2023/09/23 - 2023/09/23
10位(同エリア42件中)
bajicoさん
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23日、朝起きると、昨日午後からの雨は、まだ降っている。トイレの窓からシャーフベルクを眺めても、霧の中に隠れっぱなし。意気消沈、がっくり…。どうしようかな。
そういえば、バスのもう一方の終点、バート・イシュルってどんな所なんだろう。温泉保養地とは聞いていたけど、行くつもり全くなかったので、調べてなかった。何々、かの皇帝フランツ・ヨーゼフとシシィの別荘があるんだって。日本で言えば那須の御用邸ってところかな。
きっと今日もバス代タダだから、行ってみようか。
旅行日程
9月12日 羽田からルフトハンザ機でミュンヘンへ
13日 バスでインスブルックへ移動
13日~18日 インスブルックに5泊
18日 バスでリエンツへ移動
18日~21日 リエンツに3泊
21日 鉄道とバスでザンクトギルゲンヘ移動
21日~24日 ザンクトギルゲンに3泊
24日夕方 鉄道でウィーンへ移動
24日~10月3日 ウィーンに9泊
3日 オーストリア航空機で成田へ 4日午前成田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
また、ザンクト・ギルゲンのバス停から出発。
予想通り、今日もバス代無料。うれしいな。
バスはヴォルフガング湖の横を通り抜けて、40分位でバート・イシュル駅前に到着した。
雨でなければ、バスからもすばらしい景色が楽しめたと思う。
駅から皇帝の別荘、カイザーヴィラまでは、街をぶらぶら歩いて15分位だった。せっせと歩けば、もう少し早く着くと思う。 -
カイザーヴィラのチケットは1人19ユーロ。確かシニア料金にしてくれたと思う。
ここの料金設定はいろいろな組み合わせがあって、私たちの場合は、公園とヴィラの入場料金だった。
ヴィラの中はツアーで回るのが必須で、チケットを買うと時間が指定される。私たちは45分位後のツアーだったので、先に建物の回りを散策したり、ショップを眺めたりして、時間を潰した。
ヴィラは結構人気で、切れ目なく観光客が来ていた。余裕をもって訪れた方が良い。皇帝フランツ・ヨーゼフとシシィの素顔に触れる by bajicoさんカイザーヴィラ 博物館・美術館・ギャラリー
-
ツアーはドイツ語のみ、ガイドさんがすごい勢いで、滔々と説明していた。所要時間は1時間近くかかる。
ツアーが始まる前に頼めば、日本語の解説書を貸してくれるので、これは絶対借りるべし。
ちなみに、このヴィラは、今もハプスブルク家の子孫の所有になっている。 -
ヴィラの中は写真撮影禁止。
シシィの食事室や礼拝室、皇帝フランツ・ヨーゼフの書斎や寝室があり、シシィのハンカチや皇帝のソファなどゆかりの品も多くて、とてもおもしろかったが、写真なしで残念。
バート・イシュルのヴィラは、皇帝とシシィの結婚の贈り物として、皇帝の母親が贈ったものだ。皇帝は、元々バート・イシュルが大好きだったので、夏になると、ここに滞在することが多かった。シシィの方はというと、滞在したのは最初のうちで、人生後半、旅する生活を送るようになると、もう訪れることはなかった。
皇帝が、第一次世界大戦のきっかけとなった、セルビアに対する宣戦布告に署名したのは、ここの書斎と言われている。当時の様子がそのまま残る部屋を見られたのは感慨深かった。 -
シシィはその美貌と、自由を求め続けた生き方で、今大人気だ。
旅行大好きの私は、宮廷生活の束縛を嫌い、旅三昧の生活を送った彼女の気持ちは、よくわかるのだが、美貌を維持するために、恐ろしいほどの執念を燃やした気持ちの方は、よくわからない。まあ、私は美人じゃないからね。
むしろ、彼女にほっぽらかしにされ、ひとりで皇帝の仕事をするしかなかったフランツ・ヨーゼフの方に肩入れしてしまう。
そんなわけだから、ウィーンのシシィ博物館には行かなかった。その代わりに、たまたまではあるが、バート・イシュルの別荘を訪問し、彼らの生活を垣間見られたのは良かったと思っている。 -
皇帝の寝室はとても質素だった。特にベッドは本当に小さくて、スプリングも効いてなさそうだった。そんな地味な生活を送っていた皇帝だが、何よりも好きだったのは、狩り。バート・イシュルが好きで、よく滞在したのも、鹿がいっぱいいたからだという。
写真に撮ったのは、受付場所に飾ってあった鹿の角だが、この角がヴィラのあちこち、そこらじゅうの部屋、廊下、階段に飾ってある。ものすごい数だ。全部、皇帝が仕留めた鹿の角らしい。このコレクション、何かちょっと、オタクっぽくないかい。
皇帝には、ぜひ今の日本に生まれ変わって、増えすぎた鹿を狩ってほしい! -
ところで、シシィも、皇帝をずっと独りぼっちにするのは気が引けたらしい。公認の女友達を紹介している。お妾さんかしらん、よくわからない。
この女友達もバート・イシュルに来ていたようだ。皇帝も職務の合間には、狩りと女友達とのおしゃべりで、ストレス発散してたのかな。 -
この建物は、シシィのために建てられたもの。
企画展をやっているようだが、この日は人が入っていなかった。 -
ヴィラを取り囲む広大な庭園。庭園というより、森と草原と言った方が良い。
山の斜面に広がっているので、起伏がある。 -
ヴィラの向こうには、バート・イシュルの街並みも見える。
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雰囲気のある東屋。
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草むらの中には花も咲いている。
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アストランティアというせり科の花。
花の形が繊細。 -
写真だとわかりにくいが、キンポウゲの花が点々と咲いている。
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こちらの東屋は金属の格子や装飾が繊細な感じ
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ヴィラの見学ツアーと庭園の散策で、3時間ちょっと滞在したかな。
街とヴィラの間に流れるイシュル川まで戻ってきた。 -
橋を渡って、カイザーヴィラの方を眺めたところ。
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街の路地に入ってみる。
何のモニュメントだろう。
謎は解明できてない。 -
賑やかな通り。時計によると今は2時。
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劇場前の広場では運動会が開かれていて、賑やかだ。
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トラウン川のほとりまで、やって来た。
川沿いの並木がきれい。 -
街角に立つキリスト像。
ここはなかなか立派なお堂に入っている。 -
この川沿いの美しい並木道は、エスプラナーデというらしい。
エスプラナーデ 散歩・街歩き
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昔は保養客が優雅に散歩していたのかな。
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ふさふさの穂が洒落た植え込みだ。
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街を一周し、駅前に戻ってきた。
それでは、ザンクト・ギルゲンに帰ろうかね。バート イシュル駅 駅
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バート・イシュルには有名なケーキ屋、Zauner(ツァウナー)がある。
すごく混んでいて、やっとのことでクルミのケーキを1個だけ買った。
包み方が素敵なので、包装の写真を撮ったのは良いが、早く食べたくて、肝心のケーキを撮り忘れるという失態を演じてしまった。
クルミの味がしっかりして、とてもおいしかった。オーストリアで食べたケーキでは、ベストスリーに入ると思う。 -
夕食は、ザンクト・ギルゲンのワイン酒場で、おつまみを食べながら、ワインを飲んだ。私たちにしては珍しい選択。
-
食べ終わって店を出ても、まだ明るさが残っている。
明日はもう少し良い天気にならないかしら。
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この旅行記へのコメント (1)
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- ももであさん 2023/11/05 19:28:12
- 肉まん知らず
bajicoさん こんばんは
はて。デメルの新作のチョコレート?
表紙を見てそう思いました。が、鹿ちゃんとは。
ホント、うちの近所も猪鹿の獣害がひどくて農家の人たちはとても困っています。
Franzlおじさんを3人くらい日本に連れて帰れば、一気に解決しそうですね。
ついでに最近暴れん坊の熊さんもお願いします。
Zaunerの肉まんおいしそうですね。中身が見れないのが残念。
>早く食べたくて、肝心のケーキを撮り忘れるという失態を演じてしまった。
分かります。そのお気持ち。自分も立派な木箱に入ったザッハ・トルテを日本に
持ち帰ろうとしてたのですが、早く食べたくて空港のベンチで開け、割りばしで
突いて食べてしまいました(*_*)
証拠写真がないので、今となっては木箱の中身がトルテだったのか肉まん
だったのかは定かではありません。
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