四国一周３泊４日の旅（５）大洲城　日本100名城巡りの巻

2022/04/08 - 2022/04/08

日本100名城巡り
☆41城目☆大洲城（No.82）
愛媛県の100名城は、今治城、湯築城、松山城、大洲城、宇和島城の5城です。

四国地方の100名城（丸数字は今回行った順）
76 徳島城（徳島県徳島市）⑧
77 高松城（香川県高松市）①
78 丸亀城（香川県丸亀市）⑨
79 今治城（愛媛県今治市）⑥
80 湯築城（愛媛県松山市）②
81 松山城（愛媛県松山市）③
82 大洲城（愛媛県大洲市）⑤
83 宇和島城（愛媛県宇和島市）④
84 高知城（高知県高知市）⑦

前回の旅行記
四国一周３泊４日の旅（４）宇和島城　日本100名城巡りの巻
https://4travel.jp/travelogue/11929235

3泊4日で四国の日本100名城を全制覇する計画をざっくりと立てました。当初は青春18切符の旅の筈でしたが、青春18切符のみの移動は初日だけ。時間的に間に合わず途中から有料特急を使いまくって最後は新幹線で帰りました。
行き当たりばったりでバタバタでしたが、目標だった四国100名城制覇も達成出来、美しいお城と景色もいっぱい見られ、列車もいろいろ乗れて楽しい旅でした。

エリア 大洲(愛媛)

2022年4月8日（金）
今日の計画は、
湯築城→松山城→宇和島城→大洲城
→松山に戻って道後温泉で夕食

本日ラストの大洲城へ。
前の３城の時間が押して大洲城天守に入る時間はなくなりましたが、事前連絡した大洲城スタッフさんのご好意によりスタンプだけ押させていただくことになりました。写真は大洲城に向かうタクシーの中から撮影。

伊予大洲駅から大洲城まではタクシーで約10分、徒歩約30分。他にもバスやレンタサイクルもあるようです。

タクシーを降りてから天守入口まで急いで向かって17時の閉館ちょっと前に到着。

スタッフさんからスタンプを貸していただいて押すことが出来ました。ありがとうございました。

大洲城（おおずじょう）の沿革（えんかく）
　大洲城は、鎌倉時代の末期、伊予国（いよのくに）の守護宇都宮豊房要方（うつのみやとよふさ）の築いた地蔵ヶ岳城（じぞうがだけじょう）が始まりといわれています。激動の戦国時代を経て、小早川隆景（こばやかわたかかげ）が伊予を平定（へいてい）した後、戸田勝隆（とだかつたか）、藤堂高虎（とうどうたかとら）、脇坂安治（わきざかやすはる）が相次いで城主となりますが、このころ4層4階の天守を中心とした本格的な近世城郭に整備されたのではないかと考えられています。元和（げんな）3年（1617年）米子から加藤貞泰（かとうさだやす）が入城しました。以後、明治維新を迎えるまで加藤氏が6万石の城主としてこの地を治めました。明治維新後、幕藩体制が崩壊し、明治21年（1888年）には天守も取り壊されました。しかし、4棟の櫓は解体をまぬがれ、いずれも国の重要文化財に指定されています。城跡（じょうせき）も県史跡に指定され、今日も大切に保存されています。
　4層4階の天守は、明治期の古写真や「天守雛形（ひながた）」と呼ばれる江戸期の木組み模型など豊富な資料をもとに、平成16年（2004年）に木造で復元したものです。

大洲城は、４層４階の層塔式天守と高欄櫓と台所櫓を合わせた連立式天守です。

大洲城 名所・史跡

明治21年(1888)に天守は取り壊されてしまいましたが、４棟の櫓（台所櫓、高欄櫓、苧綿櫓、三の丸南隅櫓）は、解体をまぬがれ、いずれも国の重要文化財に指定されています。史跡は、暗り門跡、本丸井戸、櫓下御門（二の丸大手門）跡、内堀跡などがあります。

【天守】
４層４階の天守は、明治期の古写真や天守雛形と呼ばれる江戸期の木組模型などの史料をもとに平成16年(2004)に木造で復元されました。

【台所櫓（だいどころやぐら）】
大洲城の櫓の中では最大級のもので、内部に土間を配し煙出し用の格子窓が開けられています。現在の台所櫓は安政４年（1857）の大地震で大破し、安政６年（1859）に再建されたものです。昭和４５年（1970）に解体修理を行いました。
・国指定重要文化財
・指定日：昭和32年6月18日

【暗り門跡（くらがりもんあと）】
　この門は、天守に到る最後の城門で城内でも最も大きい櫓門です。現在とは異なり、かつては門の正面に石垣が立ちはだかり、左に折れて石段を登ると台所櫓の前に出るようになっていました。通常の櫓門とは異なり、折れ曲がり部分の上に渡櫓（わたりやぐら）が覆いかぶさり、文字通り内部は「暗り」になっていました。仮に門を破られても、突き進んできた敵兵の勢いをそぎ、暗りの中で混乱しているところを、攻撃する仕掛けになっていたと思われます。発掘調査では、正面の石垣の一部と石段およびその側溝が確認されました。

暗り門跡（くらがりもんあと）

【井戸丸と石垣の修復】
　大洲城の本丸は、上段と下段とに分かれ、井戸のある下段の曲輪（くるわ）を井戸丸と称しています。井戸丸の西側には本丸下段の門と、それに付属する多聞櫓が建っていました。さらに南側には独立した二層の櫓が一棟ありました。
　この井戸は、本丸にある唯一の井戸で、直径約3.8mあり、国内でも最大級の本丸井戸として知られています。
　天守台の石垣は、過去の地震で何度か修理した記録が残っています。
　工事着手前の発掘関査では、石垣の内側にさらにもう一列石垣が検出されており、現存する天守台の複雑な築造過程の一端が明らかになりました。
　天守解体後に天守台上部の石が取り除かれており、天守の復元工事に合わせて石垣を部分的に修復し、元の高さまで積み直しています。

井戸丸

井戸丸から撮った天守と高欄櫓

【高欄櫓（こうらんやぐら）】
大洲城の中で唯一２階に縁と高欄のある櫓で、城内が一望のもとに眺められます。現在の高欄櫓は、台所櫓同様、安政４年（1857）の地震で大破し、万延元年（1860）に再建されたものです。昭和４５年（1970）に台所櫓とともに解体修理を行いました。
・国指定重要文化財
・指定日：昭和32年6月18日

天守、高欄櫓、右側に暗り門跡

天守と石垣

玉櫓跡（たまやぐらあと）
　二の丸西隅にあるこの櫓は、付櫓（つけやぐら）をともなう二層の櫓です。この付近は肱川越しの攻撃に備え、特に堅固な防備が敷かれていました。

玉櫓跡（たまやぐらあと）

玉櫓跡付近から撮った台所櫓・天守・高欄櫓

鉄砲櫓跡（てっぽうやぐらあと）
　二の丸北東隅にあるこの櫓は、付櫓（つけやぐら）をともなう二層の櫓です。肱川越しの攻撃に備えた櫓で、櫓の名称から鉄砲などの武器を納めていたと思われます。

鉄砲櫓跡（てっぽうやぐらあと）

鉄砲櫓跡付近から撮った天守

御門番長屋（ごもんばんながや）
　この建物は、曲輪（くるわ）内の仕切塀の門に付属する長屋です。名前の通り門番が詰めていた建物です。外観は絵図をもとに再建しました。

御門番長屋（ごもんばんながや）

時刻は17時10分。
行きはタクシーだったけど、帰りは伊予大洲駅まで徒歩です。次の電車は17時54分。駅までは徒歩30分ぐらい。道に迷うかもしれないし、切符を買う時間も必要だからそろそろ出発します。残念ながら他のところを見る余裕はありませんでした。

伊予大洲駅に向かう途中の肱川（ひじかわ）橋の上からの眺望。
正面に天守、左側に苧綿(おわた)櫓が見えます。

【苧綿櫓（おわたやぐら）】
天保１４年（1843）に再建されたもので、二の丸東端に位置します。石落しに格子窓が備えてあるのが特徴です。昭和３４年の解体修理で、洪水に備え石垣が２．６ｍかさ上げされました。
・国指定重要文化財
・指定日：昭和32年6月18日

肱川 自然・景勝地

伊予大洲駅到着。
間に合うか不安になって途中から走ったら発車25分前に着きました。ぜいぜいはあはあ。
焦ってて伊予大洲駅の外観を撮り忘れました。

伊予大洲駅 駅

おや？なんか派手なラッピング電車がホームにいましたよ。

JR予土線の海洋堂ホビートレインだそうです。
「かっぱうようよ号」って（笑）

海洋堂ホビートレイン 乗り物

いいな～これ。乗りたいけど無理。もう切符買っちゃったし早く戻って道後温泉に行かないとお店閉まっちゃうし。
私が乗るのは、予土線じゃなくて予讃線の
伊予大洲（17:54発）→松山（18:34着）
JR特急宇和海24号（3駅1時間4分）です。

道後温泉駅に到着。
JRは特急のみの利用だし、こちらは路面電車なので、今日一日青春18切符の出番はありませんでした。

道後温泉駅 駅

駅前に停車中の坊ちゃん列車

坊ちゃん列車 乗り物

まつやま道しるべ

放生園（ほうしょうえん）
　建武年間（一三三四～一三二六年）に伊佐爾波神社が現在のところに移されたとき、境内の御手洗川の引水をたたえて池がつくられました。この池は「放生池」といい、聖浄の地とされましたが、現在は埋められてこの公園となっています。
　一羽の傷ついた白鷺が湧き出る湯で傷をいやしたのが、道後温泉の始まりだという伝説に基づく、足跡の残った「鶯石」や明治24年から昭和29年に使用された「湯釜」などがあります。

放生園（ほうしょうえん）

放生園 公園・植物園

放生園【坊っちゃんカラクリ時計】
このモニュメントは、通は温泉温泉本館建設百周年記念事業の一環として「振鷺閣（しんろかく）」を題材に製作致しました。
午前八時から午後十時の間、次の期間を除き、1時間ごとに上演いたします。

◎三十分間隔の上演時間
土日祝日
三月、四月、八月、十一月（毎日）
年末年始（十二月二十八日～一月五日）
コールデンウィーク（五月一日～五月五日）

◎使用している楽曲
「この街で」一日四回（十時、十二時、十五時、十八時）
「伊予万歳」（八時～十一時）
「坊ちゃんのテーマ」（十二時～十五時）
「子守歌風伊予節」（十六時～二十二時）

放生園【足湯】
泉質はアルカリ性単純温泉（低張性アルカリ高温泉）で、道後温泉本館と同じ湯を使用した「かけ流し」です。

放生園【正岡子規像】
野球をする格好の正岡子規の像。説明板には、
『子規は学生時代にベースボールに熱中し、自分の幼名にちなんで「野球（のぼーる）」というペンネームを用いています。 またペースポールを題材にした俳句や短歌を詠んだほか、新聞「日本」の中でベースボールのルールを紹介し、「投者」「打者」「走者」「直球」などの用語の訳語を作っています。このような野球普及への貢献が高く評価され、子規没後100年にあたる平成14年1月に、野球殿堂入りを果たしました。』
と書いてあります。

正岡子規像 名所・史跡

道後商店街のアーケードへ

道後ハイカラ通り (道後商店街) 市場・商店街

坊ちゃんとマドンナの顔出しパネル

やったー！お土産屋さんまだ開いてたー！そしていっぱいあったー！
道後温泉に来た1番の目的（2番は鯛めし）はこれです。愛するご当地スノードーム。全種類、金と銀も両方買いましたよ。それがマニアというもの。ご当地と全く関係ないけどゴジラも1種類だけ買っちゃいました。

絣屋 本店 グルメ・レストラン

夕飯は事前に調べていた創業1955年の老舗【かどや】さんへ。
店内は大変賑わっていてほぼ満席でしたがカウンターが空いていて良かったです。

かどや 道後椿坂店 グルメ・レストラン

ぷはー！生ビール最高！
時刻は20時。めっちゃ歩いたけど今日1日でお城4件回れて達成感半端ないです。四国の100名城は残りあと4城。明日は今治城と高知城に行きますよ。

注文した【宇和島づくし鯛めし膳】は、鯛めしにふくめん、じゃこ天、フカの湯ざらしの小鉢が付いたセットです。
生卵の入ったたれをかきまぜて鯛と薬味と海藻を入れてご飯の上に乗せて食べます。新鮮でぷりぷりな鯛と少し甘めの醤油だれが美味しくてご飯がめっちゃすすみます。愛媛県の郷土料理が食べられて大満足です。

かどやさんを出たら向かいに道後温泉椿の湯があります。

入りたいけど温泉に入ってからまた路面電車に乗って松山のホテルまで帰る体力はもう残されていないので断念。

道後温泉椿の湯 温泉

飛鳥乃湯泉の中庭に展示されている蜷川 実花さんの作品「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉中庭インスタレーション」。
ライトアップされて美しく幻想的な雰囲気でした。

飛鳥乃湯泉 温泉

ホテルに戻ってから戦利品のスノードームを並べてひとりでニヤニヤします。

ターミナルホテル松山 宿・ホテル

あまり需要はないかもしれませんが、よく見たい方のために一つ一つアップしますね。

松山城　金

松山城　銀

道後　坊ちゃん列車　金

道後　坊ちゃん列車　銀

道後温泉

ゴジラ 全身バージョン

100名城スタンプの設置場所は、大洲城内入口です。
スタンプには、復元天守と重要文化財の高欄櫓、台所櫓がデザインされています。