最深部に差し掛かると左舷前方の雲が切れて、「リード氷河/Reid Glacier」の辺りだけが明るくなっています。
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いつ雲に覆われるか分からないので慌ててシャッターを切り続けます。
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この氷河はハリマン・アラスカ探検隊のメンバーによってハリー・フィールディング・リードにちなんで名付けられました。ハリー・フィールディング・リードはアメリカの地球物理学者で、氷河学と地震学への貢献で知られています。
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周囲が厚い雲で覆われているのでこの氷河の辺りだけが強調されて、晴れ渡ったよりも凄みを感じる風景です。
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妻と旅するとほとんど雨が降ることも無く、それが1カ月の旅でも3週間の旅でも同じなので最強の晴れ女だと感じています。さすがにアラスカでは無理かと思っていましたが、やるときはやります。
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氷河が見えてくるとさらに欲が出てきて、野生動物の姿も見えないかと海岸線に目を凝らしてみます。
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今年は6月に「おーろら号」で「知床岬」を往復しましたがエゾジカの1頭すら見ることはありませんでした。その後北海道でもクマの遭遇被害などがニュースで報じられましたが、探しに行くと出会えないものだなと感じました。
知床岬:https://4travel.jp/travelogue/11988423 -
この辺りからの氷河が一番きれいに見渡せました。それにしてもいい具合に太陽光線が当たってくれています。
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海に何か浮かんでいると思ったらラッコでした。
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この頃はようやく見ることが出来た野生動物なので興奮しましたが、この後終日ラッコばかりでした。6月の東北海道では根室駅から花咲線に乗ったあとに「湯沸岬」にも立ち寄りましたが、そこでもラッコを見ることは出来ました。
湯仏岬:https://4travel.jp/travelogue/11988450 -
続く「ランプラグ氷河/Lamplugh Glacier」も氷河の辺りだけに太陽光線が当たっています。
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雪の多い辺りに光が当たっているのでこちらも素晴らしい光景です。
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さすがに部屋のバルコニーからでも寒いのでノルウェーで買ったニット帽に指先だけ出た手袋をして写真を撮っています。
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父の遺した双眼鏡を持って来ています。旅行好きだった父もきっとこんなところを旅したかったのだと思います。父の遺志は歩くのが嫌いで旅行好きな息子の嫁が継いでいますよ。
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台湾で買った旅行茶具で最高級の高山烏龍茶を淹れました。
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お茶請けの「話梅」と鴨って来ればよかったと思いますが、贅沢な時間が楽しめました。
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お昼は上階まで行っている時間がもったいないのでルームサービスにしました。プリンセスクルーズだとこういった料理がドリンクパッケージの中で注文できるのがありがたいです。
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アプリから簡単に注文で来て、好みの食材を増やしたり、嫌いなものを抜いたり迄指定できます。
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シーザーサラダにマフィンにビーフバーガーにフライドポテト。外の景色を眺めながらゆっくり部屋で食べられるのが良いです。
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さて、次の氷河が見えてくると船内放送がありましたので、バルコニーに出てみます。
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ここでも肝心な氷河の辺りにだけ太陽光線が当たって壮絶な風景を見せてくれました。この時の寒さや顔に当たる風の冷たさ、空気の湿度などはいまだに記憶しています。
サウスイーストアラスカ・ディスカバリーセンター 博物館・美術館・ギャラリー
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雲の間から雪山が現れたと思ったらすぐに消えてしまうので目が離せません。
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グレイシャーベイ国立公園(Glacier Bay National Park and Preserve)に通じる道はなく、雪をかぶった高山からグレイシャー湾に降りてくる氷河は、世界で最も壮大な氷と氷山が織りなす風景の1つを創造しています。
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ここまで数時間かけて航行してきましたが、グレイシャー湾全域は1750年まで氷河に覆われていたというのですから驚きです。地球温暖化の影響だと思いますが、この辺りではゴルフは出来ないのでトランプ大統領下のアメリカではどうでもいいことなのでしょう。
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おばちゃん、やるときはやりますね。モンゴルで買ったニット帽にマフラー、5月にブライトンで買ったバブアーのキルティングジャンパー、いろいろプレゼントした甲斐がありました。
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船はこの辺りで少し停泊していました。一番氷河に近づいたところです。
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やはりこのような真っ白い中に青味を含んだ氷河の色が一番美しく感じます。
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その表面は少しづつ崩れて、海面にはたくさんの小さな氷河の破片が浮いています。
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土砂が上を覆ってしまっている氷河と真っ白なままの氷河の違いはどこにあるのでしょうか?周囲の峡谷の様子はあまり変わらないように思えるのですが。
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一番近くまで来たところで陽が射してきました。まるで誰かが上空にいて雲をかき分けてくれているような気がしてきます。
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昔はこの谷筋も古里で覆われていたのだと思うと地球の温暖化の早さを実感します。
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船は180度旋回して次の入り江に向かいます。
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氷河の破片でも海面よりも水中の方が大きいということが分かります。
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5月に行った英国周遊の旅ではタイタニック号が出港した「サウザンプトン」、最後の寄港地だった「コ―ヴ」、建造された「ベルファスト」と周ったのでとても興味を持ちました。
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タイタニック号を沈没させた運命の氷山はグリーンランド西部にあるセルメク・クジャレク氷河のものでした。氷山が海へ出ていく通り道がイルリサット・アイスフィヨルドです。この辺りではそれほど大きな氷山が流れ出ることは無さそうです。
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この辺りの森も氷河が後退した1750年以降のせいぜい百数十年に出来たものだと思うと自然の力強さも感じます。
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標高の高い山の上にも氷河が見えています。
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この氷河もどんどん後退しているのだと思います。
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氷河が削った谷筋には幾筋もの川が見えています。
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穏やかな水面の上を91,000トンのコーラル・プリンセスが滑るように航行していきます。
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周囲の風景は数秒ごとに変化していきます。
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1年のうちに貼れるのが30日歩かないかのアラスカの旅にしてはこの天気は良い方だったのだと思います。旅行会社の美しく晴れ渡った風景はまず見ることが出来ないと考えた方が良さそうです。
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2頭のラッコが寄り添って泳いでいます。毛皮を採取するため乱獲されたために日本列島では20世紀初頭に絶滅したと考えられていましたが、北海道東部で1980年代から再び目撃されるようになっています。
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イタチ科最大種で体長1メートルから130センチになり、尾の長さも25センチから37センチにもなるそうです。よ
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最期は「ジョンズ・ホプキンス氷河/Jhons Hopkins Glacier」です。
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1893年にハリー・フィールディング・リードによってボルチモアのジョンズ・ホプキンス大学にちなんで植民地時代に名付けられました。フェアウェザー山脈の中でも数少ない前進する潮汐氷河の1つです。潮汐氷河は繰り返される前進期と急速な後退、そして安定期が交互に現れる状態をいいます。
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この海岸線の風景もいつまで見ることが出来るのでしょうか。表面を覆う黒い土砂や礫は表面の融解を進めるように感じます。
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氷河から少し離れただけでこのような穏やかな風景があることに驚きます。
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最後に180度旋回してグレッシャーベイの最深部から戻ります。
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いたるところに氷河の最先端部が見えます。
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今回のクルーズでは予定通りの氷河も全部見ることが出来て良かったです。
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近いうちに妻を連れてスイスからイタリア、フランスアルプスへも行かなければと思いながらこのところのスイスフランの為替から計画を踏み切れずにいます。
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最後尾のデッキはほとんど出てくる人も少なくて景色を楽しむにはもってこいの場所でした。
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午後になって天気は回復してきて、アラスカとは思えない緑の多い穏やかな景色が他のしえっます。
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次から次に壮大な景色が現れます。
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ラッコは海洋の沿岸部に生息し、主に海岸から1キロ以内の場所に生息するようで、主に岩場が近くにあり海藻が繁茂した環境が住処としています。
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普段は単独で生活するようですが、ペアでいる姿が見えるので繁殖期なのかもしれません。
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天気が良くなってくるとバルコニーの上も温かくなってきました。
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相変わらず水面には波も立たず、船による航行波が見えるだけです。
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氷河の景色が見えなくなると海洋生物が現れないか気になってきますが、相変わらず見えるのはラッコだけです。
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カメラのレンズを200ミリの望遠に変えて、4倍のデジタルズームにしてラッコを狙います。
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仰向けになった胸の上には何か石のようなものを抱えているようです。時たま潜っては貝を割って食べているようです。
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手足を動かしていないのに移動しているのが不思議です。
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よく見ると尾で水をかいているのが分かりました。
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このアングルが可愛らしいというか、居間で寝転んでいる妻を連想させます。
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美味しそうに貝を食べています。ラッコは横から見るよりも正面から見た方が可愛いです。
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麻にレンジャーを乗せてきた小型船が近づいてきました。
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乗船していたレンジャーを乗せて離れていきました。レンジャーのいるビジターセンターのロッジはグレッシャーベイの入り口にあるので、これで京のクルーズも終わりです。
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夕方5時にいつものように夕食になります。ツアーのメンバーの方もそれぞれグレッシャーベイのクルーズを楽しんだようです。今晩はシェフズ・ディナーでした。
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いつもよりちょっと豪華なメニューが並んでいますが、以前にも食べたことのある料理でもあります。
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ヴォ―・ローヴァンはシェリー酒を使いタラゴンの香りのするロブスターとエビがゴロゴロしたビスクをパイ生地に詰めた料理です。濃厚で美味しいです。
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妻は定番のシュリンプカクテルです。
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妻はオックステールスープをメインにしました。遅いお昼にバーガーなどをたくさん食べたのであまりお腹が空いていませんでした。
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大好きなチキン・コルドンブルーも食べたかったのですがカルボナーラにしました。
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デザートはオレンジのシャーベット。
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フルーツ盛り合わせ。
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ご一緒した奥さんのケーキがおいしそうだったので写真だけ撮らせていただきました。
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食事の後はティナ・トーレスという歌手のショーを観に行きました。
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1人で40分の歌とトークショーです。
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所属する事務所の女性の社長と一緒にスティービー・ワンダーとあったことがあるという話でしたが、「スティービー・ワンダーが私にナイス・トー・シー・ユーって言ったのよ。」と笑いを取りたかったようでしたが受けませんでした。確かに目が見えませんけどね。
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知らない曲もありましたが、声量もあってなかなか良かったです。明日は最後の寄港地の「ケチカン/Ketchikan」です。
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