最後のネパール旅　その８　眠りから覚めた町・バンディプル

2023/03/14 - 2023/03/29

突然やる気になって、国内編を1冊アップしたばかりなのに、ネパール旅の続きを連続アップ。燃え尽きる直前のローソクは、一瞬輝くって言うね。

今日も写真は多いし話は長い。しかも話は前後してて読み難いです。お暇なときに、ささっと見てやって下さいな。

表紙写真は、雲海の古都・バンディプル

エリア バンディプル(ネパール)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー

ポカラ郊外からカトマンズまで194㎞

ポカラの対岸で素敵な休日？を過ごした後、カトマンズに戻る。ポカラ・カトマンズ間は10回くらいは往復してるはずなんだけど、その間にある町には一度も滞在したことがない。魅力的な街もあるらしいのだが、なんてったって私にとっては、ネパールと言えばヒマラヤトレッキングだったのだ。

で、今回「最後のネパール旅」ということなので、一度も訪れたことがなかった、ポカラ→カトマンズ間の町を幾つか訪ねるつもりだった。地球の歩き方には、ゴルカ・バンディプル・マナカマナ等が紹介されている。

そこへ行く具体的な方法は考えてなかったが、普通に考えれば「バス一択」だろう。
こんな素敵なバスも走ってるし。

途中幾つかの町を通過するも、数十年間に道路の完成と共に発展した街なので、観光的には何もないところが多い。

こんな感じでバンディプルに向かいます。
https://youtu.be/WuDRphVocJY

ネパールでキャンピングカーを見ることは珍しい・・・しかもデカい！

普通にバスだね。

運ちゃん曰く、このキャンピングカーはヨーロッパ人の4人家族で、ポカラに10日間くらい居た。

ヨーローッパから何か月も掛かって走って来たらしい。

話は超前後するが、ここは重要。

ポカラで雇ったタクシーの運ちゃんの「危機対応能力」に関しては前回書いたが、それ以上に寡黙で真面目そうなところが気に入ってた。

で、パサンに「カトマンズまで、あのタクシーをチャーターしちゃおうか？」と相談してみた。　1日100us＄として、200us＄なら予算内だぞ・・・交渉して来い！

　そしたら「2万ルピーだって・・・」　え～・・2万ルピーって150us＄もしないじゃんか！？　それって間違ってないか？？　

パサンも、すっかり私と一緒にカトマンズに帰るつもりになってるのが可笑しい。

公衆トイレ

確かに2万ルピーと言えば、数年前の平均的ネパール人の月収に近いかもしれないが、ガソリン価格は日本とあまり変わらないし、途中1泊して寄り道するから250kmは走るで。日本でなら東京を出て伊豆の国市で1泊、翌日、浜名湖観光して名古屋まで送る・・・って感じ？

で、こうしてタクシーでカトマンズに向かって走ってる、っていうわけです。

運ちゃんがキュウリを買ってくれた・・・キュウリは苦手だ。

物価の安い国は、こんな旅が出来るから好きさぁ・・・っていうか、物価が安い国で節約しようとすると、すっげ～疲れるで。
確かにローカルバスで行けば1000円くらいなんだけど。

ネパールの道路拡張事情は知らないが、建物があってもどんどん周辺を崩しながら工事してる。

大丈夫？
街中でもこんな感じで道路を広げているので、ポカラやカトマンズなど、何年かしていくといきなり道路が広がっていて、今まであった建物が半分切り取られてたりする。

こんな感じね。

話はワープしてるが、そんな理由で、3月24日の朝は、ポカラ対岸のホテルで、のんびりと朝の写真を撮って、朝ごはんを食べて、9時過ぎに迎えに来た「例のタクシー」に乗って出発。

目的地は100何㎞か先の、丘の上にあるバンディプルという町。

50年以上前までは、カトマンズ・ポカラ間は自動車道路が無く？商隊が通る山岳道があって、トレッカーも10日間くらいで歩いた…って話を聞いたことがある。つまり、ヒマラヤが見える尾根に沿って、魅力的な宿場町があったことが想像出来る。

1973年道路が開通してクルマが通るようになって、道路沿いに町が発展したわけだが、その中で尾根道にあったバンディプルは繁栄から取り残され、静かな眠りに入った。

そのお蔭で、数10年後、観光地として再び光が当たるまで、状態よく保存されて来た・・・という貴重な宿場町だ。どうだ～・・行ってみたいだろう！　ってことで、4トラを代表して私が行ってみました。

12時30分頃、バンディプルの入り口に到着。旧市街はクルマは入れないので、運ちゃんは離れた駐車場にタクシーを置いて戻って来た。

パサンが今夜の宿を探してるうちに、私と運ちゃんは何時ものダルバート。

バンディプルのメインストリート。かつてはここを商隊が往来してたんだろう。もちろん、最近になって化粧直しされて、どこかヨーロッパの街並みみたいになっている。

だからさ、ヨーロッパ風じゃだめなんだよね。
日本アルプスとか、日本ロマンチック街道とか、日本ライン下りとかさ・・・恥ずかしい失敗が日本にあるのにね。

お土産物屋さん。

ネパール操り人形。伝統的な？お土産で、私が初めてネパールに来た時から、あまり姿を変えずに売られている。アンティークもあるし、アンティークもどきもある。

ぶいぶい

良いホテルもあるよ。

寺院もあるが、規模や造作は今イチかな。

このお店で両替が出来た・・・レートは悪いけど。
銀行に行ったら、あの店に行け…って言われた。

ここでも犬がいい味を出してる。

ほらね。

最近、ネパールも犬が減ったんだよ、これでも。
カトマンズなんて絶滅危惧種になりそう。

首輪はステータス

何処でも寝る。

そんな田舎町のバンディプルに、こんなモノが建設中。

何だと思う？
なんと、麓の町からロープウェーを建設するんだってさ。
こんな小さな町に観光客が押し寄せたら、それだけで魅力がなくなっちゃうだろうけど、しょうがないのかな。

この作業員、住んでるよね！？

道路も建設中だった。

町内でも地味に道路工事が行われていたが・・・

カゴで重い石や砂を運ぶのは・・・

女性の仕事らしい。

日本みたいに小型の重機が無い？から大変。

メインストリートから路地に入ると、小さな町だから一瞬で行き止まり。

100mも歩くと何もなくなってしまう。

蝿帳付きファストフード店

デートの場所に困る？

安そうな宿。

ワンポイント

ゴミ箱？　防火用水？

家庭菜園？

夕方、バンディプルを見下ろすところまで登って来た。
あの裏山に登ったらいいよね～・・・きっと！

同じ様な景色をスマホで撮ると、こんな風に写る。

夕飯はホテルで食べよう。

と思ったが、スタッフが何時まで経っても現れない。

どうしちゃったんだ？

パサンと運ちゃんは、水でいっぱいやってるし。

突然、どこからかダルバートが現れた。

と同時に、国内旅行中？のネパール人も現れて、

みんなで一杯やった。

特にカトマンズ大学教授夫妻には
「家に遊びに来てもいいよ・・」　と言われたが、酒の席のことだから私としては珍しく遠慮しといた。

凄く素敵な夫婦だったけど、後で「行かなくて良かった・・・」という事態が発生した・・・覚えてたら最終章で書くかも。

そんなことで、ことバンディプルの夜は楽しく更けて行った。
FB に載せちゃうで～…って言ってあるから大丈夫？

明日の早朝、裏山に登るか？

残ったご飯を犬にあげた。

例によってとりあえずアップ。
後から誤字脱字を訂正します。
秘書が夏休み中なんで、自分でやらなきゃダメかなぁ。

この旅行記へのコメント （8）

• くろねこだりゅんさん 2023/06/01 16:40:09

  えースイス？

  と一瞬思わせないでもないバンディプルの街並み
  観光地化し過ぎ？
  取り残されてヨーロッパ調になる不思議…
  お土産屋さんの人形はアンティークと新作とやはり相当の値段の違いがあるのでしょうか？
  
  キャンピングカーでポカラ行き…良いな～
  現地でレンタルかと思ったのですがわざわざ車走らせてヒマラヤまで最高の贅沢ですね。
  
  風景写真　携帯の方がカチっというイメージ　やはりずいぶん印象が違います。
  
  

  ほいみさん からの返信 2023/06/01 22:31:59

  RE: えースイス？

  こんばんは。
  
  操り人形、あくまでも「アンティーク風」です。操り人形に関わらず、ネパールやインドでは「アンティーク風」が溢れているのでご注意を。本物のアンティークは国外持ち出しに制限があるし！
  
  ヨーロッパにもたくさんのネパール人が働きに行ってるので、ヨーロッパ風にすれば観光客に受けるんじゃない？　みたいな感覚でしょうか。　ネパールの古い町並みも素敵なのに残念なことです・・・まぁ、日本も似たようなものですが。
  
  キャンピングカーでアジアの旅、憧れますね〜・・・実際どうなんでしょうね？　道路は通じてるけど、イラン→パキスタン間は面倒臭そうだし。私が初めてネパールに行った頃は、ロンドン→カトマンズのバスが走ってましたが。中央アジアを通って中国に抜ける方が現実的かな…と思ってたら、最近はヤバそうですね。
  
  スマホ写真って、撮って出しで解像感バリバリ・コントラストぎとぎと・色彩ハデハデの世界の絶景写真ですから、これに慣れちゃうと今までの写真が地味に感じちゃいますね。デジイチで撮ったデータには、もっと多くの情報が入ってるはずですから、後の画像処理でどうにでもなるとは思うのですが、それは老人ホームに入ってからのお楽しみです。
  
  ほいみ

• 唐辛子婆さん 2023/05/29 12:41:16

  出し惜しみしないでくださいよ

  ほいみさん
  
  ＞凄く素敵な夫婦だったけど、後で「行かなくて良かった・・・」という事態が発生し＞た・・・覚えてたら最終章で書くかも。
  ＞行かなくて良かった！事態は公序凌辱に反するかなぁ・・・ますます気になる？
  
  チーママさんぢゃなくても気になりまする。
  
  唐辛子婆

  ほいみさん からの返信 2023/05/29 18:01:16

  RE: 出し惜しみしないでくださいよ

  > チーママさんぢゃなくても気になりまする。
  >
  > 唐辛子婆
  
  いやいや、けっこう深刻な話なんで、最後に書き逃げする予定です。
  カトマンズでは1年分の人間とクルマを見てしまいました・・・この先、どうなっちゃうの？　日本と逆で人口爆発！？
  
  ほいみ

• gontaraさん 2023/05/27 11:38:54

  物価の安さは魅力的

  ネパールの旅はヒマラヤ山系だけじゃなくて、お財布にも優しそうなので良いですね。
  丁度今、ＮＹのホテルの予約してたのですが、ドミトリーでも泊まれないかも？　空港で野宿かと考えてとこです。
  田舎町に近代的ビルにロープウェイですか、これはほいみさんじゃなくても興覚めかも。
  ＧＯＮＴＡＲＡ
  

  ほいみさん からの返信 2023/05/27 12:18:49

  RE: 物価の安さは魅力的

  ですよね〜…物価が安くて人々が優しいっていうだけで、旅は楽しいです。それで景気も素晴らしいネパールなのに、最近では喧しいし空気悪いしで、山以外は勧められなくなっちゃいました。
  
  この時期にニューヨークは、財布的に辛いですね。ヨットで行って港泊ってわけにはいかないのですか？
  
  ほいみ
  
  

• チーママ散歩さん 2023/05/26 22:01:36

  タクシーお兄様　良かったですね

  いい感じの小さな宿場町ですね。
  こんばんは　ほいみさん。
  
  あの後この流れになったのですね。
  見るからに真面目そうなで、
  その上欲深くないタクシーお兄様。
  アピール上手ではない
  むしろ不器用だけど
  地道に頑張っていれば、
  見てくれる人がいるんだなあ。
  良かったね仕事見つかって。
  私も頑張ろうっと。
  
  ＞後で「行かなくて良かった・・・」
  という事態が発生した・・・
  覚えてたら最終章で書くかも。
  忘れても、皆気になってると思うよ。
  コメント入るから大丈夫。
  早く知りたい(￣∀￣)
  
  女性が重力物を運搬するのですか？
  男女差別は良くないけど、、
  そこは体格の差や体力差をみて...
  ねえ。
  私は物を作る方が好きだな。
  
  
  
  
  
  

  ほいみさん からの返信 2023/05/26 23:29:23

  RE: タクシーお兄様　良かったですね

  ネパールとパキスタンのタクシーの運ちゃんは、たいていいい奴です。インドも稀にいい奴はいます！？　ぼられるって怒る輩もいますが、私がネパールでタクシーやったら、外国人は2倍、日本人なら３倍は吹っ掛けるかな。大昔、妻とカトマンズ・ポカラ間をタクシーで往復したら100＄でしたが、1＄180円の時代でした。その頃はタクシーでポカラ往復なんて超珍しく、運ちゃんは兄弟も連れて来てしまい、結局は彼らとポカラ観光をしました。当然ポカラでの移動は無料タクシーでした。さすがに今やそんな旅はないだろうけど、今回は男3人で1泊2日旅となりました。
  
  インドでは、10年前でもサリー姿の女性が裸足で道路工事現場で働いてたりしました。ネパールでも山小屋なんかは女性が切り盛りしてる上に、昼間は畑仕事・・・旦那は遊んでる。ところが最近、山の男もけっこうロッジの仕事をしてるんだよね〜・・・明らかに何かが変わりつつある。今回利用したロッジの中には、むさ苦しい男が二人で営業してるロッジもあって、も〜・・ほんと気持ち悪い！　男は外で遊んでろ！　みたいな。
  
  行かなくて良かった！事態は公序凌辱に反するかなぁ・・・ますます気になる？
  
  ほいみ