2023/02/19 - 2023/02/19
291位(同エリア4427件中)
キートンさん
この旅行記のスケジュール
2023/02/19
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フンフン壁画通り
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この旅行記スケジュールを元に
ようやく制約なく海外に行ける環境が整ってきた2023年。
しかし、昨夏再発した突発性難聴の後遺症と、このところの円安という逆風が吹いてる状況。
そこで、比較的近く物価も安めで以前から気になっていたベトナムを3年ぶりの海外旅行の目的地に選びました。
中国やフランスの統治下や長い戦時下を経験した複雑な歴史とカルスト地形の独特の景観など、見どころが多彩なベトナム。
毎回複数国を周遊する海外旅行の旅程でしたが、今回の旅はベトナム1国に絞りました。
ハロン湾やチャンアンのあるベトナム北部は11月頃がベストシーズンですが、ベトナム中部はその時期は雨季に当たります。
そこで、ベトナムの北部と中部の両方で気候が安定し、観光がしやすく航空券も比較的安く仕事の調整も可能な2月下旬に計画しました。
難聴とめまいの後遺症が残る3年ぶりの海外旅行は、やや慣らし運転的な旅となるものの、内容は見どころ満載でなかなか濃厚。
どんな旅になることやら・・・
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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まずはこの旅の旅程。
1日目(2/19):大阪→ハノイ
2日目(2/20):ハノイ→ハロン湾
3日目(2/21):ハロン湾→ハノイ
4日目(2/22):ハノイ→チャンアン→ハノイ
5日目(2/23):ハノイ→ドンホイ
6日目(2/24):ドンホイ→フォンニャケバン→ドンホイ
7日目(2/25):ドンホイ→フエ
8日目(2/26):フエ→ホイアン
9日目(2/27):ホイアン→ミーソン遺跡→ホイアン→ダナン
10日目(2/28):ダナン→ホーチミン
11日目(3/1):ホーチミン→大阪
航空券はベトナム航空で、
往路:関空→ハノイ
国内:ハノイ→ドンホイ
復路:ダナン→ホーチミン→関空
航空券:47,200円
燃油代・諸税等:40,920円
手配料:4,400円
クーポン割引:△2,000円
合計:90,520円
ドンホイ→フエは鉄道、フエ→ホイアンとホイアン→ダナンはシャトルバスで移動。
ハロン湾、チャンアン、フォンニャケバン、ミーソン遺跡へは現地ツアーを利用した。 -
往路は、関空10:30発のVN331便。
この日の大阪は小雨だった。関西国際空港 空港
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ハノイ・ノイバイ国際空港には沖止めされれたこともあり、入国審査を通過するまでやや時間を要した。
空港の両替所が4店並んでいて、レートの表示は1円→174VNDとなっているが、紙や電卓で175にすると誘ってくる。
なんとなく信頼できそうなBIVD(ベトナム投資開発銀行)で3万円を両替し、5,250,000VNDを入手。 -
ハノイ旧市街方面行きの86番バスのバス停を探してうろうろしてしまったが、結局ターミナルを出て正面の横断歩道を一度渡って左側にあった。
ノイバイ国際空港 (HAN) 空港
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ロンビエンのバス停を過ぎてホアンキエム湖の北東側のバス停に16:20頃到着。
運賃は45,000VND。 -
空港行きのバス停やタンロン水上人形劇場の場所を確認しながら本日の宿、ゴールデン・サン・ホテルに16:30過ぎに到着。
隣にGolden Sun Suites Hotelがあるので、間違いそうになる。
なお、ゴールデン・サン・ホテルは少し前まではゴールデン・サン・パレスという名だったようである。ゴールデン サン パレス ホテル ホテル
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宿泊費は1泊朝食付きで774,000VND(約4400円)。
日曜泊だってせいか、後にこのホテルに宿泊した時より1割程度割高だった。 -
立地と価格から考えて十分満足できる部屋だ。
欲を言えば眺望が良ければ申し分ないが、窓がない。
まあ、そこまで期待はしていないが。 -
洗面とシャワー。
バスタブはなし。
この右側に吹き抜け側の小窓があった。 -
普通の洋式トイレ。
その上部にあるのはおそらく給湯器。 -
2本のペットボトルのミネラルウォーターとティーバックのお茶はサービス。
ちなみに、この時期のハノイとその周辺は涼しい時期なので2本のミネラルウォーターで十分だった。 -
17:00過ぎに、いよいよハノイの街歩きに出発。
ホテルを出て西に少し行くと寺院らしきものがあった。 -
最初に向かったのは、鉄道沿いの通称「フンフン壁画通り」。
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主にハノイのノスタルジックな光景が描かれているという。
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モノクロ写真のような壁画。
壁画とはいっても、直接壁に描いているわけではないらしい。
よく見ると何枚かのパネルに描いて合体しているように見える。 -
ハノイは急速な都市化で文化的建築が少なくなってきているという。
首都の昔からの美しさを再現するために、「フンフン壁画通りプロジェクト」が2018年にスタートした。
ベトナムと韓国のアーティストによって描かれた17の作品が約200mにわたって展示されている。 -
イチオシ
ノンラーと呼ばれる円錐形の帽子をかぶり天秤棒を担ぐ商人は今でもよく見られる。
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案内標識と支柱は実物。
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オートバイのオブジェや切抜きパネルの商人。
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モノクロの風景にカラーの衣装。
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イチオシ
絵の中に溶け込む少年。
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たまにしか通らない列車が止まっていた。
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線路沿いの風景。
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ロンビエン駅に着く頃、雨が降り出していた。
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ロンビエン駅の線路から。
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ロンビエン橋へと向かう途中、チャンニャットズアット通りを渡る。
通りに沿って陶器で描かれた「遷都1000年記念モザイク壁画」は約7kmにも及ぶ長さで、ギネス認定の世界最大のモザイクアートだという。 -
ホン川に架かる約1700mのロンビエン橋。
1902年完成で、当時は世界2位の長さを誇る橋であったという。
エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの設計との説もあるが、その説は有力ではないらしい。ロンビエン橋 建造物
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雨が本降りになってきたのでロンビエン橋は渡り始めたところで引き返した。
旧市街の黄色の壁に緑の窓の洋館が目立っていた。 -
ドンスアン市場をスルーして、夕食の目的地を目指す。
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イチオシ
ホイアン名物のランタンが、ハノイでも見られた。
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18:00頃、ブン・チャー・ダック・キムに到着。
ここで夕食を摂りながら、しばらく雨を避けることにした。 -
注文したのは標準的なブンチャー70,000VDNとハノイビール20,000VDN。
なんだこのボリューム。
これで一人前?
どう考えても私の胃袋では入りきらない。
ビールはコップが出てこないのでラッパ飲みするらしい。ブンチャー ダックキム 地元の料理
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メインデッシュともいえる焼肉とスープ。
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食べ方合ってる?
焼肉なかなか美味し。
麺は普通かな。
何の葉っぱかわからんけど、普通に葉っぱの味。
惜しいのは、スープが熱々じゃなくてちょっとぬるいこと。
結局、焼肉とスープは平らげたものの、麺は半分、葉っぱは2/3以上残してギブアップした。 -
夕食を終えると雨があがっていたので、ホアンキエム湖へと向かった。
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ベトナム語で「Chúc mung năm moi(チュック・ムン・ナン・ムーイ)」とは、「あけましておめでとう」の意味らしい。
ベトナムでは「テト」と呼ばれる旧正月があり、2023年は1月20日(金)~26日(木)の7日間だった。
すでに1か月近く過ぎているが正月気分が抜けてないのか? -
ホアンキエム湖にはゴックソン祠(玉山祠)が建つ島がある。
その島へ渡る橋の前に入口の門がある。
門の壁には、幸福を意味する「福」と豊かさを意味する「禄」の文字がある。 -
入場料は30,000VND。
ライトアップされたフーテック橋という赤い橋を渡る。 -
橋の上から入口方向を振り返ると、門には「玉山祠」と書いてある。
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ゴックソン祠(玉山祠)の創建は13世紀で、現在の建物は1865年に建立、後に再建されたもの。
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ここにも、「Chúc mung năm moi 2023」。
これは黄と赤の花で書かれている。 -
イチオシ
正殿の前には鎮波亭と呼ばれる東屋(あずまや)、その向こうにホアンキエム湖が広がっている。
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正殿に入るとたくさんのお供え物。
玉山祠 建造物
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そこに祀られているのは、文・武・医の三聖人だという。
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そのわきには、お茶目な妖怪?
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正殿の奥には、わきに鶴、中央に様々な種類の矛(ほこ)。
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矛の向こうに、13世紀に元の進撃を撃退した英雄、チャン・フン・ダオが祀られている。
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正殿の隣室には巨大なカメのはく製が2体展示されている。
シャンハイハナスッポンという種で、淡水に生息するカメの中では世界最大だと言われている。
現在絶滅寸前の状態にあり、飼育下で1個体、野生下で3~4個体が知られるのみとなっている。
2019年まで中国でオスとメスの2頭が飼育され、人工繁殖が試みられていたが、2019年4月13日にメスが死亡している。残った個体は全てオスだったため、絶滅は避けられないとされていたが,2020年10月22日にベトナムでメスが発見され,繁殖が試みられている。 -
正殿の周りを一周してフーテック橋へ。
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イチオシ
ホアンキエム湖の東岸から見たフーテック橋。
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ホアンキエム湖を時計回りに歩いて行く。
ホアンキエム湖にはもうひとつの島があり、そこに建つ亀の塔がライトアップされている。 -
ホアンキエム湖の東側にはリータイトー公園があり、リータイトー像が立っている。
リータイトー(李太祖)は、中国の長期にわたる支配からの独立後、1010年にタンロン(現ハノイ)に遷都し、初の長期政権を築いたとされる。李太祖像 モニュメント・記念碑
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リータイトー公園の北側にあるハノイ外務省の建物は、黄色の洋風建築。
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日曜日のせいか、ホアンキエム湖を周回する道路は歩行者天国となっている。
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ホアンキエム湖の南端まで来ると、チャンティエンプラザというショッピングモールがある。
この界隈はフランス統治の名残か、洋風建築が多い。 -
ホアンキエム湖の西岸から見た亀の塔のライトアップ。
なぜ「亀の塔」と呼ばれているかは、この後知ることとなる。 -
ホアンキエム湖の西側で目を引いたのは、黎利王の神殿。
神殿というだけあって、ギリシャ神殿風の円柱が見られる。 -
黎利(レ・ロイ)は地方豪族で、明との10年にわたる戦いに勝ってベトナム(大越国)の独立を回復し、1428年に黎朝を建てた人物。
その出来事は、「ホアンキエム湖の伝説」となっている。
「1428年、レ・ロイは湖にすむ亀から授かった宝剣で明軍を駆逐し、ベトナムを中国支配から解放した。平和が訪れた頃、再び亀が現れ、剣を返すよう啓示され、湖の中の小島で剣を亀に奉還した。」
ホアンキエム湖の亀の塔が建つ小島がその場所だと伝えられている。 -
奥に進むにしたがって、東洋風建築となっている。
ガイドブックに載っていないが、ホアンキエム湖とも関連のある、意外と重要な場所だった。
こういう隠れた名所を発見するのも楽しいものだ。 -
ホアンキエム湖を離れて西に進むと、ハノイで最大の教会であるハノイ大教会がある。
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イチオシ
1886年に建立され、1900年に現在のふたつの塔を有するネオゴシック様式に改築された。
ふたつの塔の高さは31.5m。ハノイ大教会 (セントジョセフ教会) 寺院・教会
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ローマカトリック教会の約400万人カトリック教徒からなるハノイ大司教区の大聖堂として機能している。
正式には、ベトナムとインドシナの守護聖人である聖ヨセフにちなんで「聖ヨセフ大聖堂」と名付けられている。 -
日曜日の夜はミサが行われていて、観光客が入れる雰囲気ではないので、遠くから望遠で祭壇を撮影。
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正面から後ろ側に周って祭壇のある方向から。
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背後の壁面の岩の中にライトアップされた聖母マリアとピエタ像。
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岩の上部に聖母マリア。
手を合わすマリア像は、ルルドのマリアを模しているようだ。 -
イチオシ
岩の下部の洞窟には、磔刑に処されたキリストの亡骸を腕に抱く聖母マリアを表したピエタ像。
ピエタは、もともとミケランジェロが製作した彫刻で、「慈悲」という意味があるいう。 -
20:00を過ぎたので、本日の街歩き観光はここで終了。
明日は、ベトナム観光の目玉ともいえる、1泊2日のハロン湾クルーズへと向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- akikoさん 2023/03/05 13:14:07
- ハノイ編楽しみです♪
- キートンさん、こんにちは~
ハノイの1日目を拝見しました。ベトナムは北から南まで細長い形状をしていて、ハノイは北に位置しているので、同じ2月でもホーチミンとは違ってハノイは少し涼しそうですね。
「フンフン壁画通り」はハノイのノスタルジックな光景が描かれているそうで、興味深いですね!ハノイでは急速な都市化が進み昔の建築物が取り壊され、現代建築に置き換わっているとのこと。ホーチミンも同じことを感じました。経済発展とともに都市化が進むのは仕方がないですが、ヨーロッパの旧市街が昔のままの街並みが残されているように、アジアでも古き良き時代の街並みを保存してもらいたいですね。建築物ではないですが、壁画のノンラー姿の花売りの光景にとても心惹かれました。
夕食に食べられたブンチャーにはやはり山盛りの香草がついてきたんですね。メインの焼肉とスープにあの麺の量は日本人には多いですよね~(笑)私もベトナムグルメを試したいとリストを作っていたのですが、暑さで胃が受けつけないようになり、このような名物料理をあまり食べられなかったのが心残りです。
ホアンキエム湖は夜も楽しめそうなところですね。赤くライトアップされたフーテック橋や亀の塔や黎利王の神殿などが浮かび上がって見える光景は美しかったことでしょう。
ハノイ大聖堂は大変立派な教会で、内部の壁面でライトアップされていた聖母マリアとピエタ像や岩窟のマリア像は大変精巧な造りにびっくり。ご覧になられてハッと息を呑まれたのではないでしょうか。ホーチミンには歴史のある「サイゴン大教会」がありましたが、改修中で入場できなかったのが残念でした。
続編も楽しみにしています。
akiko
- キートンさん からの返信 2023/03/05 14:11:00
- Re: ハノイ編楽しみです♪
- こんにちは、akikoさん。
早速のコメントありがとうございます。
気候に関してはハノイだけでなくダナンやホイアンでも比較的過ごしやすかったですよ。
確かにホーチミンは暑かったですね。
最終日のホーチミンは疲れもたまっていたうえに重い荷物を担いでの観光だったので、余計にそう思ったのかもしれませんが。
壁画の中では私もノンラーの花売りに目を引かれました。
ただ、壁画の前に座っていた少年がまるで絵の中に描かれたようにはまっていたのも印象的だったので、それを表紙にしました。
街の近代化はハノイよりホーチミンの方が進んでいるなと感じました。
旅でグルメにあまり関心のない私でも、ベトナム料理は庶民的な名物が多いので、グルメには少し注目しました。
他の店でも一人前が比較的多かった気がしますが、ベトナムで肥満の人をあまり見かけないんですよね。
麺類などでも野菜類を多めに使ってヘルシーになっているのかな?とも思います。
ハノイと同様にホーチミンでも夜景を堪能しましたが、サイゴン大教会に関してはタイミングが悪かったようですね。
私もakikoさんの続編を楽しみにしてます。
ではまた。
キートン
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