2023初秋の爽やかオーストリア旅　③インスブルック・ハーフェレカー

2023/09/15 - 2023/09/15

　15日、今日は間違いなく天気が良さそう。それでは、インスブルック観光のハイライト、ハーフェレカーに登りましょう。
　ハーフェレカーはインスブルック北側の岩山群、ノルトケッテ連峰にある展望地で、ケーブルカーとロープーウェイ2本を乗り継いで行きます。約1時間の乗車時間で、誰でも簡単に、インスブルック盆地を一望する絶景を楽しむことができるのです。
　立山アルペンルートのミニ版みたいなものです。ミニと言いましたが、眼下に広がる景色はアルペンルートと遜色ない、いや、もしかしたら、それを凌ぐかもしれません。天候にも恵まれ、至福のひと時を過ごすことができました。

旅行日程
９月12日　羽田からルフトハンザ機でミュンヘンへ
13日　バスでインスブルックへ移動
13日～18日　インスブルックに5泊
18日　バスでリエンツへ移動
18日～21日　リエンツに3泊
21日　鉄道とバスでザンクトギルゲンヘ移動
21日～24日　ザンクトギルゲンに3泊
24日夕方　鉄道でウィーンへ移動
24日～10月3日　ウィーンに9泊
3日　オーストリア航空機で成田へ　4日午前成田着

エリア インスブルック(オーストリア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝、まだ北側のノルトケッテ連峰には雲がかかっているが、この雲は日が昇り温度が上昇すれば、消えそうな感じだ。

今日の朝食は、ショッピングモールのラートハウスギャラリーにある「Ruetz」
ここは旧市街の店より大きくて、イートインスペースも広い。地元の人も結構来ているようだ。

出かける前に、ホテルの廊下を探検した。
前にも書いたが、ヴァイセス・クロイツは15世紀から営業している古いホテルで、廊下には過去に泊った著名人の資料が飾ってある。資料はみなドイツ語で、何が書いてあるのかよくわからないが、モーツァルトだけは肖像画があり、きっと彼に関係するものだろうと写真を撮った。

何でしょうね。
宿帳かしら。まったくわかりません。

お父さんと泊っているはずなので、お父さんが書いたの？

何だい、楽譜かな。

この後、ホテルを出発し、まず旧市街を出てすぐのインフォメーションセンター（観光案内所）でインスブルックカードを購入した。
72時間有効で1人73ユーロ（11680円）
少し高いが、これで市内交通や観光施設は全てカバー。その上、ノルトケッテとパッチャーコーフェルのケーブルカーやロープーウェイも1往復分使える。ロープーウェイとかは結構高いので、お得だと思う。

王宮の向こう側、コングレス脇にケーブルカー（フンガーブルクバーン）の地下駅がある。

ノルトケッテのロープウェイ その他の交通機関

一見、小さめだが普通の車両に見える。これが途中で形を変える。変わったところは後の下りの写真でどうぞ。

いよいよ出発。自転車も乗れる。オーストリアの鉄道はどこも自転車OKだった。

ケーブルカーは橋を渡っていく。

これは、もうロープーウェイからの写真。
ロープーウェイは結構混んでいる。

雲がなくなってきたぞ。

ロープーウェイを下り、駅を出ると、この景色が広がる。

ハーフェレカー 山・渓谷

ハーフェレカーはノルトケッテ連峰の山の一つで、標高2334mだ。
ロープーウェイの駅からゆっくり歩いて15分位で頂上に立てる。
頂上に近づくと、眼下にロープーウェイの駅が二つ見える。一番上の駅と真ん中の駅だ。
山肌に登山道がくねくね延びている。

インスブルックの街の向こうには南の山々。
谷間の先はブレンナー峠を越えてイタリアだ。

北側にはノルトケッテ連峰の山々が連なっている。

ノルトケッテの山々はみな標高2500m前後で、3000mは越えてないが、岩山で険しそう。

ハーフェレカーの頂上に到着。
頂上には十字架が立つ。

花の季節は終わったと思うが、それでもポチポチと、草原にきれいな色が見える。

鮮やかな青のリンドウ。
こんな色のリンドウは日本では見たことない。

イワギキョウとかツリガネニンジンに似ている。
キキョウの仲間

このリンドウの赤紫色も日本では見たことない。

ロープーウェイ駅の西側を見ると、険しい岩山がすぐそばに迫っている。

谷も深い。

草原の向こうに連なる山々

標高が下がった谷には針葉樹の森も広がる。

登ってきたハーフェレカーの頂上を見上げる。

ロープーウェイ駅の西側にも少しだけ近づく。
険しい岩尾根をぬって鎖の道が伸びていて、上級登山者が登っていた。

西側からハーフェレカー方面を眺めた風景

とても2000m級の山とは思えない。

固まって咲いている。

背は低いけれど、マツムシ草に似ている。

ロープーウェイ駅の東に延びるトレッキングコースを20分位進んで、折り返した。山腹のトラバース道でよく整備されているが、道がつけられている南斜面は結構急傾斜。高度感があって少々緊張する。

このあたりで折り返した。

時々、岩ゴロで歩きづらい場所もある。

イチゴの花に似ている。

タカネツメクサっぽい。

山腹を横切るトレッキングコースがよくわかる。
道幅は狭くはないが広いとも言えない。すれ違う時は注意しなくちゃ。

素晴らしい景色を堪能したら、ロープーウェイで下に戻ろう。

ロープーウェイの次はケーブルカー。
ケーブルカーは線路が坂道になると、小さな正方形の車両が斜めに連なった形に変わる。面白い構造だ。

ケーブルカーに乗って、中から下の車両の屋根を見たところ。

下りは途中で降りて、アルペン動物園に寄った。
豚やヤギなどの家畜から、熊、オオカミ、それに鷲などの猛禽類が見られたが、一番可愛かったのはやはりヤマネコかな。

アルプス動物園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

今日は天気が良すぎて、後半は暑さでバテ気味。
旧市街に戻ってから食べたアイスクリームはおいしかった。

今日は一日素晴らしい天気だった。夕方のノルトケッテもくっきり見える。

夕食はタイ料理。
タイ版チャーハンと豆腐のスープがちょっと日本ぽくて、ほっとした。