2024/03/27 - 2024/03/28
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たびたびさん
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この旅行記スケジュールを元に
今回の旅の最後の二日間、4日目、5日目は、吉野・高取と奈良市内。4日目は、吉野・高取で「日本最大秘仏本尊特別ご開帳」と「町家の雛めぐりと壺阪寺大雛曼陀羅」。最終日の5日目は、法華寺の国宝十一面観音菩薩とちょこっと奈良市郊外。なんとなくササっと回れそうですが、やっぱり一日では無理。4日目は、近鉄八木駅を早朝出発して、吉野から回り始めましたが、帰りに壺阪山駅で降りて、壺阪寺、高取市街に寄って奈良に入るともうそれでいっぱいいっぱいですからね。対して、5日目は、法華寺と海龍王寺をセットで回って、後は平城宮跡の一部と大安寺、喜光寺という郊外。これもほぼ一日のコースとなりました。やっぱり奈良は焦ってはダメ。ちょっとの移動のつもりでもそれなりに時間はかかるし、計画は余裕を持っておかないと楽しめない旅になってしまいます。
では、始めに主要な先のまとめをして、旅行記の概要とします。
「日本最大秘仏本尊特別ご開帳」は大阪でも大々的に宣伝をしていて、ポスターの迫力とかすごいですからね。ただ、あまりにも意図的な迫力のような気がするのでこれまでは敬遠していたのですが、今回はやはり一度は行ってみるかと腰を上げた次第。
蔵王堂の中に入るとさっそく奇抜な青い地肌の金剛蔵王大権現三尊の姿が目の前に。三尊は、釈迦如来、千手観世音菩薩、弥勒菩薩の化身ということですが、今は悪魔をはらう怒りの形相。顔の表情もそうだし、片足を膝から高く上げているのも全身で怒りを表しているのかな。内陣の中の仕切りに通されると高さ7mの巨大な像が上から迫ってきて、確かにこの迫力はなかなか味わえないものだと思います。そういうことで、期待通りの迫力と言えばそうなんですが、やっぱり少し懸念していたように、意図的というか人為的というか。人間の世界から離れた荘厳さや気高さ、神秘性といったところまではなかなか至っていないような気がしないでもない。平たく言えば、ギョエッとして終わりみたいなことにもなりかねないのかな。ちょっと難しいところかなと思います。
ちなみに、吉野は修験道の聖地。山岳信仰がその基本です。開基は役小角。誕生は、伝承として舒明天皇6年(634年)。修行を重ね、吉野の金峯山で金剛蔵王大権現を感得し、修験道の基礎を築いたとされます。そして中興の祖は聖宝。聖宝は、醍醐寺の開祖という天長9年(832年)生まれの真言宗の僧。この辺りから、吉野の修験道は真言宗の密教と関係が深くなっていくのですが、その流れでできたのが醍醐寺三宝院を総本山とする本山派。一方、熊野の修験道もひと足早く、天台宗の密教と関係を深めていて、三井寺の聖護院のもとに本山派ということになっていく。もちろん修験道の厳しい修行の先にこそ目指す悟りはあるのですが、ともにその入り口として密教を取り入れ、修験道は体系化されていくのですね。蔵王権現を本尊として拝むという形もそうした神仏習合の結果のものだと思いますが、現在の蔵王堂は秀吉の寄進によるものだし、巨大な蔵王権現もあの方広寺の大仏にも携わった南都仏師が手掛けたことが分かっているよう。たぶん、これに限らず、いろんな要素を取り込みながら、大きく変化していったのだと思います。蔵王大権現は私としては稀に姿を現す夢か幻みたいなイメージでしたが、この本尊の蔵王権現の姿は高野山で見る大日如来の印象に似ていなくもなくて、これが修験道?みたいな感じ。私の違和感はもしかしたらそうしたところにも関係していたかもしれません。
「町家の雛めぐり」と「壺阪寺大雛曼陀羅」は同じ時期、連携してやっているひな祭りなのですが、趣は全然違いますね。
町家の雛めぐりの方は、土佐街道沿いの高取の市街地でいくつかの会場がありますが、メイン会場の街の駅やじいちゃん・ばあちゃんの館とか手作り感もあって地元の有志ががんばっているなという感じ。街をあげての温かい雰囲気もあるような気がしました。一方の壺阪寺大雛曼陀羅は壺阪寺の仏像とのコラボがちょっと過剰と思えるくらい。サービス精神が旺盛ということなんでしょうが、確かに、こうしたイベントがなくても、基本的に境内の造りは参詣者を喜ばせる工夫が盛りだくさんあって、そういう傾向はありますからね。ただ、それにしても、仏像を仏像とも思ってないくらいに華やかに飾り立てていて、よくここまで割り切ってやれるものだと驚きました。
法華寺では、光明皇后の姿を映したと言われる国宝十一面観音菩薩。以前見たのはたぶんレプリカ。本物を見るのは今回の特別公開が初めてです。
榧の木の一木造の像は、少しひねりが加わっていますが、ちょっと堅いかなあ。不自然とまではいいませんが、直前に拝見した海龍王寺の十一面観音像の完成度があまりにも高かったので、余計そう感じてしまったかもしれません。ただ、インパクトがあるのはお顔。凛々しくて利発そうな眼はまっすぐこちらを見ていて、光明皇后ってこんな人だったのかあという感じ。聖武天皇を支えるだけでなく、自らの意見もそれなりに言える人。そのイメージにぴったり合っているような気がしました。眼差しは石原さとみにちょっと似ているようにも感じましたが、いかがでしょうか。そういう意味だと、七つしかない国宝の十一面観音菩薩像の中では一番人間味を感じる観音像と言ってもいいのではないかと思います。
これで、五日間の旅は終了。予定の課題はすべてクリアしましたが、終わってみると仏像のところは少しもやもや。いいものは見たはずなのですが、それをもっと突き抜けるものがあってもいいような。。このレベルでは私の求める感動にはなっていないかな。その辺りはまた態勢を立て直して、近々再チャレンジしたいと思います。
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大和八木駅の宿を出発。
早朝の吉野駅に到着です。 -
吉野ロープーウェイに乗り込んで、金峯山寺の蔵王堂を目指します。
元気だったらロープーウェイなんか使わないのですが、まあ、妹もいるし、今日は時間が惜しいですからね。ちなみに、蛙飛び行事の時は吉野神宮駅から歩きました。 -
金峯山寺黒門を抜けて、吉野の市街に入ります。
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これは銅鳥居。
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すぐに金峯山寺仁王門が見えてきました。国宝の楼門は、ただいま大修理中。20億円をかけての解体修理だそうです。一本道の吉野の市街を抜けて行く通りからはこうして正面にこの仁王門が見える場所があって、修理中であってもやっぱりすごい存在感。5mの金剛力士像も早くまた見てみたいものです。
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ここが蔵王堂への入り口。
なにか大味なような感じもしなくはない by たびたびさん金峯山寺蔵王堂(国宝) 寺・神社・教会
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では、さっそく日本最大秘仏本尊特別ご開帳(https://yoshino-kankou.jp/news/news-001/002062.html)を拝見です。
ただ、期待通りと言えば期待通りだし、ちょっと違うと言えばちょっと違う。冒頭に触れたとおりです。 -
では、さらに進んで
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吉水神社へ。
吉野が修験道の聖地であることは基本ですが、吉野は壬申の乱の大海人皇子や後醍醐天皇と吉野、秀吉の吉野の花見。歴史の宝庫でもあります。 -
吉水神社は、その歴史にあれこれゆかりのある神社。
文治元年(1185年)、源頼朝に追われた源義経、武蔵坊弁慶や静御前などが5日間ここで身を潜めました。また、南北朝時代、後醍醐天皇が吉野に潜幸した時、ここに行宮を設け、一時居所ともしています。文禄3年(1594年)、豊臣秀吉は吉野の花見の際を行いましたが、ここはその本陣。5日間滞在し、今も残る名勝の庭園はその際に秀吉自らが造ったものと伝わります。
今回で3回か4回目だと思いますが、妹もいるし寄らないわけにはいかないですね。
表門を入って -
すぐ右手がひと目千本。
吉野の桜が見渡せる展望所です。今は時期ではないですけどね。吉水神社 寺・神社・教会
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左手が秀吉が造ったと伝わる名勝庭園。
蔵王堂も寄進するし、秀吉は何でも矢継ぎ早です。 -
奥に進んで
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書院の方から入ります。
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ここから上がるのですが
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その前に
少し奥に行ったところが、秀吉花見の本陣跡です。 -
中に入ると
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すぐ左手には鶴の障壁画。
京狩野二代目、狩野山雪の「群鶴」
桃山時代のものです。 -
秀吉もこういう絵を見ていたんでしょう。
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さりげなく置いてありますが、これも歴史の証人です。
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イチオシ
そしてすぐの間が源義経が潜居したと伝えられる部屋。
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さらに進むと次の間は
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イチオシ
後醍醐天皇の玉座の間です。
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傍らにある屏風も
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背後の障壁画も金箔画。
やんごとなき雰囲気がムンムンですね。 -
奥の展示スペースには、能面や
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これも狩野山雪の「竹の図」
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狩野永徳の「桜の図」です。
さりげなく置いてあるのですが、まあ、間違いなくどれもこれもがお宝。桃山時代の豪快で優美な気風を伝えています。 -
吉水神社に続いては、竹林院ですね。
こちらは、聖徳太子の創建と伝わる古刹。竹林院 寺・神社・教会
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見どころの庭園の群芳園は、千利休が作庭し、その弟子である細川藤孝(幽斎)が改修したといわれ、慈光院庭園、當麻寺中之坊の香藕園と並ぶ大和三庭園のひとつです。
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入ってすぐに
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現れるのは、築山を背景とする池と池のほとりに佇む枝垂れ桜。
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古びてはいますが、池を囲む苔むした石組の趣がちょっと只者ではない感じ。
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イチオシ
多くの石を贅沢に使って、
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しっかりと幽玄の世界を醸し出している。
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規模はさほどでもありませんが、
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年月を重ねるほどに凄味を増しているようにも感じる庭園です。
これで、OK。吉野は完了ですね。 -
竹林院からの帰り。ふと目に留まったみたらし団子のお店です。
ごんげんらいすカフェというお店のようですが、要は水本米穀店。 -
みたらしだんごを一本いただきます。
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少し焦げ目のあるだんごにたっぷりと甘辛いたれがとってもGOOD。お米屋さんならではのおいしさのような気もしました。近くにお稲荷さんのお店もあって、そちらも水本米穀店がやっています。
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さらに戻ってきて、
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中井春風堂。
吉水神社の前に予約をしておきましたからね。 -
今、吉野では大注目のお店。ここの葛切りのおいしさは天下一品。これが二回目ですが、やっぱり吉野に来たらここですね。
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と、晴れてきたのでもう一度蔵王堂へ行ってみます。
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イチオシ
冒頭にも触れましたが、この建物は豊臣秀吉、秀長の支援によって再建されたもので、天正20年(1592年)頃に完成。高さ34mの巨大な国宝建築です。
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二重ダル木とか三手組とか蟇股とか、意匠はそれなりに凝っているのですが、ただ、正直言えば、なにか大味なような感じもしなくはない。強弱とかリズム感のようなものが少し弱いような気がしますけどね。
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昼飯は、蔵王堂から降りてきてすぐのはるかぜ。
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葛うどんが名物ということで、それをいただきました。まあ、出汁にとろみが付いているというだけのものですが、そこそこのおいしさかな。店内が広いので落ち着いて食べれるのはいいところです。
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では、帰りはロープーウェイは使わずに歩きましょう。
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桜の季節ももう近いはずなんですが、全体としては枯れ木の状態。
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一部咲いているのを見つけたくらいです。
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吉野駅から壺阪山駅に到着。
ここから始まる高取の街道沿いでひな祭りをやっているんですが、壷阪寺の方を先にします。 -
バスで壷阪寺に到着。
壷阪寺(南法華寺) 寺・神社・教会
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こちらは、西国三十三所第6番札所。清少納言の枕草子でも、「寺は壺坂、笠置、法輪、高野、石山、粉川、志賀」と霊験あらたかなとして挙げられている寺です。
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ただ、今日は壺阪寺大雛曼陀羅ですから、まあ、気楽にいきましょう。
大講堂の先は仁王門。 -
イチオシ
仁王門を抜けると多宝塔とその先にも三重塔が見えています。
こういうところが壷阪寺。西国三十三所にはそういう傾向があるのですが、ここは特にサービス精神が旺盛なんです。 -
屋外に建つ石仏群もとても豊富です。
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慈眼堂の方から上がって
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下から見えていた三重塔とその先は礼堂。
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そこを回って、本尊十一面千手観世音菩薩を祀る八角円堂に入ります。
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と
一面のひな人形。 -
三方をぎっしり埋め尽くしていて
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イチオシ
なんとその先には本尊十一面千手観世音菩薩が見えています。
ひな人形を従える本尊。ひな人形は、菩薩のような位置づけでしょうか。 -
おびただしい数のひな人形には圧倒されますね。
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改めて、本尊の十一面千手観世音菩薩。
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座像ですが、パワーあふれる姿です。
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外に出て、
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お里澤市像。
壷坂霊験記は、人形浄瑠璃でも定番ですね。
https://4travel.jp/travelogue/11562623 -
そこから先は、天竺渡来佛伝図レリーフ「釈迦一代記」
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壮大なストーリーを
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力いっぱいに表現した見ごたえのあるもの。
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これだけでも相当なものですよね。
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さらに奥には、天竺渡来 大観音石像。高さは20m。
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大涅槃石像もコラボしています。
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大釈迦如来石像も含めて、これが全景。
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見どころ満載の境内は、壷阪寺ならでは。
ちょっとやり過ぎ感もなくはないですけどね。 -
イチオシ
最後に入口に近い大講堂の展示です。
ほ~ -
こちらもまたすごいですね~
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それに本来の仏壇の方まで人形たちが遠慮もなくずかずかと入り込んで
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我が物顔に占拠している感じ。
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四天王や
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お釈迦さまも苦笑いって感じでしょうか。
お寺の考え方があるんでしょうが、これこそ本当のやりすぎじゃないかと思いますけどね。ただただびっくりです。 -
帰りのバスを待っている間に下界を眺めると耳成山とか。
ここは実は飛鳥に近い場所。もう吉野のエリアではないですね。 -
壺阪山駅に戻って、ここから高取の「町家の雛めぐり」です。
もう時間ギリギリなので、焦ります。趣は全然違いますね by たびたびさん第2回 高取城下 町家のひな祭り 祭り・イベント
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じいちゃん・ばあちゃんの館?
面白そうだから入ってみます。 -
奈良一閑張のひな人形
いいじゃないですか。 -
こちらは大名行列。
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雰囲気が出てますね~
お見事です! -
街の駅はメイン会場です。
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何とか間に合ったかな。終了間際に滑り込みます。
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イチオシ
蔵のような建物の中に雛飾り。
賑やかだし、 -
丁寧な飾りつけ。
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豪華なものではないかもしれませんが、
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気持ちが入った飾りつけは悪くない。
さっきのじいちゃん・ばあちゃんの館も含めて、街をあげてのひな祭りという感じが伝わってきます。これは、ちょっと期待以上でしたね。 -
メイン会場が見れたことでちょっと余裕。
これは高取町観光案内所 夢創舘です。 -
こちらにもちょこっとひな飾りがありますが、
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敷地の奥の方にくすり資料館というのがありまして。係りの人に声をかけると蔵のようなところを開けてくれました。
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高取町はくすりの街だそうで、その歴史が匂ってくるような展示品。細々した薬の製品や調合の道具に商売で使うつづらみたいな入れ物とかも。雑にならずきれいに並んでいました。
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では、土佐街道をさらに進んで。。
高取城松の門は、幕末まで、植村氏の居城だった高取城が明治4年の廃藩置県により廃城となった際、土佐小学校の校門として移築されていたのですが、解体されていた材を使ったりして復元したもの。シンプルな意匠ですが、城門らしい力強さは感じられます。 -
田塩邸武家屋敷は、さらに奥。
見どころは、長屋門にある格子の窓。格子が通常は縦のところ横の格子になっていて、この方が見張り番が外界を監視しやすかったのだとか。与力窓というそうです。
なお、門の内側も少し覗けます。 -
そして、一番奥が植村家長屋門。
もともとは旧高取藩の筆頭家老屋敷であったようですが、今は旧藩主の植村家の住居。建立は文政9年(1826年)。繊細で華やかな意匠のしっくい壁が美しい。けっこう見ごたえがあると思います。うーん、なんとかこれで今日の任務は完了。奈良に帰りましょう。 -
今夜の宿は、スーパーホテル奈良新大宮駅前。新大宮駅から出てすぐ。本当に近いです。
ロフトのある二人部屋でちょっと心配していましたが、全然大丈夫。その分、部屋のスペースには余裕があるし、ロフトの上り下りもどうということはありません。こんなにアクセスがいい場所で、リーズナブルに泊まれて満足です。 -
翌日は最終日。ホテルから歩いて、まず向かったのは海龍王寺。
今日のメインは、法華寺の国宝十一面観音菩薩なんですが、海龍王寺は法華寺のすぐそばだし、ここの十一面観音も鎌倉時代の作で国の重要文化財。セットで回ると無駄がありません。ずいぶん昔に拝見しましたが、とてもいい印象が残っていますからね。
表門を入って -
ここからが境内。
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ユキヤナギを越えてすぐが本堂です。
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白い漆喰が美しくて
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いい感じの本堂です。
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これが海龍王寺の本尊、木造十一面観音立像。
気高くて気品を感じる観音像。衣装も豪華だし、スーパー観音像といっていいくらい完成度がめちゃめちゃ高いです。仏像はこうでなくっちゃという感じ。朝からテンションが上がりました。 -
海龍王寺のもうひとつの見どころは、西金堂に収められている国宝の五重小塔。
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奈良時代に作られたものですが、元興寺の五重小塔と並んで天平期の五重塔の意匠を伝えるという貴重な史料。つまり、法隆寺の五重塔は飛鳥時代だし、奈良時代建造の五重塔は室生寺の五重塔がどうかというくらいで、既に現存するものが無いのですね。
小塔は一基ですが、かつての伽藍は、中金堂、東金堂、西金堂。西金堂と対をなす東金堂にも五重小塔があったというのは驚きです。
小塔は相輪を含めて約4.1m。とても精緻な構造が見て取れます。 -
そして、いよいよ法華寺です。
光明皇后の姿を映したと言われる国宝十一面観音菩薩。以前来た時は、たぶんレプリカ。本物は今回が初めてですからね。 -
ところで、法華寺は、藤原不比等の邸宅跡に造られた光明皇后ゆかりの門跡尼寺。
東大寺が全国の総国分寺であったのに対し、法華寺は総国分尼寺という位置づけです。
東大寺とは比べ物になりませんが、それでも境内は悠々とした広さ。凛々しくて利発そうな眼 by たびたびさん法華寺 寺・神社・教会
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イチオシ
落ち着いた本堂の雰囲気もさすがです。
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では、本堂の中へ。
冒頭に述べた通り、国宝十一面観音菩薩は光明皇后に思いを重ねられるもの。利発そうな眼差しが印象的でした。聖武天皇と光明皇后は天平時代の象徴。東大寺の大仏に正倉院の御物とか今でもその輝きは特別です。
ただ、藤原広嗣の乱をきっかけとして、恭仁宮、難波宮、紫香楽宮へと遷都が繰り返されたし、疫病や飢饉の不安も大きかった時代。けっして安定期と呼べるほどの時代でもなかったような気もします。それが切実な鎮護国家の願いだったわけですから、両面から理解することも必要だとは思います。 -
法華寺が終われば後はおまけですが、平城京の方も少し歩きます。
城宮跡造酒司の井戸は、平城宮跡の北東側。 -
平城宮で酒や酢を造る水を汲み上げていた井戸ということですが、円形に石を並べて水路も通るという変わった形。そして、中心部には杉の大木をくりぬいた直径140cmの井筒を据えて、手の込んだ構造であることも分かります。
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平城宮跡遺構展示館は、平城宮跡の北東側。
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平城宮跡の発掘調査で発見された井戸枠や木樋などの遺物は、意外に迫力がありますね。
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柱を立てていたことが分かる土台の跡もとても丁寧に造られていて、やっぱり古代の技術も侮れない。古墳時代からでも急速な進歩があったんだろうなと思います。
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東院庭園は、平城宮跡の東側。周囲を厳重にフェンスで囲まれた一角です。
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再現されたものだとは思いますが、L字型の浅い池を中心とした優美な庭園。平安時代の浄土庭園にも近い感じがしますが、さすがにもっとシンプルで素朴です。なお、ここは皇族らが宴会や儀式を行う迎賓館のような役割を果たしていた場所のよう。そう言われれば違和感はないと思います。
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昼飯は、新大宮駅まで帰ってきて。
ワインと薪料理の店 pianoへ。外観からして、この辺りでは珍しいちょっとあか抜けた感じのお店です。 -
人気のカレーランチをいただきましたが、アサリのカレーはコクとうまみがあってなかなかいけますね。少し量が少ないのが残念でしたが。。
ここで妹は先に帰りまして、後はまた一人旅。今度は、郊外の方でこれまでまだ行けていなかったところを訪ねます。 -
まずは、大安寺。聖徳太子が建てた熊凝精舎が始まりで、官寺の百済大寺、高市大寺、大官大寺へと引き継がれ、奈良に移って大安寺に。南都七大寺のひとつ。
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イチオシ
これが本堂ですが、
東大寺や興福寺と並ぶ大寺だったという歴史はかなり輝かしいものがありますね。 -
今の境内は、当時からするとかなり小さくなっていますが、少し歩いたところにかつて東西2基の七重塔が建っていた跡もあるので、なんとかその壮大さの一端は感じられると思います。
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今回の目当ては、嘶堂にある秘仏、馬頭観音菩薩立像の公開。
諸悪を食べつくし、災厄を除くとされる仏ということで、見ようによってはその表情とか秘めたパワーを感じるものでした。 -
ただ、圧巻は讃仰殿に安置されている楊柳観音立像など7体の木彫仏。
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後世修復された部分も多いようですが、やはり奈良期のもの。立体曼荼羅風の雰囲気があって、これも往時の隆盛を偲ぶには必見ではないかと思いました。残っているものは限られるようですが、大寺の片りんは十分に感じられたかなと思います。
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八幡神社は、今の大安寺から少し離れた場所ですが、かつてはここも大安寺の境内です。
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大安寺の鎮守神として大安寺八幡宮とも。創建は、大同2年(807年)。赤い四脚門から入った境内は石灯籠がいくつか建ち並んで清々しい雰囲気。奥の本殿辺りも静謐です。
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そして、さらに進んだところが東西2基の七重塔が建っていた跡。
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東西2基の七重塔なんて、今ではどこにもありませんが、さぞ壮観だったことでしょう。讃仰殿のビデオも拝見していたので、想像を働かせることができました。
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尼ヶ辻駅の方に移動して、ここからは奈良の最後の散策。
田道間守の墓は、第11代垂仁天皇陵とされる宝来山古墳のお堀の中にある小島。新羅の王子、天日槍の子孫で、垂仁天皇の忠臣。菓祖神としても崇敬されているよう。妙なところにあるお墓ですが、垂仁天皇との関係を考えるとこのような形になったのかもしれません。 -
喜光寺は、東大寺大仏造立に力を尽くした行基が創建した寺。本堂は東大寺大仏殿のモデルとして建てられたとされ、”試みの大仏殿”とも。尼ヶ辻駅の方から歩いて行くと遠くからでも南大門の奥に建つこの本堂が目立っています。
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本堂の内部は、平安後期、丈六の木造阿弥陀如来坐像を中心に、両脇侍は木造勢至菩薩坐像と木造観音菩薩坐像。さほど有名なものではないと思いますが、本堂と合わせ、木造阿弥陀如来坐像は国の重要文化財。ほかの観光客もほとんど来ない中で静かな時を過ごせます。
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続いては菅原天満宮。古代氏族の土師氏・菅原氏に関係する神社。
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天穂日命を祀っていたところから始まって、野見宿祢命と菅原道真は後から祀られたよう。
ちなみに、天穂日命は、土師氏の祖神。土師氏は埴輪や土器の製作、葬礼・陵墓管理にあたる土師部の伴造氏族。神社は白い塀があっていまでもしっかりした構え。ちょうど梅がちらほら咲いていました。
これで、奈良はおしまいです。 -
ここから新大阪駅に向かいますが、ちょっと布施駅で途中下車。
布施は商店街とえびすさんの街。そのえびすさんが布施戎神社です。布施駅から商店街を抜けて行った先にあるのですが、町を挙げて盛り上げているというイメージからすると意外に規模は小さいかな。 -
本殿の建物も小さいし、境内にあるえびす像もけっこうおとなしい感じです。
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晩飯は、天ぷらきたよしへ。
てんぷらスタンドというスタイル。高いイスのカウンターで、好きな天ぷらを適当に注文しながら一杯やるというお店です。 -
私は飲まない晩飯なので、まとめて注文。熱々の揚げたてキスやイカ、野菜のてんぷらを楽しみました。5品くらい頼んでけっこうお腹がいっぱいになりました。ちょっと高級感も感じるお味。これなら確かに人気店なんだと思います。
これで、五日間の旅は終了。始めの頃のこととかもう頭に残っていないくらいですね。あれこれとお疲れさまでした。
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