2022/04/09 - 2022/04/10
32位(同エリア606件中)
葵さん
この旅行記のスケジュール
2022/04/10
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2022年の春の週末、桜が見頃の福井県と滋賀県を、1泊2日の弾丸で巡る旅へ。
旅の2日目の午後、今回の旅の最後に訪れたのは、室町時代から戦国時代にかけて、越前国を治めた大名・朝倉氏の本拠「一乗谷」です。
朝倉氏最後の当主・朝倉義景が織田信長との戦いに敗れ、ここ「一乗谷」は灰燼に帰したのですが、発掘調査の結果、城下町全体が遺跡として残されていることが分かり、「一乗谷朝倉氏遺跡」として国の特別史跡に指定されています。
戦国時代の城下町全体が遺跡ということでかなりの広さとなりますが、弾丸旅行という制約上、今回はおすすめ見学ルートの「復原町並」から当主が居住する「朝倉館跡」や特別名勝庭園などの主要部分を、サクッと散策していくことに。
それでも、ちょうど満開の桜が彩る史跡内のあちこちに、越前朝倉氏の栄華の跡が残っていて、派手な目を引く建物などはありませんが、ゆっくりと散策するにはとっても良いスポットでした♪
〔2022福井&滋賀へ弾丸さくら名所巡りの旅(2022年4月)〕
●1日目①:長浜城跡/豊公園(日本さくら名所100選)
https://4travel.jp/travelogue/11883015
●1日目②:福井城跡(続日本100名城)/養浩館庭園(名勝庭園)
https://4travel.jp/travelogue/11883807
●1日目③:足羽川桜並木(日本さくら名所100選)/足羽神社
https://4travel.jp/travelogue/11886006
●2日目①:丸岡城(日本100名城)、霞ヶ城公園(日本さくら名所100選)/永平寺
https://4travel.jp/travelogue/11887653
●2日目②:越前大野城(続日本100名城)
https://4travel.jp/travelogue/11891018
●2日目③:一乗谷朝倉氏遺跡(日本100名城)【この旅行記】
〔日本100名城登城記(北陸・東海エリア)〕
●春日山城(越後国):https://4travel.jp/travelogue/11658345
●高岡城(越中国):https://4travel.jp/travelogue/11741823
●金沢城(加賀国):https://4travel.jp/travelogue/11743925
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス レンタカー ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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●一乗谷朝倉氏遺跡
大野市の「越前大野城」を出発し、今回の1泊2日の旅の最後に、室町時代から戦国時代にかけて、ここ越前国を治めた大名・朝倉氏の本拠「一乗谷」へとやってきました。
(木の枝の影で案内図が見づらくて恐縮ですが)まずは「復原町並」の南側にある駐車場へ車を止めて、史跡内をぐるっと散策していくことに。一乗谷朝倉氏遺跡(庭園) 名所・史跡
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●一乗谷朝倉氏遺跡(復原町並)
朝倉氏最後の当主・朝倉義景が織田信長との戦いに敗れ、ここ「一乗谷」は灰燼に帰したのですが、発掘調査の結果、城下町全体が遺跡として残されていることが分かり、現在は「一乗谷朝倉氏遺跡」として国の特別史跡に指定され、前々から1度訪れてみたかったスポットです。
史跡内は自由に歩くことができますが、当時の武家屋敷や庶民の町屋が再現された「復原町並」だけは有料エリア(入園料@330円)になります。
☆一乗谷朝倉氏遺跡ホームページ☆
http://fukuisan.jp/ja/asakura/index.html -
また、こちらは「日本100名城」にも選定されており、「復原町並」入口の受付にてスタンプを押印。
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この「復原町並」は、約200メートルにわたる道路に面して整然と並ぶ町並みを、発掘調査に基づき忠実に再現したエリアとなっており、一部当時の建物も復原されています。
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お、このあたりの復原された建物は町家でしょうかね。
できれば建物の中もじっくりと見学していきたいのですが、そろそろ帰りの時間が気になりだしていて、残念ですが先へと進んでいくことに。 -
さらに町並みの中を歩いていくと武家屋敷群のエリアに入り、その一部の建物は当時のまま復原されています。
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通りを挟んで山側は上級武家屋敷群だったそうですが、そのすべてが立体復原されているのではなく、門と土塀以外は平面復元となっています。
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イチオシ
おおっ、ちょうど紅白の桜がそろい踏み♪
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う~ん、この奥の道は防衛のためにクランク状になっていて、当時の町並みの様子がうかがい知れますね~。
で、右側にある門をくぐり、「復原町並」の北出口へと抜けていきます。 -
結局、かなり駆け足で「復原町並」を歩き抜けてしまいましたが、また別の機会に時間をかけてじっくりと見学してみたいなぁと。
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●一乗谷朝倉氏遺跡(御屋形橋)
引き続き、「一乗谷」の中央を流れる「一乗谷川」に架かる「御屋形橋」を渡り、さらに城下町の中枢部へと向かいます。 -
お、橋から川の上流側を眺めてみると、あちらこちらに桜の木が植えられており、長閑な桜の園といった雰囲気♪
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反対の下流側はこんな感じで、単なる城跡ではなく城下町跡なので、かなりの範囲に史跡のエリアが広がってます。
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●一乗谷朝倉氏遺跡(朝倉館跡)
橋を渡ってしばらく進むと、一乗谷の中心で朝倉氏の当主が住んでいた館跡である「朝倉館跡」があり、周囲は土塁と水堀に囲まれてます。 -
イチオシ
●一乗谷朝倉氏遺跡(唐門)
そして、「朝倉館跡」の出入口にあたる「唐門」の前へ。
この門を入れ込んだ構図は「一乗谷朝倉氏遺跡」の定番となっており、後ろに咲く桜と相まってとっても絵になりますね~。唐門 名所・史跡
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正面から縦構図でもう1枚!
「唐門」は朝倉氏時代の遺構ではなく、織田信長に滅ぼされた5代当主・朝倉義景の菩提を弔うため、江戸時代に創建された寺院の門だそうです。 -
「唐門」を通り敷地内へ入っていくと、さすが当主の館跡だけあってかなりの広さで、往時はここに主殿や会所をはじめ茶室や厩などなど、様々な施設が整えられていたそうです。
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現地にあった「朝倉館跡」の案内図がこちら。
当時の建物は一切残っていないので、こういったパネルがあると何となくですが理解が進みます。 -
ふと振り返り、「唐門」と桜のコラボを反対側からも♪
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館跡の隅には、朝倉氏最後の当主・朝倉義景の墓所も。
ちなみに朝倉義景は1573年の合戦で織田信長に大敗後、一乗谷を放棄して逃亡し、ここ一乗谷は織田軍によって火を放たれ灰燼に帰しました。 -
●一乗谷朝倉氏遺跡(朝倉館跡庭園)
さらに館跡の奥の方へ行ってみると、斜面を活かした地形に石組みと池泉からなる日本庭園の跡が残されており、その場所から「朝倉館跡庭園」と呼ばれています。朝倉館跡庭園 公園・植物園
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近くにあった案内によると、「一乗谷朝倉氏庭園」として4つの特別名勝庭園が点在していて、当時の文化的な水準の高さもうかがえます。
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ちょっと離れたところから、1本の桜の木を望遠気味に♪
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「朝倉館跡庭園」裏手の斜面に沿って石畳の小路が延びており、さらにここを上っていきましょう。
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イチオシ
斜面を上っていったところはちょっとした展望スポットになっており、ここから「朝倉館跡」の全体像が俯瞰することができますね~。
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奥の方に見える建物群が先ほど歩いた「復原町並」なので、幅の狭い谷あいに城下町が形成されていたことが分かります。
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●一乗谷朝倉氏遺跡(湯殿跡庭園)
そのまま高台の小路を歩いていくと、ここに2つ目の日本庭園「湯殿跡庭園」があり、当時の荒々しい石組みが残されています。湯殿跡庭園 公園・植物園
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もう少し近づいてみるとかなり大きな石もあって迫力があり、現在は枯山水になっていますが、当時は池泉庭園だったそうです。
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この空堀に架かる橋をわたり、朝倉義景の実母・光徳院が居住していた御殿があったとされる「中の御殿跡」へと入っていきます。
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●一乗谷朝倉氏遺跡(中の御殿跡)
今も建物の礎石などが残されてますが、さすがにパッと目を引くものが無い場所にまで観光客は来ないようで、静寂に包まれた空間に・・・。
個人的には、こういう感じの方が好みなんですけども(笑) -
「中の御殿跡」を抜けていく道の左右に、苔生した石垣とその背後の桜のコントラストが、栄枯盛衰を感じさせる絵になってます。
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このあたりから視界が開け、山の方に向かって小路が続いているので、ここを進んでいってみましょうか。
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●一乗谷朝倉氏遺跡(英林塚)
小路をしばらく上っていったあたりには、室町時代中期に一乗谷の繁栄の基礎を築いた朝倉氏7代当主・朝倉敏景のお墓がひっそりと残っていて、その法名から「英林塚」と呼ばれています。 -
「英林塚」もかなり高台に位置しており、眺望もなかなかのもの。
ちなみに(狭義の)「一乗谷城」は標高473メートルの「一乗谷山」の山頂付近に築かれた山城で、この「英林塚」の近くから登山道が延びてますが、登るのが大変そうなのでスルーしました(汗) -
ではでは、満開の桜を愛でながらもうしばし散策を♪
(今回は登山より桜のターンということで・・・) -
ちょっとトーンを変えて桜をもう1枚♪
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ここからさらに、あの立派な桜がある南側の郭へと向かいます。
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イチオシ
●一乗谷朝倉氏遺跡(諏訪館跡庭園)
そして朝倉義景の側室・諏訪殿が住んでいたとされる「諏訪館跡」に、この日3つ目の庭園となる「諏訪館跡庭園」が残されています。
(なお、4つ目の名勝庭園「南陽寺跡庭園」は少し離れた場所にあるため、今回は訪れてません)諏訪館跡庭園 名所・史跡
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数多くの石により池泉が入り組み複雑な汀線となっていて、その奥の巨石による立石が目を引きます。
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一乗谷は南北に約3キロメートルほどあり、ちょうどこの奥には城下町の正門にあたる「上城戸跡」が設けられており、防衛のための土塁もあったそうです(写真だと駐車場のさらに奥あたり)。
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イチオシ
そのまま高台を下り、川に架かる「諏訪館橋」からの風景はこんな感じで、昨日訪れた「足羽川桜並木」のように桜が密集している訳ではありませんが、それが逆に広大な史跡跡に彩りを与えてていいですね~。
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「諏訪館橋」のすぐそばに、車を止めた駐車場があり、これにてここ「一乗谷朝倉氏遺跡」の散策は終わりに。
今回は散策MAPのおすすめ見学ルートのうち、距離約1キロの「ちょっこし(福井弁で「少し」の意)ルート」に沿って歩いてみました。
それでも、ちょうど満開の桜が彩る史跡内のあちこちに、越前朝倉氏の栄華の跡が残っていて、派手な目を引く建物などはありませんが、ゆっくりと散策するにはとっても良い私好みのスポットでした。 -
●インフォメーションカフェ たびのは
その後、「一乗谷」から「福井駅」そばのレンタカー店舗まで移動し車を返却し、あとは東京へと帰るだけです。
出発まで微妙に時間があったので、ふらっとえちぜん鉄道の「福井駅」がある建物に入ってみると、「インフォメーションカフェ たびのは」という施設があったので、こちらでひと休みすることに。 -
その名前のとおり、観光案内とともに飲み物も提供しており、コーヒーなどがALL100円だったので、ついでにアイスコーヒーを購入して隣りの休憩スペースで時間調整。
東京への帰路ですが、往路は東海道新幹線から北陸本線経由でここ福井まで移動してきたので、同じルートだとつまらないと思い、「小松空港」から飛行機に乗ることに。 -
●小松空港
「福井駅」前からリムジンバスに乗り約1時間ほどで、隣県の石川県小松市にある「小松空港」へと到着。
ここからANAの飛行機に乗り、「羽田空港」へとひとっ飛びです。小松空港 (小松飛行場) 空港
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離陸時にはあたりは暗闇に包まれ、「羽田空港」までは約1時間ちょっとのフライトなので、ウトウトしてたらもう着陸してました。。。
これにて、1泊2日の福井&滋賀への弾丸さくら名所巡りも無事終了。
最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- イメ・トラさん 2024/04/04 09:40:38
- おはようございます。
- 葵さんも城マニアですか?
私の友人も城というより石垣マニアで、先日も下関に付き合わされました。
私は登山マニアで朝倉史跡の背後の山を白山のほうに向かってずいぶん登りましたが
最近は体力がついていきません。
石垣マニアの友人に引きずられ、よたよた城廻をしております
また、良い情報がありましたらお知らせください
ちょっと友人に偉そうな顔をしてみたいものです
楽しい情報をお待ちしております
- 葵さん からの返信 2024/04/04 22:55:05
- RE: おはようございます。
- イメ・トラさん、こんばんは。
ご訪問いただきありがとうございます。
> 葵さんも城マニアですか?
ご指摘ありがとうございます(笑)
お城の知識的には大したことないので、イメ・トラさんのご友人にはぜんぜんかなわないとは思いますが、好物なのは間違いないです、ハイ。
今回の滋賀県&福井県の1泊2日の旅は桜をメインにしたところ、たまたまチョイスした桜の名所が城跡だったという事情はありますが。
逆に私は気力体力が無いので山登りは物理的にダメで、イメ・トラさんのような登山が趣味な人が羨ましいです。。。
こちらこそ、また楽しい旅行記をお待ちしてます。
葵
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