【島旅2023夏 15】アメリカ文化溢れるノスタルジックな街「コザ」をぶらり

2023/08/28 - 2023/09/03

アメリカ文化の色濃く残る、ノスタルジー漂う町「コザ」。
楽しー。いい町です。

エリア 沖縄市・うるま市・伊計島(沖縄)

貨客船「だいとう」で一晩明かし、無事、那覇泊港到着。北大東島から帰ってきました。
那覇市街中心部には出ず、このまま目的地に移動します。行く先はコザ(沖縄市)。
実は宿の予約がまだなんです。目当ての宿に電話をかけると満室だと…。そりゃそうです。当日なんてまず空いてるわけがない。しかーし、しばらくして「一応あるにはあるんですが…」と。「どんな部屋でも構いませんので…」と言うと「お待ちしています」と。ラッキー！予約取れちゃったーと喜んだのですが、実は訳ありの部屋でして…
そうと決まれば早速向かいます。泊港旅客ターミナルの真ん前のバス停「泊高橋」から行けるみたい。助かるなぁ。

とまりん 乗り物

胡屋十字路近くの「胡屋」バス停下車。所要約40分、運賃760円。

宿に向かいます。

胡屋十字路から約1km、住宅街の中にある「民宿 久保田荘」到着。
グーグルマップで見つけました。なんと1泊1800円！コザ中心街からはやや離れていますが、安さに釣られチョイス。

久保田荘 宿・ホテル

玄関を入ると前室的な部屋が…(この部屋は客室としては使われていません)。完全に民家です。そして私の部屋がこの奥の部屋…。

え？なんと、ゆんたくスペースにベッドが…。ここすか？
電話で「満室なのに一応部屋はある」と言ったのはこういうことでした。お孫さんが帰省する際に利用するベッドだとか。

別角度。写真左手には客室が2部屋あり、出入りする際は“私の部屋”を通ります。冷蔵庫、電子レンジ、電気ポットは共用なのでもちろん他の宿泊者の方も利用します。各部屋にはテレビ、テーブルがあるのでさすがに他の部屋の方がここでテレビを見たり、食事をすることはありませんでしたが…(私がいたせいもあると思います)。
部屋を用意してくれたことには感謝しますが、それにしても…プライバシーゼロ。この部屋でも個室と同じ1800円なのは納得できないところではありますが、十分安いのでさすがにまけてくれとは言えませんでした。宿のおばぁは悪い人ではないのでこの部屋で我慢。ドミと思えばいい。まぁ慣れます。

トイレ、シャワールーム。1個しかないのがちとツラい。宿のおじぃとおばぁも使います。
この宿で6泊します。

早速、街探索開始。基本歩き、遠出はバスというスタイルです。
コザの中心地「胡屋(ゴヤ)十字路」へ。※「コザ十字路」とは別の交差点です。

「コザ」と「胡屋(ゴヤ)」って紛らわしいですよね。一説によると元々あった胡屋という地名を米兵がコザと発音していたのでコザと呼ばれるようになったとか。ちなみにですが、かつては「コザ市」がありましたが、現在はコザという地区や住所は存在しません。胡屋地区周辺の繁華街の通称であり沖縄市の一部となっています。

そしてコザと言えば「コザ ミュージックタウン」。

コザ ミュージックタウン 名所・史跡

音楽関係以外にも様々なテナントが入っている商業施設です。

1F奥には「エイサー会館」。エイサーとは沖縄各地で毎年旧盆明けに行われる先祖をあの世に送り出す伝統行事で三線や歌、太鼓を用いた迫力ある踊り。今では祭り化しています。その「沖縄全島エイサーまつり」が開かれるのがこの沖縄市とのこと。知らんかった。

エイサー会館 美術館・博物館

今年の日程。 うわーっ、私がコザに滞在するのが9/3の夜まで。残念…。

沖縄市が“音楽の街”と言われ、この「コザミュージックタウン」が“音楽情報発信基地”と言われる所以は3Fにあるこの｢音市場」。大型ライブホールや音楽スタジオが入っています。残念ながら開放されておらず内部は見学できず。1Fにあった「音楽広場」でもライブイベントなどが開かれるようです。

3Fから「コザゲート通り」を望む。

コザゲート通りを歩いてみます。

コザゲート通り 名所・史跡

アメリカンな店が多いです。
夜に来たら全く雰囲気変わりそう。

日本語が見当たらない…

胡屋十字路の北東エリアはアーケード商店街が広がっています。

「一番街」へ潜入。

う～ん、レトロ～。“ザ・昭和”といった感じ。
こういう雰囲気好きです。

こちらは「中央パークアベニュー」という商店街。かつてはアメリカ兵相手の店が並ぶ歓楽街だったようです。目を細めればここはロサンゼルス～。行ったことないけど。

中央パークアベニュー 名所・史跡

しかし商店街のシャッター街化は日本全国どこも同じ。

そんな一角にあるのが、泣く子も黙るコザグルメの頂点に君臨する「チャーリー多幸寿」。1956年創業、沖縄返還はるか前の米軍統治下から続く超老舗店。
開店時刻(11:00)の30分前に到着。ヒマ人ですね。一番乗りでしたー。

チャーリー多幸寿 グルメ・レストラン

ちょっと周辺を散歩して戻ったら先客が…く～っ、2番手になっちゃいました。
この店の名物はその名の通りタコス。そしてタコライスでしょうか。
初見泣かせのやや複雑なメニュー。安心して下さい。ちゃんと予習してきたので注文する品は決まっています。しかし注文を受ける方がとても親切。漏れなく聞いてくれます。

じゃーーん！
「チャーリーセットB:Tacos2P(ビーフとツナ)+チャーリーライスS+ルートビア」(税込1150円)。さてお味は…めっちゃうまいです。タコスってちゃんと食べた記憶がないけど、こんなうまいんだね。チャーリーライス(タコライス)もうまいんだけどタコスミートがビーフなのでビーフのタコスと被ってる。一緒に頼むのは避けたほうがいいかも。量的には小食の私には多いくらいでした。お腹いっぱい。

帰るときの店内。めっちゃ混んでます。開店直後に来るとこうなります。最悪。できれば開店10分前には来て下さい。それか1時間後。この日は平日、週末は状況が変わるかもしれません。

コザの他の見所と言えば…コザ十字路。ミュージックタウンのある胡屋十字路から西へ約1.7km。

十字路広場にある壁画が素晴らしいんです。

コザ十字路歴史絵巻(コザ巨大壁画) 名所・史跡

なかなか見応えあります。

このお宅、すごいことになってます。

おもしろい！それにしても上手いなぁ。

一部しか写真を撮っていないので訪れる方はお楽しみに。

壁画の狭間に商店街の入口が…。もちろん入ってみます。

コザ銀天街 名所・史跡

いきなり見つけた「そうざいの店 三幸」。いい味出してます。

「ジューシーおにぎり」とサーターアンダギーを購入。
店のおっちゃんも楽しい方でした。

けど、この商店街は場末感漂い過ぎ。

宿から徒歩5分ほどの「沖縄こどもの国」。こんな場所は興味ないんですが散歩途中に覗いてみると…

沖縄こどもの国 動物園・水族館

え、入場無料？
通常大人500円のところが無料。その訳は「FIBAバスケットボールW杯2023」のサテライト会場になっているから。沖縄県で開催されることは知っていましたがその会場がなんとここ沖縄市の「沖縄アリーナ」だったんです。へぇ～。

ここですか。試合が行われる時間にまた来てみます。

ついでに園内散策。
だだっ広いです。サクッと一回りしましたが結構疲れました。

見所はやはり動物園。
カバがこんな間近に…超デカい、ビビります。

チンパンジーに超接近。もちろんガラス越しですが…。
他に象やライオン、キリンなどなどいます。めっちゃ楽しい。おすすめです。

試しに「沖縄アリーナ」行ってみました。ヒマ人ですね。
もちろんチケットないと入れません。当日券なし。すべてネットの事前予約です。

で、再び「沖縄こどもの国」サテライト会場へ。
おー、やってるやってる。

なんとこの日は日本対オーストラリア戦。皆さん盛り上がってます。しかし私はバスケには疎いので盛り上がれない。早々に引き上げました。

さて、私が食べたコザグルメをご紹介します。
老舗大衆食堂の超人気店「ミッキー」。前述の「中央パークアベニュー」入口近くにあります。

大衆食堂ミッキー グルメ・レストラン

かなりお客さん来ると思うんだけど、おかあさんのワンオペです。

メニューも充実。

謎メニュー「斎藤丼」(800円)にしてみました。オリオン中瓶(500円)。
ググってみると客である斎藤さん考案らしいです。
ケチャップベースのオリジナルソースで炒めたチキンです。卵スープが付きます。うまいです！ボリューム満点で超満腹。苦しい…。

続いては「コザ運動公園」入口前にある「グランド食堂」。
看板のとおり、「ほね汁」が人気のよう。
「ほね汁」とはダシを取った豚ガラを野菜などと共に煮込んだ沖縄料理。この店は味噌ベースなのが特徴のようです。

グランド食堂 グルメ・レストラン

もちろん気になる「ほね汁」(850円)をいただきます。

来店した有名人のサインがいっぱい。

「ほね汁」ドーン！
なかなかインパクトあります。

レタスと生姜をどけると現れた豚ガラたち。
さて、お味は…うまいです。
しかーし、食べるのが面倒くさい。カニの身を取るときに使う“引っかき棒”をくれますが、スジなんかは取れません。熱くて手で持てない。かぶりつくと口周りがべちゃべちゃ、手もべちゃべちゃ。そもそも肉なんてほとんど付いてない。とにかく食べるのに時間がかかるので急いでいる時は絶対NGです。食べ終わった頃には疲労困憊。もう一度食べたいですか？と問われれば、私は結構ですと答えます。※個人の感想なのであしからず。

外食も旅の楽しみですが、私はお弁当も大好きです。
沖縄は弁当屋の宝庫でもあります。
宿の比較的近くの住宅街にある「ひまわり弁当」。

“家内手工業”的な店です。

日替り弁当、350円也。
やや量は少ないと思いますが、私にはちょうどいいです。なによりうまい！

コザ中心部にある老舗の弁当屋「吉元弁当」。
なんと24時間営業です。すげー。それだけ需要があるってことですよね。

やっぱ規模がデカい。

う～ん、これで450円は特に安くないかな。おかずが高齢者向けw。
これは私がチョイスしただけで、ちゃんとハンバーグや唐揚げの入った弁当もあります。550円しますが…。なんかこの店好きじゃない…。

さぁ、飲みに行きます。
アーケード商店街「一番街」には飲み屋はいくつかありますが…

どこも、なんか違うだよな…

なんか、チャラいというか、軽いというか…(個人の感想です)
皆さん分かっていただけますか？

で、ここに行き着いた。
皆さんご存知、センベロの「足立屋」です。コザにもあったー。うれしー。場所は前述の「中央パークアベニュー」中ほどです。

大衆劇場 足立屋 グルメ・レストラン

1000円(税込1100)で酒類3杯と料理1品。

見慣れたメニュー。一部です。

超安心感。ロケーションもいい。

センベロの「もつ煮込み」と「刺身三点盛り合わせ」(500円+税)。
パーフェクトなアテです。

センベロに付く「ホッケ塩焼き」。クオリティー高い！
※料理は2回行った中の抜粋です。

「烏賊炒め青菜」。450円でこの量、ありえん。しかもめっちゃうまい。
〆として白飯(150円)頼んで残りをぶっかけちゃいました。
マジで足立屋いい！

夜のコザ十字路。

そして…見れないと思ってたエイサーの“道じゅねー”見れちゃいました。
「沖縄全島エイサーまつり」とは別に各地区の青年会が独自に町中で行うようです。

ツイてるとしか言いようがない。

宿の前の通りでも見れました。

間近で見るとかなりの迫力。

コザ滞在、これで思い残すことはありません。

宿のお母さんから旧盆の料理「中味汁」をいただいちゃいました。ごちそうさまです。この宿泊まってよかったなー。というかコザ来てよかったなー。たのしー。
(続く…)