いつものおばちゃん4人組、ひな祭りの長府を散策する！

2025/02/17 - 2025/02/17

大学時代からの友人4人組、住んでいる都市は違いますがみんな福岡県に住んでいます。4人とも退職して時間はたっぷり。集まって飲み会したり、近隣の県に小旅行したりして楽しんでいます。

今月は、久しぶりに4人でフェリーツアーを使って熊野に行く予定でした。でも、私は家族に病人が出たので急遽キャンセル。

熊野フェリーのツアーは早朝、私の地元新門司港に帰着します。3人はその後山口県下関市の長府を散策するというので、そこだけ私も合流しました。

エリア 下関(山口)

JR門司駅9時20分発の電車に乗って、山口県下関市の長府駅へ。その後タクシーで長府観光会館へ向かいました。Ｍちゃん、Ｒちゃん、Ｈちゃんはここに荷物を預けます。長府観光会館は、城下町長府の散策拠点です。

気温は10℃ぐらいですが快晴で風がないので、散策にはもってこい。まずは、忌宮神社へ。

「忌宮神社」は仲哀天皇が、193年に仮皇居として豊浦宮を置いた跡とされる神社。「古事記」などにも記載されている由緒ある古社です。

境内にある「鬼石」

豊浦宮に攻め寄せた新羅の武将・塵輪を射倒しその首を埋めたとされる場所です。塵輪の顔が鬼のようであった事から「鬼石」と呼ばれています。

「長府」では、2月8日から3月9日までひなまつりイベントが開催中です。

忌宮神社も、境内にある八坂神社横の嘯風館（しょうふうかん）に約400体、28組のひな人形が展示されていました。

忌宮神社のすぐ奥に「乃木神社」があります。写真は本殿。

明治天皇大葬の日に夫人とともに殉死した乃木希典を祀る神社です。

長府は乃木希典の郷里なのです。

境内には乃木家が１６年間過ごした旧宅(大正時代に復元）があります。

びっくりするぐらい質素な家です。
ネットで調べると、江戸勤めだった父・希次は、藩主の跡目相続に関する紛争に巻き込まれて長府に戻されました。江戸生まれの希典も父親と共に帰郷します。長府に戻った希次は150石であった禄高が1/3の50石に減俸され、100日の閉門に処されます。希典は厳しい幼少年期をすごしたのです。納得しました。

玄関に植栽された梅は、三分咲き。

今年は梅の開花が遅れていますね。

長府は、毛利藩の支藩「長府藩」の城下町です。

横枕小路と名付けられた

練塀が続く路を通って、巧山寺へ向かいます。

途中で見かけた梅。

よく、咲いていたので思わずパチリ。

巧山寺に到着すると、インバウンドの団体と遭遇！

巧山寺観光は後にして、ちょっと早めのランチをとることにしました。長府周辺はおしゃれなカフェが点在しています。

今回利用したのは、古民家カフェの「SOU/ZAEMON by TAKADA COFFE」

長府侍町に江戸時代から残る毛利家の補佐役福原家武家屋敷を再生したカフェです。

素敵な内装のカフェでした。

落ち着ける雰囲気ですね。

私が頼んだのは、珈琲屋のハーフ＆ハーフCURRY(温玉付き)。カフェオレも頼んで、2310円でした。

キーマスパイスカレーとヴィーガンスパイスカレーの2種類のカレーが食せて美味しかったです。

先客がいなかったので、4人でのんびりぺちゃくちゃしました。

しっかりエネルギーチャージしたところで、巧山寺へ出発。巧山寺は長府毛利家の菩提寺で、数々の歴史の舞台になった古刹です。

まず戦国時代、毛利に追われた大内義長がこの寺で自刃。大内氏終焉の場所であり、

高杉晋作が、明治維新の転機となった「巧山寺挙兵」の旗揚げをした場所でもあります。

写真は、挙兵した高杉晋作ね。

鎌倉時代創建の仏殿は、禅寺様式を残し、

国宝に指定されています。

禅寺特有の強い反りを持つ屋根です。

私たちが学生だったころは、鎌倉時代の建築様式として「唐様」と習いましたが、今は「禅宗様」と呼ばれるようです。
巧山寺「仏殿」は現存最古の禅宗様建築だそうです。

最後は、巧山寺から5分ほど歩いて「長府毛利邸」に。入場料210円。

長府毛利家第１４代当主・毛利元敏により明治３６年(1903)に完成した邸宅です。明治天皇の宿泊所としても使用され、明治天皇が宿泊した部屋が残っています。

玄関横の一番広い客間に「長府おさげもんのひなまつり」の展示がありました。華やかです。お雛様目当ての観光客も多かったです。

おばちゃん4人、お気に入りのさげもん探しで盛り上がり、写真はこれだけ～。

明治天皇が宿泊した部屋に移動すると、びっくり。

内縁にお雛様がずらりと並んでいます。

「な、なんだ！これは？」とそばに寄ってみると、

お雛さまは、廊下を雑巾掛けしていました。(笑)

箒を持っいるお雛様や

窓ガラスを拭いているお雛様もいて、みんな、掃除を頑張っています。

隣接する縁側にもずらりと雑巾掛けのお雛様。

預けられたひな人形を観光資源として活用する「福よせ雛プロジェクト」に参加しているようです。

「はじめて毛利邸を訪れたお雛様一行」をイメージした展示。なるほど～。

床の間には、花を生けるお雛様。

飾り棚の上には、お茶を楽しむお雛様もいました。

Mちゃんが、鴨居の隅にこんなお雛様を発見！

ハタキを掛けています。このお雛様を発見して思わず笑ってしまった。

私的にはMVPお雛様でした。(笑)

工夫されたお雛様の展示方法で、楽しめました。

この後、庭に下りて、池泉回遊式庭園を散策。

紅葉の時期は美しいとおもいます。

「お雛様が想像以上に良かったね～」と話しながら、長州毛利邸を後にしました。
帰るとき、門の横に小さな梅園があるのに気がつき、寄って見ました。

3分から5分咲きかな。

ぽつんと蝋梅も。

開花が進んでいる梅を探して、パチパチ。

白梅。

これは、紅梅。

紅梅。

白梅。

梅が見れたので、喜びました。

観光会館に戻る前に、評判の良いパン屋さんに行ったのですが、休店。
月曜日なので、カフェや食事処も休店が多かったです。

最後にこちらのケーキ屋さんで甘味チャージすることに。店の奥にイートインスペースがあります。

「菓子の蔵　でせえる三好」さん。

「長府の有名店」とMちゃん。「シュークリームが美味しいよ。」とのこと。

ケーキはたくさんの種類がありました。おばちゃん4人、好きなケーキをそれぞれ選び、イートインスペースへgo！

私はMちゃんお勧めのシュークリームをチョイスしました。

美味しいケーキをいただきながら、4人のおばちゃん、城下町長府の感想をぺちゃくちゃ。

未訪問の素敵な食事処やカフェがまだまだあるので、桜や紅葉の時期にまた、訪問したいです。