2024/01/01 - 2024/01/07
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おもてなしママさん
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期待はずれのランチになりましたが、気を取り直して館内を巡ります。
数時間に「え!マジで?」と思わず言ってしまうアクシデントがあることを、まだ2人は知らないまま…。
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room21あたりは廊下を兼ねた展示場です。ドロシー&マイケル・ヒンツェ・ギャラリーという名前がついています。
ミケランジェロ、ベルニーニ、ロダンなどの彫刻を横目に、目的の部屋へ向かいます。 -
room41: 「ティプーの虎」機械式オルガン
「ティプーの虎」は1782 年から1799年まで南インドのマイソールを統治していたスルタン(王様)のために作られたものです。
木製の半自動機械であるトラが、西洋人の兵士を襲う様子を再現しています。トラの体に仕掛けられたハンドルを回すことで操作でき、同時に兵士の腕が上下に動いて瀕死のうめき声のような音が発生するそうです。「悪趣味やな」と思いましたが、この装置が発見された際もイギリス軍が侵攻し、宮殿や民家を略奪、市民も殺されている(イギリスの名誉のために付け加えると、アーサー・ウェルズリー大佐(後のウェリントン公)が略奪犯の絞首刑と鞭打ちの命令を出し、すぐに秩序が回復したそうです)ので、西洋人にもともと恨みがあったのかもしれません。 -
room40: Fashion
上段中央はピンクのサテンとレースのイブニングドレス。1912年の作品です。両側はコートですね。
下段中央はこのドレスは、1923年に行われたフィリップ・ジェイコブスとフローラ・ダイアモンドの結婚式で着用されました。フィリップは布地や壁紙のデザイナーです。 -
上段右から2番目のイブニングドレスは1960年のフランスのパリ春夏コレクションのためにイヴ・サン・ローランがクリスチャン・ディオールのためにデザインしたものです。
サン・ローランといえば、昨年六本木の国立新美術館で展覧会をしていたので、ちょっと親近感。
下段の黄色いイブニングドレスは1971年に展示されたセシルコレクションの一部です。 -
先程ふれたサンローラン展では、V&Aのシャネル展のようにたくさんのコレクションが飾られていたのですが、この画像のような写真を撮れる部屋はごく一部でほとんどが撮影不可でした。そう考えるとロンドンの博物館はほぼ撮影不可がないので、後々も見返すことができてありがたいです。
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左の白いドレスに見えるのはガウンです。製作者不明ですが、1770年代のものということです。
右側の写真の1番左、グリーンに水玉模様のデイドレスはクリスチャン・ディオール。1947年の作品です。 -
後ろ側の写真に写っている靴をご紹介します。大きな写真も持ってきましたが、こちらは1750年代に作られたものです。この特徴的なフレンチヒールは、ルイ15世の愛人ポンパドゥール夫人にちなんで「ポンパドール」と呼ばれました。
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手前の写真のパフスリーブのイブニングドレスは黒のベルベットで、おそらく喪服だと考えられています。
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上段中央は1790年代に作製された細いストライプのシルク製の女性用ベストです。左は男性用ウールコート、1790年製です。
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左のドレスは1870年代後半にバッスルを着用しなくなって、体の自然な流線形を強調するデザインが好まれた頃のものです。
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1851年にイギリスで作られたコットンのウェディングドレスとペチコートです。
男性用のベストはジョージ ヒッグスが、1853年7月12日にロンドンでアン・スミス・コーデロイとの結婚式の際に着用したものです。 -
上段左側の白いジャケットは1885年、エミール・ピンガ作です。隣のロングコートは1890年代マーシャル&スネルグローブ社製。
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帽子はヘザー・ファーバンクが着用したものです。黒い麦わら帽子で、紫色の綿の花が飾り付けられていました。
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このクリノリンは、赤いウールとリネンで覆われたバネ鋼フレームで構成されています。クリノリンとは1850年代後半に、ドレスのスカート部分を膨らませるために発明された下着です。 -
room48a:ラファエロの部屋です。
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ラファエロ・カルトンは、ローマ教皇レオ 10 世の依頼でバチカンのシスティーナ礼拝堂のためにラファエロがデザインした10枚の下絵で、現存しているのは7 枚の大きなタペストリーです。
上:リステラでの犠牲
リステラで歩けない人を歩けるようにしたパウロを見て、地元の神ジュピターとマーキュリーだと思った民衆は生贄のヤギか牛を捧げようとしているところ。その後、ユダヤ教の信者に煽られると民衆の態度は一変し、パウロらを捕らえて石打ちにし、命からがら逃げのびたという話。
下:アナニアの死
使徒たちが資産家たちに土地や家を売って、お金を貧しい人々に分配するよう説得したが、アナニアは見栄をはって「全部寄付する」と嘘をつき、それをペテロが指摘して急死してしまったという話。 -
room48a:聖ジョージの祭壇画
聖ジョージは、3世紀末のキリスト教の聖戦士です。 祭壇画の右側と左側にある16枚のパネルは、ドラゴンに対する勝利と彼の拷問、殉教を描いています。 預言者モーセとエリヤ、キリスト、聖ヨハネ、聖ルカ、聖マルコ、聖マタイ、中心には幼子キリストと聖母が描かれています。 中央の大きなパネルは、エル・プイグの戦いでキリスト教軍がムーア人を破った様子を示し、その下のパネルは聖ジョージによる有名なドラゴンの敗北を示しています。 祭壇画の下部には、イエス・キリストの生涯の最後の瞬間の場面が描かれています。 -
room50A:ポール&ジル・ラドック・ギャラリー
庭園を飾り付ける噴水や壁の飾りなどが展示されています。
右下の茶色い門のようなものも壁の噴水です。とはいっても水が出っ放しではなく、蛇口で調整できるものだったようです。
左下はマルケーゼ・スピネッタ・マラスピナの記念碑です。スピネッタ・マラスピナはイタリアの貴族で、死後に相続人によってこの記念碑が作られたそうです。 -
room50A
ルードロフトは1200~1600年代のオランダの教会でよく見られたました。
ルードスクリーンは中世後期の教会建築によく見られる特徴で内陣と身廊の間の華やかな仕切りです。このルードスクリーンの上にあったのが、ルードロフトです。 -
room50B
上手前:ボッパルトの祭壇画
この木製の祭壇画はおそらくコブレンツ近郊ボッパルトにあるカルメル会教会のものと考えられています。左翼には聖クリストファー、右翼には梨を持った聖マグダラのマリアが描かれています。
下奥:扉のある祭壇画
祭壇画はキリスト教の教会の祭壇の上または後ろに立つ像を収めた構造物です。この祭壇画はイタリア、クラウゼンにある聖アンドリュー教会のものとされています。 -
room46B:キャストコート
カストコートと表現されているときもありますが。Castとは美術用語で「鋳型」という意味です。ここにはイギリスが各国の了解を得て鋳型を作り、いつでも傑作と呼ばれる作品が見られるようにした複製品が置いてあります。
さてさて、教科書で見たことのある彫像が見えてきましたよ。ミケランジェロ作のダヴィデ像です。 -
正面からはよく見る絵ですが、後ろ側はなかなかお目にかかれないので背面にまわってみました。ダヴィデのお尻!そういえば、ルーブル美術館にいったときもミロのヴィーナスのお尻を撮影して喜んでたな、自分。
風呂上がりのお兄ちゃんに見えますが、説明では巨人ゴリアテへ岩石を投げつけるため、投石器を左肩にかけ狙いを定めているという場面を表現しているそうです。
本物はフィレンツェのアカデミア美術館にあります。 -
これはダヴィデ像の台(後ろ側)にあるものです。フィグリーフといって、1857年に作製されました。
説明によると、ヴィクトリア女王が彫像の裸にショックを受けたで、イチジクの葉で隠せるようにして、20世紀初頭まで王族が来ると使ってたそうだけど。……。いや、分かるよ。そんなん隠しといてやーって気持ち。で、アートを損なわないように周りの人も芸術品っぽい葉っぱを作ったと。分かるよ。
問題は後世やわ。誰が原因で作ったかは書かんといたってよー。これ、自分やったらむっちゃ嫌やわ。恥ずかし過ぎる。こんなことになるなら「芸術ですから」ってスンってすましとけば良かったって草葉の陰で泣く。ちーん…。(いや、ダジャレちゃうで!) -
room46B
左:聖ペテロ殉教者の墓
この模型はミラノのサンテウストルジョ教会にある聖ペテロ殉教者の墓から型をとりました。聖ペテロ殉教者は、異端者によって刺殺されたドミニコ会の修道士で、1253年に教皇インノケンティウス4世によって聖人とされました。
右:アスカニオ・スフォルツァ枢機卿の墓
この記念碑はローマのサンタ・マリア・デル・ポポロのマッジョーレ礼拝堂にあります。 -
room46B:説教壇
元の説教壇は、ピサ大聖堂の聖歌隊席の右前隅にありました。 大聖堂の火災後、説教壇は 1602 年に解体されました。
お嬢がこの柱を支えるライオン(?)の困った顔をかなり気に入りました。 -
room46A: トラヤヌス帝の記念柱
ローマ皇帝トラヤヌスのダキア戦争での勝利を記念したもの、フォルム・ロマヌムの北、クイリナーレの丘付近に建設されたトラヤヌスのフォルムに本物があります。
高さ35mのこの柱は、1864年の購入当時のV&A博物館の建物内に入りきらなかったため、1873年に増え続ける記念碑の複製コレクションを収容するために今のギャラリーを建設しました。 中庭の高さはこのトラヤヌス帝の記念柱によって決まりましたが、それでも中庭は、内側のレンガ造りの煙突の周り2つの部分に分けて展示する程度の高さしか建てることができなかったそうです。 -
room46A: トラヤヌス帝の記念柱(右)
コーネリス・フロリス「聖櫃」(左)
「tabernacle(幕屋)」と紹介されているのですが、用途はミサ用のパンの保管庫です。
オリジナルはベルギーのゾウトレーウにある聖レオナルド教会にあります。 -
room111:ギルバート・ベイズ・ギャラリー
room46のAとBの間を通る2階(Level2)の通路があり、そこから下を見渡せます。ピンクの壁がA、グリーンの壁がBです。 -
room64:レオナルド・ダ・ヴィンチのノート
遠近法、光と影、人物像、絵画の実践、芸術家の材料、絵画の歴史、絵画や装飾のための研究とスケッチなどさまざまなことが詰まったノートです。 -
room114: Ironwork
通路にずらっと鉄製品の作品が並んでいます。こんなの庭にあったらオシャレやわ~というものがたくさんです。 -
このIronworkからエントランスのドームが見渡せます。ガラスのシャンデリアも近くで見ることができます。
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この建物ははっきり言って迷います。登ったり降りたり。「ここ、どこ?」とか「あれ、さっき通ったよな」とか。日本のお城のようです。
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さて、お嬢のHPが少なくなってきました。
ここは呪文を唱えて、ちょっと回復を図りましょう。
ホイミ!(お嬢の好きな石のコーナーへ移動)
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