2024/10/29 - 2024/10/29
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この旅行記のスケジュール
2024/10/29
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ホテル・ナポラート
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その他での移動
ケーブルカー・チェントラーレ線
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ヴォメロの丘・徒歩で下りる
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電車での移動
地下鉄・トレド駅→ドゥオーモ駅
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電車での移動
地下鉄・ドゥオーモ駅→ムニチピオ駅
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ホテル・ナポラート
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ホテル・ナポラート
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29日、フニコラーレ(ケーブルカー)に乗って、ヴォメロの丘の上の、サンテルモ城とサン・マルティーノ国立博物館に行きました。ほぼ快晴の天気で、「ナポリを見て死ね」と言われる素晴らしい絶景を、あちこちで楽しむことができました。
ゲーテが「ナポリを見ずして死ぬことなかれ」と言ったのは、本当はヴォメロの丘でなく、ポジリポの丘からのようですが、まあ、高い所から眺めれば良い訳で、私は十分満足です。
夜は、サン・カルロ劇場でオペラを楽しみました。音楽もさることながら、絢爛豪華な劇場の内装にド肝を抜かれました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝8時半過ぎ、ホテルから徒歩で、直接フニコラーレ(ケーブルカー)の駅に向かう。
駅までは15分ほどだ。途中にあるのが、ウンベルト1世のガレリアだ。
9時前なので静か、歩いている人も少ない。ウンベルト1世のガッレリア 建造物
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高い天井だ。
このガレリアは街歩きの目印としてちょうど良いので、よく通った。 -
ガレリアの裏手に、ケーブルカー・チェントラーレ線の駅がある。
サンテルモ城にはモンテサント線の方が便利なようだが、ホテルからはチェントラーレ線の方が近いので、こっちにした。本数は多い。朝のせいかもしれない。
ケーブルカーも市内交通の7日券で乗れる。 -
乗車時間が5分程度。途中はどこにも止まらず、あっという間に丘の上の終点に到着した。
ケーブルカー(ナポリ) その他の交通機関
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ケーブルカーの駅とは思えない佇まい。普通の建物のようだ。
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少し余裕があるので、サンテルモ城と逆方向にお散歩。
暫く歩くと、結構広い公園があった。地図によると、ヴィッラ・フロリディアーナという公園のようだ。
イタリアらしい松がある。緑が気持ち良い。地元の人が犬と散歩したり、ジョギングやヨガをしたり、思い思いに楽しんでいる。ヴィッラ フロリディアーナ 広場・公園
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ここでは猫にたくさん出会えた。
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陽だまりでのんびりお昼寝
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なかなかの大木もある。これは針葉樹だね。
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ケーブルカーの駅に戻り、サンテルモ城へ向かう。
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ケーブルカーの駅から徒歩15分位でサンテルモ城に到着した。
住宅地を抜けていく少々わかりにくい道なので、グーグルマップに全面的に頼った。
入場口でチケットを買う。一人2.5ユーロ(412円)で、そんなに高くないね。順路案内に沿って行くと、頑丈な城壁が見えてきた。 -
城門手前の橋を渡って、早速入場。暗くて傾斜がある城内の通路を上がり、屋上に出る。
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サンテルモ城は1275年、アンジュー公シャルルの時代に建設された。ナポリの歴史はフランス、スペイン、オーストリアの勢力争いで支配者がコロコロ変わり、チンプンカンプンなのだが、この城を最初に作ったのは、フランスの王様だったらしい。その後スペイン支配下時代に六角形に改修され、現在も頑丈な城壁に囲まれた変形六角形の姿をとどめている。ちなみにスペイン自体もアラゴン家からハプスブルク家に王朝が変わっていて、改修はハプスブルク家のカルロス5世時代に行われた。
形は星形だけど、角が堡塁になってないから、星形要塞ではないみたい。 -
屋上は広く、教会や事務所など、様々な建物が建っている。
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とにかく、景色を眺めよう。
ワォー、絶景だ。
少し霞がかかっているのが残念だが、それがまた味にもなっている。 -
こちらはヴェスヴィオとは逆側の景色。
風光明媚な海岸沿いの別荘地という感じで、これまた良いね。 -
もう一度、ヴェスヴィオ側、ナポリのゴチャゴチャした街並みと港。
すぐ下がこれから訪れるサン・マルティーノ国立博物館だ。 -
変なモニュメントというかオブジェ
何となく古代ギリシャの兜やナウシカの巨神兵を思い起こさせる。 -
青空に鐘楼と飛行機雲
サン テルモ城 城・宮殿
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屋上から下に下りて来た。
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下から城壁を見上げる。前に見えるのが入口の橋だ。
手前のツタが紅葉している。 -
サンテルモ城を出て、数分の所にサン・マルティーノ国立博物館がある。
博物館と言うが、建物はサン・マルティーノ修道院だ。入口を見つけるのにちょっと迷った。博物館の入場料は1人6ユーロだった。
入るとすぐに建物に囲まれた広場があり、その前に修道院の教会入口がある。 -
中に入ると、息を呑む装飾だ。バロックの極致。床も天井も凄い。
この博物館は少々順路がわかりにくく、開いていない部屋もあり、迷子になってウロウロした。私たちが訪れたイタリアの美術館は、案内図がなくても結局何とかなることが多かったが、ここが一番迷子になったかな。
まぁ、一番わかりにくいヴァチカンは現地ツアーで案内してもらったけどね。 -
修道院や教会を飾っていたと思われる絵画も、もちろん展示されている。
聖母マリアとキリストだ。 -
修道院のテラスから、街を見下ろすことができる。
ベンチに腰掛け、しばしの休憩。 -
テラスから手前に見える修道院の小さな庭と建物もきれい。
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「悪魔を追い払う大天使ミカエル」
ドメニコ・アントニオ・ヴァッカロ(1678~1745)
木彫りの天使像 このミカエルは写実的でカッコいい。 -
有名なプレゼピオ(キリスト生誕のジオラマ)は感動的。
規模もさることながら、展示方法がすばらしい。照明が明るくなったり暗くなってりして、幻想的な雰囲気を醸し出している。飛翔する天使たちはテグス糸で吊り下げられていると思うのだが、糸が見えず、本当に飛んでいるみたいだ。 -
大きな回廊(キオストロ)に出た。
柵の上には骸骨の装飾が付いている。ここにも「メメント・モリ」国立サン マルティーノ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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回廊の脇の狭い階段を上ると、長い廊下を通って、最初に入った教会の奥の内陣に出られる。廊下も教会も装飾が凄い。目を見張る。
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よく見ると壁にはこんな精巧な木の象嵌が施されていた。
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午後1時過ぎ、サン・マルティーノ国立博物館の迷路のような展示室を出て、ヴォメロの丘を徒歩で下る。結構な急坂ですぞ。
ヴォメロの丘 散歩・街歩き
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丘を下りると、スペイン地区に入る。ここも迷路のような路地が広がるナポリの下町だ。もしかしたら、スパッカナポリより地元色が強いかもしれない。
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洗濯物がぶら下がっているナポリの有名な風景がある。
こんな、狭くて、どこに出るのかわからなくて、傾斜のある路地を、地元っ子のオートバイはビュンビュン走っていく。
丘の上から50分位歩いて地下鉄トレド駅に到着、トレド駅からドゥオーモ駅までは1号線で移動した。 -
駅から15分ほど歩いて、ナポリのドゥオーモ、大聖堂に入場した。良く歩いたので大聖堂でしばし休憩。
大聖堂の横から外に出て訪れたのが、ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア教会だ。
この教会にはカラヴァッジョの絵がある。
私はよくわからなくて、向いにあった事務所で10ユーロのチケットを買って入ったが、チケットは隣にある美術館に行かなければ必要ないかもしれない。私はチケットを買ったので、隣の美術館にも行ったよ。ピオ モンテ デッラ ミゼリ コルディア教会 寺院・教会
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教会からは駅に戻り、地下鉄でホテル最寄りのムニチピオまで帰った。
ここで、ナポリのスーパーを紹介しよう。
私たちがよく利用したのが、ホテルの向かいにあるスーパー「Sole(ソーレ)365」だ。必要なものはちゃんとあって便利なスーパーだった。 -
イタリアのスーパーで驚いたのが、カップ麺がどこにもちゃんとあった事だ。ドイツやオーストリアではクノールやマギーのスープパスタ位しかなくて苦労したが、イタリアでは日清や味の素の製品が置いてあり助かった。スープパスタは逆に全く見なかった。パスタの本場だからそんな物食べないのかな。
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ホテルで休憩した後、5時過ぎに改めて出発。
今日はこれからサンカルロ劇場でオペラを観る。まずは、サンタルチアの方まで行き、レストランで海鮮パスタと海鮮リゾットを食した。アルデンテのパスタを確認できてうれしい。美味しかった。 -
サンカルロ劇場は1737年に建てられた由緒正しいオペラ劇場だ。1816年に火災で焼失したが、1年も経たないうちに再建された。現在の建物はほぼ1816年当時のままだ。
(この写真と次の写真は後日撮影) -
入口と建物の外側は案外地味な印象
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ところが劇場内部に入ると、ガラッと変わる。豪華絢爛、ナポリ王国の凄さが迫る。教会と同じ、バロックだね。でも、建築様式は新古典主義だそうだ。
今夜の演目は「カルメン」、午後8時に開演、私たちは7時過ぎに入場した。どうも早く着いてしまうね。 -
劇場内部の豪華さは1年前のウィーン国立歌劇場を上回る。ロイヤルボックス(王様の専用桟敷)が人目を惹く。
私たちは、6月にサンカルロ劇場の公式ホームページでチケットを購入したが、結局「VIVA TICKET」というチケット販売代行会社から買ったみたい。
3階(日本式だと4階)のボックス席。舞台に向かって右端から6番目のボックスだ。料金は50ユーロ(約8250円)で中位のクラスだったかな。
席が平土間ではなかったので、今回もおしゃれはせず、普通のシャツとスラックスで行ったよ。もちろんちゃんとドレスを着ている人もいたけど、私たちみたいな服装の人もいた。服装はTシャツとジーパンにならない限り、皆、自分の考えで大丈夫みたい。サンカルロ劇場 劇場・ホール・ショー
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タイトルロールのカルメン役をはじめ、歌手の人たちの歌声が素晴らしかった。聞き惚れた。さすがオペラの国だね。オペラも楽しく鑑賞できて良かった。でも、オペラ全体の完成度はウィーンの「セビリアの理髪師」の方がちょっと上かな。今度はミラノのスカラ座にも行きたいね。
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オペラは11時過ぎに終了。真夜中の、日付が変わる位遅い時間だったが、歩いてホテルに戻った。劇場からホテルまでは10分から15分位かかったが、目抜き通りなので、特に怖い思いもしなかった。ホテルを探す時も、劇場から安全に早く帰れることを第一条件にしたんでね。
ただ、ホテルの建物の玄関からエレベーターに乗って、4階の部屋に入るまでは、暗証番号や鍵が多くて、緊張したよ。無事にたどり着いてホッとした。
明日は、鉄道で行く世界遺産のポンペイだ。
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