2023/04/04 - 2023/04/04
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kojikojiさん
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「別府タワー」からの眺望で頭の中に方向感覚と距離感を叩き込んだ後は眼鏡屋を探して北浜の辺りをさ迷いました。家に老眼鏡を忘れてしまい、不便なこともあっ最初に「ドン・キホーテ」に行ってみましたが、入り口でありませんと言われ、「トキハ別府店」でZofを見つけて無事に買うことが出来ました。同じフロアに豊後高田の「まめ秀」があったので、豆好きの妻におねだりされてしまいます。まぁ翌日が誕生日なので良しとします。駅前通りを渡って竹瓦温泉横丁の看板にしたがって進みますが、飲み屋街のような通りは昼間はどこも締まっていて閑散としています。たどり着いた「竹瓦温泉」の建物を見てびっくりです。正直に言って道後温泉本館の建物に匹敵するような風格があります。ここで砂湯に入るつもりでいたので、受付で尋ねると最短で40分後ということなので、近くにある「竹工芸山正」に行ってみることにします。途中には「楠銀天街」や「ソルパセオ銀座」などアーケード街があります。妻にパリのパッサージュみたい。」というと鼻で笑われました。「竹工芸山正」にはすぐに着きましたが、同じタイミングで店に入られた近郊からのお客さんが買い物を始めてしまい、時間が切れそうになったので店を出ようとすると女性の店主が「大きな荷物は温泉に行くのに邪魔でしょうからここに置いて行かれたら。」と声を掛けてくださいます。ぶらぶらしているうちに荷物も増えてきたので、ここで身軽になって「竹瓦温泉」に戻ります。予約した時間にはほかに4名ほどのお客さんがいて、後を追うように浴衣に着替えて砂湯に向かいます。この時必要なのは木の枕の上に敷くタオルとスマホです。砂かけさんの女性がスマホで写真を撮ってくれるわけです。砂湯といえば指宿温泉ですがここでは個人の写真撮影禁止で、カメラマンに撮ってもらうシステムでした。砂湯の時間は15分くらいですが重たい砂と背中からだんだんと蒸されていく気分が何とも気持ちよいです。数分で全身から汗が噴き出してくるのが分かります。砂湯から出る前に砂を落としますが、浴衣のままシャワーを浴びて、最後に湯船に浸かって砂を落とし切ります。一度共用スペースで涼んでから、今度は温泉に浸かりますが、ここも天井が高くて風情のある浴場です。道後温泉本館も良かったですが、あまりに有名で混雑しているのに比べたらここは最高でした。砂湯と温泉を満喫した後は「竹工芸山正」に戻りましたが、もう店じまいの時間でした。ところが店主の女性が温かく迎えてくれて、冷たい水もいただけました。温泉に入ったばかりなので後になってから汗が噴き出してきます。ここで大分の竹工芸についていろいろ教えていただき、とても勉強になりました。茶籠がずっと欲しかったのですが、さすがに手が出せず、花入れとかけ花入れを記念に買うことにしました。ちょうど旅行前に届いた株の配当で相殺できたのも後押しになりました。晩御飯の時間になるので品物は翌日ホテルに届けていただくことにしました。ホテルに戻ってチェックインして部屋に上がると、高層階で眺めの良い部屋でした。安いツアーでもあったので熱海のホテルのことが頭の片隅にありましたが杞憂に終わりました。欧米人や台湾や韓国の団体ツアーがたくさん来ていて、レストランはとても混んでいましたが、インバウンドのことを考えたら仕方ないですね。席が確保できた後は落ち着いて美味しい食事がいただけました。初日は飲み放題がセットされているので、大分と九州の焼酎を15種類くらいいただきました。全部で30種類あるので2日がかりになりそうです。部屋で少し休んで夜食の担々麺をいただき、温泉にゆっくり浸かって別府の夜は更けました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス タクシー JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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「トキハ 別府店」の「まめ福」で豆菓子を買った後は「竹瓦温泉」に向かいます。別府はこういった横丁やアーケードがたくさん残っている町です。
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横丁から先は歓楽街で、スナックやらクラブやら飲食店がたくさんあるようですが、日中は歩く人も少なく閑散としています。
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細い路地を進んでいくといきなり「竹瓦温泉」の古びた建物が現れました。初めはお寺か何かだと思ったくらいです。ここが別府で初めての温泉になりますが、「別府温泉」は別府市内各地に数百ある温泉の総称です。別府市内には古くから由来の異なる温泉郷が8つあり「別府八湯」と呼ばれています。
市営 竹瓦温泉 温泉
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昭和初期の別府温泉郷は、主に湯治向けの「鉄輪温泉」と「明礬温泉」、保養的な「観海寺温泉」、歓楽街の色彩が強い「浜脇温泉」と「北浜温泉(別府温泉)」に大まかに分かれていたようです。この「竹瓦温泉」は北浜温泉に属するもののようです。
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正面に回るとその立派な佇まいに驚きます。道後温泉の本館のような寺社建築に唐破風の屋根が乗っています。ここまで立派な建物だとは知らなかったのでびっくりです。
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明治12年の1879年の創設で、当初建築されたものは竹屋根葺きの浴場で、その後改築されたものが瓦葺きであったため、「竹瓦温泉」の名称がついたと伝えられています。
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現在の建物は昭和13年の1938年に建設されたもので、正面入り口は唐破風造の豪華な屋根を持つ温泉となっており、その外観は別府温泉のシンボル的な存在となっているようです。
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入って右手のカウンターに行くと、砂湯は人数が限られ、最短で午後4時20分ですと言われます。40分ほどあるのでお金だけ払い、10分前に戻るようにします。
市営 竹瓦温泉 温泉
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ホテルでもらった地図にあった「竹工芸山正」に行ってみることにします。「竹瓦温泉」の周辺は歓楽街といってもかなりディープな所で、博多で「河太郎」で食事をした後に周辺を歩いた時のようなカルチャーショックがあります。
竹瓦小路アーケード 名所・史跡
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この辺りは昭和を感じさせるアーケード街の多いところで、たぶん昔は賑わったのだろうと感じます。現在はその多くがシャッターを下ろしたままになっています。
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ミレニアムの年末年始にパリへ行ったことがありました。「月刊太陽」で特集されていたパッサージュを見るためでもあったのですが、時間が無くて半分くらいしか見ることが出来ませんでした。2011年に再びパリへ行き、主だった15か所のパッサージュを全部観て周ったことがあります。
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妻に呆れられながらその全てを歩きましたが、その時のことが思い出されました。美しいパッサージュも残されていますが、いくつかは問屋街のようになったり、荒れ果てたりしているところもありました。
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床にKUSUNOKIと人造大理石で文字が入れられたアーケードで「パリのパッサージュを思い出すね。」と妻に言ったら鼻で笑われました。
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たどり着いた「竹工芸山正」では同じタイミングで店に入られた近郊に住んでいるという老夫婦が買い物をはじめられたので、店の中を見ているうちに戻らなければならない時間になりました。店を出ようとすると女性の店主が「ここに荷物を置いて温泉に行ってきなさいよ。預かってあげるわ。」と仰るのでそうすることにします。
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かなり時間も迫っていたので最短ルートで戻りましたが、アーケードから脇道に入るとソープランドとか風俗の店が並んでいます。昼下がりの歓楽街を通り抜けて先を急ぎます。
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時間ぎりぎりに戻れました。衣類や貴重品はロビーにあるコインロッカーに預けてしまいます。
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まずは建物の左側にある砂湯に向かいます。入り口は男女別ですが、浴衣に着替えた後の砂湯は男女一緒になります。白い開き戸の奥が砂湯です。
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更衣室で下着なども全部脱いで、フロントで借りた浴衣だけになります。砂湯が終わった後はここで浴衣のままシャワーを浴びて砂を落とします。
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さらにここで湯に浸かって着替えるというシステムです。扉を開けると先に入られた方が4人ほどいました。入浴時に必要なのはタオルとスマホです。中に小さな物入があり、割増えられた番号のものにスマホを入れておきます。
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木製の小さな枕があり、そこにタオルを敷いて横になります。すると砂かけさんの女性が木製の鍬で砂をかけてくれます。
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砂はかなり目の粗いもので、手慣れた手つきで腕から胸にかけて、そして足へとザクザクと載せていきますがかなりの重さで息がしずらくなります。与謝野晶子の詠んだ「とよ国の浜の砂ゆに自らを 鶴の玉子とおもへるは誰」といった感じでしょうか。
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そのうちじわじわと背中から熱が伝わってきます。2分から3分もすると汗がジワリと汗が出てきます。15分寝ているだけで汗だくになります。砂湯といえば鹿児島の指宿温泉が有名ですが、個人の写真撮影は禁止で、必要な場合はカメラマンに撮影してもらって買うというシステムでした。ここでは砂かけさんが手際よくスマホで写真を撮ってくださいます。
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我々は最後に入ったので出るときも2人だけでした。浴衣のままシャワーを浴びて砂を大まか落とします。その後入浴して着替えて湯船に浸かります。もたもたしていると次の時間があるので砂かけさんが入ってきて、浴衣をシャワーで洗い出し、砂を流して準備し始めます。若い女性なのでちょっと恥ずかしかったです。
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ほぼ同じタイミングで出てきました。
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最高の温泉体験でした。今回は宿泊するホテルの温泉と、ここと鉄輪温泉だけの入浴の予定ですが、これはもう何度か来ないとならないなと思いました。
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建物の右側には普通浴の浴場があります。一休みしてからこちらも入浴しましたが、地元の人ばかり数人が入られていました。頭をシャンプーしたかったのですが、手持ちがなかったので諦めました。フロントでは売っているので必要であれば買えます。
こちらもちょうどよい温度で、クラシックな造りで気持ちよ合ったです。 -
天井の高いロビーは昭和初期のイメージを残しており、湯上りにくつろげるスペースになっています。
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この温泉の効能は筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり、運動麻痺における筋肉のこわばり、胃腸機能の低下、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽いぜんそく又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症などだそうです。
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軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症など当てはまる項目も増えてきたので、そろそろ湯治でも始めようかと思います。手始めに東北の温泉巡りのツアーは予約してあります。
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この温泉は市営なので公民館や集会所の役割もかけているようです。2階はそんな施設のようです。
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温泉成分で配管などはこのように詰まってしまうのだと驚きました。2カ月前には台湾の新北投温泉に行きましたが、今回は温泉委は入れませんでした。前に行った際は2泊しましたが、台湾の温泉は濃度が濃いのか入浴した後はドッと疲れました。まだまだ行きたい温泉はたくさんあります。
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冷たく冷やされたノンアルの甘酒をいただきましたが美味しかったです。
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いい気分ですが閉店時間もあるので急いで「竹工芸山正」に戻りました。店に入って動きを止めると汗が噴き出してきて、店主の方が冷たい水を出してくださいました。
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ここからその女性店主と話が弾んでしまい、大分の竹細工についてもいろいろ教えていただきました。今回多くの店で竹細工を見る機会はありませんでしたが、ここの品揃えと他の店では全く違ったし、同じようなパンのトレーでも縁の細工の細かさが違いました。買い求めたのは花籠と掛花入れの2点でした。2時間以上たってしまい、晩御飯の時間もあるので、翌日ホテルに届けてもらうことにします。
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表に出るとすっかり陽が落ちていました。ホテルまでは歩いて5分ほどの距離でした。ここでようやくチェックインしましたが、欧米人の団体ツアーのバスが2台ほどと台湾や韓国のツアーも入っているようでした。
亀の井ホテル 別府 宿・ホテル
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部屋は15階の市内が見渡せる側の部屋でした。前回の熱海のホテルの部屋がいまいちだったので、今回も高望みはしていませんでしたが期待以上の部屋で良かったです。
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クイーンサイズのベットが2つと荷物を置くスペースもあります。3泊なので狭いと息が詰まってしまいます。
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テーブルもあるのでチケットやパンフのスクラップの作業や絵葉書を書いたりもストレスなかったです。
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バスルームはユニットタイプですが、大浴場の温泉があるので浴槽は使いませんでした。洗面台が小さいのと物を置くスペースが狭いのは気になります。
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部屋からは別府市内が見渡せますが、すでに真っ暗です。朝になれば国東半島から別府湾も見えるはずです。
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新しくLEDライトでライトアップした「別府タワー」もきれいに見えました。
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食事券は毎日もらうということなので、ホテルに戻ったらフロントによる必要があります。1晩めの夕食は飲み放題のふくまれたプランになっています。それ以外に1階のレストランで担々麺がいただけます。
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朝食も夕食と同じ2階の「Beppu BOLD Kitchen」というレストランです。
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レストランは午後8時30分までなので午後7時に向かいましたが、団体ツアーのお客さんで混んでいました。10分ほど待って席に座ることが出来ました。基本はビュッフェスタイルですが、大分の食材を使って、名物料理も並んでいます。
Beppu Bold Kitchen グルメ・レストラン
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そしてこの日の有職はアルコール類が飲み放題です。これは通常1,980円でした。せっかくなので九州と大分の焼酎を飲むことにしました。
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特に珍しい焼酎があるわけではありませんが、東京では見かけない銘柄もあります。先日の熊本のツアーでも久しぶりに焼酎を飲んだら美味しかったので楽しみです。
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ということで飲み始めたら止まらなくなりました。料理とは別にアルコールのカウンターがあるのですが、首から下げたカードでフリードリンクです。1回1回では面倒なので4種類くらいを貰って妻と飲み比べです。
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料理も十分食べたので腰を据えて飲みだしました。
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こんな感じで30種類から選んで好きな飲み方で作ってもらいます。
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午後8時30分までの営業でしたが、午後9時くらいまで飲んでいました。15種類くらいしか飲めなかったので、翌日は残りの15種類に挑戦することにします。ようやく長い1日が終わりました。
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