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 どうしてリエンツを訪れたのか。それはオーストリアで一番高い山、グロースグロックナーを見たかったからです。グロースグロックナーの標高は3798mで、富士山との差は22mしかありません。日本一の山と標高がほとんど同じということで、親近感を覚え、会いたかったのですが…。<br /> 旅行に出発する前に調べたら、一番訪れたかったフランツ・ヨーゼフス・ヘーエ行きの路線バスは17日で終わり。さらに、他のリエンツ付近の観光地もほとんど17日で夏のシーズンが終わり、ゴンドラ・リフトの平日運行はなし。唯一動いているカルスのゴンドラも水曜は休みだというし、何だか八方ふさがりです。<br /> その上、天気予報は雨マークが付いている、さてさてどうしようか悩んだ末、ともかく19日はブルック城には行ってみよう、ということになりました。

2023初秋の爽やかオーストリア旅 ⑦リエンツ・ブルック城と里山歩き

18いいね!

2023/09/19 - 2023/09/19

6位(同エリア18件中)

bajico

bajicoさん

 どうしてリエンツを訪れたのか。それはオーストリアで一番高い山、グロースグロックナーを見たかったからです。グロースグロックナーの標高は3798mで、富士山との差は22mしかありません。日本一の山と標高がほとんど同じということで、親近感を覚え、会いたかったのですが…。
 旅行に出発する前に調べたら、一番訪れたかったフランツ・ヨーゼフス・ヘーエ行きの路線バスは17日で終わり。さらに、他のリエンツ付近の観光地もほとんど17日で夏のシーズンが終わり、ゴンドラ・リフトの平日運行はなし。唯一動いているカルスのゴンドラも水曜は休みだというし、何だか八方ふさがりです。
 その上、天気予報は雨マークが付いている、さてさてどうしようか悩んだ末、ともかく19日はブルック城には行ってみよう、ということになりました。

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
50万円 - 100万円
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 夜のうちは雨が降ったようだが、朝になったら案外良い天気だ。天気予報はあたらないねえ。でも、晴れるのはうれしい。<br /><br />川沿いの城壁に残る塔<br />趣がある。

    夜のうちは雨が降ったようだが、朝になったら案外良い天気だ。天気予報はあたらないねえ。でも、晴れるのはうれしい。

    川沿いの城壁に残る塔
    趣がある。

  • ここの花壇の花もきれい。

    ここの花壇の花もきれい。

  • 雨が降ったせいか、川の水は昨日より濁っている。

    雨が降ったせいか、川の水は昨日より濁っている。

  • 川沿いの散歩道を歩いて、町はずれのブルック城に向かう。<br />気持ち良い道だ。森林浴だね。

    川沿いの散歩道を歩いて、町はずれのブルック城に向かう。
    気持ち良い道だ。森林浴だね。

  • 川向こうに見えるのがブルック城だろう。

    川向こうに見えるのがブルック城だろう。

  • おやおや、これは、3か月前ガルワールヒマラヤで見た、オニツリフネソウではないか。確かインターネットで調べたら、ヒマラヤ原産だけど、世界中で蔓延っているって書いてあった。本当に、オーストリアでもあちこちに姿があり、元気一杯咲いてる。

    おやおや、これは、3か月前ガルワールヒマラヤで見た、オニツリフネソウではないか。確かインターネットで調べたら、ヒマラヤ原産だけど、世界中で蔓延っているって書いてあった。本当に、オーストリアでもあちこちに姿があり、元気一杯咲いてる。

  • 地元の人も、犬を連れてお散歩してた。<br />ウンチはちゃんと始末しようということでしょう。

    地元の人も、犬を連れてお散歩してた。
    ウンチはちゃんと始末しようということでしょう。

  • マユミの実に似ている。

    マユミの実に似ている。

  • 白い花のアザミ

    白い花のアザミ

  • 川沿いの道を20分ほど歩いて、橋を渡り、坂を登って、ブルック城に到着。<br />城の周りには池のある庭園が広がる。

    川沿いの道を20分ほど歩いて、橋を渡り、坂を登って、ブルック城に到着。
    城の周りには池のある庭園が広がる。

    ブルック城(リエンツ市立博物館) 城・宮殿

    チロルの画家、アルビン・エッガー・リエンツの作品が素晴らしい by bajicoさん
  • では、城に入ろう。<br />城はこのあたりの領主ゲルツ伯爵によって13世紀ごろに建てられたそうだ。その後、所有者は何度も変わり、兵舎、旅館、醸造所など、様々な用途に使用された末、第2次世界大戦中に市の所有となり、現在は博物館として機能している。<br />歴史的な資料も展示されているが、チロルゆかりの画家の作品が展示のメインだ。<br /><br />門の前の彫刻は竜なのかな。

    では、城に入ろう。
    城はこのあたりの領主ゲルツ伯爵によって13世紀ごろに建てられたそうだ。その後、所有者は何度も変わり、兵舎、旅館、醸造所など、様々な用途に使用された末、第2次世界大戦中に市の所有となり、現在は博物館として機能している。
    歴史的な資料も展示されているが、チロルゆかりの画家の作品が展示のメインだ。

    門の前の彫刻は竜なのかな。

  • Anton Tiefenthaler(アントン ティーフェンターラー)<br />「風景」<br /><br />セザンヌっぽい。

    Anton Tiefenthaler(アントン ティーフェンターラー)
    「風景」

    セザンヌっぽい。

  • アルフォンス ウォルデ<br />「Bäuerinnen in Trecht(民族衣装の農民)」<br /><br />白と赤の色づかいが印象的。青も効いてる。

    アルフォンス ウォルデ
    「Bäuerinnen in Trecht(民族衣装の農民)」

    白と赤の色づかいが印象的。青も効いてる。

  • 窓から見える景色も絵のようだ。

    窓から見える景色も絵のようだ。

  • Max Weiler(マックス ワイラー)<br />「Dunkelfarbige Landschft(濃い色の風景)」<br /><br />まぶしい太陽が山の暗い影をつくっているのかな。<br />

    Max Weiler(マックス ワイラー)
    「Dunkelfarbige Landschft(濃い色の風景)」

    まぶしい太陽が山の暗い影をつくっているのかな。

  • 城内には礼拝堂もあり、内部は素朴な感じのフレスコ画で飾られていた。

    城内には礼拝堂もあり、内部は素朴な感じのフレスコ画で飾られていた。

  • かなり多くのフレスコ画があり、見ごたえ十分。

    かなり多くのフレスコ画があり、見ごたえ十分。

  • グロテスク模様かしら。

    グロテスク模様かしら。

  • Albin Egger-Lienz(アルビン エッガー リエンツ)<br />[Zwei Bergmäher(二人の山刈人)」<br /><br />アルビン エッガー リエンツは、1868年にリエンツで生まれ、1926年に南チロルのボルツァーノで亡くなった。ミュンヘンやウィーンに住んだこともあるが、人生の大部分をチロルで暮らしている。チロルを代表する画家と言っていい。ブルック城の展示は半分以上彼の作品だった。<br />名前にわざわざ、リエンツと付ける位だから、よっぽどリエンツやチロルを愛していたのだろう。彼の絵は、チロルの風俗に強く根付いたものばかりで、素朴さと力強さにあふれている。<br />私は彼を今回の旅で初めて知った。そのほぼブレることのない作風は、一度見たら忘れられない強烈さを持っている。私もちょっとガツンと来たね。なになに、彼の作品はウィーンのレオポルト美術館にも結構あるらしい。よし、レオポルト美術館を訪問先に加えよう。

    Albin Egger-Lienz(アルビン エッガー リエンツ)
    [Zwei Bergmäher(二人の山刈人)」

    アルビン エッガー リエンツは、1868年にリエンツで生まれ、1926年に南チロルのボルツァーノで亡くなった。ミュンヘンやウィーンに住んだこともあるが、人生の大部分をチロルで暮らしている。チロルを代表する画家と言っていい。ブルック城の展示は半分以上彼の作品だった。
    名前にわざわざ、リエンツと付ける位だから、よっぽどリエンツやチロルを愛していたのだろう。彼の絵は、チロルの風俗に強く根付いたものばかりで、素朴さと力強さにあふれている。
    私は彼を今回の旅で初めて知った。そのほぼブレることのない作風は、一度見たら忘れられない強烈さを持っている。私もちょっとガツンと来たね。なになに、彼の作品はウィーンのレオポルト美術館にも結構あるらしい。よし、レオポルト美術館を訪問先に加えよう。

  • この城にも塔がある。<br />登らなきゃ。

    この城にも塔がある。
    登らなきゃ。

  • この狭い窓は何だ。矢とかを放つ狭間かしら。

    この狭い窓は何だ。矢とかを放つ狭間かしら。

  • 上り下りは階段で、頑張らないとてっぺんに着かない。<br />天井は木組みで、ほんとに質実剛健だ。日本の茅葺屋根の天井にも似ている。

    上り下りは階段で、頑張らないとてっぺんに着かない。
    天井は木組みで、ほんとに質実剛健だ。日本の茅葺屋根の天井にも似ている。

  • 上の方には窓がいっぱいついている。

    上の方には窓がいっぱいついている。

  • ここの景色も天下一品。

    ここの景色も天下一品。

  • 窓枠をいれると、一幅の絵のようだ。

    窓枠をいれると、一幅の絵のようだ。

  • 緑に覆われたリエンツの町がいいね。<br />それにしても、雨予報はどうなっちゃたの。<br /><br />城の中にはカフェもあるので、カフェラテで一休み。<br />ところで、ご承知のとおり、オーストリアではコーヒーの種類がいろいろある。注文の際、私の発音が変で、なかなか理解してもらえないこともあるのだが、カフェラテだけはすぐ通じ、出てくるものもほぼ日本と同じなので安心。面倒だと、すぐカフェラテを注文したよ。ちなみに一番大変だったのは、「メランジェ」、アクセントが変だったみたい。

    緑に覆われたリエンツの町がいいね。
    それにしても、雨予報はどうなっちゃたの。

    城の中にはカフェもあるので、カフェラテで一休み。
    ところで、ご承知のとおり、オーストリアではコーヒーの種類がいろいろある。注文の際、私の発音が変で、なかなか理解してもらえないこともあるのだが、カフェラテだけはすぐ通じ、出てくるものもほぼ日本と同じなので安心。面倒だと、すぐカフェラテを注文したよ。ちなみに一番大変だったのは、「メランジェ」、アクセントが変だったみたい。

  • ブルック城見学終了。<br />この後のことは何も決めてなかったので、城の周りの庭園で思案する。<br />そうしたら、道案内の看板にこんなもの。<br />なんだか、ハイキングコースみたい。わかんないけど行ってみよう!

    ブルック城見学終了。
    この後のことは何も決めてなかったので、城の周りの庭園で思案する。
    そうしたら、道案内の看板にこんなもの。
    なんだか、ハイキングコースみたい。わかんないけど行ってみよう!

  • お休み中のゴンドラをくぐったあたりで、迷子になる。<br />ホテルや教会がある方に行ってはダメ。手前で下るんだ。<br />本当はちゃんと道案内があったのだけど、ドイツ語読めなくて悩んだ。

    お休み中のゴンドラをくぐったあたりで、迷子になる。
    ホテルや教会がある方に行ってはダメ。手前で下るんだ。
    本当はちゃんと道案内があったのだけど、ドイツ語読めなくて悩んだ。

  • 道案内はこんな感じ。<br />かなりあちこちに設置してあるが、何せ当方ドイツ語チンプンカンプンだからね。<br />日本のヤマップみたいなのがあると良いんだけどね。インターネットをちゃんと探せばあるかもしれないけど、私は見つけられなかった。

    道案内はこんな感じ。
    かなりあちこちに設置してあるが、何せ当方ドイツ語チンプンカンプンだからね。
    日本のヤマップみたいなのがあると良いんだけどね。インターネットをちゃんと探せばあるかもしれないけど、私は見つけられなかった。

  • キバナアキギリの大型版。

    キバナアキギリの大型版。

  • 可憐なアザミ。<br />オーストリアでも、アザミは結構いろいろな種類があった。

    可憐なアザミ。
    オーストリアでも、アザミは結構いろいろな種類があった。

  • なんだか日本の里山を歩いているみたい。<br />高尾山から陣馬山あたりをウロウロしてると、こんな所ありそう。<br />

    なんだか日本の里山を歩いているみたい。
    高尾山から陣馬山あたりをウロウロしてると、こんな所ありそう。

  • 日本と同じなら、わざわざオーストリアで歩く必要ない、という意見もあるかとは思うが、私はこういう里山的山道が大好き!<br />どこだって、緑あふれる道をのんびり歩ければ、凄くうれしいんだ。<br /><br />私と同じ考えのオーストリア人もいるようで、何人かのハイカーとすれ違った。同好の士がいると思うと何だか心強い。

    日本と同じなら、わざわざオーストリアで歩く必要ない、という意見もあるかとは思うが、私はこういう里山的山道が大好き!
    どこだって、緑あふれる道をのんびり歩ければ、凄くうれしいんだ。

    私と同じ考えのオーストリア人もいるようで、何人かのハイカーとすれ違った。同好の士がいると思うと何だか心強い。

  • こういう雰囲気の針葉樹は高尾山にはないかな。<br />札幌あたりにありそう。

    こういう雰囲気の針葉樹は高尾山にはないかな。
    札幌あたりにありそう。

  • ほんの雑草のようだが、山道にあるとそれなりに風情がある。

    ほんの雑草のようだが、山道にあるとそれなりに風情がある。

  • フウロソウの仲間だね。

    フウロソウの仲間だね。

  • こういう道ならどこまでも歩ける。<br />でも、そろそろ終わりにしないと、夫が音を上げる。

    こういう道ならどこまでも歩ける。
    でも、そろそろ終わりにしないと、夫が音を上げる。

  • この花はベニバナセンブリというらしい。<br />日本では見ない。

    この花はベニバナセンブリというらしい。
    日本では見ない。

  • 虫が止まっている。<br />センブリというからには、薬草になるのかな。

    虫が止まっている。
    センブリというからには、薬草になるのかな。

  • マンテマはあちこちにある。<br />ヨーロッパ原産で、日本には帰化植物として結構あるらしいけど、私の回りでは見たことない。特にタカネマンテマなど、日本自生種は珍しい部類に入る。

    マンテマはあちこちにある。
    ヨーロッパ原産で、日本には帰化植物として結構あるらしいけど、私の回りでは見たことない。特にタカネマンテマなど、日本自生種は珍しい部類に入る。

  • ライザッハの町でハイキングは終わりとした。<br />住宅地を過ぎ、畑に出るとこの景色が広がる。<br />トウモロコシ畑の向こうに見える、リェンツアードロミテの山は本当に心に残る景色だった。

    ライザッハの町でハイキングは終わりとした。
    住宅地を過ぎ、畑に出るとこの景色が広がる。
    トウモロコシ畑の向こうに見える、リェンツアードロミテの山は本当に心に残る景色だった。

  • 何の変哲もない風景でも絶景になる。

    何の変哲もない風景でも絶景になる。

  • 川に出た。木の橋だ。

    川に出た。木の橋だ。

  • これから川沿いの道を歩いてリエンツに戻ろう。<br />川の両側に道があるが、片方は自転車も走る道なので、もう片方の自転車の来ない道を進もう。

    これから川沿いの道を歩いてリエンツに戻ろう。
    川の両側に道があるが、片方は自転車も走る道なので、もう片方の自転車の来ない道を進もう。

  • 川沿いも良いものだ。

    川沿いも良いものだ。

  • ちゃんと所々にベンチとゴミ箱があり、休憩が取れる。<br />日本はゴミ箱なしで持ち帰り奨励だが、オーストリアはゴミ箱が結構ある。ゴミ箱があるということは、回収する手間をかけているということだ。所変われば、考え方も変わる。人口が少ないこともあるのかな。

    ちゃんと所々にベンチとゴミ箱があり、休憩が取れる。
    日本はゴミ箱なしで持ち帰り奨励だが、オーストリアはゴミ箱が結構ある。ゴミ箱があるということは、回収する手間をかけているということだ。所変われば、考え方も変わる。人口が少ないこともあるのかな。

  • そろそろリエンツの市街地に近づいてきた。<br />それにしても、日がまともに当たって暑い。

    そろそろリエンツの市街地に近づいてきた。
    それにしても、日がまともに当たって暑い。

  • 街角のキリスト様

    街角のキリスト様

  • 町の真ん中にリンゴがなっている。

    町の真ん中にリンゴがなっている。

  • ホテル前に戻ってきた。ハイキングの所要時間は、迷子の時間も入れて4時間位だったかな。<br />有名な絶景を見たわけでも、名のある美術館に行ったわけでもないけれど、とても充実した一日だった。地味かもしれないが、どこもジーンと心に残る、そんなリエンツの町が大好きになった。<br />世界は隠れた名所ばかりだ。

    ホテル前に戻ってきた。ハイキングの所要時間は、迷子の時間も入れて4時間位だったかな。
    有名な絶景を見たわけでも、名のある美術館に行ったわけでもないけれど、とても充実した一日だった。地味かもしれないが、どこもジーンと心に残る、そんなリエンツの町が大好きになった。
    世界は隠れた名所ばかりだ。

  • ホテルのそばにアジアンテイストの店があったので、夕食はそこでテイクアウト。<br />寿司は値が張ったが、山の中にしてはがんばっていると思う。焼きそばはボリューミーでお腹が減った私にはぴったり。

    ホテルのそばにアジアンテイストの店があったので、夕食はそこでテイクアウト。
    寿司は値が張ったが、山の中にしてはがんばっていると思う。焼きそばはボリューミーでお腹が減った私にはぴったり。

  • 缶ビールのラドラー。ラドラーはレモネードで割ったビールだそうだ。私はお酒に疎いのでよくわからないが、チューハイみたいなものか。日本にはあまりないタイプだ。<br />ビール通には子供の飲み物と言われそうだが、私はおいしいかった。ビールの苦みは少なくて、レモンの風味が案外感じられる。子供の飲み物大好き。<br />

    缶ビールのラドラー。ラドラーはレモネードで割ったビールだそうだ。私はお酒に疎いのでよくわからないが、チューハイみたいなものか。日本にはあまりないタイプだ。
    ビール通には子供の飲み物と言われそうだが、私はおいしいかった。ビールの苦みは少なくて、レモンの風味が案外感じられる。子供の飲み物大好き。

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