2025/08/17 - 2025/08/17
89位(同エリア587件中)
bajicoさん
- bajicoさんTOP
- 旅行記87冊
- クチコミ23件
- Q&A回答1件
- 86,737アクセス
- フォロワー38人
ハイキング3日目はHelvellyn(ヘルヴェリン)に登ります。
ヘルヴェリンはグラスミアの北にある、標高950mの山です。1000mは越えていません。1000m以上ばかりの日本の山に比べれば、大したことありません。でも、山が少ないイギリスでは、湖水地方で第3位、イングランドでも第3位の高さということで、なかなか人気があります。
ちなみにイングランド第1位は湖水地方にある978mのスカーフェル・パイク、イギリス第1位はスコットランドにある1344mのベン・ネビスです。
そんな人気の山なので、登山コースも数多くあります。一番有名なのは、前日に行ったグレンリディングから登る東側ルートですが、こちらは切り立ったエッジを越えなきゃいけないので、高齢おばさんには危険です。落ちてニュースになりたくありません。いろいろ悩んだ末、西側のグラスミアに近いDunmail Raiseから登り、北西のSwirlsに下りるコースにしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
17日の日曜日、今日も朝食は前日に買ったサンドイッチにして、朝早く宿泊先の"ウッドランズ"を出発。最寄りのバス停(Baddeley Clock)から登山口までバスに乗る。
また、この日は夕方アンブルサイドに移動するので、前日に"ウッドランズ"の人と、スーツケースや鍵をどうするか話し合っておいた。”ウッドランズ”は、朝食だけでなく、チェックアウト開始の時刻も遅かったので、ちょっと気を使った。
この日のバスは、7時58分発、555番のケズィック行きだ。今日もボウネスに向かう側のバス停で乗車。
なお、555番のバスがウインダミア駅とボウネスの間を走るのは、早朝と夜遅くの一部の便だけ、通常はウインダミア駅で乗り降りする。 -
バスはアンブルサイドやグラスミアを抜け、約1時間で、ハイキングスタート地点のDunmail Raise(ダンメール・レイズ)に到着した。
降りたのは私一人、大丈夫かな、ちょっと心配。でも、今日も天気は最高、元気を出して出発だ。9時頃登山開始。
写真の稜線の向こうに、ヘルヴェリン頂上があるみたい。スタート地点から頂上は見えない。 -
バス停からは、5分程度道路沿いの牧草地の道を進み、沢にぶつかったあたりから、山に向かって登り始めた。
道はかなりワサワサ茂った草地の中に伸びていて、結構錯綜している。傾斜もそこそこある。今日も"OS Maps"を頼りに、時々迷いながらも、何とかルートを見つけていった。 -
まずは、Grisedale Tarn(グライスデール・ターン)をめざす。そこから急登を登り、ヘルヴェリンに続く稜線上のDollywagon Pike(ドリーワゴン・パイク)に出て、稜線をヘルヴェリン頂上まで進む。頂上からは一番歩きやすそうなSwirlsへの登山道を下りる。
実は、登るルートは前もって決めておいたのだけど、下りるルートは頂上で決めたんだ。一人旅の気楽さだね。 -
草地を抜けて、沢沿いの道を登っていく。グライスデール・ターンへの道は、思ったより急登でハード。でも日本なら、この程度の山道はよくある。普通に注意すれば大丈夫。
流れ下る清流が良い感じだ。 -
道端には小さな白い花。
-
かなり登って来た。もうすぐグライスデール・ターンに出るかしらん。
-
アザミは元気いっぱいに咲いている。とげとげ痛そう。
-
10時20分頃グライスデール・ターンに到着。今日も、青の湖面にきらきら輝く陽の光が印象的。
-
何と羊さんもここまで登って来て、お食事中。
湖の周囲の道は、どこを通っているのかよくわからない。時々途切れる。道なき道に踏み込んでも、たいてい大丈夫なのだが、湖のそばなので、ヌチャヌチャの湿地。ぬかるみに足を取られないように歩くのが、大変だった。 -
湖沿いを進んで、やっとドリーワゴン・パイクに登る急坂に到着した。湖を見ると、泳いでいる若者がいる。よく寒くないね、驚いちゃった。
-
ドリーワゴン・パイクに登る道、確かに斜度があるが、きちんと階段状に整備され、歩きやすい。自分のペースを守ってじっくり登れば大丈夫。今までの道より、ずっと楽だった。
-
スタートしてから急登を登り切るまで、追い抜いて行くハイカーはほとんどいなかったけど、すれ違ったハイカーは数人いた。急坂を自転車で下りてくる人にも遭遇して、びっくり。
-
確かに傾斜はきついね。このあたりが一番急かな。
-
眼下の湖が、どんどん小さくなっていく。
-
11時10分頃、急坂を登り切った。展望がパッと開ける。広く開けた東側の谷の向こうに見えるのは、昨日訪れたアルスウォーターかな。
-
広い稜線の向こう、西側に連なる山々。
ここまではそんなに風もなくて、暑いくらいだったが、遮るもののない稜線に出たら、風が吹き抜けて、ちょっとだけブルブル。 -
広い稜線の東側は断崖になって、切れ落ちている。怖いけど絶景だ。
-
道の先にピークが見えるけど、あれはヘルヴェリンではない。一つ手前のネザーモスト・パイクだ。
-
ネザーモスト・パイクを越えると、やっとヘルヴェリンが見えて来た。頂上まで、あともう少しだ。
-
ちょうど正午、ヘルヴェリン頂上に到着、やったぁ!
-
頂上の東側はゾワゾワする断崖、直下に見えるのはRed Tarn(レッド・ターン)
ところで、今までにも、Tarn(ターン)という言葉が何回も出てきたけど、ターンとは山の中の湖のこと。 -
今日は夏のシーズン真っ只中で、天気も文句なしに良い。あちこちのルートから多くのハイカーが登って来て、頂上はとても賑やかだ。また、ルートによっては道幅があるので、自転車で登って来る人も結構いる。
-
広々とした頂上にどっかと腰を下ろし、サンドイッチのお昼を食べよう。
-
標高950mと、1000mにも満たない山だけど、湖水地方でも有数の人気の山に登れて、ちょっと感激、うれしいな。
-
ヘルヴェリン頂上に立った自分の影を撮影して、さあ下りよう。
-
本当に天気が良い。快晴で雲もなく、どこまでも広がる青空。東側はどこまで見渡せるのだろう。
-
登って来た道。こうしてみると随分歩いて来たんだね。
12時30分、下山開始。 -
Swirlsへ下りる道。最初は道幅が広くて傾斜も緩やか。
-
のんびり歩いて30分ほど下って来た。おや、ちょっと傾斜がきつくなり、岩々の道になったぞ。
-
なかなかハードではないか。でも注意してゆっくり行けば大丈夫、危険な箇所はない。
-
あの上の方から下りて来た。
-
急坂を下りきり、緩やかな道を進む。また前方に湖が見えて来た。Thirlmere(サールミア)湖だ。
-
川を渡れば、まもなくゴールのSwirlsだ。
-
午後2時10分、Swirlsに到着した。休憩時間も入れて、5時間10分位かかった。
下りた所には道案内の標識があった。また、駐車場とトイレもあった。 -
あの山のむこうから下りて来たんだね。今日は本当にすばらしい山登りだった。やっぱり山に登るのは良い。達成感があるもの。
SwirlsのCar Parkのバス停で、午後2時45分頃のバスに乗り、ウィンダミア駅には3時30分頃戻って来た。
いったん"ウッドランズ"に戻って、スーツケースを受け取り、アンブルサイドに向かったのだが、これが結構大変なことになってしまった。
午後4時半過ぎ、最寄りのバス停(Baddeley Clock)で、今度は599番のバス(ボウネス発ウィンダミア駅経由グラスミア行き)を待ったのだが、バスが一向に来ない。1時間近く待っても来ない!
599番のバスは終了時刻が早いので、もしバスが来なかったら、アンブルサイドに行けなくなってしまう。かなり焦った。結局、意を決して、スーツケースを引きずって、ウィンダミア駅まで10分位急ぎ足で歩き、何とか、6時過ぎにウィンダミア駅を出発する555番のバスに乗ることができた。前にも書いたが、555番のバスは、通常、ウィンダミア駅とボウネスの間は通らない。
なお、湖水地方の多くのバスは車内が広めになっているので、スーツケースを持ち込むことが可能だ。 -
とにかく6時半過ぎにはアンブルサイドに到着した。
(写真は翌朝撮影) -
アンブルサイドの宿はエルダーグローブ。チェックイン時間が過ぎてしまって心配したが、鍵と宿泊案内が入った封筒がカウンターに置いてあり、無事に部屋に入ることができた。良かったぁ。
エルダー グローブ ホテル
-
部屋は清潔で気持ち良い。バスタブ付きだったのには感激。
(この写真と次の写真は後日撮影) -
イギリスのお宿は、どこでも湯沸かしポットとティーバッグの用意がしてあった。さすがお茶の国だね。
-
いろいろあったからお腹が空いた。何か食べたい。こんなイギリスらしい建物がタイレストランになっている。
-
予約でいっぱいみたいだったけど、時間がかからないならと、入れてもらうことができた。タイ風のえびチャーハン、これとってもおいしかった。
明日は湖水地方ハイキング最終日。アンブルサイドの裏にある低山、Loughrigg Fell(ラフリッグ・フェル)に登り、その後はグラスミアの村まで歩くつもりだ。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2025夏 イギリスさんぽ旅
-
前の旅行記
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑪湖水地方ハイキング2日目 アングルターン
2025/08/16~
湖水地方
-
次の旅行記
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑬湖水地方ハイキング4日目 グラスミア・ライダル周辺
2025/08/18~
湖水地方
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ①ロンドンに到着して、まずは運河散歩
2025/07/29~
ロンドン
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ②ニューカッスル
2025/07/31~
ニューキャッスル
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ③ハドリアヌスの城壁50kmトレッキング1日目
2025/08/02~
カーライル
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ④ハドリアヌスの城壁50kmトレッキング2日目
2025/08/03~
カーライル
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑤ハドリアヌスの城壁50kmトレッキング3,4日目とカーライル
2025/08/04~
カーライル
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑥セトル・カーライル鉄道でカーライルからリーズへ
2025/08/06~
リーズ
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑦大聖堂と鉄道と城壁めぐりの街、ヨーク
2025/08/08~
ヨーク
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑧ノース・ヨークシャー・ムーアズ鉄道とウィットビー
2025/08/11~
ノース・ヨーク・ムーアズ国立公園周辺
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑨ダラム城に泊まる
2025/08/12~
ダラム
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑩湖水地方ハイキング1日目 モス・エクルスとヒルトップ
2025/08/15~
湖水地方
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑪湖水地方ハイキング2日目 アングルターン
2025/08/16~
湖水地方
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑫湖水地方ハイキング3日目 ヘルヴェリンに登る
2025/08/17~
湖水地方
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑬湖水地方ハイキング4日目 グラスミア・ライダル周辺
2025/08/18~
湖水地方
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑭ロンドンに戻る。スイス・コテージのこととコートールド美術館
2025/08/19~
ロンドン
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑮セブン・シスターズ
2025/08/21~
セブン・シスターズ周辺
-
2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑯(終)国会議事堂、三つのギャラリー、ハムステッド・ヒース
2025/08/22~
ロンドン
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
エルダー グローブ
評価なし
湖水地方(イギリス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2025夏 イギリスさんぽ旅
0
42