【島旅2023夏 10】那覇で飲み食べ歩き…そして「貨客船だいとう」で南大東島へ、念願のカゴに吊られて上陸です

2023/08/08 - 2023/08/11

与那原から那覇に移動。8/10ドッグ明けの「貨客船だいとう」で南大東島へ渡るためです。
1週間ほど沖縄本島周辺に居座った台風6号は去り青空が戻ってきましたが、まだ海上には波があり予断を許さない状況。船を運航する大東海運に問い合わせるも、当日の朝にならないとわからないとのこと。
南北大東島は断崖絶壁に囲まれていて大型船が接岸できる港が造れないため、外洋上に船を停泊させクレーンで荷物や乗客を移送させなければなりません。そのため波の影響で欠航率が高いのです。それに1航海4日、週1便の出航で南島先行と北島先行を交互に繰り返すという特殊な運航なので、ひとたび欠航となると現地の宿の予約もままならず、予定を立て直さなければならないのでとにかく面倒くさい。なので出航してほしい。やきもきしますがこればかりは私の力ではどうすることもできません。
なので気持ちを切り替え、那覇2日間をエンジョイ。飲み食べ歩いて過ごします。

エリア 北大東・南大東島(沖縄)

那覇国際通り到着。
早速、宿に向かいます。

国際通り 名所・史跡

「むつみ橋交差点」から北へ250m、今回のお宿「月光荘」。
写真左手は緑ヶ丘公園のジャングル、那覇中心部とは思えないほどワイルドな環境、そして味わい深い建物…。

月光荘 宿・ホテル

左手がレセプション。
なぜこの宿にしたかというと、石垣で出会った方に勧められたからです。「酒好きなら、まぁ1回泊まってみたら、面白い宿だから…」と。ネットで調べた限り私とはちょっと“系統”が違うような気もしましたが、せっかくだから泊まってみることに。まぁどうせ2泊だし。

ゆんたくスペース。
オーナー様から、「夜は飲み会やるんでどうですか」とお誘いを受けました。酒も料理もここで提供しているようです。

ミニキッチン。カセットコンロはありますがガスは有料です。

で、お部屋はもちろんドミトリー。
Booking.comで予約し割引き込みで1泊2350円(通常2500円)。

このドミ素晴らしいです。ゆったりスペースでベッドは十分に広く、扇風機、ライト、コンセント、カーテン完備。共同シャワー、トイレも超清潔。まぁ、那覇でドミ2500円は高いので当然と言えば当然かもしれませんが…。ただ個人的には窓があり、昼間は明るいドミが好きです。

緑ヶ丘公園側だけでなく東側の大通りにも入口がありました。

路地の先…異彩を放つシブさです。

さて、街ぶらです。
2023年3月に移転しリニューアルした「第一牧志公設市場」へ。初めて潜入。

第一牧志公設市場 市場・商店街

うわーっ、エスカレーターや～と一瞬驚きましたが…

ぐるっと回ってみる見慣れた光景でとあまり違和感がない。

おそらく、店の場所も以前となるべく同じ配置にしたんだと思います。GJ！
もちろん2階は持込み可能な食堂街になっています。

やはり、那覇の楽しみと言えば飲み処。センベロが充実していますからねぇ。で、なんだかんだいってもとりあえずは「足立屋」になっちゃいます。沖縄センベロ界のパイオニア。立ち飲みで雰囲気もいいし、そして何より安い！最高です。

大衆串揚酒場 足立屋 グルメ・レストラン

センベロ専用の「鮮魚ぶつ切り」。

単品の「活ハマグリ(1個50円)」×6個
泡盛ロックに合う！クーッ。もちろん汁も残さず、すすります。
センベロでお腹いっぱいにしてはもったいない。ほどよく飲み、軽く食べるのがいいんです。
そして…

ローカル食堂へ。

じょうとう食堂 グルメ・レストラン

観光客のいない、こういう雰囲気がいい。

「みそ汁定食(700円)」。
野菜たっぷりの具だくさんのみそ汁です。唐揚げウインナー付き～。おいしいんだけどお腹いっぱい。「ハイボール(390円)」はいただけない、うす過ぎでした。

翌日は新規開拓。「平和通り商店街」と「えびす通り」の交わる交差点近くの「大衆酒場エイクラ」。

大衆酒場 ヱイクラ グルメ・レストラン

14時からやってる～。いーね。

センベロはありません。
「マグロ刺し(450円)」と「肉豆腐(250円)」。時刻は16時前、店内はそれほど混んでおらず雰囲気もいい。いい店見つけました。

壁には気になる“チューハイの元祖”…

試しに頼んでみました。「ホイス」(300円)です。グラスの“宮”が気になる～。「キンミヤ焼酎」のことですかねぇ。飲んだことないし詳しく知らないんですが、ググってみると…甲類焼酎の最高峰とか。あー、この後飲んでおけばよかったな。
で、ホイスですがあんまりおいしくない。飲まなくていい一杯かなと思います。

はい、またまたローカル食堂。
那覇の食堂の中で一番好き。雰囲気、味、量、安さ…パーフェクトです。

大衆食堂ミルク グルメ・レストラン

「チャンポン」をいただきます。長崎名物“チャンポン麺”とは全くの別物なのでご注意を。
おいしい！量が多い！それにそばスープ付き！サービスし過ぎ、うれしい限りです。これでお値段500円。もちろん税込みです。

那覇の食を語る上で「太平通り」の激安弁当も外せません。

太平通り 名所・史跡

いーね。　
お弁当を出す店は数軒あり、どこも安い！お昼ごはんにぴったりです。

さて、宿の飲み会ですが…
ゆんたくスペースなのに居酒屋みたいになっちゃってます。

もちろん飲み物も有料。
こういうのやめてもらえませんかね。外で買ってきたものを夕食にする方もいるかもしれないし、酒もしかり。自分たちのことしか考えない…。

宿で金払って飲むのはアホらしいと思いましたが、どんな飲み会なのか興味があったので参加してみました。宿に来る前から感じてはいましたがこの宿、常連さん御用達の宿です。泊まってもいない、かつての常連もやって来て内輪話で盛り上がってます。旅行者同士で話しができるようなオープンなGHではありません。一種のパリピ宿とも言えると思います。仲間に入ってしまえば楽しいかもしれませんが、ちょっとこのノリにはついていけませんでした。

8/10朝…
ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!
大東海運からLINEで“出航のお知らせ”が来ましたー！(HPでも確認できます)
あーよかったー。ほっとしたのと同時に気分⤴⤴ですー。
出港時間は夕方なので買い出しです。やはり島は物価高いので、とりあえず泡盛とつまみ。そして船内にはレストランはないので夕食用の弁当などなど。
そして、早めに出港場所である泊港(とまりん)に向います。宿からは約1km、もちろん歩きです。

とまりん 乗り物

大東海運の事務所(チケット窓口)は正確には「とまりんアネックスビル」1階にあり、入口は若狭大通りにあります。

徒歩の方も事前に予約(電話)してほいた方がいいと思います(車、バイク、自転車は要予約です)。南大東島へは所要約15時間、料金片道5790円、往復11010円。支払いは窓口で現金のみです。

チケットを購入するとパンフレット、クリアファイル、ステッカーがもらえました。

出港時間は17:00。まだだいぶ時間があるので「とまりん」の待合所で待ちます。2階デッキから我が「だいとう」を望む(写真中央)。
ここで今回のスケジュールを記しておきます。
8/10…17:00 那覇発
8/11…8:00 南大東島着
南大東島5泊
8/16…16:00 南大東島発→17:00 北大東島着
北大東島7泊
8/23…16:00 北大東島発
8/24…7:00 那覇着
船で往復、両島に2泊以上づつ滞在するという条件だと、これが最短の日程となります(14泊15日)。アホですね。ヒマ人にもほどがあると思います。ちなみに飛行機なら毎日飛んでいるので好きな日に行って、好きな日帰って来れます。
前述のとおり、南北大東島への船は欠航率が高く、結果この通りにはいきませんできた。(T_T)詳しくは後ほど…。

「貨客船だいとう」全貌。

貨客船だいとう 名所・史跡

出港1時間の16:00になると乗船できます。

サクっと船内のご紹介。
両端に座席があり、一画には自販機コーナー。電子レンジと流し台があります。

反対側の座席。

座席後部にあるテーブル。

船内にはレストラン、売店はありません。あるのはカップ麺の自販機と…
ちなみにカップヌードル300円です。

ジュースの自販機。　
お茶170円、コーラ180円、缶コーヒー120円、水110円など。
船内では飲酒禁止なので当然販売もなし。
飲食は自販機でも事足りるかとは思いますが、やはり自分で用意してきた方がいいと思います。
ちなみに風呂、シャワーもありませんので…。

マイベッド。チケット購入時に希望の場所を選べました。
船内はA/Cガンガンで結構寒いです。ベッドには毛布があり、シェードを下ろせば冷気はある程度遮れますが、防寒対策は必要だと思います。
ライトとコンセントがあります。Wi-Fiはありません。

出港時間まで荷物の積込み作業を見て時間を潰します。　
コンテナなどの荷はすべてクレーンで吊り積み下ろしします。

もちろん、車もです。初めて見たときすげーと思いました。作業される方は手慣れたもんです。先にも触れましたが南北大東島はその地形から港から造れず、船がふ頭に接岸できません。そのため「だいとう」は自走で積込めるいわゆる“フェリー”構造になっていないのです。
那覇港は接岸できるので人はタラップで乗り込みましたが、南北大東島ではクレーンに吊られたカゴに乗り上陸します。今回それを体験したかったというのもあります。楽しみ～。

積込み完了。車は4台、スクーターも1台。

なんと、予定時刻の10分前、16:50に出港しちゃいました。乗客が全員乗り込んだということなんでしょう。

「泊大橋」をくぐります。
那覇とはしばしのお別れ。

泊大橋 名所・史跡

やっぱり、船旅はいいなぁ。非日常感が半端ない。
そして気持ちいい。

那覇空港沖を進むので飛行機の離発着も結構見られます。

沖縄本島の南端をぐるりと回り込みます。

やる事ないので日が沈むまでずっと後部デッキで景色を眺めていました。
そして買っておいた弁当で夕食。船内飲酒禁止なので今夜は酒は我慢。潮風と汗で肌がべとついていますがシャワーがないのでこれも我慢。Wi-Fiないのでネット繋がらず。やることないので早めに就寝。

翌朝も天気よし。きれいな朝日が見られました。

6:15。島影が見える。南大東島です。

沖縄本島の東350kmに浮かぶ、絶海の孤島です。

なんかワイルドで荒々しい海岸線です。

南大東島には港が3箇所あり、天候(主に風向き)により使い分けています。今回の入港は北港。すでにクレーンが待機しています。

まもなく接岸…いや、きっかり接岸はしません。
錨とロープの4箇所で動かないように海上に“固定”。固定といっても波の分だけは上下に左右に揺れます。

南大東島 自然・景勝地

まずは乗客が先に降ります。
カゴがやって来た…。後部デッキにカゴが降ろされます。

カゴに乗り込み、上昇中。
皆さんお先に失礼しまーす。下船者は数名なので全員乗り込み、デッキにいるのはこのまま北大東島まで行く方々です。

うわーっ。

あっという間にあっけなく上陸！
ずっと楽しみにしていましたが、ほんの一瞬でした。

さぁ、これから南大東島の“生活”が始まります。
どんなとこなんだろう。
(続く…)