2025年日本の冬巡り(3) 西明石の鮨と天満の中華で大満足

2025/02/07 - 2025/02/07

神戸の仇は西明石と大阪で。

あけて2月７日もとにかく寒い。寒すぎました。
この日は、昼は数年ぶりに伺う西明石の名店「菊水鮓」さんで日本酒とお鮨、夜は随分長らくご無沙汰していた友人達と天満で中華料理の円卓を囲みました。

昨日とはうって変わって昼夜共に大満足。

エリア 明石(兵庫)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルの朝食には興味がないので、運動がてら外へ。南京町でどこぞ開いていればラッキー、と思っていましたが残念ながらどこも開いていませんでした。それでも久しぶりの神戸、元町、南京町をぶらぶら歩くのは楽しいものでした。寒かったけど。

南京町 名所・史跡

麒麟街・・・元町商店街にこんなプレートが。こんなの、昔からありましたっけ。

中国の伝統的な獅子舞に使われる「南獅（なんし）」と呼ばれるタイプの獅子です

歩き回ったけど、面白そうな朝ご飯も見つからなかったので、エクセルシオールカフェでサンドイッチとコーヒーの朝食にしました。

日本のあちらこちらで、こういうマンホールの蓋がありますね。

1868年（明治元年）、神戸で最初のアメリカ領事館が中央区海岸通りにできました。現在は、在大阪・神戸米国総領事館になっていて、大阪市の西天満にあります。

では西明石へ。使う列車はスーパーはくと。
スーパーはくととは、智頭急行とJR西日本が共同で運行する特急列車で、京都駅・大阪駅と鳥取駅・倉吉駅を結んでいます。それほど長い距離でもないですが、東海道本線、山陽本線、智頭急行線（智頭線）、因美線、山陰本線を走行します。

全席指定席で、落ち着いた色合いのシートです。

フリーWiFiつき。興味深かったのはこのガラス。ガラスに因州和紙、初めてみました。

特急列車から瀬戸内海を見る朝のひとときです。

西明石に行く前に、明石駅で下車して買い物です。

明石駅 駅

駅前にあった可愛らしい時計。

明石駅前に来たのももう随分前のこと、駅前にパピオス明石というショッピングモールができていました。その２階から眺めた明石駅です。

そして反対側には、魚の棚商店街。

魚の棚商店街 市場・商店街

相変わらず沢山の店があり、人もそれなりにいます。繁盛しているようで何よりです。

なぜかみんな「１盛」となってますが・・・さすがにこれは１匹の値段・・・ですよね？買えないから聞くわけにもいかないし・・・いいなぁ・・・・大阪に住んでいたころはたまに昼網めがけてきたことがありますが。。。

ただ、商店街の店は入れ替わりもあったようで・・・以前、絶品の干し蛸をかったお店はもうありませんでした。でもなんとか昔ながらの姿で売られているのを見つけて３枚購入。

マンホール蓋もさすがのお魚シリーズです。こちらはアナゴ。

これはサワラ。ほかにも探せばたくさんありそうです。

ですが、そろそろお店が開くので西明石へ移動。駅から少し歩いたところにある、菊水鮓西店さん、関西では昔から有名な名店です。今のところ、私が日本で一番好きなお鮨やさんです。

菊水鮓 西店 グルメ・レストラン

ここで食事をするとき、出てくるお鮨やアテをいちいち写真になんか撮ってる暇はありません。大将と話をし、食べるのに忙しい。でもお酒だけは記録しておくことにしています。お酒なら、よそのお店にいったり酒屋で買ったりするときに、「あれ美味しかったから」と選べますから。

料理はそうはいかない。この店の鮨は、肴は、この店でしか食べられないものだから、記録に意味を感じられません。記憶だけで十分です。別のお鮨屋さんではその店で美味しい物を食べればいいだけですし。まぁ、こうやって旅行記を書くときは、ああ、あのすごいマグロの写真があったら、とか、あの素晴らしい穴子の写真があったら表紙にいいのになぁ、とかは思うのですが。

見事なまぐろを、赤身、中トロ、大トロといただきました。仕入れるときにこんな札をつけてくれるそうです。

この日は開店時間に予約をしてあったのですが、先客がお一人、地元の常連さんのようです。大将が話し好きのこのお店では、同じくカウンターに陣取る地元のお客さんとも会話が弾む事もしばしば。

かなり前から厨房にはいて、ときどき顔を見かけていた息子さんもしっかり表に出てくるようになっていました。女将さんも含めてみなさん話し上手の聞き上手。この会話が私がこの店が大好きな理由ですね。カウンター席なのに注文はタブレットなんて論外だし、全員一斉スタートというのも好きじゃない。お任せコース「しか」出さない鮨屋も嫌いです。勿論この店にもコースはあるのでしょうが、お店の人や常連さんとの会話などから次の品を決められるこのお店が好きなのです。そしてもちろん、お味は申し分なし。

まだ飲めるし食べられる気もしましたが（でも、普通の人の夕食分くらいは軽く飲んで食べました）大事な夜の宴会のために、適当なところで切り上げ。腹ごなしの散歩がてら駅までぶらぶらと。通るたびに、知らない人がみたらややこしいなぁ、と思っていた交差点表示。英語がついてわかりやすくなっていました。最後の「東」をHigahiじゃなくてEastにしたんですね。

西明石からJRで新大阪へ。この日の宿は新大阪駅直結のレム新大阪、これは、翌朝早くに金沢へ行かなければならないからです。
チェックインは自動チェックイン機で。「簡単な操作でお手続きが可能。お客様のペースでスムーズにチェックインができます。」が謳い文句ですが・・・

レム新大阪 宿・ホテル

特徴的なのは部屋の狭さ。まぁ、この立地でこの料金だから仕方ないのでしょうが。もちろん冷蔵庫もデスクも極小サイズ。でも椅子がマッサージチェアなのは嬉しい驚きでした。しかし何よりも驚くのはこのバスルーム。勿論シャワーだけ、トイレと分けてあるのはいいとして、その仕切りがガラス張りって・・・・スタイル重視なんですね。これで1万7千円近く、昨日の神戸オリエンタルとなんたる差・・・もっとも今回は予約サイトのボーナスステイが使えるからで、実際に払ったのは５千円ほどですが。大阪のホテル代金高騰の噂は聞いてましたが、それにしても・・・

高層から見下ろす大阪の街、本当に久しぶりやなぁ・・・・寒そう・・・・

なんちゅぅ人の多さやぁ・・・・日頃はオーストラリアの中都市の郊外暮らし、都心へ出たってさして人はいませんから、久しぶりのこの人の多さにはちょっと疲れます。

昔はここまでのことはなかったなぁ、と驚きの551蓬莱の大行列。人々の歩く速度。kirinとはぐれないようにするのが大変でした。

551蓬莱 新幹線新大阪駅店(新幹線改札内) グルメ・レストラン

ホームに下りていくとこんな列車を発見。なんとシートカバーがパンダ！

そしてその外装はシロクマ＋ペンギン、シロサイ＋シマウマ＋キリン、パンダなどでラッピングされていました。くろしお号がアドベンチャーワールドとコラボした「パンダくろしお号」というもののようです。これは動物好きにはたまらん・・・

この日の夕食はこちらで。双龍居 池田町本店、環状線天満駅や地下鉄天六駅から徒歩数分のところにある、庶民的な中華料理屋です。

双龍居 池田町本店 グルメ・レストラン

今回の旅行を計画してすぐに、大阪や京都に住む懐かしい友人達と会いたいと思って数年ぶりに連絡をとってみました。ありがたいことに７人もの友人が集合、このお店での超がつくくらい久しぶりのオフ会となったのです。

料理はもちろんコースで。同じメンバーで今回の何倍もの予算でオフ会をしたことも何度もありますが、今回はとにかく「気楽にみんなでお喋りできる」がコンセプト。幹事を務めてくれた人と最初は「もうみんな歳で、そんなに飲めないだろうから飲み放題はいらんやろ」と行っていたのですが、「いや、絶対いるで」という意見もあって飲み放題付きに。これが大正解でした。料理はお値段からすれば十二分に立派なものでさすが大阪、さすが天満のコストパフォーマンスでした。

ワイン愛好家の幹事さんが持ち込みしてくれた見事なワイン。（これが予想されるので我が家はオーストラリアのワインなんて持ってきませんでした）この日の最高のご馳走は、このワインと、30年以上付き合ってきた親しい人達の変わらない元気な笑顔と尽きせぬ話題、そしてそれを支えるお店の人の明るく気さくなサービス。7時に始まったオフ会はお店の人から「もうお時間ですので」という声がかかるまで延々と続いたのでした。

ここしばらく、日本に来る度にひたすら美味しいもの、素晴らしい料理を求めて東奔西走してきた私たちですが、料理の味は確かに大切、でも美味しければそれだけで、大満足の食事になるというわけじゃないことを実感した一日でした。

心残りはといえば、翌朝の出発が早いためにせっかく市内在住の友人に誘って貰ったのに二次会に行けなかったこと。まだまだ聞きたい話もあったし、久しぶりに日本の都会でバーホッピングでもしてみたかったなぁ。。。次回はそれも含めて計画を立てなければ！