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 11月1日、Italoの1等車でナポリからフェッラーラへ移動しました。フェッラーラはヴェネチアの近くなので、移動には半日かかりました。そして、急に寒くなりました。ある程度予想はしていたのですが、予想を上回る温度変化で、セーター、ジャケット、タイツが必需品となりました。<br /> 2日と3日は「MyFE Card」(マイフェ・カード)を利用して、エステンセ城やスキファノイア宮殿などの見所を、目いっぱい見て回りました。ちょうど秋のフードフェア開催中で、広場には多数のテントが設営され、とても賑やかでした。地域の魅力いっぱいフェッラーラを満喫した週末でしたよ。<br /> ところで、フェッラーラの真ん中の「ラ」は例の巻き舌の「ラ」です。地元の人の発音は「フェラーラ」と言うより「フェッラーラ」に近いので、表記は「フェッラーラ」にしました。

2024秋のイタリア旅 ⑥地方の魅力がいっぱいのフェッラーラ

33いいね!

2024/11/01 - 2024/11/03

12位(同エリア50件中)

旅行記グループ 2024秋のイタリア旅

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bajico

bajicoさん

この旅行記のスケジュール

2024/11/01

  • 地下鉄・ムニチピオ駅→ガリバルディ駅

  • イタロ・ナポリ中央駅9:35→フェッラーラ13:47

  • タクシー10分 代金12ユーロ位

2024/11/03

この旅行記スケジュールを元に

 11月1日、Italoの1等車でナポリからフェッラーラへ移動しました。フェッラーラはヴェネチアの近くなので、移動には半日かかりました。そして、急に寒くなりました。ある程度予想はしていたのですが、予想を上回る温度変化で、セーター、ジャケット、タイツが必需品となりました。
 2日と3日は「MyFE Card」(マイフェ・カード)を利用して、エステンセ城やスキファノイア宮殿などの見所を、目いっぱい見て回りました。ちょうど秋のフードフェア開催中で、広場には多数のテントが設営され、とても賑やかでした。地域の魅力いっぱいフェッラーラを満喫した週末でしたよ。
 ところで、フェッラーラの真ん中の「ラ」は例の巻き舌の「ラ」です。地元の人の発音は「フェラーラ」と言うより「フェッラーラ」に近いので、表記は「フェッラーラ」にしました。

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
50万円 - 100万円
交通手段
鉄道 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 1日、9時35分ナポリ発のItaloで出発だ。ホームにはItaloの係員がいて、指定の座席などを案内してくれる。ほぼ時間通りに発車した。

    1日、9時35分ナポリ発のItaloで出発だ。ホームにはItaloの係員がいて、指定の座席などを案内してくれる。ほぼ時間通りに発車した。

  • 1等車なので、飲み物とスナックのサービスあり。駅を発車するたびに配ってくれるので、ナポリ、ローマ、フィレンツェと3回位もらっちゃった。<br />フェッラーラには午後2時前に到着した。<br /><br />ホテルは旧市街の真ん中にある。スーツケースを持って駅から歩いて行くのは、ちょっときついかな。駅前でタクシーに乗り、ホテルまでは10分位だった。<br />旧市街は道が細くて、一方通行も多そう。タクシーの運転手さんも一方通行を間違えて、バックで到着したよ。料金は12ユーロ位(1980円)で、日本とそんなに変わらない感じ。

    1等車なので、飲み物とスナックのサービスあり。駅を発車するたびに配ってくれるので、ナポリ、ローマ、フィレンツェと3回位もらっちゃった。
    フェッラーラには午後2時前に到着した。

    ホテルは旧市街の真ん中にある。スーツケースを持って駅から歩いて行くのは、ちょっときついかな。駅前でタクシーに乗り、ホテルまでは10分位だった。
    旧市街は道が細くて、一方通行も多そう。タクシーの運転手さんも一方通行を間違えて、バックで到着したよ。料金は12ユーロ位(1980円)で、日本とそんなに変わらない感じ。

  • フェッラーラのホテルは旧市街マスケライオ通りの「Princess Art Hotel」、ディアマンティ宮殿やエステンセ城に歩いて行ける。まあ、旧市街はそんなに広くないので、他の見どころにもすべて徒歩で行けたけどね。<br />ホテルの部屋の窓を開けて、中庭を見ると、この景色だ。半日前にいたナポリと何と違うこと。

    フェッラーラのホテルは旧市街マスケライオ通りの「Princess Art Hotel」、ディアマンティ宮殿やエステンセ城に歩いて行ける。まあ、旧市街はそんなに広くないので、他の見どころにもすべて徒歩で行けたけどね。
    ホテルの部屋の窓を開けて、中庭を見ると、この景色だ。半日前にいたナポリと何と違うこと。

  • 訪問先にフェッラーラを選んだ理由の一つが、ホテルの料金が手頃な事。<br />ここだけはスイートにした。おかげでこの広さだ。

    訪問先にフェッラーラを選んだ理由の一つが、ホテルの料金が手頃な事。
    ここだけはスイートにした。おかげでこの広さだ。

  • このホテルも古い建物を活用している。家具が素敵、天井も素敵。

    このホテルも古い建物を活用している。家具が素敵、天井も素敵。

  • 洗面台などの水回りも素敵なので、写真に撮った。風呂桶があるのがうれしい。

    洗面台などの水回りも素敵なので、写真に撮った。風呂桶があるのがうれしい。

  • 部屋を出たところ。あまり利用しなかったけど、雰囲気がある。

    部屋を出たところ。あまり利用しなかったけど、雰囲気がある。

  • 移動で疲れて、夕食はいい加減なものになった。まずカフェで軽食を食べて、その後、パン屋さんで変わったパンを買った。<br />このパン、コッピア・ファッラネーゼというフェッラーラ名物らしい。何とも言えない食感で、グリッシーニをさらにパサパサにした感じだ。口の中の粘膜に張りつく感じがイヤという人も多いかな。でも慣れれば何とかなる。私はちゃんと食べた。

    移動で疲れて、夕食はいい加減なものになった。まずカフェで軽食を食べて、その後、パン屋さんで変わったパンを買った。
    このパン、コッピア・ファッラネーゼというフェッラーラ名物らしい。何とも言えない食感で、グリッシーニをさらにパサパサにした感じだ。口の中の粘膜に張りつく感じがイヤという人も多いかな。でも慣れれば何とかなる。私はちゃんと食べた。

  • 2日の朝、ホテルの朝食だ。今日はフェッラーラの見所をできるだけ回るつもり。

    2日の朝、ホテルの朝食だ。今日はフェッラーラの見所をできるだけ回るつもり。

  • 9時過ぎにホテル出発だ。寒いけど良い天気。<br />旧市街の街の中はこんな感じ。石畳の道にずらっと路上駐車の自動車。

    9時過ぎにホテル出発だ。寒いけど良い天気。
    旧市街の街の中はこんな感じ。石畳の道にずらっと路上駐車の自動車。

  • あえてゴミ箱を写真に収めた。こんなゴミ箱があちこちにある。見苦しいという考え方もあるけど、暮らしの景色の中には必要なものだ。地元の人がここにゴミを捨てるのかな。でも、私たちもペットボトルとか捨てられる。ちゃんと分別はしなくちゃね。

    あえてゴミ箱を写真に収めた。こんなゴミ箱があちこちにある。見苦しいという考え方もあるけど、暮らしの景色の中には必要なものだ。地元の人がここにゴミを捨てるのかな。でも、私たちもペットボトルとか捨てられる。ちゃんと分別はしなくちゃね。

  • エステンセ城内の観光案内所に入って、「MyFE Card」のことを聞いたら、観光案内所では売ってない。さらにエステンセ城は10時まで開かないから、すでにオープンしているカテドラーレ美術館で買ってね、とのこと。<br />と言う訳で、エステンセ城から5,6分のカテドラーレ美術館にやって来た。ここでMyFE Cardの2日券を購入した。1人20ユーロ(3300円)で、フェッラーラの主な博物館・美術館7か所に入場できる。私たちはこのカードで6か所入場したので、そこそこ得したと思う。もう一つ、この券の良いところは、ホテルの宿泊税が免税になる事だ。免税になる泊数はカードの有効日数によって異なる。2日券は1泊分で、1人2.5ユーロ割引になった。

    エステンセ城内の観光案内所に入って、「MyFE Card」のことを聞いたら、観光案内所では売ってない。さらにエステンセ城は10時まで開かないから、すでにオープンしているカテドラーレ美術館で買ってね、とのこと。
    と言う訳で、エステンセ城から5,6分のカテドラーレ美術館にやって来た。ここでMyFE Cardの2日券を購入した。1人20ユーロ(3300円)で、フェッラーラの主な博物館・美術館7か所に入場できる。私たちはこのカードで6か所入場したので、そこそこ得したと思う。もう一つ、この券の良いところは、ホテルの宿泊税が免税になる事だ。免税になる泊数はカードの有効日数によって異なる。2日券は1泊分で、1人2.5ユーロ割引になった。

  • では、カテドラーレ美術館を見学しよう。実はこの美術館に入る予定はなかったのだが、観光案内所の人が教えてくれたので、見ちゃおっと。これが案外、見応えがあった。<br /><br />1400年代後半の羊皮紙に描かれた楽譜<br />楽譜より豪華な絵に見とれてしまう。

    では、カテドラーレ美術館を見学しよう。実はこの美術館に入る予定はなかったのだが、観光案内所の人が教えてくれたので、見ちゃおっと。これが案外、見応えがあった。

    1400年代後半の羊皮紙に描かれた楽譜
    楽譜より豪華な絵に見とれてしまう。

  • 1135~50年代、聖母の頭のモザイク<br />小さいけれど良い感じだ。

    1135~50年代、聖母の頭のモザイク
    小さいけれど良い感じだ。

  • ザクロの聖母<br />ヤコポ・デッラ・クエルチャ 1403~06年<br />大理石の白い色が印象的、キリスト様がなかなか可愛い。

    ザクロの聖母
    ヤコポ・デッラ・クエルチャ 1403~06年
    大理石の白い色が印象的、キリスト様がなかなか可愛い。

  • 受胎告知(部分)<br />コスメ・トゥーラ 1469年<br />おやおや、コスメ・トゥーラの絵があるとは知らなかった。画集で見た記憶あり。印象深い絵だ。

    受胎告知(部分)
    コスメ・トゥーラ 1469年
    おやおや、コスメ・トゥーラの絵があるとは知らなかった。画集で見た記憶あり。印象深い絵だ。

  • ブドウの収穫(9月) 1225~30年<br />12か月の様々な作業が彫られていて、味がある。作っているワインも良い味かな。

    ブドウの収穫(9月) 1225~30年
    12か月の様々な作業が彫られていて、味がある。作っているワインも良い味かな。

    カテドラーレ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 美術館を出て、歩いて数分のカテドラーレ(大聖堂)を見学。ただいま工事中だ。

    美術館を出て、歩いて数分のカテドラーレ(大聖堂)を見学。ただいま工事中だ。

    サンジョルジョ大聖堂 寺院・教会

  • カテドラーレ前の広場はいつも賑わっている。

    カテドラーレ前の広場はいつも賑わっている。

  • フェッラーラの石畳は、丸い石を敷き詰めたものだ。河原に転がっていてもおかしくない感じの石。これが足つぼマッサージみたいで、足に来る。

    フェッラーラの石畳は、丸い石を敷き詰めたものだ。河原に転がっていてもおかしくない感じの石。これが足つぼマッサージみたいで、足に来る。

  • とにかくお城には入らなくちゃ。エステンセ城に戻って来たら、入口に、何と行列ができていた。これは予想外だ。きっと、フードフェアでお客さんが多かったんだと思う。15~20分位待って入場できた。<br />混んでいた理由としてもう一つ考えられるのが、1階の見学場所が殆ど牢獄で、狭くて身動きしづらいこと。そういう訳で1階は狭くて暗いので、写真なし。また、牢獄に閉じ込められた人たちの中には、許されぬ恋が悲劇で終わった城主の息子と継母もいたらしいが、イタリア語の説明だとよくわからないから、さっさと移動だ。

    とにかくお城には入らなくちゃ。エステンセ城に戻って来たら、入口に、何と行列ができていた。これは予想外だ。きっと、フードフェアでお客さんが多かったんだと思う。15~20分位待って入場できた。
    混んでいた理由としてもう一つ考えられるのが、1階の見学場所が殆ど牢獄で、狭くて身動きしづらいこと。そういう訳で1階は狭くて暗いので、写真なし。また、牢獄に閉じ込められた人たちの中には、許されぬ恋が悲劇で終わった城主の息子と継母もいたらしいが、イタリア語の説明だとよくわからないから、さっさと移動だ。

    エステンセ城 城・宮殿

  • 2階のバルコニーに出ると青空がまぶしい。あぁすっきり、気持ち良いね。<br />オレンジの鉢がいっぱい並んでいる。<br /><br />エステンセ城はフェッラーラの支配者であったエステ家によって建てられた。現在の建物は、基本的には、1544年の火災後に行われた大改修で完成したものが、そのまま残っている。エステ家がその後、モデナに移り、フェッラーラが教皇領となった後も、この城は町の政治の中心であり続けてきた。

    2階のバルコニーに出ると青空がまぶしい。あぁすっきり、気持ち良いね。
    オレンジの鉢がいっぱい並んでいる。

    エステンセ城はフェッラーラの支配者であったエステ家によって建てられた。現在の建物は、基本的には、1544年の火災後に行われた大改修で完成したものが、そのまま残っている。エステ家がその後、モデナに移り、フェッラーラが教皇領となった後も、この城は町の政治の中心であり続けてきた。

  • 2階では現代画家の企画展が開かれていた。Maurizio Bottoni(マウリツィオ・ボットーニ)と言う画家だと思う。このバラは、木材に金箔を貼り、その上にテンペラで絵を描いている。ジョットとかシモーネ・マルティーニの時代の絵画と同じ技法だ。

    2階では現代画家の企画展が開かれていた。Maurizio Bottoni(マウリツィオ・ボットーニ)と言う画家だと思う。このバラは、木材に金箔を貼り、その上にテンペラで絵を描いている。ジョットとかシモーネ・マルティーニの時代の絵画と同じ技法だ。

  • 2階からは塔に登れる。塔の上からの景色はすばらしい。フェッラーラの街が360度すべて見渡せる。ここは絶対外せない場所だ。

    2階からは塔に登れる。塔の上からの景色はすばらしい。フェッラーラの街が360度すべて見渡せる。ここは絶対外せない場所だ。

  • 城の回りの堀が見える。広場にはテントが張られて賑やかそうだ。

    城の回りの堀が見える。広場にはテントが張られて賑やかそうだ。

  • カテドラルの裏手にある「アル・ブリンディシ」で昼食にした。ここはとても古いワイン酒場として有名。<br />ワインもさることながら、私はここのミートソースがとてもおいしかった。ミートソースとは言わず、ラグーのタリアテッレだ。タリアテッレはほうとうみたいにすごく太いパスタだ。うっかり写真を撮りそこなって残念。

    カテドラルの裏手にある「アル・ブリンディシ」で昼食にした。ここはとても古いワイン酒場として有名。
    ワインもさることながら、私はここのミートソースがとてもおいしかった。ミートソースとは言わず、ラグーのタリアテッレだ。タリアテッレはほうとうみたいにすごく太いパスタだ。うっかり写真を撮りそこなって残念。

    アル ブリンディシ バー

  • フードフェアの展示にはこんなものもあった。<br />名物パンのコッピア・ファッラネーゼで書いた、Ferrara(フェッラーラ)の文字だ。

    フードフェアの展示にはこんなものもあった。
    名物パンのコッピア・ファッラネーゼで書いた、Ferrara(フェッラーラ)の文字だ。

  • 午後は、趣のある建物が並ぶ通りを抜けて、スキファノイア宮殿に向かう。<br />スキファノイア宮殿は、エステンセ城やカテドラーレがある旧市街の中心部から、徒歩で15分程度だ。

    午後は、趣のある建物が並ぶ通りを抜けて、スキファノイア宮殿に向かう。
    スキファノイア宮殿は、エステンセ城やカテドラーレがある旧市街の中心部から、徒歩で15分程度だ。

  • スキファノイア宮殿も「MyFE Card」で入場できる。<br />この宮殿はエステ家の小規模な別邸として建てられたが、エステ家がフェッラーラからいなくなると、持ち主が点々と変わり、一時はタバコの製造所や倉庫になったこともあるようだ。そんな事情なので、有名なフレスコ画は結構傷んでいたりする。<br />これはキリスト教徒と異教徒の戦いを描いたフレスコ画。痛みはあるが、自由な線で人物を生き生きと描いている感じで、私は気に入った。

    スキファノイア宮殿も「MyFE Card」で入場できる。
    この宮殿はエステ家の小規模な別邸として建てられたが、エステ家がフェッラーラからいなくなると、持ち主が点々と変わり、一時はタバコの製造所や倉庫になったこともあるようだ。そんな事情なので、有名なフレスコ画は結構傷んでいたりする。
    これはキリスト教徒と異教徒の戦いを描いたフレスコ画。痛みはあるが、自由な線で人物を生き生きと描いている感じで、私は気に入った。

  • いよいよ有名な12か月の間だ。ここには12か月のフレスコ画が壁いっぱいに描かれている。製作年代は1460~70年代、フランチェスコ・デル・コッサやコスメ・トゥーラなど、当時のフェッラーラを代表する画家たち数人によって描かれた。<br />これは7月のフレスコ画の下の部分。

    いよいよ有名な12か月の間だ。ここには12か月のフレスコ画が壁いっぱいに描かれている。製作年代は1460~70年代、フランチェスコ・デル・コッサやコスメ・トゥーラなど、当時のフェッラーラを代表する画家たち数人によって描かれた。
    これは7月のフレスコ画の下の部分。

  • こちらは4月。この3段のフレスコ画全体で4月ひと月分だ。他の月の構成もこんな感じで、描かれている内容はかなり寓意的なものらしい。

    こちらは4月。この3段のフレスコ画全体で4月ひと月分だ。他の月の構成もこんな感じで、描かれている内容はかなり寓意的なものらしい。

  • 4月の下の部分を拡大した。<br />4月のフレスコ画の作者はフランチェスコ・デル・コッサ。12か月の中では描かれている内容が良くわかる。痛みがひどくて、何が描いてあるのか全くわからない月もあった。

    4月の下の部分を拡大した。
    4月のフレスコ画の作者はフランチェスコ・デル・コッサ。12か月の中では描かれている内容が良くわかる。痛みがひどくて、何が描いてあるのか全くわからない月もあった。

    スキファノイア宮殿 城・宮殿

  • フレスコ画の他にも展示物がある。これは二人の若者が描かれた皿のかけらだ。

    フレスコ画の他にも展示物がある。これは二人の若者が描かれた皿のかけらだ。

  • 聖母子<br />アントニオ・ディ・クリストフォロ<br />1451年

    聖母子
    アントニオ・ディ・クリストフォロ
    1451年

  • スキファノイア宮殿の外の壁には、元々こんな模様が描かれていたようだ。この絵が描かれている壁は、増改築の結果、今は建物の内部になっている。なかなかきれいだね。

    スキファノイア宮殿の外の壁には、元々こんな模様が描かれていたようだ。この絵が描かれている壁は、増改築の結果、今は建物の内部になっている。なかなかきれいだね。

  • スキファノイア宮殿の中庭に出た。カフェもあり、ほっと一息つける場所だ。

    スキファノイア宮殿の中庭に出た。カフェもあり、ほっと一息つける場所だ。

  • 今日は精力的にもう一か所行こう。スキファノイア宮殿から5,6分の所にある、Casa Romei(ロメイの家)に向かう。

    今日は精力的にもう一か所行こう。スキファノイア宮殿から5,6分の所にある、Casa Romei(ロメイの家)に向かう。

  • Casa Romei(ロメイの家)はフェッラーラの有力者ジョバンニ・ロメイによって15世紀半ばに建てられ、彼がエステ家の王女様と結婚したのを機に増改築された。現在は美術館となり、あちこちから集められた品が展示されている。<br />ここも「MyFE Card」で入場した。

    Casa Romei(ロメイの家)はフェッラーラの有力者ジョバンニ・ロメイによって15世紀半ばに建てられ、彼がエステ家の王女様と結婚したのを機に増改築された。現在は美術館となり、あちこちから集められた品が展示されている。
    ここも「MyFE Card」で入場した。

  • ゲッセマネの園での祈り、14世紀中頃のフレスコ画だ。こちらは祈るキリスト様

    ゲッセマネの園での祈り、14世紀中頃のフレスコ画だ。こちらは祈るキリスト様

  • こちらはすやすやお休み中の使徒だね。ペテロかヨハネかヤコブ。

    こちらはすやすやお休み中の使徒だね。ペテロかヨハネかヤコブ。

  • 雰囲気のある室内にゆったり美術品が展示されている。良い感じだ。

    雰囲気のある室内にゆったり美術品が展示されている。良い感じだ。

  • 回廊の壁には装飾模様が施されていて優雅だ。

    回廊の壁には装飾模様が施されていて優雅だ。

  • ミツバチのマークはローマの有力貴族バルベリーニ家の紋章だ。バルベリーニ家は枢機卿や教皇を出した家柄なので、教皇領になったフェッラーラとも関係があるのかな。

    ミツバチのマークはローマの有力貴族バルベリーニ家の紋章だ。バルベリーニ家は枢機卿や教皇を出した家柄なので、教皇領になったフェッラーラとも関係があるのかな。

  • 日も傾いてきた。今日はここまで、ホテルまでとぼとぼ歩いて帰ろう。

    日も傾いてきた。今日はここまで、ホテルまでとぼとぼ歩いて帰ろう。

  • 3日、日曜日。フェッラーラ巡り2日目。<br />ホテルで朝食、ハート形のドーナツには中にヌテラが入っている。このドーナツが案外おいしかった。

    3日、日曜日。フェッラーラ巡り2日目。
    ホテルで朝食、ハート形のドーナツには中にヌテラが入っている。このドーナツが案外おいしかった。

  • ホテルの玄関 今日も良い天気<br />9時過ぎに出発だ。

    ホテルの玄関 今日も良い天気
    9時過ぎに出発だ。

  • フェッラーラの街を少しお散歩だ。<br />旧市街の端っこに建っている「Prospettiva di Corso Giovecca」<br />装飾的なアーチで、1703~4年に建てられた。<br />この記事を書いていて知ったのだが、2012年5月20日にフェッラーラはマグニチュード6.0の地震に見舞われて、この建物も被害に遭ったんだって。我が国の地震だけでもかなりの数になるから、他の国の地震についてはあまり記憶に残らないけど、イタリアも地震が多い国なんだね。

    フェッラーラの街を少しお散歩だ。
    旧市街の端っこに建っている「Prospettiva di Corso Giovecca」
    装飾的なアーチで、1703~4年に建てられた。
    この記事を書いていて知ったのだが、2012年5月20日にフェッラーラはマグニチュード6.0の地震に見舞われて、この建物も被害に遭ったんだって。我が国の地震だけでもかなりの数になるから、他の国の地震についてはあまり記憶に残らないけど、イタリアも地震が多い国なんだね。

  • 城壁の傍の住宅街を歩いて行く。散歩しながらのんびり歩いて到着したのは、旧市街の南東の端に近いコスタビーリ宮だ。今は考古学博物館になっている。ここも「MyFE Card」で入れる。

    城壁の傍の住宅街を歩いて行く。散歩しながらのんびり歩いて到着したのは、旧市街の南東の端に近いコスタビーリ宮だ。今は考古学博物館になっている。ここも「MyFE Card」で入れる。

  • 展示品を見る前に、まず建物の天井の装飾が凄い。

    展示品を見る前に、まず建物の天井の装飾が凄い。

  • 上から見下ろしているかのような天井画、ド肝を抜かれる。

    上から見下ろしているかのような天井画、ド肝を抜かれる。

    コスタビーリ宮 (考古学博物館) 城・宮殿

  • 人物が描かれた赤絵式陶器のスキュポス<br />スキュポスとは取っ手が二つ付いたワイン用の酒杯。絵が何となくユーモラスで、写真に撮ってしまった。

    人物が描かれた赤絵式陶器のスキュポス
    スキュポスとは取っ手が二つ付いたワイン用の酒杯。絵が何となくユーモラスで、写真に撮ってしまった。

  • 赤絵式陶器の大きなクラテル、紀元前450年頃のものだ。クラテルとはワインと水を混ぜる容器だそうだ。<br />後日ローマの博物館に行って知ったのだけど、フェッラーラ付近はエトルリアの勢力圏の北の端っこだったらしい。これもエトルリアの壺かな。

    赤絵式陶器の大きなクラテル、紀元前450年頃のものだ。クラテルとはワインと水を混ぜる容器だそうだ。
    後日ローマの博物館に行って知ったのだけど、フェッラーラ付近はエトルリアの勢力圏の北の端っこだったらしい。これもエトルリアの壺かな。

  • 金の王冠 金だねえ。

    金の王冠 金だねえ。

  • こちらは琥珀 様々な形に加工されている。紀元前5~4世紀<br />琥珀はバルト海から輸入され、魔除けやお守りとして大切にされたそうだ。

    こちらは琥珀 様々な形に加工されている。紀元前5~4世紀
    琥珀はバルト海から輸入され、魔除けやお守りとして大切にされたそうだ。

  • ボラやメジナの魚を描いた赤絵式陶器の皿、紀元前390~370年頃のもの。魚の特徴をよく捉えていると同時に、とてもユーモラスだ。

    ボラやメジナの魚を描いた赤絵式陶器の皿、紀元前390~370年頃のもの。魚の特徴をよく捉えていると同時に、とてもユーモラスだ。

  • 中庭の植え込みは幾何学模様だ。

    中庭の植え込みは幾何学模様だ。

  • 大きな地図の間 しばし見とれてしまう。

    大きな地図の間 しばし見とれてしまう。

  • 外の景色が歪んで見える。昔のガラスだ。

    外の景色が歪んで見える。昔のガラスだ。

  • 考古学博物館(コスタビーリ宮)を出発、グーグルマップ片手にウロウロ歩いて、城壁にやって来た。フェッラーラには旧市街を囲む城壁が残っている。

    考古学博物館(コスタビーリ宮)を出発、グーグルマップ片手にウロウロ歩いて、城壁にやって来た。フェッラーラには旧市街を囲む城壁が残っている。

  • 壁にツタが伸びていると思ったら、影だった。

    壁にツタが伸びていると思ったら、影だった。

  • ポー川につながっていく。ここは川と言うより水路かな。

    ポー川につながっていく。ここは川と言うより水路かな。

  • 日曜日なので、城壁沿いの遊歩道は、地元の人たちの散歩、ジョギング、サイクリングで賑わっていた。

    日曜日なので、城壁沿いの遊歩道は、地元の人たちの散歩、ジョギング、サイクリングで賑わっていた。

  • 白い壁が残っている箇所があった。昔はこんな白い石で煉瓦を覆っていたのかしら。

    白い壁が残っている箇所があった。昔はこんな白い石で煉瓦を覆っていたのかしら。

  • 城壁の中に戻って来た。前の日にお昼を食べたワイン酒場「アル・ブリンディシ」の隣のピザ屋さんがおいしそうだったので、今日はそこでピザだ。

    城壁の中に戻って来た。前の日にお昼を食べたワイン酒場「アル・ブリンディシ」の隣のピザ屋さんがおいしそうだったので、今日はそこでピザだ。

  • ナポリのピザではないが、安くておいしかった。

    ナポリのピザではないが、安くておいしかった。

  • 昼食後は、広場のテントのチョコレート屋さんで、オレンジの砂糖漬けが入ったチョコレートを買ったりしながら、ぶらぶらお散歩。ディアマンティ宮殿までやって来た。ここが「MyFE Card」で入る最後の美術館だ。<br />

    昼食後は、広場のテントのチョコレート屋さんで、オレンジの砂糖漬けが入ったチョコレートを買ったりしながら、ぶらぶらお散歩。ディアマンティ宮殿までやって来た。ここが「MyFE Card」で入る最後の美術館だ。

    ディアマンティ宮殿 城・宮殿

  • ディアマンティ宮殿も中庭を囲んで建物が建っている。今考えると、イタリアの美術館・博物館は、大抵古い宮殿や大きな修道院を利用していて、こういう中庭を囲んだ回廊形式の建物が多かった。

    ディアマンティ宮殿も中庭を囲んで建物が建っている。今考えると、イタリアの美術館・博物館は、大抵古い宮殿や大きな修道院を利用していて、こういう中庭を囲んだ回廊形式の建物が多かった。

  • フェッラーラのサン・パオロ教会に飾られていた諸聖人のテンペラ画<br />作者はヴェネツィアの画家、ステファノ・ディ・サンタニェーゼとされている。

    フェッラーラのサン・パオロ教会に飾られていた諸聖人のテンペラ画
    作者はヴェネツィアの画家、ステファノ・ディ・サンタニェーゼとされている。

  • 二つの街の景色<br />ジローラモ・マルケージ 1520年<br />この絵の隣にもう一つの絵が展示してあって、二つで一つの絵らしい。<br />遠近法で描かれた街だ。別にシュールリアリズムではないけど、シュールリアリズムを感じさせる。

    二つの街の景色
    ジローラモ・マルケージ 1520年
    この絵の隣にもう一つの絵が展示してあって、二つで一つの絵らしい。
    遠近法で描かれた街だ。別にシュールリアリズムではないけど、シュールリアリズムを感じさせる。

  • ミューズのエラト? 1450年代<br />インパクトがある印象的な絵だ。<br />エラトはギリシャ神話の芸術の女神(ミューズ)のひとり。<br />この絵はかつてフェッラーラにあったベルフィオーレ宮殿の書斎を飾っていた。書斎のミューズは全部で8人で、8人の絵は現在ヨーロッパ各地の美術館で展示されている。ディアマンティ宮殿にはもうひとりいた。<br />作者はAngelo Maccagnino(アンジェロ・マッカニーノ)と名前不明の画家の共作ではないかと言われている。

    ミューズのエラト? 1450年代
    インパクトがある印象的な絵だ。
    エラトはギリシャ神話の芸術の女神(ミューズ)のひとり。
    この絵はかつてフェッラーラにあったベルフィオーレ宮殿の書斎を飾っていた。書斎のミューズは全部で8人で、8人の絵は現在ヨーロッパ各地の美術館で展示されている。ディアマンティ宮殿にはもうひとりいた。
    作者はAngelo Maccagnino(アンジェロ・マッカニーノ)と名前不明の画家の共作ではないかと言われている。

  • 金箔地テンペラ画の技法説明<br />30年位前、私もテンペラ画の技法を少し習ったことがある。それと全く同じなので、ちょっと感激した。

    金箔地テンペラ画の技法説明
    30年位前、私もテンペラ画の技法を少し習ったことがある。それと全く同じなので、ちょっと感激した。

  • 書物を持つ賢者<br />ドッソ・ドッシ 1520~22年頃<br />現代の修復により、この人物はパドモス島の聖ヨハネであることがわかった。この絵はかなり大きい。たくましさを強調した描写はミケランジェロの影響もあるそうだ。

    書物を持つ賢者
    ドッソ・ドッシ 1520~22年頃
    現代の修復により、この人物はパドモス島の聖ヨハネであることがわかった。この絵はかなり大きい。たくましさを強調した描写はミケランジェロの影響もあるそうだ。

  • ディアマンティ宮殿は、外壁に付けられた方形の出っ張りが、ダイヤモンドみたいに見えるのがユニークだ。<br />これでフェッラーラの見所巡りは終わり。明日はジョットに会いに、パドヴァまで行く。<br />

    ディアマンティ宮殿は、外壁に付けられた方形の出っ張りが、ダイヤモンドみたいに見えるのがユニークだ。
    これでフェッラーラの見所巡りは終わり。明日はジョットに会いに、パドヴァまで行く。

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