
2023/02/22 - 2023/02/22
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kojikojiさん
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この旅行記スケジュールを元に
港のレストランで遅い昼食を食べた後は全員で歩いて「野柳地質公園」に向かいます。ここは有料エリアで、ガイドさんがチケットを購入して公園内に入ります。景観エリアまではかなりの道を歩きますが、途中には友好公園として「浅間山北麓地質公園」「千葉県銚子地質公園」「青森県下北地質公園」「伊豆半島世界地質公園」「京都府兵庫県島根県山陰海岸世界地質公園」「山口県秋吉台地質公園」の紹介がされていました。一応全部見ていたので安心しました。景観エリアに入ると公園の概略の説明があって、解散になり自由に散策して集合時間にバスに戻ることになります。午前中の雨は上がり、傘を差さないで散策できたのが良かったです。ここへも以前から来たかったのですが、他の場所を優先して今に至っていました。奇岩を見て回るのは楽しいもので、今までも中国各地やアジアやトルコなどを周ってきましたが、海のそばの奇岩地帯は初めてのことです。一通りの奇岩を見て回った後に一番有名な「女王の頭」の列に並んで記念写真を撮ります。前の方のカメラのシャッターを押してあげて、我々の写真も撮ってもらいました。一通り散策して出口の商店街で地元の観光客が着ていた雨合羽を買おうと思いました。ところが開店休業状態の店にはほとんど人がいません。表に出たところで何人かのお姉さんが暇そうに雨合羽を持っていたので、ここで買うことにしました。1枚が100台湾元なので450円もしません。妻にはベージュ、自分用にモスグリーンのを選びました。そして翌週の北海道の旅行に一緒に行く妻の友人用に合計3枚買い求めました。そしていつものように記念写真を撮りました。海外で絵葉書売りの人などとはいつも写真を撮っていたのを懐かしく思い出しました。そろそろ本格的に海外旅行を再開したくなりました。再びバスに乗りこの日最後の目的地である「九份」に向かいます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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遅い昼食の後は「野柳地質公園」の見学です。すでに午後3時になろうとしています。ガイドさんがチケットを購入するのを待って園内に入ります。
野柳風景特定区 国立公園
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入り口からは長い遊歩道があります。地面には有名な「女王の頭」のタイルが嵌め込まれています。
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さらにその先には奇岩をモチーフにして作られたキャラクターが並んでいました。ここでも「女王の首」を探して記念写真。
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ガイドさんが東澳漁港の先にある「万里駱駝峰」を教えてくれました。
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確かに坐したラクダの姿に見えます。エジプトのギザで乗ったラクダのことを思い出します。この時初めてラクダに乗りましたが、立ち上がる時の前のめりになる感覚は面白かったです。
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「女王の頭」は風雨に晒されて浸食が進みいつかは折れると言われています。そのためではないと思いますが、「俏皮公主Ⅱ」というレプリカもあるようです。
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海岸線に出ると先ほどバスの車窓から見えた「基隆島」が再び見えました。海岸線の岩は宮崎県の青島の鬼の洗濯岩を思い出す形状です。
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600万年前にフィリピン海プレートとユーラシアプレートが押し合う力で「蓬莱造山運動」が起り、台湾島が海面上に誕生しました。地殻変動が起きた時に海底数千メートルに堆積していた数千万年前の岩層が巨大なエネルギーによって海面上に押し上げられました。
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長さ1.7キロにおよぶ野柳岬が天然の障壁となり、「野柳」は300年余り前から台湾北海岸最大の漁港となりました。東海岸にそそり立つ「単面山」は首をもたげた亀のような姿で、激しく打ち寄せる波から野柳漁村を守ってきました。
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複雑に入り組んだ野柳地層は主に石灰質砂岩、頁岩、カルシウム質砂岩などから成り、それぞれに硬度が異なるため層によって風雨や波による浸食の度合いも異なってくるようです。
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風化によって砂と化して消えていく層もあれば、硬い「結核」となってその場に留まり続ける層もあり、長い時を経て今日の変化に富んだ野柳の奇岩怪石が生まれました。このような蜂の巣状の「蜂?岩」は数多く見ることが出来ます。
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「単面山」の先まで登っていけるようですが、見学時間は限られているので行ってみようとは思いませんでした。利尻島の「ペシ岬展望台」を思い出すような容姿です。
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青い空や青い海は見ることが出来ませんでしたが、これはこれで迫力のある風景でした。
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遊歩道はきれいに整備されていたので雨の後の滑りやすい状態でも安心して歩くことが出来ました。
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「船舶測速台」船舶の移動距離と時間で速度を算出するための物のようですが、現在の船速測定方法はGPSに変更されています。
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野柳で最も有名な「女王頭」は4000年余りにわたってこの地に立っているそうです。女王の頭の頸部は最も細いところで124.6センチしか無く、昔の写真と比べるとこの半世紀の風化や浸食で姿は大きく変わり、いずれは首が落ちてしまうと見られています。
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ハートの形をした岩などに名前が付けられていて、その姿と名前を見比べるとなるほどと思うものも多いです。
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もう少し岬の先へ行ってみたい気もしますが、戻る時間を計算して歩かなければなりません。
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有名な「女王の頭」と記念写真を撮りました。10人くらいの人が並んでいたので、前のご夫婦のご主人にお願いしてシャッターを押してもらいました。
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紀元前14世紀の古代エジプトのファラオだったアメンホテプ4世の正妃だったネフェルティティの胸像がベルリンのアルテ・ミュージアムに収蔵されています。その像を思い出させるような姿だと思います。
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林立するキノコ石「蕈状石」は不思議な形で、トルコのカッパドキア周辺の奇岩ともまた違った造形です。赤いラインはこれより先は危険だという表示のようです。自由に奇岩の近くまで行けるのも良いですが、もっと手前で規制しても良いと思われます。
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「林添禎像」
1964年に野柳に遊びに来ていた学生が悪天候のために波にさらわれて、漁師の林添禎は学生を助けるために危険も顧みずに海に飛び込みました。不幸にも2人とも大波に呑まれてしまったそうです。自己犠牲の精神を記念してこの像が建てられたそうです。 -
アダンなのかタコノキなのか、このような遊歩道を歩くと沖縄の万座毛を思い出します。沖縄へ行ったことが無かった母を連れていけたのは良い思い出になりました。元気だったら台湾にも連れてきてあげたかったと思います。
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ここにはこんな看板が置かれてありました。女王の頭まではかなり距離がありますが、観光シーズンにはこの辺りまで並ぶのでしょう。「女王の頭には触ってはいけません。写真を撮るためには並んでください。」と書かれてあります。
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海岸線にでると「象岩」が見えました。波の動きで生きた象が動いてるように感じます。タイのチェンマイやチェンライで象に乗って川の中を進んだり、スリランカで象の孤児院に行ったことを思い出します。
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民間伝説によりよると野柳は古来より中国からの貿易船が基隆港へ行く航路でした。このルートは特に海難事故が多く、海の中には災いを起こす亀の妖怪が隠れているといわれました。そこで天帝は仙女に命じて、人間世界に下りて亀の妖怪を懲らしめさせたそうです。その時に仙女が乗ってきたのがこの象で、仙女は象に乗らずに天へ戻っていったためにここで待ち続けているそうです。
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「仙女鞋」も見た目で分かります。右足のサンダルが脱ぎ棄てられているように見えます。これも仙女の忘れたものといわれています。
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右側には「地球岩(玉岩)」が見えます。削られた岩が上手く下の穴に嵌って、波の寄って動かされているうちに球体になったのだと分かります。
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この辺りには見どころのある奇岩が集中しています。
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「花生岩」は名前の通り殻付きのピーナッツ(落花生)の形をした岩です。球体が出来る仕組みは何となく想像できますが、この形はどうやったらできるのでしょうか。岩の方さに起因するのかもしれません。後ろの岩は「燭台岩」と呼ばれるものですが、これが浸食が進むと球体になるのだと思います。
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「蜂窟風化」とはよく言ったもので、確かにハニカム状の姿になっています。
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「菠蘿麵包」の菠蘿はパイナップルの意味です。麵包はパンなので、台湾のお土産の定番のパイナップルケーキが並んでいると見立てたのでしょう。日本人が見たらメロンパンに見えると思います。
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じっくり見るとSF映画化ホラー映画のワンシーンのように思えてきます。
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散策はこの辺りにしても出らないと集合時間に間に合わなさそうです。別のルートで戻ることにします。
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半島の北西側の波は風のせいか強く感じられます。雨が降っていなくて本当に良かったと思います。傘など絶対にさせないと思います。それを見込んで雨合羽を売っている女性をたくさん見かけました。
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「海蝕壺穴」が岩の表面の割れ目などの弱い部分があるとそこが波による侵食のために窪みとなります。この窪みの中に礫が入ると渦流によってその礫が回転し、丸みを帯びた円形の穴に拡大していきます。川に出来たものを甌穴(おうけつ)やポットホールと呼び、海に出来たものを日本では海蝕甌穴と呼びます。
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振り返るとずいぶん歩いてきたものです。残り15分くらいで港に停車しているバスに戻らばければなりません。
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東側の海は比較的穏やかに見えましたが、海岸に打ち寄せる波は結構強いものでした。この波によって奇岩が形成され、そして失われていくのだと感じます。
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実際の舞台は八丈島ですが、子供の頃に見たアニメの「ガンバの冒険」を思い出します。ノロイのいる絶海の孤島のイメージです。「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」は長年読み返した記憶があります。
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「瑪伶鳥石」は振り向いた海鳥の姿のようです。ここから先へ行ったら出発時間に間に合いません。
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名前が無くても面白い岩はいくらでもありそうです。その姿もどんどん変わっていくのでしょう。
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「海蝕壺穴」はいたるところに見ることが出来ました。ただ半島に向かって右側の海岸線に多く見られました。
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出口に向かいながら友好公園の案内板を見て歩きました。友好公園の多くは日本国内のものでした。
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浅間山の鬼押し出し園へは2021年の上高地と黒部ダムと安曇野から松本の善光寺に参拝した後に立ち寄りました。ジャムジャムというマイナーな旅行会社のツアーでしたが、ほぼフルフラットになる素晴らしいバスを1人2シート使える天国のような移動でした。
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銚子の海岸線を旅したことはありませんが、海からは眺めたことがありました。
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名古屋から仙台に向かう太平洋フェリーの旅は巨大な船に乗客が20人ほどの優雅なクルーズでした。これも2021年の初夏の旅でした。
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2022年の下北半島の旅で見た海岸線も美しかったです。
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一番の思い出は船に乗っていった仏が浦の絶景は天気も良くて最高でした。
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伊豆半島の大室山は子供の頃に何度か行った記憶があります。最近は伊豆方面へあまり言っていないので、近いうちにじっくり旅してみたいと思います。
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東京から西へのフライトでは上空から眺めることが幾度もありますが、ここだけポツンと不思議な形をしています。
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天橋立辺りから鳥取県にかけての海岸線も美しいです。2022年の旅では海岸線をバスで走り抜けました。
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海岸線も美しかったですが、冬はカニも美味しい季節なので堪能しました。
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秋吉台に始めて行ったのは高校生の修学旅行でした。それから数十年経った2012年になって妻とそのルートを旅することが出来ました。
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思い返すと2012年のこの旅からトラピックス社やクラブツーリズム社のツアーを利用するようになりました。その当時は現在とは比べ物にならないくらい国内の旅行も値段が安かった記憶があります。
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公演の出口にはアーケードの商店街があり、そこで売っている雨合羽を買おうと思っていましたが、開店休業状態なので店にひと気はありません。1枚100台湾元という値段を確認して表にいる売り子さんに話しかけます。
野柳漁港 観光名所
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値段を確認して自分用にモスグリーン、妻にはベージュの物を買い求めました。台湾の旅の後はすぐに知床でのクルーズ旅が待っているのでその時に使えるかと考えました。実際はこの日の夕方から役立ちました。
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午後4時にバスは出発し、この日最後の観光地の「九份」に向かいます。もと来た道を戻るので再び「基隆島」が見えました。
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海岸線とお別れして再び山の中にバスは入っていきます。
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再び基隆河に沿ってバスは走ります。山間部に入るとまた雨が降ってきました。以前弟と妻と3人で「九份」を訪れたことがありますが、もう20年誓う前だという小tに改めて時の流れの速さを感じます。
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高度が高くなってくると再び基隆島が姿を変えて現れてきました。今回の移動で台湾北東部の海岸線の土地勘が生まれた気がします。
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山の中腹にあるのは「九份青雲寺」という道教の寺院です。1960年に妊娠中の女性が高さ1966メートルの山の上から地面に飛び降り、「ここに寺院の建設を」と叫び昏睡状態に陥りました。目が覚めると奇跡的に怪我は大したことはありませんでした。
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神託に従ってすぐに寺院の建設を開始し、台湾の有名な職人のリャオ・シチェンを雇って建設を開始します。神農大王(武仙帝)に捧げられたこの寺院は五粒皇帝の寺院または五穀王の寺院としても知られています。「九份」の観光と一緒にするには距離が離れています。
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「九份」の町並みが見えてきました。ここへ来るのは3度目ですが、懐かしい気分になります。ここへ来ようと思ったきっかけは「千と千尋の神隠し」ではなく、1989年製作の台湾映画「悲情城市」を観たからでした。
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監督の侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の映画も好きですが、彼が製作総指揮した「紅夢」という張芸謀(チャン・イーモウ)監督の作品も好きです。そんなことを考えながら到着した駐車場は、突然の土砂降りになり、15分ほどバスの中に閉じ込められました。
九分 旧市街・古い町並み
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