生まれ故郷の岡山へ(3) 鶴山公園は体力のあるうちに。そして、美蔵で活力チャージ

2023/05/09 - 2023/05/09

お墓参りを終え、津山の観光名所「鶴山公園」へ向かいました。
以前に何度も来たことのある場所なのに、こんなに規模の大きな石垣に囲まれた城だったのか。新たな発見が数多くありました。

エリア 津山(岡山)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: レンタカー ANAグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

「2）懐かしき家は津山城下町歴史館に
　https://4travel.jp/travelogue/11837001」からの続きです。
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お墓参りを終え、17時20分、ホテル ルートイン津山駅前にチェックイン。

ロビーにあるコーヒー無料サービスは、

ドトールのホット コーヒーかアメリカン コーヒー、どちらか選んでボタンを押すとドリップから始まります。

部屋は3人で泊まれるトリプルがなかったので、ツインとシングルを予約。シングルは早割30日前プラン 朝食付きで一泊　6800円。それが全国旅行支援20％割適用で、5440円になり。さらに、じゃらんから不定期で会員向けにメールで送られてくる3000ポイントも使って…。

支払総額はたったの2440円！
チェックイン時には2000円の観光クーポンももらいました (＾。＾)v
旅行支援を使っての旅は今回、初めてだったのですが、こんなにお得だったとは。
もっと、あちこち旅すれば良かった（＝_＝）

一般的に、シングルルームは手狭になりやすいけれど、ここはソファーやテーブルがあって荷物を広げやすかったです。

湯沸かし器、カップ、緑茶と紅茶のティーパックもあり。

お部屋にバスルームがありましたが、使わずじまい。
1階の大浴場の温泉に入りました。

温泉につかるのも、実に3年ぶり。
コロナ禍は温泉に行くのも我慢していたので、気持ち良さ倍増 (^o^-)
ただ、男性には露天風呂があるのに、女性用は内風呂だけ。
ビジネスマンの利用が多いのか。
その点は、ちょっとがっかりでした。

ホテルルートイン津山駅前 宿・ホテル

窓からは、津山駅が見えました。
駅の右端に目をやると、おおっ、1両編成の車両だ(@。@)

懐かしい。
帰ってきたんだなと、しみじみしてしまいます。

岡山駅から津山駅を結ぶ津山線（上の画像は2014年撮影）。

2014年に利用した際、整理券の発券機が車内にあるのでビックリしました。田舎では、これが当たり前なのでしょうか。

今回（2023年）、電車に乗る機会はありませんでしたが、駅前にバスターミナルができるなど整備が進んでました。

津山駅 駅

時刻は、17時56分。
まだ明るいので、津山の観光名所「鶴山公園（かくざんこうえん）」へ。ホテルから「ごんご通り」を歩いていくと、やたらと河童が目につきます。

「ごんご」は、津山方言で「河童」のこと。
岡山県東部を流れる吉井川には、河童がいると信じられていたそうです（そんな話は初耳 (+_+)　全然、知らなかった…）。

商店街活性化のための整備が進み、電柱は地中化。
歩道は吉井川をイメージし、津山ゆかりの河童や高瀬舟などのオブジェが取り入れられたそうです。

マンホールの蓋にも、

中鉄北部バスにも河童、河童、河童だらけ。

そうしてしばらく歩くと、18時5分、鶴山公園に到着。
先ほどの中鉄北部バスのラッピングにも描かれていましたが、ここは県内でも1、2を争う桜の名所。春には約1000本の桜が咲き誇ります。

津山観光センター お土産屋・直売所・特産品

1996年に親類が撮った写真には、石垣からこぼれんばかりの桜が写っていました。

鶴山公園から通りを挟んで向かい側に建つ「津山セントラルホテル タウンハウス」（上の画像は2014年撮影）。

2014年に宿泊した際、部屋からは鶴山公園が見えました。でも、親類が撮った写真の景色とは異なります（上の画像は2014年撮影）。
いったい、どこから撮ったのか。

撮影場所は不明ですが、これらの写真からわかる事。

それは、鶴山公園がかなりの高台に位置している。だから、たくさん上らなければいけないという事です（T_T)
あちこち回って疲れた体で、最後に鶴山公園を訪れたのは、少々、選択を間違えたかも…!?

それでも、せっかく来たんだ。
頑張って歩こう！
気合を入れ直し、チケット売り場へ向かうと、大きな石がありました。

これは「忘れられた石」。
1998年、台風の通過後、津山市大谷の谷川で見つかったそうです。
重さは約2.3トン！

表面に残された矢穴（石を割るためにノミで穿った穴）から、津山城築城時に切り出された石の一部であることが判明。なんらかの理由で放置されたようですが、2004年、津山城築城400年記念事業として、ここに設置されたとか。この石を見ていると、

エジプト好きの私としては、ルクソールの石切場を思い出します（＾＾；
ノミで穿った穴に杭を打ち込み、水をかけ、ひび割れたところを切り出す。重機は使わず、すべて人力で行われていました。

この「忘れられた石」も、そうして切り出されたのでしょうか。

鶴山公園の入園料は、大人310円。
「閉園まで1時間をきっているが大丈夫ですか」と窓口で聞かれるまで、閉園時間があることを失念していました。まあ、１時間あれば何とかなるだろう。

と考えたのは、少々、甘かったかも。
何しろ、かなりの広さです。

1616年、森忠政がここに津山城を築城しました。
森忠政は、織田信長の小姓だった森蘭丸の弟です。
明治の廃城令により、城は取り壊されました。それが2005年、築城400周年を記念して備中櫓が復元されたのです（上の画像は、パンフレットの写真）。

2011年、伯父の葬儀で津山に帰省した際、父と二人で、ここを訪れました。当時、父とは会話も少なく、この時も何を話していいかわかりませんでした。若い頃から山男だった父がすたすたと歩いていく後ろを、私は黙々とついていきました。

その時、撮った写真には、江戸時代に商家町として発展した城東地区（伝統的建造物群保存地区）が映っていました（上の画像は2011年撮影）。

今回、その時と同じ場所から撮影しました。
駅前は昔とずいぶん変わりました。でも、ここからの眺めは、ほぼ変わっていないようです（上の画像は2023年撮影）。

三の丸から二の丸、本丸へと進むと、

復元された備中櫓が見えてきます。
2011年に父と二人、櫓の中を見学したことが懐かしく思い出されました。

備中櫓のすぐ横は、

津山市街を一望できるスポットです。今夜、泊まるホテルルートイン津山駅前も見えました（画像はクリックすると、拡大画像が表示されます）。

先ほど歩いてきた三の丸も眼下に見えています。

上の画像は今回、2023年5月に撮影したもので、

ほぼ同じ地点から、2011年11月、父と来た時に撮影した景色。まだホテル ルートイン津山駅前がなかったことがわかります。

さらに階段を上って天守閣跡へ向かうと、石垣に「愛の奇石」があるとの看板が。

これ、ハート型に見えるかな？
ビミョーだね…。
そんなウーとフーの会話が聞こえてきそうです（＾＾；

時刻は、18時21分。

もうすぐ日没です。

5枚の写真を切り貼りして”なんちゃってパノラマ写真”を作りました。ずっと眺めていたい景色ですが、閉園時間は待ってくれません。
（画像はクリックすると、拡大画像が表示されます）

時計を見ると、時刻は18時39分。
出口までは距離があるので、そろそろ行かないと、まずいかも。

急いで戻ろう。
頭ではわかっているのに、膝はガクガク、足元ふらふら。
思うように前に進めません。
それも、そのはず。この日の夜、スマホの歩数計を見ると、1万歩以上、歩いていたようです。

津山城(鶴山公園) 名所・史跡

鶴山公園を出て、一路、ホテルへ。
その途中、橋の上から見た吉井川の夕景は、幼い頃の記憶を呼び起こすような、せつなさを含んでいました。

が、実際はそれどころではありません。
頭はクラクラ、体力の限界。
倒れそうだよ～(´Д` ;)

必死の思いでホテルにたどり着き、ロビーのソファーに倒れ込みました…。

ホテルルートイン津山駅前 宿・ホテル

一時は、どうなることかと思いましたが、少し休んだら、なんとか回復。
夕食は、津山出身の知人が勧めてくれた「海鮮ダイニング 美蔵 ホテルルートイン津山駅前店」へ。

お店はホテルの敷地内にあり、専用出口から出てすぐの場所。
時刻は、19時15分。
あいにく満席だと断られました…。

知人から勧められた店は、他にもあったはず。
場所は、どこだったかな。
お店の入口付近に立ち、スマホで地図検索をするも、なかなか表示されません。

そうこうするうちに、食事を終え、帰っていくお客さんが！
なんて、ラッキー♪
再び、店に入ると、今度は席に案内してもらえました。

店内には、カウンター席と個室があります。

料理とお酒は、津山名物から居酒屋メニューまで多種多様。
一口チーズ天ぷら明太マヨネーズ（税込 649円）は、衣さくさく、チーズがのび～る。
まぐろなめろう（572円）は、とろりと溶ろけるような新鮮さ。
まぐろメンチカツの特製タルタル（869円）は、サクサクの衣をまとったジューシーなメンチ。

豆冨とアボカドのサラダ（税込759円）は、ドレッシングのわさびが、キョーレツ。
鼻にツーン、どころか、ガツーンときます（＞＜）

ホルモン鉄板焼き（820円）。
初めて食べるホルモンは、口の中でとろっと溶けて、残った部分は何度も何度も噛んで味わいたくなりました（よく噛まないと、喉につかえそうでもある…）。甘辛いタレもおいしい。

画面奥は、黒豚一口餃子（539円）。
小ぶりだけれど、パリッとした皮の中に肉汁たっぷりのお肉。

手前は、炙り〆鯖寿司（759円）。
姉には「生臭い」と不評でしたが、私は生臭さはなく美味しく感じました。これって、私の舌がおかしいのか!?
それとも、部位によって当たり外れがあったのか!?

最後は、ホルモンうどん（890円）。
甘辛いタレがからんだホルモンもおいしいけれど、なにより麺が美味～い！ すごく餅々しています (^O^)g

昔、親せきから送られてきた、お餅を思い出す。
お米屋さんでついてもらった丸餅と豆餅は、スーパーなどで個包装で売られているお餅とは、まったく違う美味しさでした。
懐かしいなぁ。

津山の「ホルモン焼きうどん」は、2011年 B-1グランプリでシルバーグランプリを受賞。市内各所で提供する店がありますが、私はここで初めて食べました。こんなに美味しかったとは。
満足、満足、大満足 ＼(^。^)／
こうして食べて飲んで、支払いは全国旅行支援クーポンで。
明日からの活力をチャージできた夕食でした。

ホテルに戻ってきたのは、21時30分。
おなかが、はち切れそう～。
でも、温泉には入りた～い。

ということで、大浴場に行ってみると、先客の2人は洗い場にいて、湯船には私ひとり。全身伸ばして浸かることができました。気持ちいい～。

泉質は単純弱放射能冷鉱泉（低張性アルカリ性冷鉱泉）で、刺激の少ないやさしいお湯でした。
露天風呂は男湯にしかないのは残念でしたが、間接照明に照らされ、しっとりした雰囲気の内風呂も良かったです。

お風呂から上がって、午前0時近く、さあ寝ようとベッドに入ったら…。
あっ、月だ（＠＠！

部屋から鶴山公園が見えなくて、がっかりしたけれど、こうして月が見えたから、こちら側の部屋で良かったかも。すぐに寝るのがもったいなくて、カーテンは開けたまま、しばらく月を眺めていました。

以上、ご覧いただきありがとうございました。
この後は「4) 津山から車で鳥取砂丘」 https://4travel.jp/travelogue/11837624　へ続きます。

ホテルルートイン津山駅前 宿・ホテル

この旅行記へのコメント （4）

• aoitomoさん 2023/07/08 23:32:28

  歴史館がかつて親戚の家＼(◎o◎)／！

  kiyoさん こんばんは～
  
  『めじろ屋』
  海外ってほぼこんなサンプルすらないじゃないですか。
  外国人にもウケるでしょうね。
  まあ、見やすいと言えば見やすいですが・・
  このセンス大丈夫かって思ってしまいます。
  
  写真ではすごいボリュームがあるのに実際のは・・・
  これもあるあるですね～
  美味しくお腹いっぱいになれたので良かったものの、
  私個人的には誇大広告みたいのはちょっと～( ´艸｀)
  
  『津山城下町歴史館』
  かつて親戚の家というのが凄いですね～
  比較写真で荒れ果ててしまった写真は寂しいですが、
  無事に歴史館として存続できたことは良いことでしょうね。
  でなければ、跡形も無くなっていたかもしれないですし。
  
  小さい頃の思い出が色々蘇りますね～
  貴重な写真も残っていてナイスです～
  
  『鶴山公園』
  お父様との思い出の地でもあり、
  ここに訪れる事も感慨深いでしょうね。
  以前との写真との比較も面白いですし、
  季節が違うのもあり春と秋の風景の違いも楽しめました～
  
  『ホルモン鉄板焼き』
  美味しそうで美味しそうで～～
  私もホルモン大好物で見ただけで、
  ぷりぷりの美味しいホルモンてわかります。
  ホルモンうどんもしかり。
  食べてみたいです～
  
  無事にお墓参りが出来てよかったですね～
  続きも期待してます～
  
  aoitomo

  kiyoさん からの返信 2023/07/09 08:12:38

  RE: 歴史館がかつて親戚の家?(◎o◎)／！

  aoitomoさん、こんにちは。
  いつもありがとうございます。
  
  『めじろ屋』
  食品サンプルは、同じフロアーの他のレストランもすべて、この貼りつける形で見せていました。イオンモール側からデザインを統一しろと指定があったのでしょうか。
  インパクトのあるサンプルに、妙に食欲を刺激され、あの店でもこの店のも食べてみたいなという気にさせられました。
  
  『津山城下町歴史館』
  古い家屋を維持するのは、ものすごくお金がかかるので手放してしまったのは仕方ないこと。そうした理由で取り壊された家も多い中、敷地と長屋門が残ったのは幸運だったと思います。ただ、今の展示内容でどれだけ人が来てくれるのか。もう少し楽しめる内容に改善してもらえたら。あんまり人が来なくて取り壊されたら悲しいので…。
  
  『鶴山公園』
  帰宅して昔の写真を見返したら、今回、撮った景色とほぼ同じものを撮っていたので自分でも驚きました。まあ、めぼしいランドマークが限られているという理由もありますが…。父の死後、父と行った場所には胸が苦しくなるので近づけなかったのですが、最近そうした場所をようやく訪ねられるようになりました。悲しみは時が癒してくれる、、、というのは本当ですね。
  
  『ホルモン鉄板焼き』
  「酒飲みにはおススメ」と知人が言っていたのですが、お酒を飲まない私でもホルモンは美味しくいただけました。
  
  今回の旅行記はいつも以上に熱が入り、パソコンに何時間もはりついて作業したら、肩コリと首コリから歯痛を発症、ご飯が噛めないほどの痛みに襲われました…。あまりのめり込みすぎるのはよくないですね。気をつけたいと思います。
  kiyo

• バモスさん 2023/07/08 10:08:13

  津山☆

  kiyoさんへ
  
  おはようございます☆
  津山は学生時代の先輩が住んでますので
  何度か遊びに行きました、高速バスや岡山から津山線で。
  が市内観光はしてません、先輩宅での酒宴が主です。
  城からの眺めとか載せていただき、ありがとうございます。
  また行ってみます。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　バモス

  kiyoさん からの返信 2023/07/09 08:13:35

  RE: 津山☆

  バモスさん、こんにちは。
  いつもありがとうございます。
  
  津山線も以前のノロノロ鈍行に比べスピードアップし、高速バスも岡山から津山まで500円という破格値キャンペーンを打ち出したり、昔より行きやすくなったとはいえ、やはり遠いなと感じます。子供の頃、津山へ行っても観光などせず、親類の家で遊んでいた記憶しかありません。でも、桜の季節のお城はおススメです。ものすご〜く混雑するとは思いますが…。
  kiyo