2025/08/29 - 2025/09/02
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chemireさん
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福井城
徳川家康の次男・初代福井藩主 結城秀康が慶長11年(1606)に築城し、約270年間17代にわたり越前松平家の居城となりました。
築城当時に建てられた四層五階の雄大な天守は、寛文9年(1669)の大火で焼失。以後、再建されることはなく、明治以降に櫓や城門は取り壊され水堀も徐々に埋められましたが本丸の石垣と内堀は現存しています。
現在、2029年度(令和11)に完成に向け坤櫓の復元工事が進められていました。
- 旅行の満足度
- 5.0
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8月30日(土)旅2日目
14:41~15:48
福井城跡を見学。
アクセスを検索すると、駅から徒歩5~10分くらいと幅あり。5分の差は大きいと思うんだけど。
私は、写真を撮ったりと立ち止まったので、15分はかかりました。 -
藩祖 結城秀康
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旧景の説明板
これまで、2008年(平成20)に御廊下橋、2017年(平成29)に福の井、2018年(平成30)に山里口御門の復元整備が行われ、現在は坤櫓を整備中。 -
大火で焼失後に再建された坤櫓と巽櫓は、3重5階建で代用天守としての役割も担っていたと考えられるそうです。その両櫓も、明治初期に他の城門等と同様に取り壊されましたが、令和5年度から坤櫓・本丸西側土塀の復元工事事業が始まり、現在は仮設ヤード整備として御廊下橋から御本城橋の埋め立てが行われています。
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福井城坤櫓復元プロジェクト
坤櫓は、2029年度(令和11)に完成予定。復元後は、福井駅からも見えるようになるそうです。 -
堀下の石垣の様子まで見学できるのは、水が抜かれている今だけ。
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福井城の大手口。御本城橋を渡ると本丸の大手門(瓦御門)がありました。
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大手口跡にあった電光掲示板によると、気温34℃。暑いけど、体温超えじゃないからまだマシと思ってしまった今年の夏。
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では、御本城橋を渡ります。
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橋を挟んで左右でお堀の様子が変わります。水の無い側の魚たちには、お引越しをしてもらったとか。
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橋を渡った先には、案内板があってリーフレットが置かれていました。
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案内板
福井城は東西と南北がそれぞれ2km前後におよぶ巨大城郭だったそうで、現在では本丸跡に県庁舎・県議会議事堂・警察本部などが建ちならび、その周囲を内堀が囲んでいます。 -
リーフレット
徳川家康が自ら城の縄張を行ったとも伝えられている3重・4重の堀が輪郭式にめぐらされた平城で、本丸には高さ30mの四重五階の天守および三隅には櫓が築かれ、本丸御殿や御座所(藩主の住居)が設けられていました。 -
瓦御門跡
本丸の正面として作られた門で、御本城橋を渡って最初にある御門(高麗門)と瓦御門(櫓門)とで枡形を形成。 -
御本城橋を渡りきって、振り返って見た瓦御門。
2階の櫓部分の幅が約29mあった巨大な門で、現在は、櫓部分がのっていた南側(堀側)の石垣のみが残っています。 -
瓦御門裏手に残る雁木。
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往時の様子を想像しながら、ジグザグと進んでみました。
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左右で石の表情が違います。できることなら説明板が欲しかった。
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表示はなかったと思うけど、昇降禁止かな。
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駐輪場?ここまで雁木が残されていました。
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県庁舎と警察本部の間を進み、天守台方面へ。
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一説によれば、本丸・二の丸は家康の命により全国の大名が手伝普請にあたったのだとか。
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官庁の立ち並ぶ場所に、よくぞ天守台を残してくれました。櫓の復元も嬉しいけれど、やっぱり現存物は歴史が感じられるしワクワクします。
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天守へと続く石段を上ります。
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四層五階の天守
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けっこうな傾斜と段差で、これがお城らしくて良い感じ。
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福井城天守台
天守台は二段になっていて高さは約9m。一段目は天守曲輪のようになっていて、その上に天守台(写真左)と控天守台(右)があります。 -
先ずは、一段目の天守曲輪(勝手に名付けました)を廻ります。
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福井城の前身である北ノ庄城は、柴田勝家により築城されましたが一代8年で焼失。
その後、福井藩主となった結城秀康は、柴田勝家の北ノ庄城を拡充し新北ノ庄城(福井城)を築城。3代藩主 松平忠昌は、北の字が敗北につながり不吉であると福居庄と改め、18世紀初頭に現在の福井となりました。 -
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福井の名の起こりとなったという「福の井」。結城秀康が福井城を築く以前から現在の場所にあったと考えられ、城内の特別な井戸として扱われてきたそうです。
2017年(平成29)復元。 -
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お堀や門跡の様子も、じっくりと見学。
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山里口御門や御廊下橋を見おろして。
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石積みの乱れが気になる。
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これも、気になった隙間。地震によるズレなのかな?
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石垣の様子を見るのが面白くて、一段目の曲輪を2周しちゃいました。
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では、最上段へ。
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礎石。
天守は寛文9年(1669)に焼失し、再建されることはありませんでした。 -
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天守台を下り、控天守台も見てみます。
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控天守台の中央は昭和23年(1948)の福井地震の際に崩壊し、こちらへは上ることができませんでした。
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精一杯手を伸ばして撮った控天守台の様子は、こんな感じ。
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天守台の石段を下り、写真に向かって左の山里口御門へ。
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山里口御門
廊下橋御門や天守台下門とも呼ばれていた福井城本丸の西側を守る枡形門。西二の丸には山里丸と呼ばれる松林があり、山里丸から本丸への入口の門として築城当時に造られましたが、寛文9年(1669)の大火で天守などとともに焼失。 -
平成30年(2018)に、櫓門と冠木で屋根を支える構造の棟門とともに枡形を形成する石垣上の土塀が復元されています。
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櫓門2階は自由見学可(無料)。
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階段を上って内部へ。
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櫓門内には、数多くのパネルが展示されていました。
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本丸の南西角にあった坤櫓と南東角にあった巽櫓は、幕府役人や藩主による城下の物見のほか、坤櫓は書物や証文の保管場所、巽櫓は台所道具や塩辛・昆布などの食料の保管場所として使用されていた記録が残っているそうです。
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櫓門を出て、狭間や枡形の様子を観察。
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御門を抜け振り返って。
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塀に張られた笏谷石の腰板が美しい。
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御廊下橋
本丸の西側に架かる屋根付の珍しい橋で、藩主は御座所と呼ばれる現在の福井市中央公園にあった居住施設に住んでいたため、この専用の橋を渡って登城していました。平成20年(2008)に復元。 -
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この御橋廊下は靴のまま渡れましたが、和歌山城のものは土足禁止。造りもかなり特徴的だったことを思い出しました。
2023/04和歌山城を訪ねた旅
https://4travel.jp/travelogue/11822366 -
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石垣の様子を見ながら、福井神社に向けて歩きます。
福井城の石垣の特徴は、全て足羽山の笏谷石が使われていることと、運びやすく加工しやすい切り石ばかりだったこと。 -
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福井城下は、越前松平家 福井藩68万石の城下町として慶長11(1606)年にはほぼ完成したといわれています。
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福井神社
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参拝しようと思ったけれど、暑さで気分が悪くなり木陰でちょっと休憩。
その後、体調は良くなったけど広さの分からない境内を歩くことが躊躇われて、鳥居の前で拝礼してホテルに向かうことにしました。 -
来た道を戻ります。
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早くホテルに戻るつもりだったのに、散策路案内図を見つけてしまい、階段を上って石垣の上を本丸の正門である瓦御門があった場所まで散策。
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散策路から見えた結城秀康公像。
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散策路を戻って階段を下り、再び石垣を観察。
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石の加工跡に萌え~!
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水準点も見つけて萌えました。
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城跡見学の最後に、瓦御門跡の側に建つ結城秀康の石像にご挨拶。
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結城秀康は徳川家康の次男ですが、羽柴秀吉の養子(実際には人質)に差し出され、さらに関東の大名 結城家の養子となり不遇な境遇を送っていたようです。しかし、関ヶ原の戦い後に50万石以上の加増を受け、越前68万石の領主として福井城築城と北ノ庄の城下町の大改造を行い、現在の福井の街の原型を築きました。
慶長9年(1604)には松平姓を名乗ることを許されましたが、生涯結城姓を通したそうです。
では、今度こそホテルに向かいます。
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