微笑みの年末年始　Season6 #3　思うがままに大晦日

2023/12/31 - 2024/01/01

会計や税務の業務に携わる僕にとって、2023年は、文字通り、「地獄」そのものでした。
テレビのＣＭで「インボイス制度」や「電子帳簿保存法改正」と言うフレーズを耳にされた方も多いと思うのですが、僕も他の業務をこなしながら、そして決して小さくはない重圧に苛まれながら、法制度改正への対応に向き合ってきたため、旅に出ることがままならない日々を過ごしてきたのです。

楽になりたい。
日本にいたくない。
いっそのこと、バンコクで「沈没」するか？？？

こんなネガティブなテンションの日々を過ごしてきたのは、いつ以来のことか？

仕事をきちんと完璧にやり切った確証を持てないながらも、旅に出ることについては何とか許される状況になってきた2023年12月29日、心にどこかモヤっとしたものを持ちながらも、出発の日を迎えました。

4年ぶりの海外、4年ぶりのバンコクに対する僕の思いは、コロナ禍を乗り切って取り戻した「安堵」とか旅に出る「ワクワク感」などではなく、とにもかくにも現状から抜け出したいと言う「渇望」。
重い十字架を背負った現状から抜け出したかった僕は、丸4年ぶりとなる日本の外での年越しのために、バンコクに「逃げ出した」のでした。

#3　3日目2023年12月31日の様子、
　　ノープランの大晦日、思うがままに一日を過ごします。

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 船 徒歩

僕のアナザースカイ、スクンビットSoi33/1。
2014年に初めてバンコクを訪れたときから欠かすことなく出没している、ひとかたならぬ思い入れがある場所。

2023年の大晦日、ここから一日を始めます。

スクンビゥトソイ33/1 散歩・街歩き

O'shea's…「オーシーズ」って言うんですかね？
夜はアイリッシュパブとして営業しているこのお店で、朝ご飯です。

好きなものを7品選ぶ朝食…199バーツ。
数軒隣、スクンビット通りとの角っこにあるご同業の「ロビンフット」ってパブで4年前に食べた朝食は100バーツ…2倍やんけ、高っ！
830円…本当はロビンフットの朝食目当てで来たのですが、鍵が閉まっててやってないし、周囲に似たようなお店もないし…しゃーない、ここにしとくか。

アイリッシュパブの店内。
特にサッカーやラグビーのビッグマッチがあるときは、耳の鼓膜が破れそうなくらい、賑わいそうです。
（ワタクシ、経験者。あれ、ホント、耳に来るんですよ）

朝ごはんをいただきながら、どうするか、考えております。
１件、昨日と同じようにYoutubeをなぞった後は、出たとこ勝負にします。

その前に、一仕事。

今回の滞在、春の陽気を通り越して、暑い日が続き、持ってきた衣服の消化が思ったよりも早い状況。この先の安心を得るために、汗で汚れた服をキレイにして衣類の予備を確保しておきたい…どこか洗濯屋さんがないか、と昨日ホテルの部屋でWi-Fiが繋がっているうちに探してみたら、意外に近い場所にあることが分かりましたので、利用することにしました。

10回目のタイにして、初めての洗濯屋さん、一つ、経験値がアップです。

スクンビット・エクスプレス 散歩・街歩き

ホテルと同じスクンビットSoi24沿い、プロンポン駅そばに、知多ラーメンのお店があるのですが、そのラーメン屋さんと同じビルに、洗濯屋さんが入居しています。営業時間前に覗いてみたら、店内がもう明るくなっているので、ドアを開けると、「持ってきてOK」の返事、すぐにホテルに戻り、2日間で消化した衣類を持ち込んでお願いしました。
滞在日数が長くないため、通常料金ではなく、2倍のエクスプレス料金でのお願いです。
1.2kg×200バーツで240バーツ、ほぼ1,000円、高いのか安いのかよく分かりませんが、とにかくお願いするしかないので、頼んできました。
本日17時の仕上がり、忘れずに、伺います！

スクンビット・エクスプレス 散歩・街歩き

身軽になったあと、プロンポンからBTSで一駅、アソークで、地下鉄のMRTに乗り換えます。
MRTのカードも、ラビットカードと同じように、4年間未使用だったため、改札を通れず。窓口で相談すると、100バーツだけでもトップアップ（チャージ）すれば使えるようになるとのことなので、100バーツを出して、復活させました。

アソーク駅 (BTS) 駅

MRTの車内…何かのトレーニングをしているワンちゃんと出会いました。
大晦日まで、お疲れ様です！
頑張って。

スクンビット駅 駅

地下鉄に乗って30分ほど、地上に出て2駅目のバーンポーで降ります。

バーンポー駅のホームからは、チャオプラヤ川を望む開放的な景色を楽しめました。

人が少なく、日本の大晦日では想像もつかないような好天。
いつもより暑いけど、それでも日本の大晦日より、はるかに居心地が良く、最高です。

ここから歩いて10分足らずの場所にある、「Youtubeをなぞる」と言ったお店に向かったのですが…

お休み～（涙）

自営業でやっているようなお店は、この日のような大晦日から、休みに入る可能性が高くなります。年末年始の旅は、こう言うリスクを受け入れないと、いけません。

ここは、「ラートナー・バーンポー」と言いまして、昨日もご登場願った西尾康晴さんのYoutubeチャンネルで紹介されていたお店です。

ここでいただけるのは、「ラートナー」と言う、あんかけラーメン。
Youtubeでお見かけしたヤツが、めっちゃウマそうだったのです。皆さん、ぜひ、「ここのあんかけ麺（ラートナー）は食べたら後悔しますよ。」で検索して、どんな料理か見てみてください。

今回は、ここへの行き方、正確なお店の場所が分かったことを収穫として、実食は、次回の滞在の楽しみに取っておくことにします。

MRTのバーンポー駅に戻り、そこから4駅、来た方向に戻り、チャトゥチャック公園駅で降りました。ここはBTSとの接続駅ですが、その乗換えの最中にCoCo壱のテイクアウェイ専門店（？）を発見。

日本の外食屋さんを見つけると、価格をチェックして、比較してみたくなる…僕が今回オレンジのスーパーリッチで両替したときのレートが、4.15円/バーツ。
これで計算すると、お得感は、無いですね。
「輸入モノ」は、やっぱり、それなりにします。

BTSのモーチットから6駅、ラーチャテーウィーで降ります。
この駅は、以前にも、マッサージやら美味しいトムヤムラーメンやらで、何回も降りている駅、この辺りは、馴染みのある場所です。

駅の脇に、日本人をターゲットにした居酒屋さんができていました。
このお店の１Ｆのピンクの看板、「飲みましょう」の「み」が怪しく、残念な日本語の気配がしたのですが、90度回転させただけのよう…アート？？？（笑）

BTSと直交する大きな通り、ペッチャブリー通り(Phetchaburi Road)を散策…向こうにSHIBUYA GLOW…渋谷の名を冠したビルが見えますが、日本に関する何か特別なコンセプトを持つようなことは無く、何の特徴もないただの雑居ビルらしいです。

ペッチャブリー通りのSoi15に入ると…

マッサージ屋さんがひしめく魅惑の通り…ですが、歩き疲れよりも、空腹が先に襲ってきて…

ユースホステル（だと思う）の１Ｆのカフェで、ランチ兼Wi-Fi接続…です。

中はこんな感じ。
ユースホステルの一角と分かるような、少し雑多な感じです。
インド系の先客がいましたが、ちょうど会計を済ませて帰るところでした。

店員さん、長い黒髪が印象に残る中近東系の美人さんでした。

今日のランチ、アイスラッテと、ストロベリー＆バナナのパンケーキ。
本当に大晦日か？？？（笑）

パンケーキが暖かいのに対し、トッピングされているイチゴとバナナが冷え冷え、この冷え冷えの果物を口に入れると、何だか生き返る感じがして、とっても美味しかったです。
で、ご覧の通りのボリュームなんで、お腹、パンパン…

ペッチャブリー通りに戻り、プラトゥナムの辺りまで足を延ばすと、周囲はものすごく賑やかになります。
ちょっと露店を覗いてみます。

海老フライの山…日本の冷食でよくあるやせ細った海老に分厚い衣の可能性もあり…あまり手を出す気になれません～（笑）
ただ、揚げ物のめっちゃ良い匂いはしまくりです…

タイらしいラッピングのフルーツのお店。

あ～、久々に出会いました、ワイ（手を合わせてお辞儀）するタイのドナルド。

…ん？
ドナルドって、こんな顔だったっけ？
何か、パチモンに見えるぞ（笑）

せっかくプラトゥナムまで来たので、近くの乗り場から、運河ボートに乗って移動します。

乗ろう～！と思ったら、間一髪間に合わず、行かれてしまいました。
あうぅ～（涙）
なので…

プラトゥーナム船着場 交通機関

待ちます。
アジアの建物、味わい深くて、好き。

プラトゥーナム船着場 交通機関

水辺に沿うように建物がひしめき合い、そのすき間を縫うように緑が入り込む風景を見て、アジアにいることを実感しています。
とても良い時間を過ごせていることを、嬉しく感じます。

プラトゥーナム船着場 交通機関

10分くらいで、次のボートが来ました。

お客さんがある程度乗り込むのを待ちます。

プラトゥーナム船着場 交通機関

モーターが唸りをあげると、ボートが動き出します。

都会の間を縫うように張り巡らされた運河を、ボートは、猛スピードで走り抜けるのですが…
写真から察していただけると思いますが、水は匂い、決して清潔ではないため、誰一人、水しぶきを１滴たりとも浴びようとは思わない…そのため、ボートは、厳重（？）に、ビニールシートで覆われております。

ボートを降り、MRTとBTSを乗り継いで、プロンポンに戻り、ダブルツリーヒルトンの隣のマッサージ屋さんで、2時間のタイマッサージを受けました。
僕的には、今回の滞在でNo.1の絶妙な施術、お姉さんが、面白いくらい僕の体をボキボキ鳴らしてくれた上に、疲れがたまって押されるとたまらなく気持ち良い背中のスイートスポットをすぐに見つけだしてそこを集中、そして、そのうち少しウトウト…あっと言う間の2時間を過ごしました。
ここで、朝出した洗濯物が仕上がる17時を少し過ぎたところ。
マッサージ屋さんを出た後、洗濯物屋さんに直行して受け取り、ホテルで、シャワー＆一休みしました。

オークウッド レジデンス スクンビット 24 ホテル ホテル

暗くなってから、再び外出。
プロンポン駅前にあるエムクォーティエで、大晦日のイベントが始まっています。

エムクオーティエ ショッピングセンター

警備しているのは、軍の人？？？
ちょっと、物々しいね。

エムクオーティエ ショッピングセンター

今のところ、見ていて楽しいものは特に何もなかったため、一旦、離れて…

2日連続の、元・残念な日本語のあのお店で、麻婆豆腐と…

担々麺 和食

年越しそば代わりの担々麺。
お店の名前にもなっている料理、今まで一度も食べたことが無かったので、この際に、と頼んでみました。
写真では、ひき肉が皆無に見えますが、殆どが下の方に沈んでいて、結構ガッツリ入っていて…日本のように、見た目にこだわっていない？？？（笑）

…てことで、

担々麺 和食

今夜は、祭りじゃ！
めっちゃ、腹いっぱい！

会計を済ませて、外に出ると、隣のお蕎麦屋さん、大繁盛で、お店に入り切らないで、外で待っている人もいました。
暑い中、大変、お疲れ様でございます！

このあと、フットマッサージ１時間とタイマッサージ2時間の3時間コース、大晦日の極上のまったりタイムを過ごしました。

※残念な日本語とは？
　気になる方は、こちらの僕の旅日記をご覧ください。
「世界でうごめく謎の日本語を追う」
https://4travel.jp/travelogue/11734467

担々麺 和食

マッサージ屋さんを出て、再びプロンポン駅前のエムクォーティエに。
みんな、ステージに向かってスマホを向けているので、とりあえず、僕もマネ。
すると、ちょうど、カウントダウンが始まりました。

年が明けました～！

明けましておめでとうございます。
フォートラの皆様、2024年も、よろしくお願いいたします。

皆さん、急に向きを変えたので、何事？と思ったら…

エムクオーティエ ショッピングセンター

「パンパンパ～ン！」って大きな音と共に周囲が明るくなり…

エムクオーティエ ショッピングセンター

ところどころで、花火が上がっていました。
キレイと言うよりも、建物が爆撃を受けている感じ（笑）

迫力はめっちゃありますが、やはり、日本の方が、美しいすね。

旅先で４年ぶりに迎えたバンコクでの新年…やっぱり、たまらなく、良いです。
コロナ禍の間の３回分の年末年始、ずっと味わえなかった…だから、これから、毎年、ず～っと、この思いを味わい続けて、今まで失った分を取り返したいのです。

新年になっても、人も車も途切れる気配がない、スクンビット通り。
皆さん、オールで飲み明かすんですかね？

僕はお酒、飲めないんで、そろそろ…
ブラブラした後、1時頃、ホテルに戻りました。

では、お休みなさい。

（#4に続きます）