2023/02/20 - 2023/02/20
23位(同エリア656件中)
キートンさん
この旅行記スケジュールを元に
2019年以来、3年ぶりの海外旅行の目的地に選んだのは、中国やフランスの統治下や長い戦時下を経験した複雑な歴史とカルスト地形の独特の景観など、見どころが多彩なベトナム。
複数国を周遊する旅程ではなく、今回の旅はベトナム1国に絞りました。
2日目は、ベトナムを代表する自然遺産ハロン湾へ向かいます。
カルストが生み出した2000にもおよぶ大小の奇岩や島が点在する光景は、「海の桂林」ともいわれるところ。
ハノイからの日帰りツアーが多いものの、せっかくなのでここはじっくり楽しむために1泊2日の現地ツアーで行きます。
日本語ツアーはかなり割高なので、ここは英語ツアーを選択。
どんな国のツアー客が集まるのか、言葉の壁は乗り越えられるのか・・・
ドキドキのツアーの始まりです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス 船
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ゴールデン・サン・ホテルの朝食は6:30からグランドフロアの奥で。
ゴールデン サン パレス ホテル ホテル
-
パンやフルーツが並ぶ向こうにホットミールもある。
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本日の朝食。
デザートにもちっぽいのとかシュークリームもチョイス。 -
今日はハロン湾1泊2日クルーズのツアーに参加する。
ピックアップの時間が8:15~8:30なので、8:00過ぎにロビーに下りてみると、南アジア系の団体がたむろしていた。 -
ハロン湾のツアーは、ハノイの日本人宿「EZ STAY Hanoi」から予約した。
https://ezstayhanoi.com/tour-from-hanoi/
いくつかあるハロン湾ツアーから「ハロン湾4つ星1泊2日クルーズ・Cozy Bay Cruise」を選択。
1泊4食付きで料金は、1階(スペーリア)339万+(1人利用)92万=431万VND。
(約24,000円事前銀行振込)
ロビーから階段を上ったところのソファーでピックアップを待つ。
予約確認票に「ピックアップ時刻を過ぎてもお迎えがない場合はご連絡ください」との記載があるので、8:30を過ぎてからEZ STAY Hanoiのスタッフに電話した。
こういう時、日本語で電話のやりとりができるのは安心感がある。 -
8:50頃、無事ピックアップしてもらい、このバスでハロン湾を目指す。
このツアーは英語ツアーであるが、ガイドのA氏(名前は忘れた)には最初に難聴であることと英語があまり話せないことを伝えた。
事情を認識しておいてもらうと、多少は気が楽になる。
9:30頃、最初のトイレ休憩。 -
11:00頃、2回目のトイレ休憩を兼ねて真珠の宝石店に40分程度滞在。
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ここでは貝から真珠を採取する作業などが見学できる。
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すでに遠くには、ハロン湾特有のカルスト地形が遠くに見えている。
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12:00過ぎにハロン湾の港に到着。
12:30前に小さなボートに乗船する。
ボートにガイドと約20人のツアー客を乗せて出航。
英語ツアーなのでツアー客の大半は欧米人だが、幸運にも日本人のI氏が参加していたので心強い。
中国や韓国などの東アジア系の客は日本人以外にいなかった。 -
小型のボートが向かったCozy Bay Cruiseのクルーズ船は、見るからに年季が入っている。
これが4つ星なら、3つ星、2つ星はどんなクルーズ船なのだろうか。
そもそも3つ星、2つ星のクルーズ船などなかったりして・・・ -
乗船後、ガイドのA氏から大まかなスケジュールなどを聞いて、ルームキーをもらってチェックイン。
1回の部屋はこの狭い通路沿いにあった。 -
部屋は想像していたよりは広かったが、古さは否めない。
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ドアを入った右側に洗面・シャワー・トイレがある。
テレビや冷蔵庫などはない。 -
洗面とシャワー。
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アメニティグッズは最小限。
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トイレとその上部にバスタオル。
正直4つ星というところに疑問が残るが、そもそもハロン湾の船上で一夜を過ごすことが目的で、豪華さを求めていないのでそんなには気にしない。 -
チェックイン後、しばらくして昼食開始。
着席が最後の方になってしまい、空いていた席が欧米人4人のテーブルで、いきなりアウェー状態。
同席はイギリスの女性二人組とドイツのカップルだった。
まあ、I氏が参加していなければツアー自体が完全アウェーだったわけだが・・・ -
昼食で出た大きな魚。
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ハロン湾を航行する中、昼食後はしばらく船上でフリータイム。
船首の操舵室は切妻屋根の小さなハウス。 -
いくつかのクルーズ船が前を行く。
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デッキのチェアーに寝転ぶもよし。
穏やかな気候で過ごしやすいが、残念なのは今のところ青空があまり見えない。 -
14:45頃、周りにクルーズ船がやけに増えてきた。
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頂上に東屋(あずまや)、麓にビーチのある小島の沖を通り過ぎる。
後にこの小島に上陸することは、この時知る由もなかった。 -
停泊するクルーズ船と行き交う上陸用の小型ボート。
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上陸用の小型ボートはクルーズ船の横に固定して航行していた。
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15:00前、小型ボートに乗ってどこかの島に向かう。
ガイドの英語の解説をほぼ聞き取れてないので、ある意味行き先不明のミステリーツアーっぽくて、ドキドキである。 -
いかにも南洋っぽい、海面付近が浸食された岸壁の横を過ぎる。
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ハロンという地名は、ハ=降りる、ロン=龍を意味している。
外敵の侵略に悩まされていたこの地に龍の親子が降り立ち、敵を打ち破って宝玉を吹き出した。それが奇岩となり、その後、海からの外敵の侵入を防いだという。 -
島の断崖の中腹に展望台らしきものが見える。
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上陸した島はボーホン島、これから行くのがスンソット洞窟。
ガイドのA氏の長めの解説の後、急な階段を上って行く。 -
スンソット洞窟の入口の展望台からの眺望。
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眼下は入江になっていて、左側にも船着き場が見える。
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スンソット洞窟へ突入。
中は天井が高く広そうだ。 -
洞窟内に泉と上からの鍾乳石。
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鍾乳石がよく発達している。
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イチオシ
ライトアップがけばけばしくなく自然なのが良い。
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階段を上って行くと巨大な空間が現れた。
「スンソット」とはベトナム語でびっくりを意味し、ハロン湾に点在する洞窟の中でも最も大きな鍾乳洞であるらしい。 -
他の惑星に降り立ったような不思議な造形。
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巨大な空間の中に大黒柱のような太い鍾乳石。
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その先にも空間が続いている。
今まで入った洞窟の中でも最大の空間ではなかろうか。
見学ルートの長さはもっと長い洞窟もあったが、スロベニアのシュコツィアン洞窟や桂林の蘆笛岩もこれほどの大きな空間はなかったと思う。
なお、山口県の秋芳洞は見学したのが40年以上前で記憶が薄いので比較の対象には入れていない。 -
あのあたりが見学できる最奥部か。
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イチオシ
ハロン湾といえば島と海が織りなす景観が最大の見どころで、洞窟はおまけみたいなものだと思っていたが、とんでもない間違いだった。
スンソット洞窟 洞穴・鍾乳洞
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お札が置かれてる岩はカメの形をしている。
カメの頭を撫でるとお金持ちになれる、または頭がよくなるご利益があるという言い伝えがあるのだとか。
どうりで頭の上がやけにピカピカなわけだ。 -
スピード違反で先に早く進み過ぎたので途中で待機して無事合流。
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終盤は階段を上って出口の展望台を目指す。
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出口の展望台から入江を見ると、日が差して海面に島の影を落としていた。
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イチオシ
日が傾いてきたものの、青空が見えて絶景に輝きが増してきた。
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島々の間を縫って走るボート。
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下りの階段渋滞中。
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海沿いの遊歩道を通って帰りの船着き場へ。
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停泊しているボートががどれも我々のツアーのボートより上等に見える。
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正面の岩山の左側に縦長の窓(空洞)が見える。
この時は気にしていなかったが、この特徴ある岩山が後に位置関係の決め手になる。 -
ボートで移動中。
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イチオシ
振り返ると澄み渡った青空にカルストの奇岩が映える。
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すでに16:00を過ぎているが、1泊クルーズなのでまだまだこの絶好のコンディションでハロン湾を楽しむことができる。
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各自にバスタオルが配られ、ボートはまたひとつの島で我々を降ろした。
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そこはティートップ島。
大きな石像は、ガガーリンの次に宇宙に行った旧ソ連の宇宙飛行士として知られるゲルマン・チトフ(Ghermann Titov)。
1962年、ホーチミン大統領とチトフがこの島へ訪れたことがきっかけで、「Titov」の名前を少し文字って「TiTop」、ティートップ島(Ti Top Island)と呼ばれるようになったという。 -
海水浴をするほど気温は高くないが、ビーチでは結構海に入っている。
ただ、遊泳エリアが狭くて、泳ぐというより浸かってるだけという感じ。 -
海水浴よりとにかく頂上を目指した。
急な階段を登り、10分弱で頂上の東屋(あずまや)に到着。 -
そこからはまさに息をのむ絶景。
ティートップ島 自然・景勝地
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島々の合間に浮かぶクルーズ船の数々。
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ハロン湾は、地質学的には北は桂林(中国広西チワン族自治区)から、南はニンビンまでの広大な石灰岩台地の一角である。
カルスト台地が沈降し、侵食作用が進んで、現在の姿となった。 -
イチオシ
まさに「海の桂林」。
というより、桂林が「陸のハロン湾」でいいんじゃない? -
夕日に近づいている西の方向。
それより、変なもの写り込んでない?
そういえば、ゲルマン・チトフ像の近くでもドローンを見かけてた。 -
イチオシ
島の中腹にも展望台があった。
ここからの風景もハロン湾らしくて良い眺めだ。 -
ジオラマモードで。
昨年買い換えたキャノンG7Xは、プログラムモードで撮るには上々の画質だが、ジオラマモードがかなり雑であまり使ってなかった。 -
日が傾く西の島影。
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ビーチの展望デッキ。
そういえば、頂上に東屋(あずまや)、麓にビーチのある小島ってクルーズ船から見えてた島だったと、この時初めて気付いた。 -
海水浴をするつもりはないが、ひざくらいまでならとちょっと海に入ってみた。
最初は冷たいと感じたがすぐに慣れた。
ただ、透明度は日本の海水浴場より落ちる感じだ。 -
イチオシ
夕陽のビーチも絵になるものだ。
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絞りを強くして夕陽っぽく。
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イチオシ
そして、ボートでクルーズ船に戻る頃、まさに日没の瞬間だった。
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日没の17:40。
ティートップ島を最後のボートが離岸し、ティートップ島は静まり返った。 -
ハロン湾に夜が訪れる。
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多くのクルーズ船がこの周辺で一夜を過ごす。
思っていたより多くの宿泊クルーズがあるものだ。 -
船上デッキではテーブルに食べ物が並べられ始めた。
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18:30過ぎ、ガイドのA氏がゴイ・クオンというベトナムの生春巻きの食べ方を解説。
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米麺ブン、生野菜、玉子焼きやハムの細切りなどをライスペーパーで巻いて食べる。
ライスペーパーに特に味が付いているわけではなく、普通に食材の味といった感じ。
ただ、これだけでは夕食として少な過ぎやしないか? -
手の届かないお子ちゃまは、パパとタッグを組んでツープラトンのワザで食材をゲット。
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ということで、ゴイ・クオン(生春巻き)は前菜で、その後がメインデッシュだった。
今日はベトナムのハロウィンなのか?と一瞬思ったが、パンプキンではなくパイナップルだった。 -
夕食後には、なぜかカラオケパーティー。
景気付けに、まずはガイドのA氏が1曲披露。
果たしてそれに続く者が現れるのかと思っていたら、A氏はこともあろうかもうひとりの日本人I氏にマイクを託した。
当然I氏は少なからず渋るかと思いきや、あっさり引き受け1曲披露。
もちろん日本語の曲はなく英語の曲である。
ここでI氏は素人とは思えぬエンターテイナー性を発揮して場を盛り上げた。
この流れはA氏とI氏で事前打合せをしていたと私は推測しているが、本人に真相の追及はしなかった。 -
カラオケパーティーと同時進行で、船首では夜のイカ釣りが行われていた。
釣れたかどうかは定かではない。 -
ダンスミュージックではお子ちゃまもダンスに参加。
-
そのうち、「次はあなたお願いね」とリクエストされ、あわてる。
カラオケは嫌いじゃないが(ていうかむしろ好き)、英語の歌など選曲したことはない。
曲がりなりに歌えそうな曲を思案し、何とかひねり出したのが、この曲だった。
「Country Roads」John Denver
https://www.youtube.com/watch?v=tIQdrFyu9-0
オリジナルは、1971年のジョン・デンバーのものだが、1970年代中頃、朝番組「おはよう700」内のコーナー「キャラバンII」テーマ曲としてオリビア・ニュートン・ジョンのカバーがヒットした。
同番組で田中星児が岡田冨美子訳詞の日本語版を歌い、1995年の映画「耳をすませば」では鈴木麻実子訳詞の日本語版を本名陽子が歌った。
ちなみに、この日のカラオケはジョン・デンバーのオリジナルのものだった。
上手く歌えたかどうかは別にして、曲の途中から他の客も加わってデュオで歌唱となったので、悪くはなかっただろう。
想定外の夜のイベントだったが、日中の観光も含めて、この日は忘れられない1日となった。
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