【島旅2023夏 5】西表島初上陸は大原へ…仲間川展望台とヤマネコパークがおすすめです

2023/07/10 - 2023/07/17

西表島と言ったら普通、皆さん上原を拠点にするんですね。
知らなかったので大原に来ちゃいました。しかも7泊…。
おかげで目立った観光客の姿はなし。ゆっくりのんびり過ごせました。観光スポットはないようでちゃんとあります。大原滞在も悪くないと思います。

エリア 西表島(沖縄)

波照間島から帰った後は友人と別れ、石垣で2泊。
そして再び海を渡ります。

所要約1時間で西表島大原港到着。

大原港 (仲間港) 乗り物

祝！西表島初上陸です。

宿の送迎あるのかな。近かったんで自分で歩いて行きました。

民宿 やまねこ 宿・ホテル

大原のお宿はこちら「民宿やまねこ」。
ピカリャ～がお出迎え。ピカリャ～とは竹富町のご当地キャラクターです。もちろんイリオモテヤマネコモチーフ。他の宿にもあったんで観光協会あたりが配ってんのかな。知らんけど。
この宿、素泊まりでなんと1泊2000円！安さと立地に釣られてしまいました。

ドミなんかじゃありませんよ。ちゃんと個室ですよ。
しかーし、エアコンがコイン式(1時間100円)。使わなくてもなんとかなるっしょと高をくくっていましたが暑い…、暑くて耐えられない。夜寝るときは仕方なく使いましたが、昼間の出費は許容できません。なので大原港ターミナルで涼んでいました。離島の宿はエアコンがコイン式の所が多々ありますが、1時間100円もかからないでしょう。電気代の実費プラスアルファは負担するのでもう少し安くしてほしい。エアコン代で儲けようなんて思わないでほしいです。扇風機が置いてないのもなにか意図を感じてしまいます。

キッチンあり。けど虫が入るからと夜は扉閉められます(網戸くらい付けてほしい)。一応扇風機はありますが、焼け石に水。ここも暑い。玄関横にもゆんたくスペースがありますが、ここも暑い。扇風機置いてないんで蚊の攻撃に遭っていられない。
結果的にこの宿、自室でエアコンつけないと暑くて居場所がありませんでした。ですので涼しい時期に行くことをおすすめいたします。
あと、洗濯機1回300円でした。

大原滞在で一番お世話になったのがここ「玉盛スーパー」。
中に入ってビビりました。離島の商店の域を越え、文字通りスーパーマーケットです。

玉盛スーパー (大原店) スーパー・コンビニ・量販店

まぁ、値段高めなのは仕方ないかなぁ。

そして、玉盛スーパーの掲示板で見つけてしまったこの案内。“夏祭り”。なんていい響きなんでしょう。子供でなくてもわくわくしてしまいます。運のいいことに私の大原滞在期間内に開催。行ってみようかな。

大原は“素の町”で特に見どころもなにもないのですが、その中で異彩を放っているのがこの「ンママキーやまねこパーク」。なにがすごいかと言うと一目瞭然…

ンママキーやまねこパーク 公園・植物園

ドーン！滑り台の入口になっている、この巨大なイリオモテヤマネコ！

それにしても振り切りましたねぇ。これだけ大きければインパクトあって話題性十分。竹富町、グッジョブです。

ちゃんとピカリャ～もいまーす。
ちなみに“ンママキー”とは、島の言葉で「馬を遊ばせる場所」という意味。以前この土地では馬が飼われていたようです。

しいて他に見所を挙げるとしたら…大原交差点にあるこの信号機。
実は日本最南端の信号機なんです。へぇ～。“端マニア”の方にとっては聖地かも。西表島には信号機は2箇所のみ。もう1つは上原小学校前にあります。

この交差点にある郵便局にも注目。
超怖いイリオモテヤマネコが鎮座。なんでこうなった？
屋根瓦の〒マークもお茶目です。

西表大原郵便局 名所・史跡

大原の町の北側を流れる仲間川。渡ってみます。

橋の欄干の四隅にはイリオモテヤマネコ様が…

すべてポーズが違う。チカラ入れてますねぇ。

満潮時は水は満々。

仲間川 自然・景勝地

干潮時は水少なっ。

橋のたもとにはマングローブクルーズ船の乗り場があります。私はこの後、浦内川で乗るつもりなのでパス。

橋を渡ると大富(おおとみ)地区。
この売店がすごいんです。

休憩スペースとは思えないテーブル配置…

なんと生ビールが飲めちゃいます。
すげー売店だ。

大原の南側にも見所があります。
とある日にはバスに乗り終点の豊原へ。

この先にも観光スポットはあるのでレンタカーかバイクで通る方はいると思いますが、こんなバス停気にも留めず素通りしちゃうんだろうな。

実はこのバス停、日本最南端のバス停なんです。
だからなんだと言われると、返す言葉はありませんが素通りするにはもったいないかなと思います。

日本最南端のバス停 (豊原バス停) 名所・史跡

この先の「南風見田の浜」へ向かいます。本当はチャリを使いたかったんですが、借りられるとこ見つけられなかった…(T_T)。なので歩きです。バス降りて3.8kmなら徒歩圏内でしょう。けど帰りもありますねぇ。結局帰りはバスの時間が合わず、大原までプラス2.5kmになりましたけど…。

旅は歩きが楽しいんです。歩いてこそナンボだと思っています。

途中にある「忘勿石」(わすれないし)に寄って行きます。

これすか？危うく見過ごすところでした。
中央に「忘勿石　ハテルマ　シキナ」と彫られています。
戦時の悲しい歴史の名残りです。興味のある方はググってみて下さい。

忘勿石 名所・史跡

この海岸にはこんな岩がごろごろ。
見ようによってはちょっとグロテスク？ダメな人もいるかも。集合体恐怖症っていうんだっけ？

けどこんなロマンティックな岩も見つけちゃいました。SNSでバズるやつでしょうか。

歩いて来た道のドンツキです。この先に道路はありません。
南風見田の浜の駐車場になっています。

これも意外と見逃しスポットです。
駐車場の一画に建てられた“キテ○ちゃん”の碑。ではなくイリオモテヤマネコの碑。この地で1965年5月5日に大原中学校の生徒によって初めて生け捕りされた(衰弱のため間もなくして死亡)ことを記す記念碑です。

1965 ヤマネコ発見の地モニュメント 名所・史跡

柵の先、100mほど進めば浜に出ます。
う～ん、なんか想像してたのと違う…。結構汚いし。潮が引いてるせいもあるかもしれません。

南風見田の浜 ビーチ

夕日のスポットらしいですが、それこそ車でないと来れません。私には無理です。このために歩いてきたかと思うとちょっとがっかりしましたが、これも来てみないと分かりませんから…。また歩いて戻ります。

とある日には仲間川の上流部にある展望台へ。
宿からは約6.5kmとなかなか歩きがいがあります。大富の町を抜け、ジャングルの林道入口を目指します。

林道入口。ここから先はレンタカーの乗り入れは禁止となっています(おそらく車が傷ついたり、汚れたりするからかも)。ちなみにこの場所には駐車場はありませんのでご注意を…。

まだフツーの山道ですね。

なんかうす暗く、雰囲気出てきました。一人で歩いているとちょっと不安なレベル。

うわー、ジャングルや～。
ジュラシックパークの世界。

林道入口から約1.5km地点に上水道施設があり、一応ここまでは車で来られます(レンタカー以外)。ここから先はレンジャーなど関係者以外の車両は進入禁止。本当のジャングルが始まるってことですか…？

いや～なんか一気にジャングル度が増した気がする…。

なんとここでカメに遭遇。たぶんセマルハコガメではないかと。そうしときましょう。

ジャングル内と言っても車が通れるほどの林道一本道なので道に迷う心配はありません。特に危険な野生動物はいませんが、一応ハブ、イノシシの生息地域なので注意は必要かも。なにかあったら困るので、できれば単独行は避けたほうがいいかもしれません。
ちなみにですが、西表島の生態系の頂点に君臨するのはイリオモテヤマネコ、カンムリワシです。

林道入口から約3.5km、所要50分、仲間川展望台到着。
天気も晴れてきた。さぁ、どんな眺めかな。

仲間川展望台 名所・史跡

うわー、気持ちいいー。
素晴らしい眺めです。

まさに、ジャンゴー。

展望台の手前50mにあった船着場に通じる小道を降りてみると…

仲間川が目の前に…。

クルーズするより絶対こっちのが楽しいです！
200%オススメです。

帰りにリュウキュウイノシシの親子に遭遇しました(画面中央)が、残念ながらイリオモテヤマネコには出会えず…。

とある日には、由布島へ。“ふゆじま”だと思っていましたが“ゆぶじま”でした。行きは路線バス、帰りは歩きです。

由布島を訪れるほとんどの方がこの水牛車に乗ると思いますが…

由布島水牛車 名所・史跡

私はこんなものには乗りません。歩いて渡ります。
ちなみに由布島入園料は水牛車利用の場合2000円、歩きなら700円です。

亜熱帯植物楽園由布島 自然・景勝地

歩きのメリットは…好きな時間に行って帰って来られることと水牛車の写真が撮れること。後者のメリットは大きいと思います。

島内は植物園になっていてこんな感じ。
行ってからわかりましたが、個人的には行く価値なしかなと。所詮はただの観光地。いやコテコテの観光地。観光客向けの施設が面白いわけありませんが、見る価値のあるスポットは2箇所のみ。

1つは「水牛の池」。
“仕事”を終えた水牛ちゃんたちが水に浸かってます。その表情から察するに実に気持ちよさそ～う。癒やされます。

2つ目は「マンタの浜」前にあるマンタ像…

うわわわわー。
エイリアンも真っ青、トラウマになるグロさです。

一般観光客の方々はバスでお帰りですか。
私は歩いて帰らなければなりません。路線バスの本数少な過ぎ！
宿までの距離は11km+アルファ(寄り道分)。歩くには天気がいい方が気持ちいいのですが、暑さと日差しが難点です。

ここでもヤマネコには会えませんでしたけどね。

はい、寄り道～。「西表野生動物保護センター」へ。

西表野生生物保護センター 美術館・博物館

無料ながらかなり充実した展示内容です。

イリオモテヤマネコのはく製や、映像で生きてる姿が見られます。

途中の古見地区で見かけたこの看板。
夏川りみさんのお母さんがやってるカフェがあるそうな。

看板から数十メートル奥。
寄っとけばよかったかなと後で後悔。

ようやく大富共同売店までたどり着きました。暑さでかなりヤラれました。けどまだ宿までは1.5km。気合だー、気合だー、気合だー。

さて、お待ちかね。例の夏祭りとやらにやって来ました。
地域の夏祭りではなく、保育所主催なのでこんな感じ。ステージ上ではほのぼのした園児や先生方のパフォーマンスが…

屋台も結構充実。焼き鳥、焼そば、ポテト、ソーセージ、ヤギ汁、かき氷などなど。

もちろんビールもあっるー。

〆でカレーいただきました。おいしかったー。
観光地巡りよりもこういった何気ないことの方が楽しいし、記憶に残るんだよなぁ。
(続く…)