2020/10/31 - 2020/10/31
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2020年の10月末、新潟県の上越地方に日帰りの旅へ。
今回の旅は北陸新幹線「上越妙高駅」を基点に、まずは自然豊かな内陸部の「妙高高原」の定番スポットである「いもり池」と「苗名滝」を訪れたのち、今度は北上して日本海に面する「上越市」にやってきました。
このエリアは古くより越後国の国府が置かれ、戦国時代の有力大名として知られる上杉謙信の居城「春日山城」があり、ここからは「自然」から「歴史」のターンに移行し、この巨大な山城を登城していくことに♪
毘沙門天を信奉する上杉謙信が棲んだ城・・・さてどんな素敵な光景に出会うことができるのでしょうか。
〔上越・妙高の自然と歴史に出会う旅 アウトライン〕
●Part.1(1日目①):妙高高原(紅葉の名所100選)
https://4travel.jp/travelogue/11657066
●Part.2(1日目②):春日山城(日本100名城)/居多神社(一之宮)【この旅行記】
〔日本100名城登城記〕
●水戸城(常陸国):https://4travel.jp/travelogue/11472788
●上田城(信濃国):https://4travel.jp/travelogue/11516270
●姫路城(播磨国):https://4travel.jp/travelogue/11593194
https://4travel.jp/travelogue/11601496
●松江城(出雲国):https://4travel.jp/travelogue/11478799
●津山城(美作国):https://4travel.jp/travelogue/11484252
●萩 城(長門国):https://4travel.jp/travelogue/11628785
●大洲城(伊予国):https://4travel.jp/travelogue/11652466
●宇和島城(伊予国):https://4travel.jp/travelogue/11644895
●高知城(土佐国):https://4travel.jp/travelogue/11567369
〔全国一之宮巡拝記〕
●浅間大社(駿河国):https://4travel.jp/travelogue/11533154
●大神神社(大和国):https://4travel.jp/travelogue/11618583
●中山神社(美作国):https://4travel.jp/travelogue/11491168
●土佐神社(土佐国):https://4travel.jp/travelogue/11548589
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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●春日山城史跡広場/春日山城跡ものがたり館
妙高高原の「いもり池」や「苗名滝」などの自然の風景を堪能し、信越国境の山深い「関川関所」から一気に北上し、海に面した上越市までやってきました。
そして最初に訪れたのが「春日山城史跡広場」のそばにある「春日山城跡ものがたり館」です。
◇春日山城跡ものがたり館◇
開館時間:9時~16時30分
休館日 :月曜日及び12月1日~2月末日
入場料金:無料
駐車場 :普通車12台(無料)
参考HP:https://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/bunkagyousei/sisetu-monogatari.html春日山城史跡広場 名所・史跡
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「春日山城」といえば、戦国時代にこの越後を治めた大名・上杉謙信の本拠城として知られ、館内には信奉した毘沙門天にあやかった大きな旗も。
他にも、上杉謙信や春日山城の様子などを映像で紹介していたり、関係する資料などを展示しています。 -
建物の2階からは、当時の土塁や堀などが再現された史跡広場とともに、その向こうに「春日山城」の本丸が見えるはずなのですが・・・ここからだと遠すぎてどこなのか判別できん。。。
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「春日山城」は「日本100名城」に選定されており、ものがたり館の受付にスタンプが置かれているので押印しときましょう。
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●春日山神社
引き続き「春日山城」へ登城すべく、まずは山裾に鎮座する「春日山神社」の参道前の駐車場に車を停めます。春日山神社 寺・神社・教会
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城跡の案内図がこちら。
ご覧のとおり、「春日山城」は広大な規模を誇る山城で、そのすべてを見ることは時間と体力の都合上とても無理なので、神社までショートカットし、ここから本丸跡へ向かうことにします。 -
100段以上はあろうかという急な参道を上がるの、なかなかキツイ(汗)
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石段を上りきると、正面に神社の石鳥居とともに、明治時代の元勲・東郷平八郎の筆による立派な社号標が。
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山の中腹に鎮座しているため、境内は緑に包まれている感じですが、先ほど訪れた「妙高高原」より標高が低いためか、紅葉にはもう少し時間がかかりそう。
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「春日山神社」は、山形県米沢市の上杉神社より分霊された上杉謙信をお祀りする神社として、明治時代の1901年に創建されました。
上杉謙信といえばやっぱり春日山城っていうイメージですから、(失礼ながら)さしずめ里帰りという感じでしょうか。 -
イチオシ
お、またまた「毘」の文字が記された旗指物を発見!
か、かっこいい。。。 -
最後、神社境内の売店にて御朱印(初穂料300円)をいただきました。
なお、書き置きのみとのことです。 -
●春日山城跡
神社の境内から横手に進み、ここから「春日山城跡」の本格的な登城へ。
まずは石段の上から城下を睥睨する「謙信公銅像」にご挨拶を。春日山城跡 名所・史跡
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イチオシ
大河ドラマ「風林火山」での謙信役(Gackt)の影響で優男のイメージがありますが、こちらの銅像はガッチリとした武将って感じですね~。
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ではでは、この谷筋に沿って延びる遊歩道を歩いていきましょう。
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道の途中から、春日山の斜面に設けられた各曲輪へと入っていきます。
ここから標高182メートルの春日山最頂部に設けられた本丸までは、基本的に山道(といってもきちんと整備されてますが)ですので、靴は歩きやすいもので。 -
ちなみに、要所に小型の案内図があるので、迷うことは無く安心です。
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●春日山城跡(三の丸跡)
そして最初に着いたのが「三の丸跡」。
ここには、上杉謙信の死後、上杉景勝との家督争い(御館の乱)の末破れた上杉景虎の館があったそうです。 -
少し上の方から見てみると、崖に沿うように防備のための土塁がきれいに残っています。
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そしてさらに上へ上へと進んでいくと・・・。
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●春日山城跡(二の丸跡)
次に本丸のすぐ下にあたり、その警護のため帯状に囲うように設けられた「二の丸跡」へと到着。 -
ここまで見てきたところからも分かるように、基本的に石垣は用いられず、複雑な自然の地形を巧みに利用したまさに「土の城」です。
そしてここを抜けて、あとは「本丸跡」へラストスパート! -
●春日山城跡(本丸跡/天守台跡)
そしてついに、「春日山城」の「本丸跡」へたどり着きました。
あたりは木々に覆われ、城跡の石柱だけが、過去、ここに何が存在したのかを示してくれています。 -
イチオシ
そしてここからは、上越地方に広がる頚城(くびき)平野を一望の下に♪
こちらは城跡の東側にあたり、今日はお天気がいいので、平野の向こうには東頸城丘陵の山々も見渡せますね~。 -
少し北の方に視線を向けると、古来より港町として栄え、越後国府も置かれた直江津の町と日本海も。
1598年に豊臣秀吉の命により、上杉氏が会津120万国に移封されたのち、この地を治めた堀氏は、統治により便利な直江津港近くに「福島城」を築城し、「春日山城」はその役割を終えることとなりました。 -
頂上エリアは「お天上」と呼ばれ、さすがに土地が狭く居住には適さないため、物見台のような建物があったと想定されており、「本丸跡」の南隣りに、並ぶように位置する「天守台跡」にも行ってみると・・・。
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こちらからはより内陸側も望めます♪
こういう景色はその時々のお天気でほぼほぼ勝負が決まるので、絶好のタイミングでした! -
南側にはひたすら上越の山並みが。
すぐ下を見ると、いくつか削平された場所もあり、あのあたりも城跡の一部分となっており、ここからも「春日山城」の広さを実感できます。。。 -
●春日山城跡(井戸丸跡)
「本丸跡」と「天守台跡」の間の堀切を奥へと抜け、山城の生命線となる水の手となる「井戸丸跡」へ進むと、なんだか大きな囲みが見えますね。 -
近づいてみると、こんな山の上にもかかわらず今も水を湛える「大井戸」が残されています。
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「井戸丸跡」からいったん戻り、今度は「本丸跡」と「二の丸跡」(写真中央の案内板があるあたり)との間の道を通り、城の北側へと進んでいくことに。
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その途中、ちょっと遊んでガラリと雰囲気を変えての1枚。
この斜面の上が、先ほどまでいた「本丸跡」になります。 -
●春日山城跡(毘沙門堂)
そのまま歩いていくと、上杉謙信が出陣の前に戦勝を祈願したという小さな「毘沙門堂」が。
もちろん再建ですが、お堂正面に小さなのぞき口があり、中に安置されている毘沙門天の姿を拝むことができます。 -
イチオシ
お堂の下に位置する「直江屋敷」あたりからは、「二の丸跡」との間にある「但馬谷」と呼ばれる大きな縦堀がくっきりと見えます。
下から登ってくる時にはデカすぎで気づきませんでしたが。。。 -
ここからはまた木々に覆われた狭い道を下っていくことに。
何となくですが、こちらの方が急な坂道が続いていて、「三の丸跡」の方から「本丸跡」を目指したほうが比較的ラクな気がしました。 -
その途中、道がU字形に折れ曲がる「虎口」もはっきりと分かるように残されています。
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そして道の右側に「空堀」がくっきりと残ってます。
こちら側の道は搦手にあたり、当時はここに橋が架かっていたんだとか。 -
向かって左側の郭に「千貫門」という大きな門があったというのですが、木々が生い茂っていてシロウトには判別できませんな。。。
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そのまま道なりに下っていくと、スタートした「春日山神社」の境内へと戻ってきました。
今回は城跡の主要部分を回っただけでしたが、所要時間はだいたい1時間30分くらいと、やっぱりそれなりの時間がかかり、やはり、毘沙門天の棲む城は難攻不落の巨大な山城でした。。。
城跡には目を引く白亜の天守や石垣は一切無く、まさに中世の山城らしい「土の城」という感じで、今も斜面を巧みに活用した曲輪が残ってます。
また、「本丸跡」から眺める頚城平野の景色も素晴らしいので、お天気のいい日に、軽いハイキングがてら訪れるのが良さそうですね~。 -
●居多神社
東京へと帰る新幹線の時間がだんだんと迫ってくる中、最後に訪れたのが、城跡からさらに日本海側に位置する直江津の「五智地区」です。
まずはこちらの「居多(こた)神社」に参拝することに。居多神社 寺・神社・教会
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とその前に、周辺の案内図がこちら(別の場所で撮影したものです)。
「直江津駅」の西側(地図左側)の「五智地区」には、いくつかの社寺仏閣がまとまっており、このあたりを歩いていくことに。
なお、車は「五智歴史の里会館」の駐車場に停めました。 -
参道を進んでいくと、広い境内の奥に御社殿が建っています。
だいぶ陽も暮れてきて、暖かい光があたりを照らし。。。 -
「居多神社」は古来よりこの地に鎮座し、「越後國一之宮」とされている神社で、御祭神として大国主命(おおくにぬしのみこと)他3柱が祀られています。
社殿は2008年に再建されたものだそうで、まだ若々しい雰囲気に。 -
参拝後、本殿に向かって左側にある社務所(兼住居?)の玄関前に、書き置きの御朱印(初穂料500円)があり、これをいただいてきました。
それにしても、とても独特で趣のある筆致ですねぇ・・・これに月日を書き入れるのは無理だな。。。 -
●五智国分寺
引き続き、神社の東側にある「五智国分寺」へ。
その名のとおり、奈良時代に全国に建立された国分寺に由来を持ち、1562年に上杉謙信がこの地に移転・再興したと伝わるそうです。
ちなみに境内入口の石碑の文字って、何て書いてあるのでしょう???五智国分寺 寺・神社・教会
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参道を進むと堂々たる朱色の「山門」が建っており、門に近づいてみると、その左右には大きな仁王像も安置されてました。
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立派な「山門」だなぁと思いつつ門を抜けると、その右手に高さが約26メートルあるという木造の「三重塔」が!
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イチオシ
少し引いたところから、色づきかけのイチョウと塔のコラボ♪
こう言っちゃ失礼ですが、あまり知られていないエリアなので正直どんなものかな~と思ってたものの、素敵な塔に出会えましたね~。 -
そして正面に「五智国分寺」のご本堂が。
堂内をのぞいてみると、大日如来を中心に薬師・宝生・阿弥陀・釈迦の5体の五智如来像が本尊として安置されており、荘厳な雰囲気に。。。
なお、御朱印もいただきたかったのですが、お堂の入口に「今日は終わりました」という趣旨の札が架かっていて、残念無念。 -
観光客らしき風体の者は全くおらず、たまに近所の方々が散歩しているくらいの境内は静寂に包まれて。。。
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●居多ヶ浜/親鸞聖人上陸の地
境内北側の裏門から出て、住宅街を抜けていくと、小さな展望台の向こう側にちらっと日本海が見えています。
ここ「居多ヶ浜」は、1207年に浄土真宗の開祖・親鸞がここ越後国に流罪に処せられた際、上陸した地と伝えられています。親鸞聖人上陸の地 名所・史跡
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その展望台に上がってみると、目の前に日本海の水平線♪
いつの日か、この海の先にある「佐渡ヶ島」にも行ってみたいですね~。 -
イチオシ
お、夕暮れとなりさすがにそろそろタイムアップのよう。。。
「五智地区」に着いた頃にはあまり時間が残されておらず、最後はバタバタと巡る感じとなってしまったのは少々心残りで、特に「五智国分寺」はゆっくりと見たかったなぁと。
いずれにしても、この日は信越国境の「妙高高原」から日本海に面する「直江津」まで、バラエティに富んだ光景を眺めることができました♪ -
●上越妙高駅
北陸新幹線の「上越妙高駅」に戻ってきたら、時刻はもう17時。
駅に到着したのが朝の8時半くらいでしたから、8時間以上もひたすらほっつき回っていたことになりますな(苦笑)上越妙高駅 駅
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最後、夕食がてらに駅の売店で、直江津名物の「さけめし」(1,200円)+ビールを購入。
何でも「駅弁味の陣2019」というイベントで最高賞の「駅弁大将軍」に選ばれたという逸品で、焼いてほぐしサケの身とイクラのたまり漬がたっぷりと乗ってます♪
これにて「上越・妙高の自然と歴史に出会う旅」も無事完結!
最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- マプトさん 2020/11/15 10:23:43
- 駅弁だあ
- おはようございました。上越の旅読みました。上越と言えば、上杉ですね。像になっているので、地元で尊敬されてるんだなあと感じました。
まあ、甲府なら武田、岐阜駅前には金ぴかの信長像があったりと、戦国武将は地元で尊敬されているんでしょうが、道産子の私にはその感覚ってないんですよ。というのは、道民の多くは移民だから。新しい価値観、社会をつくろうとやってきたんで、内地から見たら、ある意味外国かもしれないですね。
駅弁、うまそうです。暫く駅弁を食べていないです。
- 葵さん からの返信 2020/11/16 22:04:11
- RE: 駅弁だあ
- マプトさん、こんばんは。
北海道はもう冬支度でしょうか?
10月末の上越地方は秋真っ盛りで、もちろん紅葉も楽しみましたが、やっぱりお城に行ってしまいました(苦笑)
越後と言えばやっぱり上杉謙信ということで、居城の「春日山城」へ。
地元の、そして地域のシンボル的存在ではあるものの、訪れたのが山城だったためか、はたまた上杉謙信のイメージがそうさせるとか、華美な感じは全くない質実剛健な雰囲気でした。
ちなみに私の両親はともに北海道出身で、道産子の末裔としてこっちに戻ってきたことになりますね。
また森駅のいかめしが食べたい。。。
葵
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