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養浩館庭園<br />江戸時代につくられた数寄屋造りの屋敷を備える回遊式林泉庭園。かつては福井藩主松平家の別邸で、江戸時代には御泉水屋敷と称され、明治維新後は昭和初期まで福井事務所や迎賓館の機能を果たしていました。<br /><br />発掘された遺構の上に直接建築する手法がとられたことで、屋敷から庭を眺める視線の高さが当時の状態に保たれ、名勝庭園ではめずらしく、かつての藩主と同じように座敷から庭を眺めることができます。

かつての藩主と同じ視線の高さで眺められる養浩館庭園

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2025/08/29 - 2025/09/02

1753位(同エリア5483件中)

旅行記グループ 2025夏休み北陸の旅/福井県

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chemire

chemireさん

養浩館庭園
江戸時代につくられた数寄屋造りの屋敷を備える回遊式林泉庭園。かつては福井藩主松平家の別邸で、江戸時代には御泉水屋敷と称され、明治維新後は昭和初期まで福井事務所や迎賓館の機能を果たしていました。

発掘された遺構の上に直接建築する手法がとられたことで、屋敷から庭を眺める視線の高さが当時の状態に保たれ、名勝庭園ではめずらしく、かつての藩主と同じように座敷から庭を眺めることができます。

  • 8月31日(日)<br />18:01~18:30 養浩館庭園見学。<br />入口は東と西の2ヶ所あって、東門から入りました。

    8月31日(日)
    18:01~18:30 養浩館庭園見学。
    入口は東と西の2ヶ所あって、東門から入りました。

  • 現在の姿に整えられたのは、元禄年間(1688-1704)とされているそうです。

    現在の姿に整えられたのは、元禄年間(1688-1704)とされているそうです。

  • 養浩館の名は、明治17年(1884)松平春嶽によってつけられ、大らかな心持ちを育てることを意味するようになった孟子の言葉「浩然の気を養う」に由来。

    養浩館の名は、明治17年(1884)松平春嶽によってつけられ、大らかな心持ちを育てることを意味するようになった孟子の言葉「浩然の気を養う」に由来。

  • 受付で、「お屋敷を先に見てから、お庭へどうぞ」と案内されたので、

    受付で、「お屋敷を先に見てから、お庭へどうぞ」と案内されたので、

  • 靴を脱いでお屋敷内へ。

    靴を脱いでお屋敷内へ。

  • 櫛形ノ御間<br />御台所を抜け、最初に入る部屋。屋敷の中で最も池に張り出している部屋なので、庭園と池が見渡せます。

    櫛形ノ御間
    御台所を抜け、最初に入る部屋。屋敷の中で最も池に張り出している部屋なので、庭園と池が見渡せます。

  • お部屋に入ると、思わず「わぁ」と声をあげてしまいました。目前に広がる風景が素敵すぎ!<br /><br />正座してしばらく眺めました。

    お部屋に入ると、思わず「わぁ」と声をあげてしまいました。目前に広がる風景が素敵すぎ!

    正座してしばらく眺めました。

  • 御座ノ間<br />屋敷の中心となる部屋で、藩主の座が設けられることが名の由来。

    御座ノ間
    屋敷の中心となる部屋で、藩主の座が設けられることが名の由来。

  • 御座ノ間周辺の流紋岩(安島石)や黒雲母花崗岩、緑色変岩などによる色鮮やかな飛石と池も見事です。

    御座ノ間周辺の流紋岩(安島石)や黒雲母花崗岩、緑色変岩などによる色鮮やかな飛石と池も見事です。

  • 深い軒が特徴的。

    深い軒が特徴的。

  • 鎖ノ御間<br />茶釜を吊る鎖、茶を楽しむために茶室と書院をつなぐ意味合いに由来。<br />板戸そばの床板に炉が切られています。廊下境となる北面東端に入れられた板戸に鶏の絵があり、古写真には雄鶏などが見られますが、剥落が激しく推定復原されたものだそうです。

    鎖ノ御間
    茶釜を吊る鎖、茶を楽しむために茶室と書院をつなぐ意味合いに由来。
    板戸そばの床板に炉が切られています。廊下境となる北面東端に入れられた板戸に鶏の絵があり、古写真には雄鶏などが見られますが、剥落が激しく推定復原されたものだそうです。

  • 御月見ノ間<br />東の流れ側に突き出すように設けられた離れ座敷となるお部屋からは、北の床以外のすべての面から庭園を眺めることができます。

    御月見ノ間
    東の流れ側に突き出すように設けられた離れ座敷となるお部屋からは、北の床以外のすべての面から庭園を眺めることができます。

  • 往時には、今より広い清流の庭を楽しめたそう。

    往時には、今より広い清流の庭を楽しめたそう。

  • 屋根は柿葺で約10万枚のスギ板が使われています。

    屋根は柿葺で約10万枚のスギ板が使われています。

  • 御廊下<br />屋敷入口から右側は柱の太さや造りが変えられたりと、もてなしの場と生活の場が分けられていました。

    御廊下
    屋敷入口から右側は柱の太さや造りが変えられたりと、もてなしの場と生活の場が分けられていました。

  • 御湯殿と御上り場<br />御湯殿の床板は中央に向かって傾斜をつけて、洗い湯が下に落ちる構造です。屋敷全体に対して、蒸風呂を備えた御湯殿や御上り場などの占める割合が大きいのは別邸ならではの間取り。

    御湯殿と御上り場
    御湯殿の床板は中央に向かって傾斜をつけて、洗い湯が下に落ちる構造です。屋敷全体に対して、蒸風呂を備えた御湯殿や御上り場などの占める割合が大きいのは別邸ならではの間取り。

  • 写真だと分かりにくいけど、板に段差があって隙間に水が流れ込む仕組みです。

    写真だと分かりにくいけど、板に段差があって隙間に水が流れ込む仕組みです。

  • 池に面して西側に張り出した竹すのこ縁。ここから小亭「清廉」のほぼ正面を臨め、借景として福井城本丸が見えたと考えられるそう。← 贅沢過ぎませんか。

    池に面して西側に張り出した竹すのこ縁。ここから小亭「清廉」のほぼ正面を臨め、借景として福井城本丸が見えたと考えられるそう。← 贅沢過ぎませんか。

  • 内池

    内池

  • 御座敷が素敵だったので、もう一周。

    御座敷が素敵だったので、もう一周。

  • 南北に細長い建物のほとんどの面が、水に接した形で建てられています。

    南北に細長い建物のほとんどの面が、水に接した形で建てられています。

  • 意匠が素晴らしい。何時間でも見ていたいほど。

    意匠が素晴らしい。何時間でも見ていたいほど。

  • では、回遊式庭園へ。

    では、回遊式庭園へ。

  • 遣水も美しい。

    遣水も美しい。

  • 右手が御月ノ間、左手が街座ノ間。

    右手が御月ノ間、左手が街座ノ間。

  • 清廉と名付けられた小亭。総欅造り。

    清廉と名付けられた小亭。総欅造り。

  • 達磨型の岩島の周辺には玉石が州浜状に敷き詰められていて、水路に架かる曲線の切石橋が架けられています。

    達磨型の岩島の周辺には玉石が州浜状に敷き詰められていて、水路に架かる曲線の切石橋が架けられています。

  • 西門から入ってすぐの小道。ここで折り返して庭園を見ながら東門へと向かいました。

    西門から入ってすぐの小道。ここで折り返して庭園を見ながら東門へと向かいました。

  • 花崗岩で再現された七重塔。

    花崗岩で再現された七重塔。

  • 臼ノ御茶屋<br />南側一部が歩道下にあるため、遺構が平面表示されています。

    臼ノ御茶屋
    南側一部が歩道下にあるため、遺構が平面表示されています。

  • 座敷の土縁のすぐ先に、水が湛えられるという風景は見たことがなく訪れて良かったです。

    座敷の土縁のすぐ先に、水が湛えられるという風景は見たことがなく訪れて良かったです。

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