4日目参~5日目壱 丹生酒殿神社・丹生都比売神社を拝観してからの高野山入り

2023/10/02 - 2023/10/03

丹生酒殿神社・丹生都比売神社を拝観してから15時頃高野山入り。
高野山では、諸堂共通内拝券(2,500円)を購入し、国宝や世界遺産登録資産を中心に拝見した。
共通内拝券では、金剛峯寺・金堂・大塔・徳川家霊台の拝観と大師教会本部で授戒を体験できます。
授戒は時間が決まっており、16時から体験することとし、待ち時間に徳川家霊台と壇上伽藍(不動堂・根本大塔)を見学した。
授戒が終わると16時半、宿となる宿坊蓮華定院へチェックインし、17時からの瞑想を体験した。
翌朝6時からも勤行を体験し、真田家ゆかりの品々などを拝見してチェックアウト。
前日に引続き壇上伽藍(中門・金堂・根本大塔・三鈷の松)・金剛峯寺・金剛三昧院・奥之院…と高野山山内を満喫しました。

エリア 高野山周辺(和歌山)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 2.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 自転車 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

丹生酒殿神社の大銀杏
根来寺の後、高野山へ向かう道中で丹生酒殿神社に立ち寄った。

丹生酒殿神社拝殿

丹生酒殿神社御由緒

三谷坂の登り口
三谷坂は丹生酒殿神社の近くから始まる。

三谷坂も台風被害でこの先通行止め

三谷坂はすぐに登りの山道になっていく。

三谷坂解説

高野参詣道三谷坂解説

丹生都比売神社外鳥居
丹生酒殿神社に続き、丹生都比売神社にもお立ち寄り。

丹生都比売神社輪橋

丹生都比売神社楼門

丹生都比売神社楼門

丹生都比売神社本殿の屋根が4つ見える。

矢立付近の町石道
丹生都比売神社から高野山へ向かう途中でお立ち寄り。
矢立は、ほとんど山道を行く町石道において数少ない車道と交差する地点であり、車道沿にはお店もあるので休憩スポットとなる所です。

徳川家霊台…重要文化財
金剛峯寺前駐車場に車を止め、自転車で散策開始！

徳川家霊台解説

徳川秀忠廟

徳川秀忠廟

徳川家康廟

徳川家康廟

不動堂…国宝

不動堂

根本大塔

根本大塔解説

東塔

東塔解説

大師教会本部
こちらで授戒してきました。
授戒が終わると16時半頃になっており、金剛峯寺前駐車場へ車を取りに戻り、宿へ向かう。

女人堂
宿の近くだったので、先日は朝早くて閉まっていた女人堂へ立ち寄り、御朱印いただきました。

宿坊蓮華定院
人生初の宿坊でのお泊まりです。

六文銭の提灯

屋根にも六文銭

宿坊蓮華定院の夕食
精進料理…肉や魚はありませんが、味付けは薄いながらも美味しくいただきました。
私には動物系の食物が無いことより、全体的にボリュームが足りないことが小さな修行だったかな⁈

早朝、朝の勤行が始まる前に宿坊内を見学。
前庭には梵字の砂絵があります。

砂絵で描かれた梵字は阿弥陀如来を表している。

蓮華定院の朝食
勤行が終わり、朝食をいただきした。
朝食後お寺のお宝を拝見されてもらおうとしたら、展示している部屋へは、他の宿泊者が食事している部屋を通るため、食事が終わるまで待つことに…

お宝拝見までの待ち時間に真田家墓所見学に。
蓮華定院玄関の横手から回ります。

真田家墓所
左が信政、右が信幸(信之)の墓

松代藩初代藩主真田信幸(信之)の墓
徳川家に配慮して信幸から信之へ改名しましたが、墓碑には信幸と彫られています。

松代藩二代藩主真田信政の墓

家紋と梵字の解説

宿坊に戻り、お宝を拝見させてもらいました。
正面奥が上段の間、
左隣の間に肖像画や書状などのお宝が展示されていた。

一般には、真田昌幸(左)・真田信繁(幸村 右)とされる肖像画だが、正しくは左が真田信之で右が真田信綱(昌幸の兄)らしい。

真田信繁(幸村)の肖像画
好白は信繁が得度してからの名なので信繁で間違いないだろうが、模写したとされる慶長丁卯年とは実在しない年号だそうで、この肖像画にも幾ばくかの疑念が…

真田御一家過去帳
信綱・昌輝・昌幸(安房守)・信之(伊豆守)・信繁(左衛門佐)などの名があるのが楽しい。

真田信繁(幸村)書状

真田信繁(幸村)書状…焼酎書状
信繁が焼酎をおねだりしている書状です。

真田昌幸書状
蓮華定院との宿坊契約書です。

真田信之書状
蓮華定院との宿坊契約書です。
定期的に契約更新しているみたい…

真田信繁(幸村)兜の写真
本物は普段蔵に仕舞ってあるそうです。
信繁というと、鹿の角の付いた赤い兜をイメージしますが、実戦では目立ち過ぎて命を狙われますから、コチラの方が現実的ですね。

中門
宿坊を出てから車を金剛峯寺前駐車場に止めて自転車で活動開始です。
壇上伽藍は中門前の駐車場付近に自転車を止めて拝観しました。

中門解説

金堂
この日は結縁灌頂で左手に参拝者の列ができていた。
そしてこの日は通常の拝観はできないとのことで、内部を拝見することはできませんでした(◞‸◟)

対面桜

対面桜
大塔を再建した平清盛が弘法大師と対面したところにあったとされる桜。

六角経蔵
周囲にある取手を掴んで回します。
私は友人と二人で回しました。
一人だと回すの厳しいかな⁈

六角経蔵の取手
ココを掴んで回します。

六角経蔵解説

三鈷の松
弘法大師空海が唐から投げた三鈷が引っ掛かっていたとされる松！
三鈷と同じく三本に分かれた松葉を見付けると幸せになれるとか…

三鈷の松解説

見付けました～
三葉の松葉！

西塔

西塔解説

山王院

御社

御社と山王院解説

孔雀堂

孔雀堂内部

孔雀堂解説

御影堂

金剛峯寺
自転車は金剛峯寺前駐車場付近に駐輪。

金剛峯寺解説

金剛峯寺

金剛峯寺経蔵

金剛峯寺経蔵解説

蟠龍庭

蟠龍庭

蟠龍庭

蟠龍庭解説

みろく石本舗でおやつタイム！

店頭には美味しそうなお菓子が並ぶ。
小休憩のおやつには、1個から購入できるのは嬉しい。

やきもち、草やきもち、くるみ餅をいただきました。
店内にはイートインスペースがあって、無料でお茶がいただけます。
有料ですが、コーヒーも注文できるみたいでした。

金剛三昧院参道

金剛三昧院表門

金剛三昧院解説

金剛三昧院多宝塔…国宝・世界遺産登録資産

金剛三昧院多宝塔

金剛三昧院多宝塔解説

金剛三昧院本堂

金剛三昧院本堂の大錫杖
左右に回して鳴らすと御本尊の愛染明王に願いが通じるそうです。

金剛三昧院本堂内部
正面の御本尊が愛染明王。

金剛三昧院経蔵…重要文化財・世界遺産

金剛三昧院経蔵
後ろに回ってみると校倉造なのがよく分かる。

金剛三昧院経蔵解説

金剛三昧院四所明神社

金剛三昧院四所明神社本殿…重要文化財・世界遺産

金剛三昧院四所明神社本殿解説

金剛三昧院本坊・庫裡
以前は拝観できたのだが、最近拝観を取りやめたそうで、知らずに拝観していたら途中で締め出されました(*´艸`)
世界遺産登録資産の庫裡の中を拝見できなかったのは残念。

金剛三昧院本坊大広間
襖絵は重要文化財の金地着色梅花雉子図。

大広間解説

熊谷寺山門
我が子と変わらない年頃の若武者平敦盛を討ち、その後出家して敦盛を供養したという熊谷直実ゆかりの寺です。

熊谷寺本堂

奥之院と一の橋
この付近に自転車は駐輪して、奥之院へ進みます。

奥之院と一の橋解説

司馬遼太郎文学碑

佐竹義重霊屋…世界遺産登録資産

佐竹義重霊屋
壁に使われている角材が卒塔婆形になっている。

佐竹義重霊屋
側面・後側も卒塔婆形で覆われている。

佐竹義重霊屋解説

親鸞、平敦盛、熊谷直実ほか供養塔
壇上の玉がき内の左から成田長恭・親鸞・覚信尼・九条兼実・平敦盛・熊谷直実の供養塔が並んでいる。
親鸞の供養塔が昭和50年代に発見されてから玉がきが整備されたそうです。

平敦盛・熊谷直実供養塔
左が敦盛で、右が直実。
並んで供養されています。

武田信玄・勝頼墓所
左が信玄、右が勝頼の供養塔

武田信玄・勝頼墓所解説

大師の腰掛け石

上杉謙信霊屋…世界遺産登録資産

上杉謙信霊屋
彩色も残っており立派な霊屋です。

上杉謙信霊屋解説

伊達政宗墓所

石田三成墓所
この墓所は生前に自身で建てたものだそうです。
なお彼が寄進した奥之院経蔵は重要文化財になっています(御廟橋の先なので写真は無し)。

明智光秀墓所
供養塔の中央部に大きな割れ目が入っている。
補修するたびひび割れたそうで、信長の怨念とも…

本田忠勝墓所

汗かき地蔵

汗かき地蔵と姿見の井戸解説

姿見の井戸

覚鑁坂
この先にある密厳堂に祀られている覚鑁上人に因んで名付けられた坂。
43段あって転ばずに通れれば42(死に)を超えたとされますが、転ぶと3年以内に死ぬとの伝承があって、さすがに緊張しながら転ばずに通りましたよー

密厳堂
根来寺を開山した覚鑁上人(興教大師)が祀られている。
真言宗中興の祖だが、宗内での確執で高野山を出ることになったり、入滅後ここ高野山に祀られるなど、亡くなってからも波瀾万丈な方である。
なお金剛峯寺ホームページの歴代座主には入ってはいないし、覚鑁坂に関するネガティブな伝承など、今なお確執は続いている感じがする…

密厳堂

密厳堂解説

崇源院(徳川秀忠夫人)墓所

崇源院(徳川秀忠夫人)墓所
奥之院で最大の墓石なのだそうです。

崇源院(徳川秀忠夫人)墓所解説
平成23年NHK大河ドラマ『江』のヒロイン江姫の供養塔と解説されている。

拙い私の知識ですが、
①浅井長政・お市の方の娘
②3代将軍家光の母
③織田信長の姪
④淀君の妹
⑤今の皇室の直系のご先祖様
など重要な人物ですが、このドラマで広く知られるようになりましたから…

天樹院千姫供養塔
千姫の供養塔は、母崇源院の隣にあります。

芭蕉句

芭蕉句
『父母のしきりにこいし雉子の声』の句が刻まれている。

法然墓所
親鸞同様、他宗派の開祖も祀られているところに懐の深さを感じる。

松平秀康及び同母霊屋…世界遺産登録資産
右が秀康、左が母於万の方の霊屋。
秀康は、徳川家康の次男。
於万の方はNHK大河ドラマ『どうする家康』の松井玲奈さんです。

松平秀康及び同母霊屋解説

豊臣家墓所

豊臣家墓所

豊臣家墓所解説

織田信長墓所
明智光秀も奥之院に祀られるなんて、信長は思ってもいないだろうね。

御廟橋
ここから先は撮影禁止です。
この奥に弘法大師の御廟があります。

御廟橋解説

井伊掃部頭墓所
井伊直弼の墓所です。

かすうどん河内屋
奥之院から再び自転車で移動。
オープンして間もない感じのお店。
昨晩から精進料理で肉に飢えており、疲れた体には優しいうどんとの組合せに魅せられてお立ち寄り。

河内屋メニュー
かす肉うどんは肉が売り切れとのことで、かすを大盛する事で妥協することに。

かすうどん
かす大盛・めん1.5倍
想定通り美味しくいただきました。

麩善外観
金剛峯寺前駐車場で車に乗り換えて、いよいよ高野山を離れます。
道中のおやつを購入に立ち寄りました。

麩善で笹巻きあんぷを購入。
高野山から次の目的地熊野へ向かう車中のおやつとしていただきました。
一口サイズでツルリとした食感と程よい餡子の甘さが絶品でした。
コンビニで買ったホットコーヒーとも相性良しでした。