水深45mに眠る沖縄戦で撃破され自沈した掃海駆逐艦
- 4.5
- 旅行時期:2023/07(約10ヶ月前)
-
by GATさん(男性)
美ら海・本部・今帰仁 クチコミ:2件
アメリカ海軍が1938年~1942年の間に66隻を建造したクリーブス級駆逐艦の23番艦。
艦名のエモンズは、米墨戦争及び南北戦争で活躍した海軍少将ジョージ・F・エモンズから命名。
排水量2050t 全長106.2m 最大速力35kt(65km) 乗員208名+α
就役時の主要兵装はMk.30 5インチ両用砲×4 533mm5連装魚雷発射管×2 20mm機銃多数、爆雷投射機
1941年12月15日に就役後は、大西洋方面で活躍し1944年11月に後部5インチ両用砲×1と533mm5連装魚雷発射管×1を撤去し、機雷処分用の掃海具を搭載し駆逐艦(DD-457)から掃海駆逐艦(DMS-22)に種別変更され太平洋へ転属。
なおこの改装の際40mm連装機銃×2基が増備されたと思われる。
そして1945年3月から開始された沖縄戦(連合軍側アイスバーグ作戦)に従事中の4月6日、古宇利島北方において僚艦と警戒中に5機の神風攻撃をほぼ同時に受け大破。
この攻撃で60名が戦死、77名が負傷し、翌日僚艦からの砲撃で自沈処分。
そして時が過ぎた2000年に水深45mの海底に眠るエモンズが発見される。
アメリカ海軍により船体にメモリアルプレートも設置され、一般ダイバーも訪れるようになった。
初めて潜った2010年頃は水深が深く減圧の手順もあり、しかも潮流がある海域であるため上級者向けのポイントであり、このポイントに行けるダイビングショップは少なかったのですが、現在は那覇のダイビングショップからも遠征してきています。
ただ歴史を知らないダイビングショップが、ピースサインした写真や砲身に腰掛ける写真をネットに掲載し、アメリカから抗議・謝罪を要求されたりと、常識を疑う行動が目につきます。
また80年近く海底にあり、炎上した部分は船体強度が落ちているうえ、横転状態で沈没しているため、徐々に崩壊しています。
また上記の常識がないショップが船体に触れたり、船内で泡を吐出したりで崩壊が進んでいるとも考えられます。
なおダイビング可能な期間は北風が南風に変わる7月~9月頃まで。
北風が吹き荒れる10月~5月はほぼ無理でしょう。
- 施設の満足度
-
4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 北風が止む夏場のみアクセス可能
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 上級者のみなので少ないです
- 見ごたえ:
- 5.0
- 潜行すれば時間が止まったままの世界が
クチコミ投稿日:2024/01/14
いいね!:20票