2023初秋の爽やかオーストリア旅　②インスブルック近郊ハルの街歩き

2023/09/14 - 2023/09/14

　14日、インスブルック観光スタートです。と言っておきながら、今日はインスブルックではなく、近郊のハルで街歩きです。

　どうしてそうなったかというと、インスブルック観光必携のカード「インスブルックカード」の有効期間が最長72時間で、一日分カバーできないからです。
　また、ハルではモーツァルトもどこやらの教会で演奏したということなので、夫の希望にもかないます。
　さらに、14日は天気が良くないという予報が出ていて、「ハーフェレカーとか展望地に行っても仕方ないね」、と言うことでハル行きと相成った次第です。

旅行日程
９月12日　羽田からルフトハンザ機でミュンヘンへ
13日　バスでインスブルックへ移動
13日～18日　インスブルックに5泊
18日　バスでリエンツへ移動
18日～21日　リエンツに3泊
21日　鉄道とバスでザンクトギルゲンヘ移動
21日～24日　ザンクトギルゲンに3泊
24日夕方　鉄道でウィーンへ移動
24日～10月3日　ウィーンに9泊
3日　オーストリア航空機で成田へ　4日午前成田着

エリア ハル(オーストリア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

インスブルック5泊のうち4日は、朝食をパン屋さんのイートインで食べた。
今回のインスブルックのホテルは、朝食代別の料金で、ホテルで食べると一人20ユーロ位かかるからだ。朝食から20ユーロはちょっとね。

ドイツ語でパン屋はBäckerei（ベッカライ）
インスブルックのパン屋さんは働き者で、朝7時頃には開店し、店によっては日曜日も営業している。これはスーパーも日曜休業のオーストリアでは凄いことだ。ただ、朝早いだけに夕方6時頃には閉店している。
そんなパン屋のなかでも、「Der Bäcker Ruetz」はインスブルック市内のあちこちに店舗を展開していて、とてもありがたい存在だった。パン屋4回のうち3回は「Ruetz」でしたよ。

最初の「Ruetz」は旧市街に一番近い店。イートインの席は少ない。
今日のパンはシナモンロールとベリーのペストリー。甘くて美味。
コーヒーと一緒に食べて元気をもらう。

昨日バスで車酔いしたという夫のことを考慮し、ハルへは列車に乗った。
実は、ハル行きのバスはインスブルックカードが使えるのだが、今日は「カード」なしなので、列車でも良い。

ÖBBの自動販売機はちゃんと英語も選択できて、昨日の市内交通よりスムーズにチケットが購入できた。

この列車はハル止まりなので空いている。

列車に乗って10分程度でハル駅に到着。
静かな駅前。

駅から旧市街までは少し離れている。車がビュンビュン走る幹線道路を10分位歩いて旧市街に向かう。

道路際の雑草だって、チロルの花だと思うと、きれいだね。

グーグルマップのお世話になりながら、だんだんお城に近づいているようだ。
それにしても、予報では天気悪かったんじゃない。晴れてきたよ。まあ、どんな所でも晴れた方が良いに決まっているけど。

お城に到着したが、入口が分からずウロウロ。だいたいヨーロッパの宮殿とか城って、入口が分からずウロウロしちゃう。この先何回ウロウロしたかな。
入口を捜していたら、水車発見!

なかなかいい感じだ。
水車からグルっと回り込み、さらに迷子になりながら、やっとお城入口を見つけた。
城の名前はハーゼック城。今はコイン博物館になっている。
実は、ここもインスブルックカード使用可能なのだが、仕方ない。
受付の女性が音声ガイド使うか聞いたので、ダメもとで「Japanese」と言ったら、あった。この次に日本語音声ガイドに出会うのは、シェーンブルン宮殿だ。

ハーゼック城は元々、町防衛のための砦、或いは火災の見張り櫓として機能していたようだが、15世紀、オーストリア大公により造幣局が置かれて以来、ずっとコイン製造の重要拠点になってきた。
博物館は、そんな歴史を、歴代のコイン鋳造機とともに辿る構成になっている。
写真を撮って良いのか悪いのか不明だったが、カメラにバツ印のマークはないようだったので、始めと終わりだけ撮った。
展示物はそう多くない。頑張って写真を撮る必要もない。
ただ、日本語音声ガイドのおかげもあり、結構面白く見学することができた。

城には見張りの塔がある。
塔があれば登ってみるしかない。
街並みがよく見えてうれしくなる。山はまだ雲の中かな。

ハーゼック城（コイン博物館） 城・宮殿

360度の展望
この景色を見るだけでも城に来た意味がある。

エレベーターはない。急な階段をエンヤコラサと登って下りる。

最後は完成したコインのチェックコーナー。

博物館見学を終え、中庭へ出る。

見上げる塔が良い感じ。

ハーゼック城から旧市街の広場までは、道路を渡って坂を登っていく。つまりちょっと離れていた。
途中にはこんな洒落たトカゲが迎えてくれる店もあった。

ハルの旧市街には大きい教会がいくつかある。
まず、広場の横に立つ教区教会の聖ニコラウス教会。
街の真ん中にあるだけに大きいし、内部の装飾も豪華。
オーストリアはこういうバロックっぽい教会が多かった。外観は何となく野暮ったいが、内部は超豪華。

教区教会 寺院・教会

派手ですねえ

天井も凄い

柱の脇の彫刻も豪華
これはだれでしょう。

天使が可愛い

広場から眺めた教区教会

トコトコ歩いていると小さな広場があり、そこにも教会があった。
これが大公の娘が創設した修道院の教会かな。Herz-Jesu-Basillika教会と地図には書いてある。読めない。

ちょっとお邪魔した。
静かな雰囲気
トンボの本「モーツァルトへの旅」の写真によると、ここでモーツァルトが演奏したらしいが、それらしい説明書きなどはないので真偽不明。

重々しいが装飾が美しい扉

もう一つ教会あり。
Jesuiten教会（イェスイーテン教会）

ここは建物の中の金属の扉が閉まっていて、奥に進めなかった。
金属の柵の間から写真だけ。

この教会の前は小学校で、ちょうど下校時。迎えの親御さんと子供達でとても賑やかだった。

小腹が空いたので、イタリア風カフェに入る。
スムージーとメニューに書いてあった搾りたてのジュースがおいしい。
甘くないんだ。

サンドイッチはアメリカンクラブハウスサンド風
パンは強めに焼いてある。
どちらかというとさっぱり目で、胃もたれ気味の夫には良かったようだ。

旧市街は小さいので、もう一度ひと回り

教区教会脇の壁にはこんなもの

晴れ間が広がり、明るい雰囲気の広場になった。

オーベラー シュタットプラッツ 広場・公園

修道院前の広場にももう一度

新市街も含めると、ハルの街は結構大きい。
きれいに手入れされた花壇

オーストリアも異常気象で暑いとはいえ、日本よりは涼しい。
だから雑草が少ないのかな。

かえるの彫刻がおもしろい噴水

かえるの上には子供達
写真が下手！子供の頭が切れている。

普通のオーストリアの集合集宅はこんな感じ
特に変わった所もないが、もしかしたら、バルコニーが木製なのが、ちょっと素敵に見せているかな。

ハルの駅に戻って、列車に飛び乗ったら、あらいけない、逆方向だった。
次の駅で降りて、戻る列車を待つ。20分程度で来たのが不幸中の幸いだった。
待っている間に見たこの景色もなかなかのものだ。

山にかかる雲がもうすぐ上がりそうだ。

インスブルックの北側の山も、もう少しで雲が取れそう。
明日は期待できるぞ。

夫はまだ胃の調子がイマイチなので、私は1人でウィンナーシュニッツェルをビールとともに楽しんだ。