2024/11/14 - 2024/11/14
181位(同エリア6949件中)
たびたびさん
- たびたびさんTOP
- 旅行記841冊
- クチコミ41172件
- Q&A回答431件
- 6,776,208アクセス
- フォロワー687人
この旅行記スケジュールを元に
最終日の今日は、いよいよ六波羅蜜寺の秘仏御本尊 辰年御開帳。12年に一度の国宝十一面観世音菩薩立像を拝見します。道明寺の御開帳や観心寺の如意輪観音に葛井寺の千手観音に法華寺、室生寺とか3~4月の仏像巡りも、すべてはこれに備えた前哨戦でしたからね。いろんな準備を整えてここに至ったというわけです。
https://4travel.jp/travelogue/11893721(道明寺)
https://4travel.jp/travelogue/11898042(施福寺)
https://4travel.jp/travelogue/11898043(観心寺、金剛寺、葛井寺)
https://4travel.jp/travelogue/11893723(法華寺)
https://4travel.jp/travelogue/11893722(室生寺)
本堂の正面奥の厨子の中にすっくと立った十一面観音は、意外にオーソドックスでいかにもといった菩薩のお顔。普通に菩薩のお顔を想像するとこういう感じになると思います。ところで、菩薩にはいろんな菩薩があって、平安時代に一大ブームとなった弥勒菩薩やお馴染みの地蔵菩薩に日光・月光菩薩とかありますが、観心寺や葛井寺も観音像。今や観音菩薩は信仰の対象としては最たるものでしょう。ちなみに、観音菩薩の根拠というか出所は法華経です。説かれた前後の関係はあまりなくていきなり出てくるので唐突感もあるとされるのですが、姿を変幻に変え衆生を助ける力が優れていると力説された菩薩です。しかし、あくまで菩薩は悟りを開いた仏ではありません。本来は仏になる前の修行の身だったブッダが菩薩なのですが、その後は広く仏の弟子で仏になる修行をして、もうすぐ悟りを開くくらいになったくらいのところが菩薩とされました。ということで、オーソドックスな顔というと分かりにくかったかもしれませんが、つまり、菩薩像の底辺には釈迦の王子時代、古代インドの王族のイメージがあるとされていて、来迎図の雲中供養菩薩とか三十三間堂の千手観音立像などはその典型ですが、そうした要素がけっこうはっきりしている顔だちということです。そして、六波羅蜜寺の菩薩像は、高身長、なで肩のほっそりとした体つきですから、やっぱりこれも観音像ならでは。全体のバランスがとてもいいですね。さらに纏った衣にはしなやかな流れがあって、そのせいか、体に微かにひねりが入っているような感じがしなくもない。全体の印象としては道明寺の観音像も近いと思います。仏像は信仰の対象なので当たり前かもしれませんが、特にここのご本尊はありがたさのオーラが全開。そのまましばらく見入ってしまいました。
こうして、無事に国宝の十一面観音はすべて拝見したことになりますが、印象はそれぞれ違います。ちょっと無粋ですが、好き嫌いも含めて、敢えてランキングすると以下の順でしょうか。
観音寺、向源寺、六波羅蜜寺、法華寺、道明寺、聖林寺、室生寺
観音寺の端正な美しさが私の好みにぴったりだし、向源寺は美麗でかなり衝撃的。六波羅蜜寺はありがたさのオーラがいいですね。法華寺は光明皇后の聡明さを感じるし、道明寺の流麗な美しさもかなりいいです。聖林寺はむしろ仏の存在を強く感じさせる荘厳さがありますが、私の好みではないような。室生寺はふくよかな頬のラインが印象的ですが、信仰の対象としての雰囲気はイマイチのような気がします。
ただ、仏像は十一面観音だけではないし、国宝だけが特に素晴らしいというものでもない。仏像巡りは、いろんな出会いを通じて自分の五感を磨いていくこと。まだまだその旅は途中です。
そして、最終日、六波羅蜜寺のほかはグルメも含めて余裕の京都歩き。四日間の旅も無事に終了です。
-
今日は、六波羅蜜寺がメインですが、それ以外は特になし。つまり、一日で考えるとかなりゆるゆる。京都で、こういう日はあんまりないですね。
ということで、朝もゆっくり。市川屋珈琲で、朝を食べようと訪ねました。
しかし、朝8時のオープン前からもうけっこうな行列。やっぱりかなりの人気店ですね。気持ちよく一日がスタートできた気分です by たびたびさん市川屋珈琲 グルメ・レストラン
-
イチオシ
モーニングプレートが一部材料切れでないということで、コッペパンのたまごサンドと珈琲セットをいただきました。コッペパンがカリカリで香ばしいし、たまごの落ち着いた味わいもなるほどという感じ。
-
コーヒーは酸味のない単純な苦い系ですね。六人くらいが座れる中央の白木のカウンターに座りましたが、確かに雰囲気は抜群。気持ちよく一日がスタートできた気分です。
-
では、ここから六波羅蜜寺に向かいます。
六波羅蜜寺の秘仏御本尊 辰年御開帳 by たびたびさん六波羅蜜寺 寺・神社・教会
-
イチオシ
本堂前には十一面観世音菩薩立像のブロンズ像です。
今は皆さんこれがお目当てだと思いますが、普段だとたぶん空也像の方が注目されているんですけどね。つまり、六波羅蜜寺は空也が創建した空也の寺。空也は口で唱える称名念仏を初めて実践したのですが、口から念仏が出ているという空也像はとてもインパクトがありますよね。大衆仏教となった鎌倉仏教に至る先駆け的な人物だったと思います。
少し補足すると念仏は最澄も既に持ち込んでいて比叡山では珍しいものではありませんでした。しかし、そこにもう少し注目度が高まったのは源信の「往生要集」あたりから。ただ、ここまではどちらかと言えば観想念仏。唱えるものではなかったのですね。称名念仏は、大衆仏教への扉を開いたもの。教義と行のバランスを変えた点に革新的なものがあったという理解です。 -
話が横道にそれましたが、
御開帳は本堂の中のよう。 -
ではでは。。
-
特別拝観料があるのかなと思ったら、そういうものはまったくなし。ちょっと驚きました。
本堂では、皆さん、もう内陣の方に注目です。 -
これがポスター。十一面観世音菩薩立像は、右下にちらりと写っていますが、実物はもっとほっそりした感じです。
しかしこれで大仕事が終わったような。やれやれです。 -
イチオシ
今日は天気もいいですねえ。
-
六波羅蜜寺からは蹴上駅に移動して、日向大神宮ほか山科方面を歩きます。
日向大神宮に向かう途中、ここはびわ湖疏水船 蹴上乗下船場です。 -
びわ湖疏水船は、春秋の観光シーズンに合わせて運行される蹴上から三井寺まで琵琶湖疏水を行く観光船。
-
日によって料金が違って、高い日だと1万円近くするみたいですが、2時間くらいかけてのんびり訪ねる船。ガイドさんもいたりするのでそう高いばかりでもないのかな。しかし、予約が必要なので、それなりにちゃんと計画を立てたり。ハードルは高いかもしれません。
-
びわ湖疏水船の乗下船場のすぐそばに建つ赤い煉瓦の建物は、旧御所水道ポンプ室。明治45年、疏水から御所への防火用水を送るためのポンプ庫として建てられました。設計は、京都国立博物館や東京の赤坂迎賓館を設計した片山東熊。東京駅みたいな明治の香りがプンプン漂っています。
蹴上から三井寺まで琵琶湖疏水を行く観光船 by たびたびさんびわ湖疏水船 乗り物
-
日向大神宮は、乗下船場からさらに先。
-
神明山という山の方に上っていきます。
-
式内社のひとつで、京の伊勢とも。
-
天智天皇が神田を寄進したとか
神明山にある式内社 by たびたびさん日向大神宮 寺・神社・教会
-
清和天皇や後陽成天皇から御宸筆の勅額を賜ったりもして、
-
歴代の天皇との関係も多いようですね。
-
それにしても、こんな寂しいところに参詣者が多いなあと思ったら。。
-
ここは京都一周トレイルのスタート地点のひとつ。その関係で人が多いというのも驚きです。
-
日向大神宮から蹴上駅の通り、三条通りに戻って、それを辿って山科方面に向かいます。ここは私も初めて歩くかも。車がビュンビュン通る交通量の多い大きな道ですが、感じとしては立派な峠道ですね。かつては、東海道の逢坂関から京都への入り口にあたります。
粟田口刑場跡はその大通り沿いに案内板がありました。
人通りの多い場所で、見せしめにするという意味があったよう。明智光秀の遺体がさらされたのもこの刑場だそうです。 -
途中から、旧東海道の細い道に入ります。
-
少し進むと大乗寺という法華宗の寺。300年以上の歴史があるのですが、廃寺の危機にあった寺を復興したということで、今でも荒れた感じは否めません。
-
百人一首「源宗干朝臣」「宗千の祖父第五十八代光孝天皇」の歌碑があって、
-
その一番奥に酔芙蓉観音像。
秋になると酔芙蓉が境内に咲き誇るので、酔芙蓉の寺とも言われているようです。 -
とうとう山科に入って、元慶寺は天台宗のお寺。貞観10年(868年)、陽成天皇の母、藤原高子の発願で建立。開山は六歌仙の僧正遍昭。その後、陽成天皇の勅願寺となって、元慶寺に改名。現在は、西国三十三所番外札所となっています。
-
山門を入って境内を少し進むと
-
さほど大きくはない本堂です。
-
なお、西国三十三所番外札所となっているのは、西国巡礼中興の祖とされる花山天皇出家の旧跡だから。花山天皇は、藤原兼家、道兼父子の策略によりここで出家させられ、兼家の外孫の一条天皇が帝位につくという寛和の変。「花山院御落飾道場」の石柱もけっこう目につきました。
-
元慶寺から天智天皇陵に向かいますが、
華山寺は、その途中。万治元年(1658年)、清和天皇が建立した臨済宗のお寺。山門の前に「愚堂国師入定地」という大きな石碑が建っていますが、この愚堂国師というのは、寛文元年(1661年)85歳で没し、死去の翌年に国師号を授けられた高僧。後水尾天皇や徳川家光、保科正之、春日局などから帰依を受けていたということですから、かなりの人気があった人なんだと思います。 -
天智天皇陵は、長らく気になっていましたが、やっと初めての訪問です。
上円下方墳という形式 by たびたびさん天智天皇陵 名所・史跡
-
参道をしばらく進むと
-
イチオシ
拝所に到着。
ここは御廟野古墳という古墳時代終末期の古墳。古墳は木々に覆われて確認はできませんが、上円下方墳という形式で、明治天皇以降の天皇陵は、これを倣って作られているのだとか。 -
天智天皇は、大化の改新によって、律令国家を目指した天皇。三井寺で産湯に浸かり、飛鳥から近江国に遷都、近江大津宮で即位していますし、ゆかりの地には近い場所。山科に陵があるのはごく自然なことかもしれません。
ここも長年の課題を解消して、引き続きやれやれといった感じですね。 -
イチオシ
御陵駅から京都の中心部に戻って、平安神宮の岡崎にやってきました。
-
ここは見晴らしがよくて、いつもながら観光客もいっぱいです。
-
ここのお目当ては京都モダンテラス。ロームシアター京都の二階です。複数の入り口があって、外側の階段からも直接上がれるし、これなら迷うことがないですね。
基本はお店の雰囲気を楽しむレストランかなと思います by たびたびさん京都モダンテラス グルメ・レストラン
-
美術館や博物館に併設されたレストランとしては破格の広さだし、
-
イチオシ
天井のデザインとかの斬新なデザインはとてもインパクトがありますよ~
-
ランチに炙り魚のパスタをいただきました。ただ、それなりの工夫はしていますが、厳しく言えばちょっと深みには欠けるかな。基本はお店の雰囲気を楽しむ方がメインになるレストランかもしれません。
でも、ここもいつかは確認したかったレストランですからね。 -
岡崎から、ちょっとマイナーですが今度は中信美術館を訪ねます。
これはその途中の古川町商店街。 -
商店街を覗くと、入り口すぐにあるのが本かしわ 鳥寿。ここは古川町商店街の名物店かな。
ブロイラーの焼いたもも肉を近くで座って食べている地元のおじさんがいたりして、なんとものんきな光景。年配の大将が一人で切り盛りしていますが、いつまでも続けてもらいたいものです。 -
この説明板ですが、二条城ではなくて、旧二条城跡って??
つまり、永禄12年(1569年)、織田信長が将軍、足利義昭のために造営した方の二条城なのだとか。現在の京都御所の西というのは、室町幕府の足利将軍室町第跡にも近い辺りですから、信長もちゃんと配慮をしたものでしょう。堅固で華麗な城郭だったようですが、天正元年(1573年)、信長は義昭を追放。城は取り壊されました。 -
そして、中信美術館に到着です。やっぱり少し不便なところ。今日のように余裕がないと来れるところではないですね。
-
では、中へ。
-
イチオシ
やっていたのは、京人形司十四世面庄、面屋庄甫氏による展覧会。
-
本来は能面とかを彫る伝統工芸の継承者なのですが、
-
これは単にかわいらしいだけではなくて、現代アートのような不思議な感覚を持った作品群。
-
確かな技術に支えられて、氏独自の感性がいかんなく発揮されているよう。
-
一方で、それを受け止めて、展示会を開くこの美術館の目の付け所も、
-
やっぱり地元京都がよく分かっているから。
-
いろんな意味で
-
ディープな京都に触れたような気がする展覧会です。
-
ただ、アートを主とはしていない基本は伝統工芸士。
-
こうした作品の着想は普段の生活の中で温めたものなんでしょうか。
-
それとも自然に育まれるもの?
-
子どもの頃の遠い記憶を呼び覚ましているような感覚もあって、
-
案外、自然にスムーズに制作できた作品なのかもしれませんけどね。
-
今後も活躍の場が広がればいいなと思います。
-
中信美術館から四条烏丸に戻ってきて、最後は染・清流館へ。
-
こちらは、呉服の大松が”日本の染色アートを世界に向けて発信する”としてオープンした小さな美術館です。
-
イチオシ
入ってすぐの作品はこれ。
大胆な色使いですが、私は絵本の「はらぺこあおむし」にイメージが重なりました。もそもそ動く動きもあるような感じです。 -
その他、京都で活躍する作家の作品をあれこれ展示していましたが、
-
染というだけではなくて、現代アートとして楽しむ視点ですね。
-
やっぱり染色は技術ですから、
-
あくまで訴えたい何かを表現するためのもの。
-
その訴えたいものが一番大事です。
-
基本的な技術を習得することが第一ですが、
-
それだけに囚われず
-
自由に楽しくの作品が
-
ジャンルを超えて
-
どんどん出てくることがいいのではないかと思います。
-
そして、最終的にはマーケットが必要。
-
提供する側とそれを求める側。
-
その両方が揃わないと維持も発展もありません。
いずれにしても、京都の観光とはいえ評価が定まっているものばかりを見ても面白くない。こうして、まだ海のものとも山のものとも分からないようなものにも目を向けるとまた違う楽しさがありますね。絵の鑑賞も美術館だけではなくて、たまにはギャラリーも回らないと気持ちが歪む。それと似たようなことかと思います。 -
四日間の締めの晩飯は大阪です。
場所は、KITTE大阪。2024年7月にオープンしたほやほやのビル。東京、博多、名古屋に次いで4番目のKITTEです。中央吹き抜けの構造は、東京のビルでも同じ構造ですが、大きさが小さい分パンチはちょっと弱いかなあ。 -
予約していたのは、札幌のミシュラン一つ星 「méli mélo札幌」の姉妹店というフランス料理のお店、méli mélo06。ただ、通路に面してドアもなくてオープンな店構え。席の方もちょっと狭いかな。
-
一番簡単なコースをいただきましたが、確かに繊細な味わいで、
-
本物の実力らしきものは感じますね。
-
イチオシ
ただ、コースの終わりにはデザートもコーヒーもなし。なんか終わり方がはっきりしていなくて、そこがちょっともやもやッとした感じが残りました。味は悪くないんですけどね~
-
仕方がないので、大阪駅マルシェのスタバで珈琲を。これでちゃんと息をつきました。
以上、これで四日間の旅は終了。ここから広島に帰ります。お疲れさまでした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
カプセルホテル 漫遊堂
3.09
この旅行で行ったスポット
もっと見る
東山・祇園・北白川(京都) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
83