【2024 インドネシア 6】素通りしてはもったいない、“何もない街”プロボリンゴ

2024/01/25 - 2024/02/01

3年3ヶ月ぶりの海外旅行。選んだのはインドネシア。
ジョグジャカルタから入国し、ジャワ島を東へ進みバリ島へ。
せっかくなのでビザ延長し、約2ヶ月間の滞在です。

今回の旅行記…
ジョグジャカルタからブロモ山への中継地として1泊。そしてブロモ山で3泊し、再び戻って来ました。
おそらく、ほとんどの旅行者はこんな街なんかには滞在しないと思います。俗に言う“何もない街”ですから。しかーし、何もない街なんかありません。“何か”は自分で見つければいいんです。せっかく立ち寄れたのにスルーではもったいないです。散策して楽しいのは観光地ではなくこういう普通の街です。これこそ旅の醍醐味だと思います。

エリア ジャワ島(インドネシア)

ブロモ山から帰ってきました。
プロボリンゴのお宿は、駅裏手の路地を入った先…

ここです。駅の近くにいい宿ないかなぁとグーグルマップで見つけました。「Kost Anis Cell Mayangan」。
一応、マップでの表示は宿泊施設でしたが一般的なホテル、G.H、ホームステイではなく、長期の部屋貸しの類いだと思います。えてしてグーグルマップの情報は古い場合が多く、果たして現在も存在するのか、外国人旅行者がぽっと行って泊まれるのか、わからないことだらけでしたが無事存在し泊まることができました。

1階は商店となっていて、ご家族の住居となっています。

2階が客室部。

マイルーム。
いい。こういう感じの部屋好きです。ちっちゃなファンがあるだけなので暑いですが…。この部屋でお値段1泊50,000Rp(約473円)。いーね。

長期の方用の簡易キッチンや洗濯場もあります。

トイレは完全ローカル、シャワーはマンディタイプです。もちろんお湯なんかは出ません。というか暑いんで水で十分。チョロチョロシャワーより手桶でざぶざぶ水をかぶった方が気持ちいいです。

洗濯物を干せるバルコニーもあります。

バルコニーからの眺め。
ちなみに奥の左手がマイルームです。

屋上もあり、ブロモ山系の山並みも眺められますが雨期中につき一度もその姿は拝められず。

プロボリンゴの街は特に観光地ではない、いわゆる“素”の街。こういう街が面白いんです。郊外には観光地はないことはないのですがわざわざそんな所には出かけません。私が好きなのは街歩き。街中で見つけた見どころをご紹介いたします。

まずは一番観光地っぽいところ、「プロボリンゴ博物館」(奥の建物)。1814 年に建てられたかつてはダンスホールだとか。入場無料。石像(レプリカ)、古いバティック、農機具、民族衣装などが展示されています。

プロゴリンゴ博物館 博物館・美術館・ギャラリー

私は前庭に展示されている航空機や戦車の方が好きです。

そしてプロボリンゴ中央市場。

この市場マジでヤバいです。ビビりました。
戦後のバラックかはたまた映画のセットかと言うレベル。

訪れたのが夕方だったので多くの店は営業を終えており、それが一層廃墟感を醸し出しています。

ちょっとした探検ができました。
朝に来ればもっと賑やかだと思います。

プロボリンゴは港町でもあります。
北側には漁港もあり。

ウォーターフロントエリア。
海は死んでます。あゝ…。

レストランもあり、地元のレジャースポットでもある。

ごくり。私の魚ではありません。
ここで食事をしても肝心のビールが飲めませんから、私にとっては生地獄…。

遊泳可能です。

近くには魚市場もあり。

そしてここを外してはプロボリンゴを語れない、
駅前通りにある…

「セントラルパーク」。
昼間は閑散としていますが、

セントラルパーク プロボリンゴ 散歩・街歩き

夕方からは賑やかになります。

公園周囲には屋台が出て、ミニ遊園地も出現。

毎日の光景です。

東南アジアあるあるの“塗り絵屋”さん。

一画には屋台街もあります。どこもあまり流行ってない。

モスクからはアザーンが流れて、まさに異国情緒たっぷり。

プロボリンゴ名物、公園の外周を走るド派手なイルミネーションカー。

カーではなく、“中身”はバイクでした。
料金は一周り、大人10,000Rp(約95円)、子供5000Rp。
結構人気。

ある日にはイベントが…
どうも大統領選挙の関係のようです。

すんごい人出です。
有名らしい歌手が何組が登場しましたが、私には全く響かず。

我らがスターもこんな所で活躍中。

金魚すくいならぬ、ナマズすくい。ワイルドだねぇ。

屋台もいっぱい出てます。

駐車場もすんごいことに。

翌日、公園はゴミだらけ～。
安心して下さい。ちゃんと係の人が掃除してました。

超穴場スポット、日本のアニメキャラに出会えます。

場所は駅前やや東側、南北に走るJl. Dr.Sutomoから西側に入る路地です。路地の名前は「KAMPUNG KELES Gg.1 RW XI」。路地の入口にある紅白の門柱が目印です。

そして皆さん気になるビール問題です。ジョグジャ、ブロモ山では飲めましたが…
市内中心部には3つほどスーパーがありますが、どこもビールの販売はなし。もちろんコンビニにはありません。観光案内所で「どこか飲めるとこない？」と尋ねたら、教えられたのがこのホテル内のレストラン。うーん、無理。

プロボリンゴでのビールは諦めていたんですが…なんと散歩中に発見！
やっぱり旅は歩いてなんぼですな。

「Toko Agung」。華人の経営する飲料の卸しの店です。
場所は「Jl. Kol. Sugiono」。グーグルマップに載ってます。

Toko Agung 専門店

うほっ。お宝ザクザクです。
私は酒にはまったくこだわりはないので、いっちゃん安いヤツでOK。

でこうなりました。
「ANKER(アンカー)」。大ビン30,000Rp(約284円)。ジャカルタの隣りのBekasiという町で作ってるビールのようです。シンガポールの錨マークの「ANCHOR(アンカー)」とは別物です。
ちなみにファミマルの「なげわ」は日本から持参しました。

店の向かいのベンチで一杯。
なんと店のご主人も付き合ってくれました。

この店知ったからには昼ビール～。
イスラム教の国で屋外で飲める幸せ。プロボリンゴ楽しいです。

ここからはプロボリンゴで食べたものをご紹介します。
まずは宿最寄りのワルン「Warung Biru」。その名の通り壁が青い(biru)。場所はJl.Ikan Hiu、踏切の北約180m。

もちろん食べるはナシチャンプル。プロボリンゴではナシラメスとも言うようです。

やっぱりローカルな店は盛りが違うなぁ。これで15,000Rp(約142円)。
もちろんおいしい。お腹いっぱいになれます。けどここは昼過ぎで営業終了。しかもよく閉まってる。

駅前通り、駅の東約200mにある「Mi Ayam Gondes」。

なかなかの人気店です。

その訳はお値段。ミーアヤム1杯8,000Rp(約76円)。
確かにうまいんだけどこの量だと物足りない。

食べたことのない“NASI JAGUNG”という文字に惹かれチョイス。場所はJl. Ikan Kerapu 、踏切の北約50m。店名は確認するの忘れました。

スイーツも売ってます。

「NASI JAGUNG」。JAGUNG(ジャグン)とはトウモロコシの意味。トウモロコシご飯のナシチャンプルです。プロボリンゴの名物らしいです。おかずもいっぱいでお値段10,000Rp(約95円)。めっちゃうまいです。これだからローカルワルンはやめられない。テ・エスは4000Rp。

向かいのおっちゃんから質問責め。グーグル翻訳大活躍です。楽しいなぁ。

デザートもいただきます。黒糖まぶした揚げドーナツ的な。1個1,500Rp(約15円)。

Jl. Dr.Sutomo沿い、「Karunia Damai Sejahtera (KDS)」というデパート前にある屋台群。場所がら&お昼時で賑わってます。

まずはまだ食べたことのないBatagor(バタゴール)にチャレンジ。

バタゴールとは魚のすり身を豆腐で挟んで揚げたもの。
それに茹でたジャガイモやキャベツ、Siomai(シューマイ)を加えてピーナッツソースがかかっています。お値段10,000Rp(約95円)。ほんとインドネシア料理はピーナッツソースをかけたものが多い。こりゃ食事というよりおやつです。

なんか食べた気がしないのでお隣りのバクソー屋台へ。

バクソーでかっ。笑っちゃうくらいでかいです。1杯12,000Rp(約114円)。このままでもダシが効いていて十分おいしいと思うんですが、インドネシア人はチリソース、ケチャップマニスをどばどば。さらにサンバル。私とスープの色が全然違います。

これまた初。「Nasi Rawon(ナシ ラウォン)」。
店名は「Warung Kopi Flora」。場所はJl. Ahmad YaniとJl. Dr.Sutomoの交差点。

「Rawon」とはインドネシアのビーフスープ。色は黒く、コクがあり風味豊かでサラサラしてます。これをご飯にかけ、おかずを添えて食べます。東ジャワの郷土料理のようです。
これはうまい！スープカレーっぽいです。また食べたいなぁ。お値段12,000Rp(約114円)。

普段は甘味ものはほとんど食べませんが、散歩で疲れた時は食べたりします。セントラルパークを囲む道路沿いには毎日いろんな屋台が出ています。
「ES PUTER」とはココナッツアイスクリームです。

トッピングはあずきをチョイス。

一番底にはパン、次にココナッツアイス、そしてあずきソース。よーくチャンプルして(交ぜて)たべます。これはうまいに決まってます。お値段8,000Rp(約76円)。

Jl.Suroyo沿いで見つけたナンカ(ジャックフルーツ)のパック売り！

1パック購入。5,000Rp(約47円)。
パックの中には何やら動くものが…ハエではなくミツバチです。まぁミツバチなら許す。

Jl. Dr.Sutomo、映画館跡地にある「Pangsit Mie Glory Star」。木造のかわいらしい店。

Pangsit Mie Glory Star 地元の料理

“Pangsit(パンジット)”とはワンタンこと。つまりはワンタン麺です。麺とスープは別々に出てきました。これもハズレのない一品、うまいです。お値段12,000Rp(約114円)。

Jl. Ikan Hiuと駅前通りの交差点の角にあるサテ屋台「CAK ADY」。毎日この店の前を通るので立ち寄りました。

店の前で焼いてます。煙モクモク、匂いにも誘われる。

スタンダードセット。
ナシアヤム10本13,000Rp(約123円)とご飯4,000Rp。小ぶりな串とは言えご飯1杯食べるのに10本は多いかなと。ビールに合いそうに見えますが、甘いピーナッツソースがかかってます。実はご飯にも合いません…w。

Jl. Suroyoにある「MIE GACOAN」。ミー ガチョアンと読みます。まったくもって私には不釣り合いの店ですが、行列のできる激安ミーゴレンの大人気チェーン店ということでちょっと偵察に来ました。

Mie Gacoan Probolinggo 和食

まったく勝手が分からず…。
順番になったらマンツーマンで説明をしながら注文を取ってくれました。外国人旅行者には優しい～。

メニューはシンプルです。

で料理はこちら。
ミーゴレンである「Mie Gacoan」Lv2(辛さがLv.1～10まで選べます)、揚げワンタンが付いてます。それと飲茶的な「Udang Keju」(エビのすり身揚げ)、エス・テ。お値段はそれぞれ10,000Rp、8,600Rp、4,100Rp。計22,700Rp(約215円)。確かに安い。と思ったら10%TAXがかかりました。

ミョーに居心地悪し。こんな店では普段たべないんで…。
さて、お味ですが…ミーゴレン、ちょっとは辛い方がいいかなと思いLv.2にしましたが、これが激辛！唇が痛ーい。エビのすり身は油断していましたがこれまた辛い！辛くて何食べてるかわからなくなりました。この店行く方は注意して下さい。

駅前通りに日本食レストランを発見！
もちろん冷やかしで覗いてみただけです。にしても名前が怖い。

プロボリンゴで日本食はちょっと攻めすぎのような気もしますが…。おそらくなんちゃっての部類かなと。値段も高そうだし、それほど需要があるとは思えません。

そして…今回のプロボリンゴ滞在中に3回も行ってしまった「Ayam Geprek GONG」。場所は駅前通り。上記の「Yakuza」の向かいです。“Ayam Geprek”とは要はフライドチキン。geprekには“叩く”という意味もあるらしく、チキンが棒などで叩き潰された状態で提供されます。ジョグジャカルタ発祥の料理のようです。

Ayam Geprek GONG 散歩・街歩き

で、とにかく流行ってる。その訳は安くておいしいから。
セルフスタイルで店に入るとまず皿を取り、ご飯、野菜(キャベツ、キュウリ)を自分で盛ります。なんとどちらも盛り放題です！

そして好みのチキンを選び皿に乗せてもらい、お好みのサンバルを添え、お会計。なんと10,000Rp(約95円)ポッキリ！テ・エスも砂糖なしなら無料です(砂糖入りは有料)。

店内もいい感じ。

フライドチキンも結構デカい！むね肉なので骨がほとんどなくお得感大です。サンバルも2種類あり、緑の方は程よい辛さでめっちゃうまい。
キャベツも好きなだけ取れるし野菜不足解消。そしてなによりこの値段でお腹いっぱいになれるのがいい。スタッフも皆陽気で片言の日本語で話しかけてきます。この店最高です。

夜のプロボリンゴ駅。
やっぱり“素”の街は楽しいなぁ。宿が安くて居心地がいい。宿のおかあさんもとっても親切。結局ずるずると7泊…。もっと居れるけどぼちぼち出ます。ジャワ島東端のクタパンを目指します。
(続く…)

プロボリンゴ駅 駅

この旅行記へのコメント （2）

• 393さん 2024/04/20 08:11:53

  お願いがあります

  肉団子を「バクソ」とは言わないでくださいね。「バソ」で充分通じます。美味しい食べ物があるインドネシア　大好き人間です。

  toshibaa45さん からの返信 2024/04/20 10:41:07

  Re: お願いがあります

  旅行記ご覧いただきありがとうございます。
  そもそもインドネシア語に限らず、外国語を日本語で表記するのは無理があります。話す外国人の発音や聞き取る日本人によってもそれぞれ感じ方は違ってくると思います。つまりは正解はないということです。
  好みはそれぞれあるかと思いますが、正確に表現しようとするなら「バクソ」や「バソ」などではなく「BAKSO」と表記すべきでしょうね。