2023初秋の爽やかオーストリア旅　⑪ザンクト・ギルゲンの裏山でホルンを聞く

2023/09/24 - 2023/09/24

　24日、天気はどうでしょう。まだ、山には雲がかかっているけれど、青空の割合は少し広がったようです。
　今日はウィーンに向かう日なので、午後3時にはザンクトギルゲンを出発しなければなりません。でも、それまでは少し時間があります。せっかくなのでどこかハイキングしたいよね。
　登山鉄道でシャーフベルクか、ロープーウェイでツヴェルファーホルンか、結構迷いましたが、時間的に無理がない、ツヴェルファーホルンを選びました。シャーフベルクは残念ですが、また次の機会です。

旅行日程
９月12日　羽田からルフトハンザ機でミュンヘンへ
13日　バスでインスブルックへ移動
13日～18日　インスブルックに5泊
18日　バスでリエンツへ移動
18日～21日　リエンツに3泊
21日　鉄道とバスでザンクトギルゲンヘ移動
21日～24日　ザンクトギルゲンに3泊
24日夕方　鉄道でウィーンへ移動
24日～10月3日　ウィーンに9泊
3日　オーストリア航空機で成田へ　4日午前成田着

エリア ザンクト・ギルゲン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

8時過ぎにペンションをチェックアウトしてから、荷物を預かってもらい、ロープーウェイ乗り場に向かう。朝の町をちょっとお散歩。
今日も市庁舎前のモーツァルト像に挨拶だ。

市庁舎 （ザンクト ギルゲン） 建造物

市庁舎の周りはホテルが多い。
モーツァルトの前にはツア・ポスト。

ナンネルの名前の付いたカフェもある。

ブルネッティというレストランには、昔のザンクト・ギルゲンの写真があった。
変わっているような、変わってないような…。

ヴォルフガング湖そばの広場では、土曜・日曜とマーケットが開かれていた。これも、聖ルパートのお祭りのイベントかもしれない。
マーケットと言っても、クラフトショップや手作り品の店が多くて、ついつい欲しくなってしまう。
私は、コーヒーの自動販売機で、誤って大量の釣銭硬貨を出してしまったので、皮の小銭入れを買った。
夫は、ヤギのミニサイズのムートンラグを買った。

ロープーウェイは9時から運行している。
私たちは割と早い時間に乗ったので、そんなに混んでなくて、1台のゴンドラに二人でのんびり乗ることができた。
残念ながら、ここのロープーウェイは特に割引してもらえなくて、往復1人33ユーロ（約5280円）かかった
15分ほどで、頂上近くの駅に着いた。
ロープーウェイ駅から10分位登れば、標高1521mのツヴェルファーホルン頂上なのだが、山の上はまだ雲がかかっている。仕方ないので、頂上は後回しにして、先に進むことにした。

ツヴェルファーホルン行き ロープウェイ その他の交通機関

ハイキングのコースは、ツヴェルファーホルンから、アルニカヒュッテという山小屋を経て、もう一つのピーク、ピルシュタインまで行き、そこを一周して戻ってくる。高低差は殆どなく、のんびり歩いても2時間程度だ。
私たちは、ツヴェルファーホルンの頂上を通らない巻き道の林道を通って、直接、アルニカヒュッテに向かった。

道には、数は少ないが、アザミやマツムシソウの花が見られた。

眼下の展望は開けているのだが、頭上の雲はなかなかとれない。

今回歩いたコース以外にも、道はいくつかあるようだ。

松ぼっくりがいっぱいついている。

道幅は結構広い。歩きやすいので子供も高齢者も楽しめる。

シソ科の何かでしょう。

黒い雲が流れていく。
この日は珍しく風が冷たかった。

ヴォルフガング湖がよく見える。

アザミでしょうか。ヤグルマギクでしょうか。

これはイブキジャコウソウでしょう。

ハゴロモグサの仲間

1時間弱で、標高1478ｍのピルシュタインのピークに着いてしまった。
ここにも十字架が立っている。

十字架からすこし離れた展望台からの景色。
雲が邪魔しているが、広々とした景観は気分良い。

所々に陽が当たっている。

キキョウの仲間。
カンパニュラとしておこう。日本で言えば、シャジンかな。
まだ、露がたっぷり付いている。

ピルシュタインからは別の道を辿って戻る。
こっちの道では牛が食事中。

食べるのに夢中だ。

小さな池。
牛の飲み水かしら。

青空が広がることもある。

ノコギリソウ

花びらの先が尖ったリンドウ。学名Gentiana asclepiadea。
和名はヤナギリンドウ、或いはトウワタリンドウというらしい。

ツヴェルファーホルン 山・渓谷

背丈があり、花も大きいので、存在感抜群。

ここにもエリカがあった。

低い雲が流れているが、ツヴェルファーホルンの頂上は見えてきた。

ヴォルフガング湖が、富士五湖みたいだ。

アルニカヒュッテから、頂上へ登る道を進み、やっとツヴェルファーホルン頂上到着。すぐ下からは、パラグライダーが次々に離陸していた。

ツヴェルファーホルン 山・渓谷

アルニカヒュッテに戻ると、アルペンホルンの演奏

ヒュッテから林道を下り、ロープーウェイ乗り場に戻ってきた。
牛がのんびり寛ぐ草原の向こうには、ザンクト・ギルゲンの町とヴォルフガング湖が見える。
このあたりは湖水地方で湖が多いので、本当に富士五湖に似た景色だ。
ただこちらの湖は氷河が削ったもの。火山噴火でせき止められた富士五湖とはでき方が違う。

パラグライダーが気持ち良さそうに飛んでいく。

ロープーウェイで下に降り、Genuß Caféというカフェに入ったら、ここにもナンネルがいた。

夫は大好きなパフェを食べてご満悦。
私はさっぱりベリーのケーキ。

最後にもう一度ヴォルフガング湖に出てみると、やっとシャーフベルクの頭が雲から出てきた。

ヴォルフガング湖 滝・河川・湖

ザンクト・ギルゲンではオーストリアで初めて猫を見た。
これは一匹目の黒猫。つやつやの毛並み。

もう一匹は毛がモフモフしている黒トラ。
どちらの猫もなかなかの毛並みだったので、飼い猫でしょう。

家の角にこんな彫刻。

3時頃、いよいよスーツケースを持って、バス停から出発。今日もバスは無料。
ただ、日曜日で祝日のためか、バスはすごく混んでいた。
ザンクト・ギルゲンでは多くの乗客が下りたので、私たちは何とか座れたが、ザンクト・ギルゲン以降のバス停から乗った人は殆ど立ちっぱなしだった。
この日に限らず、ザルツブルクとバート・イシュルの間の路線バスはかなりの乗車率なので、注意した方が良い。

ザルツブルク駅に到着した。
駅もすごい混みよう。

さあ、ウィーンに向かって出発だ。
さすがザルツブルクは交通の要衝、多くの列車が発着してる。
午後5時7分発のレイルジェット（RJ）を3週間前にホームページで予約済み。座席も指定しておいた。
休日のちょうど良い時間帯のためか結構高くて、1人57.3ユーロ（約9200円）かかった。そうは言っても、新幹線に比べればまだ割安。

実際、列車は満員で、座席指定しておいて良かった。
また、この列車で初めて検札があった。
この後も何度か検札があったので、やっぱり切符はちゃんと買わないと駄目ね。

午後7時30分過ぎにウィーン中央駅に到着した。
地下鉄でホテルに向かう。シュヴェーデンプラッツ駅で下り、久しぶりの都会の喧騒に面食らいながら、スーツケースを引っぱって徒歩10分、ホテルに到着。
ウィーン前半の5泊はK＋Kパラス ホテルだ。8時過ぎに無事チェックイン終了。

自然と戯れた旅の前半は終わり。明日からは、いよいよハプスブルクの優雅な都、ウィーンの9日間が始まるよ。