2022/10/01 - 2022/10/02
24位(同エリア474件中)
葵さん
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2022年秋の週末、1泊2日で福井県の西部・若狭地方を巡る旅へ。
旅の1日目は早起きして東海道新幹線に乗り込み、「米原駅」で北陸本線に乗り換え、交通の要衝「敦賀駅」まで移動してきました。
今回の旅の主目的は、今も豊かな自然が残り、歴史と文化財の宝庫である若狭路を巡ることで、まずは古くから天然の良港として知られ、大陸の玄関口として栄えてきた港町・敦賀を散策していくことに。
港町の海の幸、由緒ある神社、歴史の舞台となった城跡、そして美しい景色で締めと、バラエティ豊かな敦賀の王道観光コースを巡っていきます。
〔大陸からの海の玄関口にして文化財の宝庫・若狭路をゆく(2022年10月)〕
●1日目①:氣比神宮(一之宮)/気比の松原(日本三大松原)【この旅行記】
●1日目②:佐柿国吉城(続日本100名城)/三方五湖
https://4travel.jp/travelogue/11839491
●1日目③&2日目①:松永六感・藤屋ステイ/明通寺(国宝建造物)
https://4travel.jp/travelogue/11837799
●2日目②:神宮寺/若狭彦・若狭姫神社(一之宮)
https://4travel.jp/travelogue/11842706
●2日目③:熊川宿/小浜西組(重伝建地区)
https://4travel.jp/travelogue/11844205
〔全国一之宮巡拝記(北陸・近畿エリア)〕
●射水神社(越中国):https://4travel.jp/travelogue/11741823
●元伊勢籠神社(丹後国):https://4travel.jp/travelogue/11772141
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
●米原駅
今回の1泊2日で福井県の若狭地方を巡る旅、やっぱりネックなのは、東京からだと移動するだけでけっこうな時間がかかってしまうこと。
限られた時間をフル活用すべく、「東京駅」を朝6時台に出発する東海道新幹線ひかり号で「米原駅」へと移動し、ここからは北陸本線の特急しらさぎに乗り換えます。 -
しばしホームで待つと、「名古屋駅」から来た列車に増結編成をドッキングさせる作業が始まり、これを見届けてから車両に乗り込みます。
-
●敦賀駅
朝早起きして出発したおかげで、福井県の「敦賀駅」に9時30分くらいに到着しました(所要時間は約3時間強)。
今まさにドデカイ北陸新幹線のホームを建設中で、2024年春にここ「敦賀駅」まで延伸された際には、もう少し短縮されるんですかねぇ。。。敦賀駅 駅
-
ここ敦賀は古くから天然の良港として知られ、大陸の玄関口として栄えてきた港町で、今回の旅の目的地である若狭路の起点になります。
さっそく駅前でレンタカーをピックアップし、まずはここ敦賀の主要な見どころを観光していくことに。 -
●どんと屋
・・・と意気込んだものの、先にグルメから。
日本海に面した「敦賀」まで来たので、海鮮丼でも食べようと思いお店を探し、敦賀漁港の近くにある「どんと屋」を選んでみました。
午前10時開店で非常に混むとのことだったので、ちょっと時間は早いんですが開店前に訪れ、まずは整理券を確保。
☆どんと屋ホームページ☆
https://dontoya.comどんと屋 グルメ・レストラン
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ちなみに周囲には水産卸売市場や関連する施設が並んでおり、観光エリアという感じではないです。
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今回は2番目だったため、開店後1順目で席を確保できました。
せっかくなので地の物をということで、旬の魚10種類を豪快に盛り付けた「敦賀海鮮丼」(@2,810円)をチョイス。 -
おおっ~、丼には新鮮なネタがいっぱい♪
なお、カウンター10席程度の小さな店内なので、お店を出る頃にはかなりの行列になっており、早めに来店したほうがよさそうです。 -
イチオシ
●氣比神宮
お腹いっぱいになって満足せず気合を入れ直し、ここから港町・敦賀を観光していくことに。
まず最初に、奈良時代の702年に創建され、越前国一之宮と称される「氣比神宮」へお参りしていきます。氣比神宮 寺・神社・教会
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境内西側に建つこの大鳥居は江戸時代の1645年に造営され、奈良の「春日大社」・広島の「厳島神社」とともに「日本三大鳥居」にも数えられており、鮮やかな朱色に金の扁額が輝いてます。
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整然として美しい境内はさすが大社といった感じで、こちらの手水舎で手を清めていきましょう。
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中鳥居の手前には、南北朝時代の1336年、宮司の気比氏が南朝方として神旗を掲げたと伝わる「旗掲の松」も(2代目ですが)。
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その中鳥居をくぐっていくと・・・。
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イチオシ
そこには重厚感のある拝殿があり、主祭神は「伊奢沙別命」(いざさわけのみこと)で、「氣比神宮」にのみ祀られている食物の神様だそうです。
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菊の御紋入りの吊り灯籠も絵になります♪
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ふと絵馬を見てみると、例の大鳥居に「北陸道総鎮守」と記されており、古くより重要な地位を占めていたことを思わせます。
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拝殿に向かって左手前にある授与所にて、御朱印(直書き、初穂料@300円)をいただきました。
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さらに境内西側の奥へと行ってみると、御本殿に向かって9つの摂末社がずらっと鎮座しており、全てにお参りするのは酷だな。。。
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江戸時代の1689年、俳人・松尾芭蕉がここ敦賀を訪れ、夜に神社に参拝した際、月明かりに照らされた神前の白砂とその由来に心打たれ、「月清し 遊行の持てる 砂の上」と一句詠んでいます。
(ちょっと見づらいですが、台座に句が刻まれてます) -
また、1300年以上湧き続けているとされる神水「長命水」が、亀の口から流れ出ており、パワースポットになってました。
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ではでは、再び大鳥居を通って神社を辞し、次のスポットへ向かいましょうか。
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●金崎宮
「氣比神宮」からさらに敦賀湾の近くへと移動し、「金崎宮(かねがさきぐう)」のあたりまでやってきました。
参道右側に、大きく「金ケ崎の退き口」と書かれた看板もあるなど、過去、歴史の一舞台となってきた場所です。金崎宮 花見
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お、参道の脇には紅い彼岸花も咲いていて、もう秋だなぁと実感。。。
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坂道となっている参道を上っていくと、大きな石鳥居に「金崎宮」の扁額が掲げられてます。
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鳥居のそばにあった案内図がこちら。
元々は源平合戦の時代、ここ敦賀湾に突き出した小高い丘に「金ヶ崎城」が築かれたのが始まりで、明治時代に現在の神社が創建されたそうです。 -
先ほどの案内図にも描かれていたとおり、境内一帯が桜の名所にもなっていますが、この季節の緑に包まれてる感じもいいですね。
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2つ目の鳥居をくぐり、さらに境内の奥へと進んでいくと、舞殿と奥の拝殿が並ぶように建っています。
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ここ「金崎宮」の御祭神は、建武の新政で知られる後醍醐天皇の皇子である恒良親王と尊良親王です。
室町時代の1336年、両親王は足利尊氏に京を追われここ「金ヶ崎城」に立て籠もったものの、翌年に足利勢との戦いにより敗死(金ヶ崎の戦い)し、明治時代に御祭神として祀られたそうです。 -
●金ヶ崎城跡
社殿に向かって左の方へ行くと、「金ヶ崎城跡」の石碑があります。
ここから先、「花換の小道」という遊歩道が整備されているので、城跡を時計回りにぐるっと1周していくことに。金ヶ崎城跡 名所・史跡
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途中、木々の合間から敦賀の街を見下ろすことができます。
ちなみに、この先の「鴎ヶ崎」に展望台がありますが、木々が視界を遮っていてあまり眺望は良くありませんでした。。。 -
ということで、さらに遊歩道を歩いていきますが、このあたりからけっこうな上り坂になり、想定外の苦戦(単なる運動不足ですけども・・・)。
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●金ヶ崎城跡(月見御殿)
遊歩道をしばらく進んでいくと、最も標高が高い「月見御殿」と呼ばれるエリアまで歩いてきました。
当時、ここがお城の本丸で、名前のとおりお月見をしてたんですかねぇ。 -
イチオシ
一番奥まで行ってみると、眼下には敦賀湾が広がっています!
海のすぐそばに崖が迫っており、眺望抜群の絶好のロケーションですね。 -
縦構図でもう1枚いっときましょう。
戦国時代の1570年、織田信長は越前の朝倉氏を攻め、ここ「金ヶ崎城」を落城させたものの、近江の領主・浅井長政が離反したことから、木下藤吉郎(豊臣秀吉)らに殿(しんがり)を任せ、京都へ撤退しました。
当時、彼らもここからの景色を眺めてたんですかねぇ。 -
帰り道にはいくつか城跡らしいスポットが。
ここは「三の木戸跡」と呼ばれ、当時、コンクリートで舗装されているところに堀切(人工的に削った空堀)を設け、防備を固めていたそうです。 -
「二の木戸跡」で分かれ道となり、向かって左側へ進むと稜線でつながる「手筒山」の方へ行けますが、今回は右側へと進み「金崎宮」へと降りていきます。
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このあたりはまさに山城といった雰囲気で、攻め込むのも大変そう。
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そのまま遊歩道を下っていき、「金崎宮」の鳥居の横へ戻ってきました。
山城のためそこそこの高低差はあるものの、規模的にはそこまで大きな城跡ではなく、ひと回りしての所要時間は約45分でした。
まずは「金崎宮」に参拝しつつ、「月見御殿」の景色まで眺めてみたいかどうかの判断でしょうかね。 -
●気比の松原
そして最後に訪れたのが、佐賀の「虹の松原」・静岡の「三保の松原」とともに、日本三大松原の1つとされる「気比の松原」です。
東西約1キロにわたる松原のほぼ中央部にある観光用の駐車場に車を置き、しばし散策していきます。気比の松原 名所・史跡
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ここ「気比の松原」には約17,000本もの松の木が植えられており、現在も見事な松林が残されています。
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イチオシ
そして海岸線の方へと出てみると、白砂の浜に沿って濃い緑の松林が続いてて、絵になりますね~。
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アップにしてみるとこんな感じで、海のそばにいる人と比較するとかなりの樹高なのが分かります。
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で、波打ち際まで行ってみると、3方向を山に囲まれた敦賀湾はとても波穏やかで、海もとってもきれいですね~。
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反対側(向かって東側)にも砂浜が続き、その先には敦賀港の港湾施設などがちらほらと見えます。
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お、ちょうど海のすぐそばまで突き出た山の稜線が、先ほど訪れた「金ヶ崎城跡」でしょう。
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イチオシ
ちょっと別の角度から、海と白砂の浜と松のコラボを♪
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夏は海水浴客で賑わう砂浜も、10月初旬ということもあり、今は海釣りがメインのようで、とても穏やかな風景が広がって。。。
こんなところで若狭路の玄関口・敦賀の観光も終わりに。
ここからさらに西へと車を走らせ、今回の旅のメインとなるエリアへと向かいますが、その模様はまた別の旅行記で。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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