2025夏 イギリスさんぽ旅 ⑪湖水地方ハイキング2日目 アングルターン

2025/08/16 - 2025/08/16

　湖水地方ハイキング2日目はウィンダミアの北の山の上にある湖、アングルターン(Angle Tarn)に行きました。1日目に行ったモス・エクルスよりも標高が高い所にあるので、ちょっと登りがいがあります。ハイキングと言うより、登山に近いかな。
　この日も良い天気で、ルンルン鼻歌を歌いたくなるような、楽しいハイキングでした。

エリア 湖水地方(イギリス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

16日土曜日、朝食は前日に買っておいたサンドイッチで済ませて、ホテルを出発した。まず、バスでハイキングスタート地点まで向かう。
最寄りのバス停(Baddeley Clock)で、8時58分発の508番のバスに乗った。508番はPatterdale(パターデール)、Penrith(ペンリス)方面行き。本数は2時間に1本位で、あまり多くない。
ウィンダミア駅とボウネスの間のバス停は、どちら側で乗るかが、案外難しい。今日はボウネスに向かう側のバス停だ。

バスは曲がりくねった道をなかなかのスピードで走っていく。結構スリリング。
乗車時間40～50分で、Hartsop(ハートソップ)のバス停に到着した。グーグルマップでは"Road End"という名前になっている。ここもバス料金は3ポンド(600円)だった。
バス停の回りは牧場で、羊だらけ。

時刻は9時50分、ハートソップの村の中を進んで行く。

村の道に咲く花、つる性のセンニンソウの仲間かな。なかなかきれい。

今日のコースも"OS Maps"で見つけた。
ハートソップの村から、Hayeswater(ヘイズウォーター)に行き、そこから斜面に取り付いて稜線上の道をアングルターンへ。さらに進んで、パターデールまで歩いた。距離は10㎞近くあったと思う。

ハートソップの村を抜けた。いよいよハイキングらしくなってきた。天気は大丈夫みたい。やったね！

しばらく行くと、道は二手に分かれた。沢の右を通るか、左を通るか、という感じで、どちらでも行けるみたいだが、私は右手を選んだ。沢に沿って登っていく。それなりの斜度がある。

落差のある、滝みたいな沢だ。

あの稜線に登るんだ。

バス停から1時間位で、ヘイズウォーターに到着した。キラキラ輝く湖面がすてきだ。写真の飛び石の所を渡ったけど、注意しないと落っこちそう。

気分は最高だが、いよいよ、ここから急登が始まる。

湖から稜線に出る道はいくつかあるようで、自分が行けそうだと思う踏み跡に沿って登っていくしかない。このあたりは日本の山登りとちょっと感覚が違うかも。
写真の二人づれは、何と自転車を担いで登っている。イギリスの人たちは、この程度のフットパスなら、歩いたり、走ったりするだけでなく、自転車でも行っちゃうようだ。

"OS Maps"の力を借りて、何とか道を見つけながら、斜面の上部に登って来た。稜線に出れば、ちゃんとした道がある。

稜線の道に乗っかった。わぁ、すばらしい展望だ。
この後のコース、多少起伏はあったが、ここまでのようなきつい登りはもうなかった。

道端にはタンポポみたいな花
稜線に出ると、すれ違ったり、追い抜いて行くハイカーも時々いて、寂しくて不安な気持ちになることは全くなかった。

たまに、ごつごつした岩々な場所がある。こういう所は、道がどこを通っているか見つけにくい。

東側を眺めると、大きく幅の広い谷が広がっていた。日本の谷のイメージと違うね。

道の先に湖が見えてきた。その向こうに見えている西側の山々は、明日登る予定のヘルヴェリンの方かな。

湖に近づいた。アングルターンだ。青がきれい。
ちなみに、ターンとは、山の中の湖を意味する言葉らしい。

小さな湖だけど、小さな島が二つある。

湖面に出た。アングルターンは標高500m近い場所にある。

時間は12時を回った所、ちょっとひと休みして、お昼を食べよう。

ここは本当に静かで、気持ちの良い場所だった。

さあ出発して、先に進もう。さようなら、アングルターン。

青空の下に伸びる道。ちょこっと見えるのは、アングルターンかしら。

西側のハートソップ方面を眺めると、また別の湖が見えた。Brothers Water(ブラザーズ・ウォーター)だ。

今、目の前に見えるのは、丘ではなく山だ。湖水地方はイギリスでは珍しく、山々が連なっている。

ここで私はちょっと道を間違えて、うっかり巻き道に入ってしまった。本当は山の上の道を通った方が良かったかもしれない。
写真は、両方の道が合流した地点で振り返ったところ。巻き道はダメという訳ではないが、結構谷側の傾斜があって、高度感を感じて怖かった。

こんな所で出会うと、タンポポみたいな雑草も可愛い。

パターデールが見えて来た。どんどん下っていく。今度見えてきた湖は、Ullswater(アルスウォーター)。

鐘のようなカンパネラの花。

午後1時50分、パターデールに下りて来た。石の案内板が趣あり。ハートソップからのコースタイムは、休憩時間も入れて約4時間だ。

あの山を越えて来たんだね。

ウィンダミアに戻るバスはちょうど行ってしまったところだ。次のバスは2時間後、何もない場所で待つのはつらいので、アルスウォーターの畔のGlenridding(グレンリディング)まで歩くことにした。

グレンリディングは、アルスウォーター周辺ではなかなか賑やかな観光拠点のようだ。まずは、アイスクリームを食べよう。ハイキングの後のアイスクリームは最高。

ちょっとだけ、アルスウォーターの湖畔に出てみた。なかなかの賑わい。みんな観光と言うより、カヤックとかサップとか、様々なアクティビティを楽しんでいる。

インフォメーションセンターがあった。ここでトイレを借りたが、有料だった。支払いはカードで。

明日登る予定のヘルヴェリン、私は西側から登るつもりだが、東側から登るルートもあって、結構人気がある。なぜ人気かというと、登りと下りに1か所ずつ、剃刀の刃のように切り立ったエッジがあって、スリル満点だから。そういう訳で、東側ルート登山口のグレンリディングには、イギリスにしては珍しく、山登りの心得ポスターが貼ってあった。皆さん気をつけてね。

インフォメーションセンター近くのバス停で、午後3時41分発のウィンダミア行きのバスを待つ。これがなかなかやって来ない。湖水地方は自動車でやって来る観光客が多く、交通量も多い。さらに、道路工事をやっていたりして、バスの運行も大変だったのかも。20分位待ったかな。

遅れて来たバスに乗り、午後5時頃、ウィンダミアに戻って来た。バスの乗客も結構多かった。
夕食はウィンダミアの街でハンバーガーとフライドポテト。ハンバーガーは久しぶりだね。

今日も天気に恵まれ、湖水地方らしく、たくさんの湖を堪能するハイキングができた。特に山の上のアングルターンは静寂に包まれた別天地だった。

明日はハイキング3日目、目的地はヘルヴェリン。いよいよ山に登る。

この旅行記へのコメント （2）

• Tripにこちゃんさん 2025/11/01 07:08:14

  おはようございます！

  bajicoさま
  
  湖水地方のハイキング素敵ですね。
  
  私たちも歩くのは好きです。
  
  ハイキングは、景色が良いとテンションも上がりますよね。
  
  bajicoさまの旅行記を見て、来年ロンドンに行くことにしました。
  
  本当はbajicoさまのように、イギリスの各地をゆっくり回るのが理想です。
  
  しかし今回の世界一周を体験して、私たちは1か所に滞在しゆっくりしないと
  
  体力が持たないことが、はっきりわかりました。
  
  bajicoさまの旅行記を見て、楽しませて頂きます。
  
  

  bajicoさん からの返信 2025/11/01 09:34:05

  Re: おはようございます！

  tripにこちゃん様
  いつも見ていただき、ありがとうございます。
  世界一周からお帰りのようで、何よりです。
  旅は道中はもちろん、行く前の計画、行った後の振り返りも楽しいものです。
  イギリスは、私だけでなく、他の方々の旅行記もたくさんあるので、ぜひいろいろ見ながら、すてきな旅を計画してください。
  私もtripにこちゃん様の旅行記を楽しみにしてます。