
2025/03/14 - 2025/03/14
474位(同エリア1275件中)
ソネッチさん
北九州市門司港は、石炭の輸出港として発展し、戦前は大陸の玄関口として大いに栄えました。当時の建物が多く残り、現在は、それらの建物群を中心に、ホテル・商業施設などが整備され「門司港レトロ」と呼ばれる観光スポットになっています。
自宅からはごく近いので、ほぼMY庭状態。幼少期から何度も足を運び、高校は門司港地区の学校に通学。成人してからは何人もの友人や知人を案内しました。
私の旅友Mちゃんは福岡県民ですから、門司港レトロ地区にはもう何度も足を運んでいます。ですが、家族に病人が出て遠出できない私のために「門司港でランチでも食べよう」と声をかけてくれました。
Mちゃんと二人でランチしてまったりと門司港散策した旅行記です。地元民なので、いわゆるレトロ観光地には行ってません。ちょい、コアな旅行記になってると思います。
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MちゃんとはJR門司港駅に10時55分到着の電車中で待ち合わせしました。
明治24年(1891年)に門司駅として開設されたJR門司港駅。
ネオ・ルネッサンス様式の木造建築で青銅製の手水鉢や水洗式トイレなど、当時としては珍しい内装を現在も見ることができます。国の重要文化財に指定されていて、門司港レトロのシンボル的建物です。 -
門司港駅から徒歩2分のところにある展望レストラン「陽のあたる場所」でまず、ランチです。
写真のビルの7階にあります。 -
「陽のあたる場所」と聞くと、モンゴメリー・クリフとエリザベス・テーラーが出演した古い映画を思い出します。
エリザベス・テーラーが、めちゃくちゃ綺麗でした。この映画と「花嫁の父」に出演していた頃のエリザベス・テーラーが一番、綺麗だったかも。可憐でした。 -
かなり、年季の入ったビルです。
私は結婚前に1度来たことがあります。当時は、しゃれたスナックだったと記憶しています。
今は、昼はレストラン、夜はパブとして営業しているようです。 -
職場の上司に連れて行ってもらって、夜景の素晴らしさに感動したことを覚えています。
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大きな窓から関門海峡が一望です。関門橋が見えますね。
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開店直後に入店したので、窓際の良い席に案内されました。
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私たちの席の眼下には、お隣の山口県下関市唐戸に発着する関門汽船の渡船場が見えました。5分間の船旅で、本州の下関市に行くことができます。対岸に下関市が見えます。本当に近いです。
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門司港レトロのご当地グルメといえば、何と言っても「焼きカレー」
JR門司港駅の周りにはたくさんの焼きカレーを提供する食事処があります。
今回、私もMちゃんも焼きカレーセット(1750円)を頼みました。
まず、サラダとスープが運ばれて -
ボリュームたっぷりの「焼きカレー」が登場。
カレーの上にたっぷりのったチーズと香ばしく焼かれたパン粉がいい仕事してます。美味しかったです。 -
飲み物はジュース類なども含めて選べますが、私もMちゃんもコーヒーを頼みました。
展望を楽しみながら、ゆっくり食事ができました。「港町・門司港に来たぜ~」と感じられるレストランでした。 -
その後、Mちゃんがまだ行ったことがないというので、三宜楼にご案内~。門司港駅から6分ほど歩きます。
門司港レトロ地区はJR門司港駅周辺に広がりますが、「三宜楼」はそれとは少し離れた「清滝地区」にあります。
清滝地区は、明治大正期は官庁街として賑わい、最盛期は50軒近くもの高級料亭が軒を連ね、「不夜城」とまで言わしめたとか。
通称三宜楼通り。突き当りの正面に三宜楼が見えます。 -
「三宜楼」は坂の上にあり、当時は門司港だけでなく関門海峡を広く見渡せる最高のロケーションだったそうです。
木造3階建ての建物は昭和6年の建築。現存する料亭の建屋としては九州最大級です。 -
門司港の繁栄を物語る料亭・三宜楼。
往時は、門司港料亭トップ3の一画だったとも伝えられています。
栄華を誇った三宜楼は、昭和30年頃に廃業。現在は地元のボランティア団体が管理運営を担い、入場無料で内部を見学できます。 -
1階の5室ある客間は食事処となっており、予約すればふぐ料理がいただけます。
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廊下の右に客間が5室並び、左が厨房などのスタッフルーム。
前回来たときは、食事処の客間も見も可能でしたが、この日は食事の予約が入っているので見学不可でした。 -
今月の23日まで雛飾りの展示があり、Mちゃんが「ラッキー」と喜んでいました。
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2階に上がります。2階は「大広間のみ」。通称「百畳間」です。
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京都出身の三宅アサという女性が一代で築き上げた高級料亭「三宜楼」。繁栄していた門司港の政財界の社交場でした。
現在も残っている帳面には、出光興産の創業者出光佐三、炭鉱王の上田清次郎、佐藤栄作、古川ロッパ、高浜虚子など著名人が名を連ねています。 -
能舞台や内縁側にお雛様が飾られていました。
舞台上には「昭和のお雛様」 -
縁側には、5組のお雛様が展示されていました。そのうち、御殿びな2組をパチパチしました。
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明治・大正時代、関西で流行したという「御殿びな」の方が、昭和時代に流行った「段飾り」より好きだなあ。
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「三宜楼」の各部屋や廊下などに施されている明かりを取り込む下地窓や欄間はすべて違うデザインで40種類もあるそうです。
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山をデザインした書院窓。
良いわ~。
3階へ移動します。 -
3階は、復元されていない部屋が多く、現在公開されているのは図面左上の和室33のみです。
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俳句の間と名付けられた八畳の和室です。
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この部屋も、お雛様が飾られていました。
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床の間には、三宜楼で高浜虚子が詠んだとされる俳句が飾られています。
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「風師山 梅ありといふ 登らばや」
三妓楼のある清滝地区は、風師山の登山口のある地区です。この詩の句碑が風師山の登山道にあるそうです。 -
「素敵な建物だった!」とMちゃんが喜んでくれたので私も喜びました。
急な階段を下りて、三宜楼を後にします。 -
この後、門司港レトロ地区へは行かずに、栄町銀天街へ。
銀天街でショッピングを楽しみます。まず、「芋伝説」
珍しいさつまいもの専門店。季節ごとに異なる種類の焼き芋が楽しめます。 -
さつまいもスィーツも販売されています。
スウィートポテト、大学芋、芋かりとうなどの、素朴なスィーツ。 -
栄町銀天街へGO!
昭和29年に誕生した歴史のある商店街ですが、半数近くのお店はシャッターが降りています。子供のころの繁栄を知る身としては寂しい限りです。 -
銀天街から入った小路にある雑貨屋さん「KOGU]
最近、ネットでその存在を知り訪問したかったお店です。おしゃれで素敵なお店でした。 -
銀天街にあるパン屋さん「ベーカリー匠」さん。
銀天街入口にあるお気に入りのパン屋さん「天秤座」が店休日だったので、こちらにおじゃましました。 -
栄町銀天街を抜け、5分ぐら歩いて「出光美術館 門司」へ。
今回のMちゃんの門司港レトロ地区訪問の目的は、ここだったりします。 -
小さな美術館で、常設展はありません。「琳派の焼物」の展示会が開催中。
出光佐三さんは陶器コレクターだったようで、焼物の特別展がよく行われている印象。
1時間ぐらいかけて、おばちゃ二人ゆっくり鑑賞しました。目的達成!
JR門司港駅に戻ります。 -
途中、レトロ地区の「大連友好記念館 」へ1階は大連市の業者直営の中華料理レストラン「大連あかしあ」が入っています。
入り口近くのスペースに河津桜が植栽されていたのを思い出して行ってみると、予想通り開花してました! -
今年は河津桜の開花も遅れてます。豊前市の河津桜の名所には行けませんでした。
今年初めて出会った「河津桜」満開ですね。良かった。 -
河津桜と大連友好記念館。
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横にある旧門司税関。明治45年に建築された門司税関の2代目庁舎。昭和初期までは実際に税関庁舎として使用されていました。
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ブルーウィング門司を渡って、JR門司港駅に向かいます。
ブルーウィング門司は歩行者専用のはね橋です。 -
橋の上から、「大連友好記念館」と「旧門司税関」が見えました。
この後、古い洋館が立ち並ぶ門司港レトロ地区を通ってJR門司港駅に向かいましたが、写真なし(汗) 観光しなかったもんで・・・・。 -
JR門司港駅に戻ったところで、こちらのカフェでおやつタイム。
ランチに利用した「陽のあたる場所」のすぐ近くのお店です。 -
ビルの1階にある「門司港茶寮」さん。
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テーブル4席に、カウンター席という小さなカフェで、前回、Mちゃんと来た時は満席で入店できませんでした。今回は大丈夫でした。
(私たちが入店した後、すぐに2組入店しました。タイミングですね) -
私は抹茶づくし。
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Mちゃんは抹茶パフェ。
何故か、おばちゃん二人、抹茶スイーツを食べたいモードに突入してました。
ボリュームたっぷりのデザートで、お腹いっぱい。夕食、食べられるのか不安になりました。 -
甘味チャージした後、Mちゃんの帰りの電車まで少し時間がありました。Mちゃんが「以前行ったことがある、松永文庫に行きたい!」
松永文庫?地元民の私は聞いたことありません。(汗) Mちゃんに案内してもらうことに。
Mちゃんに連れてこられたのは関門海峡ミュージアムの向かいにある旧大連航路上屋でした。
昭和4年に竣工したこの大きな建物は、戦前、台湾や中国・大連をはじめ、世界各地へとつながる旅客ターミナルでした。 -
その1階に映画・芸能資料館「松永文庫」がありました。知らなかったわ~。
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門司出身の松永武が寄贈した大正期から現在までの約100年におよぶ映画資料等5万点超が所蔵され、一般にも公開されています。
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懐かしい映画のポスターや映画雑誌、映画や芸能に関する資料や機材を陳列、また不定期に企画展も行っているそうです。
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ヨーロッパ映画の企画展が開催中でした。「嘆きの天使」「大いなる幻影」「天井桟敷の人々」みんな、見たことがある映画です。
無類の洋画好きだった父の影響で、私も学生時代、洋画に嵌っていた時期がありました。父はバート・ランカスターやポール・ニューマンがお気に入りで米国映画ファンでしたが、私は古いヨーロッパの白黒映画も好んで見てましたね。
「海峡ミユージアム」は、門司港レトロの観光客が必ず訪問する中心施設ですがその正面にこんな穴場スポットがあったとは。びっくりでした。
無料で入場できます。私たち世代の映画好きの人は楽しめる施設だと思います。 -
今回、栄町銀天街で購入したもの
芋伝説の「芋かりんとう」と「スウィートポテト」
夜食と次の日のおやつにぺろりと平らげました。 -
ベーカリー匠さんで購入したパン2つ。
ぶどうパン好きな私は、ベーカリー匠さんで2種類のぶどうパンを発見!
ハーフサイズが「ぶどうとりんごのパン」 丸いパンが「クリームチーズ入りのブドウパン」悩んで二つとも買ってしまいました。
どちらも期待通りの美味しさ。買ってよかったです。
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