2024/11/13 - 2024/11/14
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この旅行記のスケジュール
2024/11/13
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電車での移動
地下鉄テルミニ駅→地下鉄コロッセオ駅
2024/11/14
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電車での移動
地下鉄レプッブリカ駅→地下鉄チプロ駅
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ヴァチカン博物館
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この旅行記スケジュールを元に
やっぱり、ローマ観光の定番、コロッセオとヴァチカンには行かなきゃいけないかな。でも、大層混んでいるみたい。それに、見学コースもややこしそうです。ここは無理しない。ちょっと高くつくけど、ベルトラでツアーを予約しました。人気の観光地なので、絶対催行するし、たまには、日本語で案内してもらうのも楽しそう。
さらに、もう少し贅沢して、ツアーを二つに分けました。13日午前中はコロッセオ、14日午前中はヴァチカンです。空いた午後は、両日ともローマ国立博物館に行って、の~んびりローマの美術品の数々を鑑賞しました。13日はマッシモ宮、14日はアルテンプス宮です。
コロッセオとヴァチカンは、予想通り、混んでいました。コロッセオは建物が巨大だし、屋外なので、まだ良かったのですが、ヴァチカンは屋内で、いくつもの部屋に区切られているので、時々身動きが取れなかったです。そうだな、コロッセオはまた行っても良いかな。ヴァチカンの方は、私はカトリック信者ではないので、一度行けば、イエス様も許してくれるでしょう。
ローマ国立博物館はすごく良かったです。展示物は、もちろんとびっきりのお宝ばかりですが、何より良かったのはすいていた事です。午前中の人混みで疲れた心身を癒すのに、もってこいの場所でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ホテルの朝の食事はこんな感じだ。フィレンツェの蚤の市で買った皿を、早速使ってる。
-
13日、コロッセオのツアーは、地下鉄B線のコロッセオ駅に8時45分集合だ。ホテルを1時間前に出発したら、早く着き過ぎて、30分近く待ったかな。でも、遅刻はできないからね。時間通りにツアースタートだ。ツアーの参加者は10人位だったかな。さすがに人気だ。
駅から数分でコロッセオに着いた。入場口も混んでいて、あっちこっちに列ができていた。ガイドさんがいなかったら、どこに並んでいいのか悩んじゃいそうだ。列に並んで20分程度で、中に入った。 -
いよいよコロッセオの上の階に登って来た。結構高さがある。
ガイドさんに、日本語でコロッセオの歴史や当時の様子を解説してもらうのも悪くない。おもしろい。 -
ローマの優れた建築技術の一つが、コンクリートを使用していた事だ。でも、2000年も前のコンクリートが、何で驚異的な耐久性を持つのか、まだ謎は解明されてないそうだ。
もちろん、コロッセオにも、そのコンクリートが使われている。 -
ローマは海に近いから、カモメがいる。ずうずうしくも逃げない。
コロッセオ 建造物
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コロッセオはよく見ると楕円形だ。今まで気づかなかった。
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コロッセオの外も見てみよう。凱旋門だ。
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コロッセオの地下だ。地下には細い通路が張り巡らされ、さまざまな見世物の仕掛けが隠されていたようだ。コロッセオの舞台裏だね。
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1時間かけてコロッセオをひと回り、外に出た。入場を待つ列は、ますます伸びている。
ところで、コロッセオの壁にはたくさんの穴があいているけど、何故だがわかる?ガイドさんが教えてくれた。コロッセオは、ローマ時代以後、ほっぽらかしのまま立っていたのだけど、生活必需品や建築材料として、持ち出されたものもある。特に、鉄製の釘は高価だったので、全部抜かれてしまい、その跡が無数の穴になっているそうだ。これも、ローマ建築の凄さを物語るエピソードだね。 -
ローマは、昔から水の確保をきっちりやってた都だ。街のあちこちにはこんな水飲み場がある。もちろん飲料可能。
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時刻は10時半、徒歩でフォロ・ロマーノに向かう。このあたりに凱旋門はいくつもある。これはだれの凱旋門だったっけ。グーグルによるとティトゥス帝の凱旋門。
ティトゥスの凱旋門 史跡・遺跡
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アントニヌス・ピウスとファウスティナの神殿
アントニヌス・ピウスはハドリアヌスの次の皇帝で、5賢帝の一人、ファウスティナは奥さん。柱の向こうにあるのは、後世に建てた教会だ。柱は倒そうとしても、倒せなかったそうだ。これもローマの建築の凄さを示す話だ。アントニヌスピウスとファウスティーナ神殿 史跡・遺跡
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向こうに見える建物はローマ時代の公文書館、タブラリウムだ。ローマ時代の部分は土台だけ、上に乗っかっているのは、ルネッサンス時代にミケランジェロが設計した市庁舎だ。ローマの街は、ローマ時代の建築物を有効活用して、造られている。
フォロ ロマーノ 建造物
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フォロ・ロマーノにドーンと立って、目立っている柱。フォカスの記念柱と呼ばれ、東ローマ皇帝フォカスのために立てられた。帝国が東西に分かれた後だから、ローマ時代も後期のものだ。
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フォロ・ロマーノを出て、街をしばらく歩き、「真実の口」にやって来た。サンタ・マリア・イン・コスメディン教会という、れっきとした聖堂の入口に置いてある。
元々はローマ時代のマンホールの蓋で、海の神「オケアノス」をかたどっている。
ツアーじゃなければ、絶対こんな写真撮らないけど、ガイドさんに勧められて、1枚撮ったよ。大体、ツアーじゃなければ、ここには来なかった。 -
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会は趣のある教会だ。ツアーでやって来て良かった。ここの創建はかなり古く、6世紀頃、ギリシャ人のコミュニティのために創られたと言われている。
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地下にも何やら祭られている。
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柱は、あちこちのローマ時代の建築物から持ってきたので、不揃いなんだそう。
12時にツアーはここで解散になり、私たちは散歩しながら、テルミニ駅方面へ向かう。サンタ マリア イン コスメディン教会(真実の口) 寺院・教会
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まずは、カンピドーリオの丘をめざす。丘の手前にはSant'Omobono(サントモボーノ)地区の遺跡があった。このあたりは全てローマ時代の遺跡って感じだ。
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カンピドーリオの丘に上り、フォロ・ロマーノを眺める。
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フォロ・ロマーノの隣に見えるのは、フォーリ・インペリアーリ。
カエサルをはじめとする皇帝、指導者が造った施設が並ぶ。真ん中には、ムッソリーニが造ったフォーリ・インペリアーリ通りが伸びている -
フォーリ・インペリアーリに下りて、トラヤヌスの市場を通過する。ここは昔のショッピングセンターだ。
トラヤヌスのマーケット 史跡・遺跡
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ドンと立っているのは、トラヤヌスの記念柱。
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記念柱からは、またナツィオナーレ通りを通って、レプッブリカ広場方面へ。途中のジェラートショップで、久しぶりにアイスクリームを食べた。
午後2時から、テルミニ駅近くの、ローマ国立博物館マッシモ宮に入場した。
ローマ国立博物館は現在、マッシモ宮、アルテンプス宮、それにディオクレティアヌス浴場跡の3つに分かれている。3館全てに入場できるパスがあるので、それを買った。一人16ユーロ(2640円)。 -
皇帝ネロの頭部像
54~59年頃
パラティーノの丘から発掘されたようだ。暴君ネロと言われ、歴代ローマ皇帝のなかでも、だめな王様として有名。私でも知っているので、写真に収めちゃった。本当は、芸術を愛好するなど評価すべき点もあるらしい。 -
休息するボクサー
ブロンズ製 紀元前4世紀頃
有名な作品。厳しい勝負に生きるボクサーにひと時訪れた休息、緊張とリラックスの両方が見事に表現された作品だ。 -
マッシモ宮の展示には、時々、発見時の写真が飾られていている。どんな状況で見つかったのかわかるので、興味深い。
これは、1885年に「休息するボクサー」がクイリナーレの丘の西斜面で見つかった時の写真だ。ボクサーが、工事現場にポツンと座っているように見えて、妙にリアルだ。いや、むしろリアルを超えて、シュールと言っても良いかもしれない。 -
マルクス・アウレリウスの頭部像
160~169年
前日訪れたティボリ、ヴィラ・アドリアーナの黄金広場で発見されたものだ。今は何にもない広場だけど、昔はこんな美術品が転がっていたんだ。
マルクス・アウレリウスはハドリアヌスの次の次の皇帝、ヴィラ・アドリアーナはハドリアヌス帝の死後も利用されていたらしい。 -
ハドリアヌスの頭部像
117年頃
ヴィラ・アドリアーナを造り、テルマエ・ロマエにも登場した皇帝に、やっと会うことができた。この像はテルミニ駅近くで発見された。 -
アンティノウスの頭部像
130~138年
ハドリアヌス帝が寵愛し、ナイルで溺死したアンティノウスだ。確かに美少年だ。 -
ウィピア・サビナの頭部像
136~138年
ウィピア・サビナはハドリアヌス帝の妻だ。この彫像は彼女の死後に作られている。また、彼女はその姿が貨幣に描かれるなど、皇后としてかなり重要な地位を占めていたようだ。ハドリアヌスとサビナとアンティノウスは一種の三角関係だけど、当時はみんなそんなこと気にしてなかったと思う。 -
かがんで水浴するアフロディーテ
ハドリアヌス時代(117~138年)
ヴィラ・アドリアーナのヘリオカミヌス浴場で見つかったものだ。ヘリオカミヌス浴場はなかなか豪華な感じだったから、こういう彫刻が置かれていたのも当然だ。 -
ティボリの踊り子
ハドリアヌス時代(117~138年)
名前の通り、これもティボリのヴィラ・アドリアーナで見つかった。踊り子のダイナミックな動きがすばらしい。躍動感を感じる。 -
テュルソス(植物の杖)と太鼓を持ったケンタウロス
ハドリアヌス時代(117~138年)
テュルソスや太鼓が表すのは、酒の神様のディオニュソスが導く、熱狂と陶酔の世界だ。この浮彫もヴィラ・アドリアーナで見つかったもの。マッシモ宮には、ヴィラ・アドリアーナから発見された多くの美術品が展示されていて、ヴィラ・アドリアーナのすごさを改めて認識した。 -
パッポシレノスに扮する俳優
2世紀後半
パッポシレノスは、ギリシャ神話では老人のシレノス(半人半ヤギの精霊)で、ディオニュソスを育てた家庭教師だ。酔っ払いだけど人情家、結構ユーモラスな人気者で、演劇にもよく登場したらしい。パッポシレノスそのものではなく、それに扮した役者を彫刻にするという発想が、おもしろい。古代ギリシャ・ローマらしいと思った。 -
戦いの場面を描いた石棺
180年頃
ポルトナッチオの石棺とも呼ばれる。こうした戦闘場面がびっしり浮き彫りされた石棺は、ローマ時代後期、2世紀後半から作られ始めた。ゲルマン民族との攻防が激しくなり、多くの軍人が戦死した時代だ。 -
リヴィアのヴィラのフレスコ画
紀元前40年~20年
ローマ郊外にあった、初代皇帝アウグストゥスの妻リヴィアの別荘で発見されたフレスコ画だ。博物館のひと部屋が、ぐるりとこのフレスコ画で飾られ、本当に素敵な空間だ。青色の背景に様々な植物や鳥が描かれ、心を癒される。マッシモ宮 博物館・美術館・ギャラリー
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今まで見てきたローマ人の好みとはちょっと違う感じが新鮮だ。路傍の雑草みたいな菊の花にもまなさしを向ける、そんな優しさをローマ人が持っているなんて、ちょっと意外。
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最後はやっぱりお魚のモザイクだ。ローマ人はお魚が大好きだったと思う。どの魚も個性豊か、かつ正確、かつユーモラスに描かれている。風呂好きで、魚好きなんて、確かに日本人と似ている。
マッシモ宮はとても充実した展示内容で、建物を後にしたのは午後5時を過ぎていた。 -
そういう訳で、今日の夕食は魚介類だ。ホテル近くのレストランで、ボンゴレに魚介リゾット、タコのトマト煮。ローマは大都会だからちょっと高いかな。ビール付きで57.2ユーロ(9440円)だ。でもみんなおいしかった。
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ここはローマの街角で見つけたスーパーのPam Local(パム)だ。ホテル・リリコの裏はナツィオナーレ通りだが、その通りを渡って少し入った所にあった。ローマではここを一番よく利用した。
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スーパーではこんなものを買っていた。
洋ナシのジュースはたっぷり甘いが、私は毎朝飲んで、お気に入りだった。
紙パックのワインはパムではなく、コナッドのもの。ローマのコナッドは、テルミニ駅に地下街にあって、こちらも時々利用した。このワインは5個セットで、1000円しなかったと思う。お酒をいっぱい飲めない私にはちょうど良い大きさで、そこそこおいしかった。
ヨーグルトも時々買った。もちろんまずくはないが、ヨーグルトはドイツの方が私の好みかな。 -
14日の午前中は、ヴァチカン宮殿のツアーに参加した。
この日も集合は地下鉄の駅で、ヴァチカン最寄りのA線チプロ駅だ。ホテルからはチプロ駅の方が遠いし、集合時間も8時35分と少し早かったので、7時半頃に出発した。テルミニ駅の次のレプッブリカ駅から地下鉄に乗って、チプロ駅に向かった。
ヴァチカン宮殿ツアーも参加者は10人位、時間通りにスタートした。 -
チプロ駅からは徒歩5分くらいでヴェチカン宮殿の入口に到着した。入口は案外狭く、ごちゃごちゃ混雑している。コロッセオ同様、ガイドさんがいないと、どうしたらよいか悩んじゃいそうだ。中に入っても迷路のよう。ヴァチカン宮殿については何も調べてこなかったので、ガイドさんにすべてお任せだ。
美しい螺旋階段を眺める。 -
ピーニャの中庭にあるピーニャ。ピーニャとはご覧のとおり松ぼっくりの事だ。この松ぼっくりもローマ時代の噴水らしい。
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中庭には、エジプトからやって来たライオン像もある。紀元前4世紀頃の作品だ。何だかあんまり強くなさそう。
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これは何か。ローマ時代の骨壺だそうだ。製粉業者のもので、周囲には製粉や製パンに関連する道具が描かれている。
ローマ時代の埋葬は、ごく初期は土葬だったが、最盛期になると火葬も増え、様々な骨壺が見つかっている。そういえば、ナポリの博物館にはきれいなガラスの骨壺があった。この後2世紀頃になると、裕福な人々は、マッシモ宮で見たようなりっぱな石棺を作って、土葬で埋葬されるようになった。 -
ラオコーン
有名な作品だ。製作年代は紀元前160年~20年
1506年に、ローマの皇帝ネロの黄金宮殿近くで発見され、時の教皇ユリウス2世によって、ヴェチカンに運び込まれた。現在は、ピオ・クレメンティーノ美術館のベルヴェデーレの中庭に展示されている -
ラオコーンみたいな、カッコ良い彫刻ばかり続くと、こんな、だらけた彫刻に引き付けられる。だれかの石棺みたいだけど、弛んだお腹に親しみを感じるね。
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グレゴリオ・エトルリア博物館にやって来た。窓からヴァチカンの街を眺めて、ひと休みだ。この美術館は、宮殿の中では少し静かな場所だった。
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迷路のようなヴァチカン宮殿も後半になって来た。地図の間に入る。長く伸びる、廊下のような部屋を歩いて行くのだが、入口付近がかなりの人混みで面食らった。でも先に進めば、少しずつ人は減って、歩きやすくなった。
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地図の間には、イタリア各地方の地図が飾られている。作られたのは16世紀後半だそうだ。
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次はラファエロの間。40年前のツアーの時、ここには入場した記憶がある。アテネの学堂は、当時の印象より小さく感じた。
ラファエロの間を抜ければ、最後はシスティーナ礼拝堂だ。ここは写真撮影禁止。多くの人と一緒に、天井を見上げて、圧巻のミケランジェロを見学した。 -
12時近くにサン・ピエトロ大聖堂前に移動して、ツアーは解散した。
入口の列に並んだが、そんなに待たずに中に入れた。
ペテロに託された天国の門の鍵。 -
巨大な空間からクーポラを見上げる。
サン ピエトロ大聖堂 寺院・教会
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クーポラの下には教皇の祭壇があり、ベルニーニの大天蓋が見事だ。うねるような柱が印象的。
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聖年直前だったので、あちこち工事中だ。サン・ピエトロ大聖堂にかぶさるクレーンは邪魔?いやいやそんな事はありません。私はできるだけ、その時その時の瞬間を大切にしたいと思っている。だって、こんなゴチャゴチャした光景を見られるのは、もしかしたら今だけかもしれない。長い年月ローマと共にある大聖堂の現在の姿を、目に焼き付けよう。
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午後1時、ヴァチカン市国を出国し、ローマに戻って来たよ。テヴェレ川を渡り、細く曲がりくねった路地を歩いていく。ピザ屋さんで、ピザではなく、コロッケを食べた。ローマのコロッケはスップリと言い、中の具はライスが主体だ。いろんな味があっておもしろい。私は大のコロッケ好きなので、このスップリもお気に入りになった。
午後1時半、昨日に続き、ローマ国立博物館にやって来た。今度はテヴェレ川に近いアルテンプス宮だ。マッシモ宮で買った3館共通のパスがあるので、ここでチケットを買う必要はない。 -
アリストテレスの胸像
リュシッポスが造ったブロンズ像の、ハドリアヌス時代のコピーだそうだ。コピーでも古い。本や教科書に載っているアリストテレスの顔に、似ている。
色のついたマントは現代の修復によって追加されたものだが、何だか洒落てる。 -
ポリュフェモスのトルソ
ポリュフェモスはオデュッセイアに出てくる一つ目の巨人だ。
このトルソは長くアルテンプス宮に展示されていたが、近年になって、スペルロンガにあったティベリウス帝の別荘に飾られていた、オデュッセイアを題材にした彫刻群の一つ、ポリュフェモス像のコピーであることがわかった。作られたのは1世紀~2世紀頃。ちなみにスペルロンガの彫刻群は、別荘が崖崩れで崩壊し、破片しか見つかっていない。 -
アルテンプス宮は16世紀に建てられた貴族の館なので、部屋も豪華。博物館の一角には素敵な礼拝堂が残っていて、ちょっとひと休みだ。
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自害するガリア人とその妻
ガリア人は、ひねりの効いた難しいポーズをとっている。ドラマチックな彫像だ。
この彫像は、カピトリーニ美術館所蔵の「瀕死のガリア人」と同一の敷地で見つかっていて、同じシリーズの彫刻だ。両方とも、紀元前3世紀、ペルガモン王が、小アジアのガラテア人を破った記念に作らせたブロンズ像のコピーだ。コピーを頼んだのは、一説には、西方のガリア人に勝利したカエサルだと言われている。 -
アルテンプス宮に展示された彫像には、オリジナルの部分と後世の修復の部分が区別できる解説がついていた。これはとても役に立った。無知な私なんか、全部がオリジナルだと思ってしまうが、結構、後で付け足した箇所も多いことがわかる。
ガリア人の彫像の場合、手や衣服が後世の修復、比較的オリジナルが多い方だ。 -
ルドヴィシの石棺
250~260年頃
マッシモ宮にあったポルトナッチオの石棺と同じく、戦闘場面がびっしり浮き彫りされた石棺だ。こうした戦闘石棺は現在約25点見つかっているが、ポルトナッチオの石棺は初期の傑作、ルドヴィシの石棺は後期の傑作だ。
アルテンプス宮の展示品は、多くがルドヴィシ・コレクションのものだ。このコレクションは、17世紀、教皇の甥の枢機卿ルドヴィーゴ・ルドヴィシが収集した美術品が核となって、誕生した。コレクションには、古代ローマ彫刻だけでなく、ルネサンス絵画や17世紀美術も含まれ、今では膨大な作品数を誇っている。ここで紹介した作品では、このルドヴィシの石棺はもちろん、アリストテレスの彫像や、自害するガリア人もそうだ。 -
ルドヴィシのフューリー
これもルドヴィシ・コレクション。
この作品は長い間、復讐の女神フューリーだとか、メデューサだとか言われてきたが、現在では、傷ついたアマゾン(ギリシャ神話の女戦士)の可能性が高くなっている。ヘレニズム時代の作品の2世紀のコピー。
誰の彫像かと言う問題とは別に、後世作品を横に倒した結果、眠っているような姿が、とてもロマンチックな雰囲気を漂わせている。 -
ルドヴィシのアクロリト
これもルドヴィシ・コレクション。
アクロリトとは、頭や手足だけ大理石で作り、胴体部分は木で作った複合彫刻だ。この頭部はアフロディーテかペルセポネのもので、紀元前480~470年頃に作られたオリジナルと思われる。シンプルで力強い感じが心地よい。 -
ルドヴィシの玉座
これももちろんルドヴィシ・コレクション。そして、アルテンプス宮で一番有名で、すばらしい作品。多くの美術書や教科書に載っている。
一般的には、泡から生まれたアフロディーテの姿だと言われているが、ペルセポネだという異論もある。また玉座ではなく、祭壇の頂上部分らしい。
紀元前480~470年頃、前の写真のアクロリトと一緒に、南イタリアのロクリで作られ、ローマ帝国が南イタリアを支配するようになってから、ローマに運ばれてきたと推定されている。アルテンプス宮 (ローマ国立博物館) 博物館・美術館・ギャラリー
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玉座の右側、女性がダブルフルートを吹いている。
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玉座の左側、こちらは香を焚いている女性。
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アルテンプス宮の中庭
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こちらはゴルガ・コレクションの彩色された壁の破片。
ポンペイとかの美しい壁画も良いけど、こうした、どこの何だかわからない破片の方が、当時の生活を妙にリアルに感じさせたりする。
ゴルガ・コレクションは、19世紀末のテノール歌手エヴァン・ゴルガが収集したコレクションだ。彼は34歳で歌手を引退した後も、骨董品の収集をずっと続け、全生涯で15万点の作品を収集した。そのうちの4万点は考古学的に価値があると言われている。
ゴルガ・コレクションは、ルドヴィシ・コレクションの対極にある。彼はイタリア各地の蚤の市や骨董市場を回って、骨董品を集めた。集めたのは、彩色された石膏、ガラス、テラコッタ、陶磁器、骨、象牙など、ありとあらゆるガラクタだ。でも、そんなガラクタにもちゃんと価値があって、国立博物館も認めるような、すぐれたコレクションを作り上げてしまった。蚤の市大好きの私は、大いに尊敬する。 -
こちらもゴルガ・コレクション。
骨や象牙でできた櫛、ヘヤピン、ブラシ、鏡の柄、化粧箱の蓋……。
一見ガラクタだけど、生活の匂いがプンプンする。
午後3時半、アルテンプス宮を出て、今日もホテルまで歩いて帰ろう。 -
パンテオン前を通過した。
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何だか不思議な建物があったので、写真に撮った。ローマ帝国時代と思われる建物の中に近代建築の建物が建っている。調べたらアドリアーノ神殿だそうだ。またまたハドリアヌスだ。彼が生前妻のために造り始め、彼の死後はアントニヌス・ピウスがハドリアヌスのために完成させた。中の建物は証券取引所、ローマは何でも再利用する。
この後、トレヴィの泉にも寄ったけど、工事中の上、すごい混雑だったので、そのまま通過だ。 -
何本もの歩道橋が上を渡っている。
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走り抜けていくオートバイの向こうに見えるのは、昨日も通ったトラヤヌスの記念柱かしら。午後4時過ぎだけど、もう夕日。
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今日はナツィオナーレ通りの隣の道を進もう。もうすぐホテルだ。
いよいよ明日はローマ最終日で、イタリア最終日。さてどうしよう、ローマ帝国よりさらに古いエトルリアの博物館に行ってみよう。
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