2025/08/02 - 2025/08/02
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bajicoさん
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ハドリアヌスの城壁は長城とも言われ、総延長は約118km、ニューカッスルのWallsendからカーライル西のBowness-on-Solwayまで続いています。ブリテン島の東から西まで、横断している訳ですね。西暦122年から10年かけて、当時のローマ帝国の国境線に、北からの敵の侵入を防ぐ目的で築かれました。造ったのは、当然、ローマ皇帝ハドリアヌス。昨年のイタリア旅行でも、ティボリの庭園など、彼が造ったものを幾つも見ました。彼は本当に凄い!
そして、帝国崩壊後も、この城壁はスコットランドに対するイングランドの防衛線として機能し、今の両者の境界も城壁にほど近い所を走っています。
私は、10年以上前にこの城壁のことを知り、「ローマ帝国が北の端っこに築いた遺跡を見てみたいな」とずっと思っていました。今回のイギリス旅行で絶対外せない、一番の目的地です。
ハドリアヌスの城壁も1日目のあたりはまだニューカッスルに近いのですが、フォートラベルの旅行記では、城壁の地区がカーライルになっている場合が多いので、私もそれに合わせて、旅行記のエリアをカーライルにしています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
現在は、城壁に沿ってHadrian’s Wall Path(ハドリアンズ・ウォール・パス)と言うトレッキングルートが伸びていて、歩きながら、当時の石壁の一部や要塞の遺跡を見ることができる。
最初はそんな長距離を歩くつもりはなかったのだが、息子がインターネットで買ってくれたガイドブックや地図を見ていたら、「折角だから頑張ろうか」ということになった。
実際は、ニューカッスル西のHeddon on the Wall(ヘッドン・オン・ザ・ウォール)からHaltwhistle(ハルトウィッスル)の先まで、約50㎞を歩いた。もちろん118㎞踏破もできるが、私は無理をしない主義。
写真、向かって左がガイドブック(Trailblazer Publications発行)、右が地図(National Geographic Maps)。
ガイドブックは宿やバスなどの事前準備に役立ち、地図はトレッキング中の位置確認に欠かせなかった。 -
トレッキングで問題になるのが荷物。荷物を全部担ぐなんて、私には到底できない。いろいろ検討したが、結局、息子が荷物を運んでくれるサービスを見つけて、問題解決。
運送会社は「Sherpa van」という名前で、ハドリアンズ・ウォール・パスだけでなく、イギリス各地のトレッキングルートで同様のサービスをしているようだ。申し込みなどのやり取りはすべてインターネットでやったが、これに関しては息子にお任せだったので、詳細不明。
費用は安くはなかった。荷物の個数は二つ、運送区間はニューカッスルからWall(ウォール)、ウォールからハルトウィッスルまでの2区間で、68ポンド(13600円)かかった。でも、私の場合、運んでもらわないとトレッキングはできないので、決断して払ったよ。 -
8月2日土曜日、トレッキング初日。
この日はヘッドン・オン・ザ・ウォールからヘクサム北の村ウォールまで、25㎞近くを歩く。ヘッドン・オン・ザ・ウォールからウォールまではバスが走っていないので、途中で脱落はできない。歩かなければ、ホテルに着かないんだ。ヒェーキツイ。
ニューカッスルのホテルは7時過ぎに出発した。チェックアウト後、荷物をフロントに預けて、運送サービスが取りに来る旨を話したら、すぐに了解してくれた。結構利用する人多いんじゃないかな。
ヘッドン・オン・ザ・ウォールまではバスに乗る。7時40分頃エルドン・スクエアのバスステーションに到着だ。 -
乗るバスはニューカッスルに着いた日に調べておいた。確かヘクサム行き684路線だったと思う。他にもニューカッスルからヘッドン・オン・ザ・ウォールに行く路線はあったと思う。曜日によって発車時刻が変わるので注意が必要だった。
私たちは8時15分発のバスに乗る。 -
バスの車内は結構きれい。普通の郊外に向かう朝のバスなので、乗客もそこそこ多い。
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30分位乗って、8時40分頃ヘッドン・オン・ザ・ウォールに到着した。静かな郊外の住宅地だ。
バス停の名前はThree Tunsと言うみたい。近くの店の名前をとっていると思う。 -
25㎞歩くのでまずトイレ、ということで探したら、ガソリンスタンド発見。幸運にも、小さなコンビニとトイレもあるではないか。早速お菓子を買って、ついでにトイレを使わせてもらった。逆か、トイレを使わせていただくために、お菓子を買う…。
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この右側の道を行く。8時50分過ぎ、トレッキング開始だ。暫くは車道を進む。
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地図を見ながら車道を歩くこと20分、ガードレールを跨いて車道の外の小道に入る場所を見つけた。靴の紐を締めなおして、いざ出発。
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朝の空気が気持ち良い。進もう。
今日のルートは基本的には自動車道路(B6318)に沿って進む。歩く道自体は道路の外側の牧草地を通ることが多いのだが、一部車道を歩くこともあった。 -
イギリスらしい風景だ。放牧されているのは牛かな。
今日の行程は距離は長いが、高低差はそんなにない。比較的平らな道をひたすら歩く。 -
道端には花もチラホラ咲いている。大きな花のフウロソウ、Meadow Cranesbill。
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これはチコリかな。青が清々しい。
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実る麦畑。大麦かしら小麦かしら?
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石壁が見えてきたが、このあたりは後世のものだ。イギリスは囲い込み運動で石垣だらけだからね。ただ、使われた石にハドリアヌスの城壁のものが混じっている可能性はある。何でも再利用だ。
このあたりから、すれ違ったり、追い抜いて行くトレッカーに出会うようになった。数はそんなに多くないが、全くいないと言う訳でもない。間違った道を歩いてはいないという安心感があった。 -
道端に咲くのはヤナギラン
ヤナギランはここだけでなく、イギリスの草原にいっぱい咲いていた。 -
野生のキク、Common Ragwort
きれいだけど、生命力が強く、毒もあるので、畜産農家からは嫌われているようだ。要は雑草。
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道の先に池が見えて来た。
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池のそばに、水鳥観察用の小屋があった。小屋の脇でちょっと休憩して、チョコレートバーでお腹を満たす。午前11時過ぎ、歩き始めて2時間位、距離にして4分の1強くらい進んだ。まだ先は長い。
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ヤナギランかと思ったけど、違うみたいだ。オオアカバナとか、アカバナの仲間か。
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一面に紫の花、ラベンダーではない。わからなくなってしまったけど、アンジェリアとかファセリアとか言われる緑肥の一種かもしれない。田植え前のレンゲみたいなもの。
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陽が高くなって、羊たちは木陰でお昼寝。
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もう12時30分を回った。お昼を食べたいのだが、道は原則、自動車道路の傍なので、座ってひと休みする場所がなかなか見つからない。
やっと、Halton近くで、道路から少し離れて見晴らしの良い場所に出た。 -
岩に腰掛けて、サンドイッチとドライトマトと紅茶でお昼だ。
歩いた距離はすでに半分を越え、残りは後11㎞位。お腹が満ちて、ちょっと元気回復、午後1時15分過ぎに出発。 -
トレッキングルートは農園や牧草地の端を通っていく。きっと私有地を通らせてもらっているのだと思う。この印がハドリアンズ・ウォール・パスの目印。このマークがあるところを歩くようにしよう。このマークの他にも、案内板はちゃんと立っているので、地図を見ながら歩けば、迷うことはあまりなさそう。
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牧草地や農園の境目には木の柵や石垣があり、そこを通り抜ける必要がある。方法は二つ、写真のように簡単な梯子や階段が付いているので、跨いで越える。もう一つは小さな扉があるので、留め具を外して通り抜け、通り抜けたら、ちゃんと扉を開かないように留め具をかける。これを何回繰り返したことか。
私が被っているのが、Barbour(バブア)で昨日買った帽子、なかなかしっかりしていて、気に入った。 -
午後2時前、Portgateに到着した。ここにはカフェがある。
先が見えて来たので、お茶にしよう。 -
わたしはヴィクトリアスポンジケーキ、息子はスコーンを食べた。疲れた時に甘いものは、たまらないおいしさだ。
一息ついてしまったけど、まだ歩かなければならない。実は後8㎞位残っているのだ。午後2時半カフェを出発。 -
ここからがきつかった。疲れが出てきた上、晴れたので午後になると暑くなって、バテ気味だ。でも頑張らなくては。
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黄色い花から元気を少しもらう。セイヨウカワラマツバかな。
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あまり大きな木は見つからないけど、この木は幹がゴツゴツして迫力がある。
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さて、本当に後2㎞位だ。このあたりでトレッキングルートは自動車道路(B6318)から一時的に外れて、今日の宿泊地ウォールに向かう。
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ルートが外れる少し手前に、石壁の遺構が残っていた。この遺構を見ると、当初は壁の厚さ2.9mの予定で基礎を作ったが、工事の効率化のため、厚さ1.8mに変更したことがわかるそうだ。
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午後5時前、ウォールのホテルに無事に到着した。やったね。ほっとした。
ホテルはハドリアン・ホテルだ。だが、ここは宿泊だけではない。ミシュランの星を持っているレストランがついているのだ。つまりオーベルジュ。
私たちにはちょっと上等すぎるとは思ったのだが、このあたりにはあまり泊るところがない。あっても満員だったりして、いろいろ悩んだ末、トレッキングの日程を考えるとここしかないということで決断した。ここだけは、直接ホテルのホームページから予約した。 -
部屋は一番リーズナブルなものにした。宿泊だけなら一人14000円でそんなにびっくりするような価格ではない。
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さすがにちょっと洒落た感じの部屋で、お茶のセットにも素敵な紅茶のティーバッグがいっぱいあった。
ちなみに荷物はちゃんと届いていたよ。 -
夕食は午後7時からだ。この日頑張って歩いたのは、夕食の開始時間に遅刻しないという、隠れた理由もあったのだ。
料理は一口サイズの料理がいっぱい出て来た。これはホタテ貝。 -
こちらはイカ。もちろん抜群においしかった。こういう料理って、日本でもイギリスでもスタイルは変わらないね。北海道大沼の鶴雅リゾートとか安比のANAインターコンチネンタルで食べたフレンチを思い出したよ。
レストランの価格はそれなりに取られたけど、おいしかったから、問題ない。
明日はトレッキング2日目、ハドリアンズ・ウォール・パスの核心部を歩く。だけど、朝のうちは雨が降りそう。さてどうしよう。
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