2025年10月中欧　その15～シシィが愛したゲデレー宮殿へ

2025/10/10 - 2025/10/10

2025年10月。中欧4カ国の旅もこれが最後の旅行記。

その15は、ブダペスト近郊のゲデレーにあるシシィが愛した豪華な宮殿。昼食はブダペストに戻っていただきました。そのあとはワルシャワ経由で帰国へ。

・バスでブダペストのユダヤ人街を通って東駅方向へ
・ゲデレー宮殿
　　グラサルコビッチ家の部屋
　　宮殿礼拝堂、大広間、移築された駅の待合室
　　フランツ・ヨーゼフとシシィの部屋、シシィのたくさんの肖像画と写真
　　庭園
・ブダペストにもどり、ゲッレールト広場近くのレストラン・セゲドで昼食
・リスト・フェレンツ国際空港からLOTポーランド航空でワルシャワ経由成田へ

表紙写真は、すみれ色が特徴的なゲデレー宮殿のシシィの部屋

エリア その他の観光地(ハンガリー)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: JTB

今日もしっかり朝食をいただきます。

バスでゲデレー宮殿を目指します。

昨日入場を断念したシナゴーグの前を通り・・

シナゴーグ 寺院・教会

ユダヤ人街を抜けていきます。

人気のNew York Cafeはその先。

ニューヨーク カフェ カフェ

エルジェーベト・プレバニア教会。

この次にブダペストに来ることがあれば、ドハーニ街を探索してみたいものです。

ブダペスト東駅の前を通過

ブダペスト東駅 (ケレティ パーイアウドゥヴァル) 駅

そのすぐ先にあるのはプシュカーシュ・アレーナだそう。

そうこうするうちに、ゲデレー宮殿に到着。

ゲデルレーとかグドゥルーとか表示されていることもありますが、
Gödöllői　の「ö」は口をとがらせた「ウ」に近い音、「ő」は長音とのことなので、ゲデレーが一番近い音だと思います。

グドゥルー宮殿 城・宮殿

内部の説明。

お庭の説明もありました。

ここにもライオン。

宮殿内に入ります。

雰囲気のあるシャンデリア。

階段を上がったところにあるところには、壁に四季の絵が描かれていました。これは冬かな。

ゲデレー宮殿は、18世紀にグラサルコヴィッチ家によって建てられたもの。

続く何室かはグラサルコヴィッチ家ゆかりの品が展示されていました。

ヘレンドの食器。全てに紋章がついています。

「西安の赤」。ゲデレー文様とも呼ばれているそうです。

こちらのシャンデリアもいい感じ。

廊下。

アンタル・グラサルコヴィッチの肖像。

おなじみマリア・テレジアの肖像も。アンタル・グラサルコヴィッチはマリア・テレジアが信任した宰相でした。

ゴブラン織りの豪華な家具。

壁にもゴブラン織りのタピスリー。

ここにあるストーブは、各室すべて違うデザインなのだとか。

確かに、いろんな形、色のものがありました。

宮殿の礼拝堂。淡い色だけどとても豪華。

天井の漆喰模様。

フランツ・ヨーゼフとシシィは、礼拝堂後ろ上部にあるバルコニーから、椅子に座ってミサに参列したのだとか。すぐ後ろには暖炉がありますね。

礼拝堂に所蔵されていた絢爛豪華な装飾品も。

これはホスチアを掲げたものでしょうか。

グラサルコヴィッチ・アンタル三世が亡くなったことを知らせる告知。
彼の死によってグラサルコヴィッチ家は断絶することになったため、紋章が逆さまに描かれています。

さて、ここからはフランツ・ヨーゼフとシシィにまつわる展示。

ブダペストのマーチャーシュ教会で二人が戴冠したときの絵。
右下で手をあげているのは、アンドラーシ伯爵。

まずはフランツ・ヨーゼフ皇帝の部屋。

シシィの肖像画がたくさん掲げられていました。大好きだったんですね。

フランツ・ヨーゼフ1世の肖像画も。

左奥は皇太子オットーの肖像画です。

この部屋の豪華なストーブ。床には熊の毛皮。

絵のついたストーブもありました。

大広間。コンサートなどに今も使われているようです。

白と金の豪奢なお部屋。

大広間の豪華なシャンデリア。

ドアの上に隠し扉が。かつてはこの奥？で音楽を演奏したこともあったのだとか。

大広間を挟んだ反対側はエリザベートの部屋。

シシィが愛したと言われるすみれ色の壁紙で統一されています。

アール・ヌーヴォー風の絵の主人公もシシィです。

聖イシュトバーン大聖堂に納める衣装に金糸で刺繍をしてシシィ。

ストーブの意匠も洗練されています。

結婚前の若い二人、フランツ・ヨーゼフとエリザベートの絵も。

駅には皇室専用の待合室があり、それを移築した部屋もありました。

シシィを写した多数の写真も。馬が好きだったんですね。
犬と一緒の写真も。

あ、これは以前行った、トリエステのミラマーレ城の絵ですね。

ここもハプスブルク家のものだったことから、シシィも何度も訪れたのだとか。

この大理石の部屋は当初シシィの寝室とされていたそうですが、ほとんど使われなかったのだとか。

うーん、たしかにここでは休まらない。豪華だけれどどこか冷たい感じですね。

シシィにそっくりですが、シシィの娘のギーゼラの写真です。

フランツ・ヨーゼフとエリザベートのステンドグラスもありました。

上にFJ、Eと頭文字も。

肖像ギャラリー。奥の正面はマリア・テレジア。

シシィの子どもたちの部屋。

最後は三女のマリーヴァレリーがこの部屋を使っていました。
ここで生まれ、「ゲデレー姫」と呼ばれていたのだとか。

マリーヴァレリーの幼い頃の肖像画。

最後は庭園へ。

野草がかわいらしい花をつけていました。

ガウラ（白蝶草）かな。

庭園側から見たゲデレー宮殿。

この建物は、共産主義時代には軍隊が駐留したり、老人福祉施設に転用されたりして、荒れるに任されていたのだそう。1985年以降、改修工事が始まり、現在でも続いています。

ハンガリーでは、第二次世界大戦や冷戦中に破壊された建物を、できるだけ以前の姿に復元しようとする努力の様子をあちこちで見ることができました。

ゲデレー宮殿を出て、バスを走らせ始めたところで、雨（雹かな）が降り始めました。間一髪というところ。

ブダペストに戻ってきました。ラーコーツィ通り。

これらの建物も、戦前の姿に復元されたものだそう。

スロバキア福音教会。

エルジェーベト橋が見えてきました。

この橋は何度も渡りました。

フェレンツィエク広場。

エルジェーベト橋から見たゲッレールト像。

橋を渡った先からのほうがよく見えますね。

ヴェネツィアの司教で、イシュトヴァーン1世のキリスト教布教を助けるためにハンガリーにやってきた人。イシュトバーンの息子イムレの家庭教師でもありました。

やがて異教徒の手に落ち、樽に押し込められ崖から落とされて殉教したのだとか。

聖ゲッレールト モニュメント モニュメント・記念碑

自由橋ちかくのドナウ河畔。

自由橋をくぐると

眼の前にゲッレールト温泉。

ゲッレールト広場です。このあたりを走るトラムは最新型。

ゲッレールト広場には、工科経済大学の建物も。

スターバックスに行列。ちょうどお昼時だからでしょうか。

私達もお昼に。ハンガリー料理のお店、セゲドです。

セゲド 地元の料理

天井に吊り下げられているのは漁業の網？

最初にサラダ。

次はチキン料理ですが、付け合せのチペトケというハンガリーのパスタがおいしい。

こちらのお店では、壺に入ったパプリカペーストが各テーブルに置かれれていました。結構辛い。

デザートはアイスケーキ。

お店の奥にもストーブがありますね。

壁には唐辛子の束。

お店を出て、ゲッレールト温泉の建物。

実は10月1日から改装工事のため長期休業中です。2028年までかかる予定。

ゲッレールト温泉 温泉

ゲッレールト洞窟教会と、その上に立つ自由の女神像。

Cave Church 寺院・教会

ドナウ川を進む外輪船。観光船のようです。

ブダペストともお別れです。

ペテーフィ橋から自由橋、王宮の丘を眺めます。

ペトゥーフィ橋 散歩・街歩き

途中、ブダペスト応用美術館の横を通りました。

実はこの美術館に一番行きたかった！　でも2017年からずっと改装工事中。ここが開いたら、またブダペストに行きたいです。

工芸美術館 博物館・美術館・ギャラリー

ブダペスト　リスト・フェレンツ国際空港に到着

リスト フェレンツ国際空港 (BUD) 空港

この飛行機でまずはワルシャワまで。

途中飛行機の窓から見えた夕焼け。

ワルシャワ上空。

ワルシャワ空港のPriority Passで使えるラウンジ。席が争奪戦。

ワルシャワー成田は深夜便。最初の食事はパスして、朝食のみいただきました。

普段は機内食を食べると気持ち悪くなるのですが、ここの食べ物は大丈夫でした。
LOT、意外といいじゃない、と思っていたのですが・・・　

荷物がでてきたら皮の持ち手が引きちぎれていました。最後の最後でがっかり。