【島旅2023夏 11】こんな青い海見たことない…これが“絶海の孤島”南大東島の姿です

2023/08/11 - 2023/08/17

南大東島は行政区分では沖縄県に属していますが、なにせ本島とは350kmもの海に隔てられているので沖縄の独特な雰囲気は薄いです。町並みもしかり。道路も整備されすぎていて商店も多数ありそれほど不便さも感じない。しかしひと度海に出れば、ここがいかに“へき地”かを実感できます。目の前に広がる大海原、荒々しい海岸線、激しく打ち寄せる波、そして見たこともない青い海…。南大東島はこの“絶海の孤島”感を味わうためにやって来る所だと思います。那覇から15hかけ、船でやって来る方がより味わえるのは間違いないです。
まずは泊まった宿、町の様子、青い海などをご紹介いたします。

エリア 北大東・南大東島(沖縄)

那覇から約14hかけ朝7:15に南大東島の北港に到着。
迎えの車に乗りそのまま宿へ。北港から町中の宿までは約5km、10分の距離。

「民宿きらく家」。写真で見たとおり、いい感じのボロさです。
ネットで予約はできないので電話。素泊まり1泊3000円。南大東島では最安の宿です。

民宿きらく家南大東 コテージ KIRAKU 宿・ホテル

入口を入ると…
おおーっ、まさに昭和のアパート。実際に住んでる島民の方もいました。はい、もちろん床はギシギシいいます。

私のお部屋。
布団ではなくベッド。コンパクトでかわいらしい部屋です。私の好み。けど、各所ボロいです。掃除は行き届いてるとは言えません。

室内に冷蔵庫、電気ケトル完備。私には必要ないドライヤーまであります。
もちろんA/C、Wi-Fiもあり、ちゃんと室内で繋がります。

アメニティーもバッチリw。
足りない分は日数分もらえました。

共同キッチンあり。
しかーし、共用の鍋、食器類はなし。見えてるものは住んでいる方の私物です。使うか使わないかはあなた次第…。私は鍋はお借りしましたが、食器は商店で発泡スチ製買いました。
洗濯機は無料。しかし洗剤なし。これも商店で小分けの物が何十円かで買えます。

キッチン向かいに共同シャワー。もう東南アジアの安宿レベルです。一応シャンプーあるかも。石けんはありません。お湯は出にくいですが(暑いので必要なし)、隣りの別棟にお湯の出るシャワーがあります。

トイレ。見たまんまです。

洗面所。こういう感じ好き。
宿の人は常駐しておらず、放ったらかしです。ちょっと長居するなら結局のところ、こういうボロ宿が居心地いいんですよね。個人の感想ですが。

さて、町散策に出かけます。
宿の前の通りには島で唯一の信号機がある。交通量からしたら全く必要のないものですが…

はい、南大東小中学校の真ん前、生徒の教育用。
お約束の“島あるある”です。

宿のすぐ近くには飲み屋街。後ほどご紹介します。

途中にある「仲程商店」。この店が南大東島でビールが一番安いです。　ちなみに、“青のヤツ”オリオンのサザンスター350mlが税込み150円也。

飲み屋街を抜けると島の繁華街、一番賑わってる交差点です。
“これで…”とか言わんといて下さい。ここは絶海の孤島ですから…。

飲食店や商店などの位置がわかる案内板。
もちろん、観光客のため。ありがとうございます。

この交差点にある「スーパーミナミ」。宿から一番近かったので一番お世話になった店。
他にも町中には商店が多数。人口比で言ったらかなり充実していると思います。

値段はやや高めですが、朝からこのラインナップ、助かります。

少し先には島一番のホテル、「ホテルよしざと」。
ちなみに南大東島の宿泊施設は町中に5軒、空港近くに1軒、西港にキャンプ場1箇所。

ホテルよしざと 宿・ホテル

「ホテルよしざと」では自転車が借りられます。
1日(8:00-17:00)1000円。宿泊者でないとボロい自転車をあてがわれます。

さらに先には「ケンチャンストアー」。

自家製の島豆腐売ってます。半丁で220円。

お世話になりました。

町中の道路はちゃんとしていて少々味気ない。

商店が続きます。「与儀商店」。

ここも弁当が充実。魚の天ぷらがコスパよし。

そして島一番のスーパー「JAおきなわ Aコープ」。
大型店舗だけあって品揃えはよく、安いです。このコープ周辺に公的機関が集まっています。

「南大東村役場」。ちょっと立派過ぎやしませんか。

役場の向かいにある「南大東郵便局」。もちろんATMあります。安心感が半端ない。
その裏手には新旧給水塔。

「南大東村国民運動場」。名前が大袈裟。

「ふるさと文化センター」。
南大東島の開拓と発展の歴史が写真パネルや展示品などで紹介されている民俗資料館です。

ふるさと文化センター 美術館・博物館

屋外にはかつてサトウキビの収穫に使われていた“シュガートレイン”が展示されています。

南大東島 シュガートレイン 美術館・博物館

ふむふむ。

「南大東島地方気象台」。
入口内にはミニ資料館となっており無料で見学可。

南大東地方気象台 テーマパーク

気象台では毎日朝8:30と夜20:30に上空の大気の状態を観測するバルーンを上げています。

こんなの見に来るの私だけかなと思っていたら大ギャラリーで驚き(たまたまかもです)。これ世界中約800ヶ所で毎日同時に上げられるとのこと。ものすごい数。知らんかった。

町の北外れにある「大東神社」。

大東神社 寺・神社・教会

この神社の鎮守の森がダイトウオオコウモリの棲み家となっています。ようやく南の島らしくなってきました。

見上げると…す、すごい。
しかしオオコウモリの姿はなし。昼間はお出かけ中かも。

写真で姿を見られました。

町から約2kmの「西港」へ。この港が南大東島の主港です。
何気に海を覗きこんでみたら…

西港 (南大東港 西地区) 名所・史跡

うわわわわー。なんじゃこりゃ。
思わず声が出てしまいました。鳥肌もぶわーっ。

こんな青い海見たことない。いったいどうなってんの？

サンゴ礁のあるビーチとはまた違った青さ。

海の深さとか陽の光とかあるんでしょうが、見惚れてしまう青さです。これがほんとの海の色なんだろうな…。

西港を俯瞰する高台には…

かつて船舶や荷物、人などをクレーンで引き揚げるための動力源となったボイラー小屋跡や…

南大東島西港 旧ボイラー小屋 名所・史跡

公園…

ミレニアムパーク 公園・植物園

「南大東島開拓百周年記念碑」…

南大東島 開拓百周年記念碑 名所・史跡

キャンプ場などがあります。
個人的には西港周辺が一番好き。あの青い海を眺めるためだけでも南大東島に来る価値があると思います。さぁ、まだまだ島内には見どころがあります。これからチャリで一周します。そして居酒屋巡りもしちゃいます。
(続く…)

コウモリ公園キャンプ場 キャンプ場