微笑みの年末年始　Season6 #4　元日のバンコク街歩き

2024/01/01 - 2024/01/01

会計や税務の業務に携わる僕にとって、2023年と言う年は、文字通り、「地獄」そのものでした。
テレビのＣＭで「インボイス制度」とか「電子帳簿保存法改正」と言うフレーズを耳にされた方も多いと思うのですが、僕も他の業務をこなしながら、そして決して小さくはない重圧に苛まれながら、これらの法制度改正に対応してきたため、旅に出ることがままならない日々を過ごしてきたのです。

楽になりたい。
日本にいたくない。
いっそのこと、バンコクで「沈没」するか？？？

こんなネガティブなテンションの日々を過ごしてきたのは、いつ以来のことか？

仕事をきちんと完璧にやり切った確証を持てないながらも、旅に出ることについては何とか許される状況になってきた2023年12月29日、心にどこかモヤっとしたものを持ちながらも、出発の日を迎えました。

4年ぶりの海外、4年ぶりのバンコクに対する僕の思いは、コロナ禍を乗り切って取り戻した「安堵」とか旅に出る「ワクワク感」などではなく、とにもかくにも現状から抜け出したいと言う「渇望」。
重い十字架を背負った現状から抜け出したかった僕は、丸4年ぶりとなる日本の外での年越しのために、バンコクに「逃げ出した」のでした。

#4　4日目2024年1月1日の様子、
　　ホテルを引っ越した後、昨日に引き続き、自由気ままな街歩きです

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2024年元日。
ホテルの部屋で簡単に朝食を済ませた後、ホテルの引っ越しに関して思い立ったことがあり、予定を早めてチェックアウトすることにしました。

オークウッド レジデンス スクンビット 24 ホテル【SHA Plus+認定】 ホテル

今回のホテルの引っ越し先は、隣…特に日記のネタのために狙ったわけではないです。

今日からお世話になるヒルトンは、今まで良い思いをたくさんさせていただいている、お気に入りの宿泊先で、寝泊まり以外の部分でも様々な配慮をしてくれ、特に帰国間際に、色々と役に立っていただいてます。
全泊ヒルトンにしたいのが本音ですが…いかんせん、高い！特に大晦日のレートは半端なく高いので、滞在費用節減のために、ヒルトンは、バンコク滞在の終盤のみとし、それまでは、都度、プロンポン周辺を中心にホテルを探して利用しています。
今回、お値打ちな部屋を…と、エクスペディアで予約したオークウッドが、たまたま、ヒルトンの隣だったのです。

このとき、午前9時45分。
オークウッドのチェックアウトは、正午。
そして、ヒルトンのアーリーチェックインも、通常は、正午。
まだ、この時間に引っ越す必要はないのですが、クチコミにも書いた通り、オークウッド、女性スタッフの態度が非常に悪く、カードキーも一回通す度に一々入室不可の不具合が出てしまうため、「こんなホテル、早いとこ、出払っちまえ」と思い立ち、早々の退散の決断に至った次第です。

スーツケースを引きずり数十メートル、ヒルトンのレセプションへ。
『前日分のチェックアウトの時刻にチェックインって、いくら何でも…』と自分でも思いながら、シレっと「本日からの宿泊予約をしていて、事前にアーリーチェックインのリクエストを入れておいたのですが、いつ、チェックインできますか？」

実は、ワタクシ、フォートラの諸先輩方のアドバイスに従い、クレジットカード特典で、ヒルトンのゴールド会員のステータス持ちとなっています。
レセプションで、その証となるアメックスのカードを提示すると、ゴールド会員のステータスが威力を発揮します。

「ルームメイクが終わると、一部屋、空きます。30分ほどで、その部屋にご案内できますので、お掛けになってお待ちください」
レセプション前のラウンジスペースでWi-Fi接続でスマホをイジっていると、あっと言う間に30分が過ぎていきました。
そして、時刻にすると10時20分頃…
「お待たせしました。（いやいや、全然待ってないすよ）こちらが本日の部屋になります。Welcome back, Mr. yeppoon_lover!」…嬉しい言葉と共に、カードキーを受け取りました。
標準的なチェックイン時刻の15時から前倒しすること約4時間半、ゴールド会員特典のラウンジ利用と明朝の朝食、どちらも無料でつけてもらった上で、4年ぶりの快適なヒルトンライフが始まりました。

とっととオークウッドから撤退して、正解でした。

ヒルトン スクンビット バンコク ホテル

10時過ぎの早過ぎる時間にネジ込んでもらったため、さすがにゴールド会員の特典の一つである部屋のアップグレードは成らなかったものの、そこまで期待するのは、いくら何でも欲張り過ぎと言うもの。
アップグレード前の、キングサイズベッド一つの部屋で、もう十分。

元日の穏やかな陽の光を採り入れて明るめに撮影したヒルトンの一室…この時の僕の心の中を映した一枚で、ちょっと気に入ったかも（笑）

ヒルトン スクンビット バンコク ホテル

ベッドの向こうには、ガラス張りの浴室…コロナ禍前から全く変わっていません。

ヒルトン スクンビット バンコク ホテル

一方で、部屋からの眺望は、ここ数年のバンコクの発展を裏付けるかのように変わっていて、窓の外は、高い建物だらけ、今まで見えていたものが見えなくなったりしています。
ま、こればっかりは、仕方ないかな…

ヒルトン スクンビット バンコク ホテル

ヒルトンは、水回りが最高水準。
すぐに暖かいお湯が出るシャワーでサッパリした後、部屋を出ます。

ヒルトン スクンビット バンコク ホテル

海外、特に欧米資本のホテルあるある…
13階が存在しません。

ヒルトン スクンビット バンコク ホテル

エレベーターを4階で降り、ラウンジへ。

ヒルトン スクンビット バンコク ホテル

ヒルトンのラウンジには、レセプションの機能があり、ホテルに入ってすぐの一般用のレセプションと同様に、様々なリクエストを受けてくれ、ここでセレブみたいに（？）、座りながら、チェックアウトもできます。

僕、ここで、「明日のレイトチェックアウトを…」と、またまたシレッと図々しいリクエスト…幸いにもご快諾いただき、明日のチェックアウトの時間、2時間延長の14時となりました。

10時半チェックイン、翌日14時チェックアウト…最高です！

ヒルトン スクンビット バンコク ホテル

朝食は終了しているため、食事はほとんど引き上げ…
ま、当然ですね。
でも、飲み物がありますので…

ヒルトン スクンビット バンコク ホテル

グアバジュースを優雅にいただきながら、Wi-Fi接続で、ネットのチェックと今日のこれからを検討。
この時は、まだ、大きなニュースは、何もありませんでした。

ヒルトン スクンビット バンコク ホテル

ブランチで、今回の滞在で2度目のイムちゃんへ。

イムチャン (プロンポン駅店) アジア料理

「ヒルトンでチェックイン終了、今回も、旅はいよいよ終盤…バンコク滞在の残り時間、少なくなってきたなぁ…」と、少しだけブルーになりながら、ボ～っとしています。

イムチャン (プロンポン駅店) アジア料理

シーフードのバジル炒め＋ご飯＋目玉焼きと…

イムチャン (プロンポン駅店) アジア料理

春巻き、いただきます！
どんだけ、春巻き、好きやねん（笑）
一緒のスイートチリソースとの相性が最高に良いです。

イムチャン (プロンポン駅店) アジア料理

スクンビットSoi22界隈で、2024年最初のフットマッサージ。

フットマッサージをしてもらいながら、まったりとバンコクの町の様子をのんびりと眺める時間、すごく好きです。
とても良い元日を過ごしています。

スクンビットSoi22界隈そばの新しく巨大なショッピングモール、EmSphereを見物です。

左のトマトと一緒なのがやきとり、右はタイの豚肉バーベキューのムーピン、どっちもめっちゃ大好き、いただきました。
各々3本で100バーツと書かれているので、組み合わせ3本でもOKかな？と思い、やきとり1本とムーピン2本にすると、90バーツと安くなっている…よく分からないシステムですが、素直に受け取ります。
相変わらず、美味しいなぁ。

このシーフードも食いたかったのですが…自重いたしました。
（食っておけば、良かった…）

Emsphere 建造物

地上フロアは、ご覧の混雑具合ですが…

Emsphere 建造物

上のフロアに行くほど、混雑が薄らいでいくのは、タイのショッピングモールあるある、ゆっくりと見物してきました。
レディースの服に動物の被り物…この辺のセンス、さっぱり理解できません（笑）

EmSphereは、とにかく大きなショッピングモールですので、一日で全て回り切ろうなどと考えず、何回かに分けて遊びに行くのが良いかと思います。

僕、今回は、この中にあるIKEAを覗く時間を作れませんでした…

これまでの日記で、何回か紹介した、EmSphereからプロンポン駅まで続く歩行者専用道が、BTSのすぐ下に。
この写真が、一番分かってもらいやすいと思い、掲載します。
プロンポン駅からバリアフリーでアクセス可能な配慮がされており、また、僕がよく出没するスクンビットSoi22界隈へ遊びに行くルートも館内経由で一部ショートカットされ、楽になりました。

好天の元日、プロンポン駅周辺でくすぶっているだけでは、勿体ないので、足を延ばしてきますね～。

プロンポン駅 (BTS) 駅

バンコクの交通インフラのここ数年の発展ぶりは目覚ましく、特にコロナ禍でお邪魔できなかった4年の間には…

・一番お世話になっているスクンビット線は、北方向に大きく延伸
・MRTブルーラインと言う地下鉄も大きく延伸して、大江戸線みないな６の字運転を開始、ヤワラート、ワット・ポーなどの有名観光地へも、電車でアクセス可能に
・短い区間ですが、チャオプラヤ川沿いにゴールドラインが開通し、アイコンサイアムへのアクセス手段、船に加えて、鉄道も追加
・長距離鉄道の中心駅がフアランポーンからバン・スーへ
・バン・スーから北へ直進するダーク・レッド・ラインが開通し、ドンムアン空港にも近郊電車が通るように
・バンコクの西の郊外、北の郊外にも電車が開通

と、日本ではとても考えられないペースで、鉄道が開通しました。

僕がこれからしようとしているのは、そんな新規に開通した鉄道路線を利用しての街歩きです。
スクンビット線でサムローンまで行き…

サムローン駅 (BTS) 駅

サムローンが始発駅となっている「イエローライン」と言う新しいモノレールに乗り換えます。

サムローン駅 (BTS) 駅

新しいモノレールの車内、座席の配置が独特、こんなの、初めて見ました…

これが新しいモノレール、出来立てほやほや感に溢れていました。

シーベーリング駅(MRT) 駅

降りたのは、シー・ベーリング駅。
何でここで降りたかと言うと…

シーベーリング駅(MRT) 駅

サムローンを出発してから、車窓を眺めていたら、この辺りから建物が増え始め、お邪魔できそうな場所がありそうだと思ったからです。

シーベーリング駅(MRT) 駅

ガソリンスタンドで。
普段、車を利用しないので、僕に相場感が何も無いのですが…（汗）
詳しい方、タイ語が分かる方、僕が両替したときのレート4.15を乗じて、高いか安いか、眺めてみてください。

ここでマッサージをお願いしようとしたら、「タイマッサージはやっていないの」と女性に…「オイルマッサージならOKよ、うふ」と誘われましたが、当方、街歩き中のため、固辞。

お邪魔できそうな場所がありそうと期待して歩いていますが…

元日だからか、どこも閉めてしまっているところばかり。

それでも、次の駅が見えかかってきたところで、ケンタッキーの看板のある建物に到着。
建物の中に入っていくと、鍋ぞうみたいな、しゃぶしゃぶっぽいめっちゃ良い匂いがしてきて、「たまらん！」

良い匂いの源となる、このお店の前に到着。
Suki Teenoiと言うお店です。

JASアーバン・シーナカリン ショッピングセンター

強烈に良い匂いがするだけでなく、行列待ちの人もスゴい！
この行列が無かったら、間違いなく入店していました。

JASアーバン・シーナカリン ショッピングセンター

店内、大繁盛！
帰国してから調べてみたら、こちらで楽しめるのは、タイスキ食べ放題で、219バーツ+消費税7％＝234.33バーツ…一人1,000円足らずで肉をたらふく食べられるらしいです。
「タイの人達に大人気でどの店も行列待ち必須」って情報も。
そりゃ、繁盛するわ…
タイ在住の日本の方がこのお店にお邪魔した動画もあるようなので、ご興味のある方、調べてみてください。

僕は、日本のすき焼きがたまらなく好きなのですが、海外…少なくとも僕がお邪魔した国々では、玉子を生で食べる習慣はほぼ皆無、玉子を生で食ったりしたら、ほぼ撃沈ですから、期待できそうにありません。
なので、いつか、Suki Teenoiにチャレンジして、タイでも肉を気軽にたらふく食べる術を身に着けておきたいです…

JASアーバン・シーナカリン ショッピングセンター

Suki Teenoiのせいで、僕の体の中の食欲魔神が目覚めてしまい、我慢できない。同じ建物のフードコートに行き、お肉、いただこうとしたら…

JASアーバン・シーナカリン ショッピングセンター

オバハン、厨房で、ちょっと落ちかかっていたので、優しくお声掛け、どうせタイ語しかダメだろうと、予め、食べたい料理を写真にして、その写真を見せて注文し、作ってもらいました。

日本でギスギスした毎日を過ごしているので、こんなことが当たり前にあるタイのユルい日常、とても強く憧れます。

JASアーバン・シーナカリン ショッピングセンター

無事に希望の料理にありつけました。
牛肉です。
70バーツなので、300円足らず…美味しかった～。

JASアーバン・シーナカリン ショッピングセンター

Suki Teenoiが入った建物の隣には、教会を居抜いたようなスタバがありました。
こちらで頼んだアイスコーヒーのショートが115バーツ…さっきの牛肉ご飯よりも高い、お金の価値って何なんだろうと考えてしまいました。

このお店、店内の雰囲気は、めっちゃ良い！
2階はこんなに広々としていて、ゆっくり過ごせる空間になっています。

いや～、一見の観光客がほとんど来ないであろう、とっておきのカフェを見つけた～って、ちょっとテンション上がりました（笑）

一駅歩いて、シー・ダーン駅へ。
元日ならではの無収穫を覚悟した瞬間もありましたが、Suki Teenoiと出会ったり、良いスタバを見つけたり、思わぬ出会いが結構あった、良い街歩きでした。

一旦ホテルに戻ります。

シーダーン駅(MRT) 駅

ヒルトンに戻り、ラウンジでつまみながら、Wi-Fi接続で、ネットチェック…

このとき、ヤフーのトップニュースで、「石川県で震度7」のニュースに触れ、初めて、能登半島地震を認識しました。
元日に、日本を離れ海外にいるときに、日本でどんでもないことが…とてつも無く強い衝撃を受けました。

すぐに、横浜の妹に、LINEで連絡。
横浜は震度3で、そんなに大きな揺れじゃなかったとの返事で、家族の無事を確認して、まずはホッと胸を撫でおろしました。

次に職場…今回のバンコク、実は、諸事情で、職場には隠密でお邪魔しています。
普段、職場のメンバーとの連絡は、キャリアメールにしている僕、現状、SIMカードが機能せずに、キャリアメールを使えない（と思っている）状況、「安否連絡の指示が出ていて、無反応だったらヤバい！」…
取り急ぎ、職場のメンバーに対し、Webメールで「年末年始の間にSIMカードの不具合でスマホが使えない状況（←海外に行っているのは黙っているけど、SIMカードの不具合は本当だし）なので、地震に関する連絡は、このアドレス宛てにしてください」と送っておき、結果的に事なきを得ました。
いや～、内緒で来た時に限り、こんなことが起こる…職場関連で、真っ青になりかけました。

ヒルトン スクンビット バンコク ホテル

とりあえず、地震に対する対応を切り抜けた僕は、ホテルの部屋で一休みしてから、この後、恒例の夜のお出かけタイム。
夜のお出かけ、この日が最後です。

まずは、タイマッサージを2時間お願いし…

タイマッサージの後は、3日連続で、元・残念な日本語のお店で麻婆豆腐。
どんだけ、好きやねん！
今日は、餃子も追加しましたが、タイの中華屋さんなのに、羽根つき餃子！
やるね～。
メニューをよく見たら、このお店、料理の値段は、ほとんど10バーツ単位の設定なのに、この餃子は79バーツ…売れているんですね～。

※残念な日本語とは？
　気になる方は、こちらの僕の旅日記をご覧ください。
「世界でうごめく謎の日本語を追う」
https://4travel.jp/travelogue/11734467

担々麺 和食

その後、別のお店で再びタイマッサージ…この時に行ったお店、コロナ禍以前からお互いにちょっかい出し合う間柄の嬢が何人もいるお店、「2時間？ノー。アナタ、3時間。3時間、やらないとダメ」と逆要求があり、断れず…
できるだけお金儲けしたいオーナーの気持ちとは裏腹に、嬢たちからは、極力、日本人の接客を望む節を感じます。
結局、この日も、ホテルに戻ったのは、日付が変わってからとなりました。

明日は、夜便で、いよいよ帰国です。
バンコク滞在の残り少なさをジワジワ感じながらの就寝となりました。
お休みなさい。

（#5に続きます）

ヒルトン スクンビット バンコク ホテル