2022/10/30 - 2022/11/06
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ミズ旅撮る人さん
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コロナ禍を経て、2022年ようやくカンボジアに行って来ました。
10回目は、カンボジアの代名詞であるアンコール・ワットです。
アンコール・ワットは、1113年にスールヤヴァルマン2世によって建てられました。
クメールの寺院では珍しく西向きに建てられています。
環濠を渡って続く長い参道を歩いてだんだんと本殿に近付いて行くという伽藍配置は、
日本人には神社でお馴染みです。江戸時代初期に「祇園精舎」としてここを訪れた日本人にも分かりやすかった事でしょう。
アンコール・ワットの回は2つに分けます。
前編では、「アンコール・バルーン」搭乗の様子と、翌日の日の出の様子を紹介します。
「アンコール・バルーン」は、当初のツアーの行程には含まれていませんでしたが、
「アンコール・トムの修復現場見学」が中止となったため、代替観光として取り入れられました。
巨大な気球が、係留されて宙に浮かびます。飛んで行かない気球はおもしろくないと思っていましたが、なかなかどうして、乗れて良かったです。
翌日は半日アンコール・ワット観光で、まずホテルを朝5時に出発して日の出を鑑賞します。
駐車場では真っ暗ですが、よく整備された公園になっているので、足元の心配もなく、一日で最も涼しい快適な時間に歩きます。
徐々に明るくなる空を見ながら、参道を渡り、西塔門に入って行きます。
どんどん色が変化して行く中で、足はずんずん先を急ぎます。
聖池に写る逆さアンコール・ワットを写し、日の出を待ちます。
日の出の前が一番変化に富んで美しいものですね。
撮ってみるまで何色に写るのかわからないのが、おもしろいです。
後編は、日中の一般的な観光になります。
また、おまけで、シェムリアップの町中にあるワット・プリア・エン・コサイと繁華街のパブストリートの様子を紹介します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
PR
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6連泊しているパシフィックホテルが空港の傍なので、アンコール・ワット方面に行く時は、シェムリアップの中心とは反対側に向かって行きます。国道6号線から空港線が分岐する交差点には、ジャヤヴァルマン7世座像が置かれています。
この像は12世紀末~13世紀初頭に造られ、アンコール・トムで発見されました。バイヨン寺院を造営した王の瞑想する姿です。
クメール彫刻の最高峰として、プノンペンの国立博物館に収蔵されています。世界の観光客がシェムリアップの街を目指して通る交差点に相応しい像です。 -
シェムリアップ国際空港。空港施設はほとんど平屋でアジアの空港らしい雰囲気が心地よい空港です。
国際線もタイ・ベトナム・韓国・香港・台湾などから直行便があります。それでも、乗客はタラップを降りたら、地面を歩いて空港建物に行かなくてはなりません。雨季は辛い空港です。 -
空港から真っ直ぐ東に向かう道を走っていると、木々の間にバルーンが見えました。大きい!
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蒼天に白い巨大な気球が浮かんでいます。
各国の国旗がなびいているのが見えます。 -
このツアーは元々、「日本国政府遺跡修復チーム(JASA)の修復現場見学」を売り物にしていました。そういうマニアックなところが「地球の歩き方」とのコラボ企画らしさだったのでしょう。
ところが、コロナ禍で見学不可となってしまい、代替観光としてアンコール・バルーンに差し替えられました。
旅の2日目に組み込まれましたが、雨季が終わって乾季に入る時に吹く北東の風が強くて、朝と昼どちらもバルーンが飛べず、4日目のプノン・クーレンへ出掛ける前に搭乗することが出来ました。
120m上空まで上がったバルーンは小さく見えます。 -
フランスのAEROPHILEという会社が運営するバルーンは、世界30か国以上で100回飛ばしています。
以前は、図のように黄色いバルーンだったようですが、現在は白くなっています。白で良かった。アンコールワット 気球 アクティビティ・乗り物体験
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地上で係留するウィンチ。ケーブルの長さは最大で120mです。
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バルーンのゴンドラが降りて来ました。まるで遊園地の乗り物みたい。
地上部には木製の小山と裾野が広がり、そこにドーナツ型のゴンドラが収まります。ちゃんとゴンドラの下には車輪まで付いています。 -
ゴンドラには最大で30人まで乗れるのですが、この時は風が強いので4人ずつ2回に分けて乗ることになりました。
ケーブルが巻き取られ、地上の小山がゴンドラの中央の空間にすっぽり嵌(はま)っています。ゴンドラはドーナツ状なので、乗り込んだら好きな方向に立って上昇を待ちます。 -
ゴンドラが浮き上がりました。さて、どちらにアンコール・ワットは見えるのでしょうか。
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あ、アンコール・ワット見っけ!でも小さいなあ。
バルーンの係留場所はアンコール・ワットの環濠から1㎞離れているのです。 -
この距離だと肉眼では見えるけれど、写すには厳しいなあ。
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アンコール・ワットから左(北)に目を転じると、台のような小山が見えます。夕日鑑賞の名所として知られるプノン・バケンです。
大した高さは無いのですが、見渡す限りの大平原なので眺望ははるか遠くまで望めます。5日目の夕日鑑賞に訪れました。 -
三角形のプノン・ボックとその背後にプノン・クーレン山地が広がっています。木々の間に貯水池が見えます。
右端はアンコール・ワットの環濠ですが、中央はスラ・スランです。 -
おそらくアンコール・ワットは小さくしか見えないだろうと思って、望遠レンズを用意して来ました。今回の表紙です。
ガイドブックなどで見るアンコール・ワットの空撮写真に近いものが撮れました。しかし、プロの写真はいろいろ加工してあるので、実際に肉眼で見るものとは随分違います。 -
少し倍率を上げました。アンコール・ワットの中央祠堂の塔が3本に見えます。バルーンの位置が正面に近いので、前後の塔が重なって見えているのです。よ~く見ると、微妙に突端がずれて、全部で5本あるのがわかります。
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一番倍率を上げて撮ってここまででした。距離があるので霞んでしまうのと、何と言ってもバルーンのゴンドラです。ギリギリ飛ばせる状態の強風なので、両足で踏ん張っても持って行かれそうです。どんなに頑張っても精密な撮影は出来なくて、あろうことか中央祠堂の塔が欠けてしまいました。
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望遠でそのまま北を見ると、スラ・スランとプノン・ボックが見えます。
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更に西に回り込むと、巨大な貯水池・西バライが見えました。
東西8㎞、南北2㎞の貯水池で、アンコール・ワットが建てられるより少し前に造営されました。
アンコール・ワットは、環濠が南北1,300m、東西1,500mですから、その5倍くらいの大きさです。
乾季の水を確保するために造られ、今は干上がって陸地になってしまった東バライと対になっていました。 -
アンコール・ワットを見られて、少し余裕が出て来ました。
下を見るとバルーンの影がありました。 -
そうだ、プノン・バケンの上って見えるのかな?
望遠で覗いて見ると、おお、何か見える。 -
あら、アンコール・ワットより、よく撮れる。しかも規模が大きくて思っていたより壮大な寺院です。東(右側)が正面なのですが、ぐるっと山を回り込んで西側から入るようになっています。
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肝腎のアンコール・ワットがこんなに霞んで撮れるのは、時間が8:50で、逆光だからなのでした。
午後の方が撮影にはいいのでしょう。でもバルーンは朝の方が飛べる率が高くなるし。難しいですね。 -
浮かんでいる時間は10分間です。そろそろ降り始めました。
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イチオシ
西バライとバルーンの影。田んぼと家々が散らばっていて、生き生きとした風景です。
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西バライも東バライも真ん中に人工の島があって、寺院が建立されています。
東バライの寺院は現在は陸地の寺院と変わりませんが、西バライの西メボンは、船で西バライを渡って行きます。
西メボンにある井戸では、国立博物館に収蔵されている「横たわるヴィシュヌ神の胸像」が発見されています。
実際に見た事がありますが、非常に大きなブロンズ像で堂々と頼もしい彫像でした。あれがここに転がっていたなんて。
現在では胸から上の部分しかありませんが、全身があったと思われます。立派な像だったことでしょう。 -
こののどかな農村で、1991年まで長い間内戦が行われていました。
アンコール・ワットにも銃弾の跡が残っています。
1992年に訪れた遺跡には観光客を守るために、兵士が大きな銃を抱えて寺院の瓦礫の上に座っていました。
観光客が歩く道の横に地雷を示すドクロの看板があったのを覚えています。この平和が長く続きますように。
世界でも貴重な遺跡を上手く活用して、復興して行って欲しいです。 -
真下を見下ろすと、ピンと張った牽引ロープがありました。なるほど「紐付き」ではある。でも、これだけ揺れると、繋がっている安心感があります。しっかり捕まえていてね。
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シェムリアップ国際空港です。ほとんど滑走路しか見えませんが、空港施設は左側にあります。
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国道6号線沿いにある観覧車の右手に泊っているホテルがあります。
左奥に見える丘は、トンレサップ湖のそばにあるプノン・クロムです。 -
地上に着く直前、地面にバルーンの絵を見つけました。
地上絵なんですね。バルーンに乗らないと見えないバルーン。 -
交代して次のグループがゴンドラに乗り込みます。
バルーンにはアンコール・ワットの絵柄の上に「ようこそ」の文字が。
嬉しいなあ。 -
随分高く上がったなあと思ったら、この回は100mも上がらなかったらしいです。飛ばない気球なんてと思っていたけれど、眺めが気持ち良くて、予想以上に良かったです。
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バルーンが終わって、プノン・クーレンに向かってバスが走り始めました。前方にアンコール・ワットの中央祠堂の塔が見えます。
あの塔は、どこで見えても感動します。
実際にあの中を見学するのは、また後日。後編で紹介します。 -
アンコール・ワットの正面を右に曲がり、環濠に沿って東に向かいます。
環濠の向こうに西参道と手前に白く仮設の橋が見えます。
アンコール・トムに行った時も見た眺めですが、いつまでもお預けになっているアンコール・ワット。例え3回目でも、やっぱり早く行きたい。 -
環濠の中にボートを浮かべて作業をしている人たちがいました。
奥に見えるのはアンコール・ワットの周壁です。 -
スラ・スランのお向かいにあるバンテアイ・クデイ。
今回のツアーでは立ち寄りません。ここは、上智大学のアンコール遺跡国際調査団が発掘調査を1991年から現在まで続けていて、2001年に大量(274体)の仏像が発見されたことで有名です。
私はこの時、ここを訪れています。上智大学が発掘作業をしていたのは知っていましたが、帰国してからニュースになり、ちょっと残念でした。
バンテアイ・クデイは、ジャヤヴァルマン7世(1181~1218年頃)が建てた仏教寺院ですが、次に即位したジャヤヴァルマン8世(1243~1295年)がヒンドゥー教信者だったため、大量の仏像が廃棄されたとみられています。
現在、これらの仏像は「プレアー・ノローダム・シアヌーク=アンコア・ミュージアム(Preah Norodom Sihanouk-Angkor Museum)」に寄贈されています。
2002年にシェムリアップを訪れたイオンの名誉会長が博物館建設を提案、建設費を上智大学に寄付しました。
カンボジア政府から土地の無償提供を受け、2007年に落成式が行われました。この時の名称は「シハヌーク・イオン博物館」だったようですが、正式名称は異なっています。
上智大学の記事
https://dept.sophia.ac.jp/is/angkor/activity/
イオンの記事
https://aeon1p.or.jp/1p/others/before/museum/バンテアイ クディ 史跡・遺跡
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スラ・スランです。バンテアイ・クデイのお向かいにある大きな池で、寺院の前にテラスがあります。
池の真ん中にはちょこんと塔のようなものがあります。 -
夕日を鑑賞したプレ・ループです。
プレ ループ 寺院・教会
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日が沈むまで、あと5分というところで、この人たちに追い出されました。ガイドブックには営業時間が書いていないので、人気スポットという記事だけで行くと悲しいことになるかも。これから年末に向かえば日没が早くなるので間に合うけれど、年が明けると危ないかな?
ツアーではこの後、プノン・クーレンに向かいました。
旅行記ではバルーン搭乗の翌朝の日の出鑑賞へと続きます。プレ ループ 寺院・教会
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ツアー5日目の早朝。5時にホテルを出て、アンコール・ワットの駐車場にやって来ました。
西参道の延長線上に整備された大きな駐車場には、既にたくさんの車と人が集まって来ていました。
この日の日の出は5:52頃です。季節によって変化して行きますから、事前に調べておくといいです。
駐車場からは、土産物店が並ぶ街中のように整備された一角を抜けて、環濠に着きます。 -
暗い中を歩きながら撮っているので、こんな写真ですが、時間の経過とともに明るくなっていく様子を伝えたいので載せておきます。
木立の中に中央祠堂の塔がにょきっと現れました。 -
環濠に沿っている車道に出ました。アンコール・ワットは目の前です。
駐車場では殆ど真っ暗だったのに、もう明るくなり始めました。急がなくちゃ。 -
環濠の端で先ずは1枚。さざ波が立って「逆さアンコール・ワット」にはなりませんでした。
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同じ場所から、もう少しアップで撮ると赤が際立ちます。
この日の出のシーンでは、どうしたら何色になるのかわからないので、
鉄則は「出来る限り多く撮る」ことだと思っています。
この2枚のように、同じ場所で撮っても色合いが全然違います。
結局、下手な素人なんですが、知識が無くても努力は出来ます。 -
イチオシ
環濠の、工事中で通れない西参道と、仮設の橋の間から撮りました。
上下みごとな線対称が美しいスポットです。
昼間は、それぞれの橋が目立って、こんな風には見えません。
全部シルエットになるからいいんですね。 -
空の暗さを活かして、こちらのアングルも捨てがたいです。
欲張って2枚載せておきます。 -
仮設の橋を渡りながら、南側を見ています。
環濠が曲がっているので、周遊道路の明かりが見えます。
それが水面で長い線になっていて、夜明け前の凍てついた朝の風景になります。と言っても、20℃以上はあるし、歩いていると暖かくなるので全然寒くはないんですがね。それでも現地ガイドはしっかり厚手の上着を着こんでいました。寒いんだそうです。 -
仮設の橋は、水面に浮かぶフロートを繋ぎ合わせたものなので、どんぶらと揺れます。
その橋の上でこんな暗い時間に写真を撮るのは、なかなか至難の業です。
なるべく近くに人が歩いていない瞬間を狙ってシャッターを切ります。
これは、仮設の橋から北側の環濠と西参道です。北側にも空の明るさが回り込んで来ました。 -
西塔門です。この塔の先端も、中央祠堂の塔のように完全な形だったら、もっと見栄えがするのでしょうに。
肉眼では、割と見えるのですが、写真ではものすごい逆光なのでシルエット以外見えません。 -
西塔門から見た中央祠堂。西塔門の手前ではすべて見えなくなる中央祠堂が、ここからは3本に見えます。
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中央祠堂に向かって伸びる参道。ようやく周りの風景が少し写るようになりました。上部の一見おしゃれな縁取りは、実は工事の足場なんです。だから今しかありません。まるでステンドグラスみたいになりました。
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真っ直ぐ中央祠堂を目指します。それにしても左の木が邪魔だなあ。
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と言っても、近付いて行くとすぐに両脇に退いて行きます。
これらの木をどう画面に取り入れるかが、楽しみになって来ます。
アンコール・ワットでは、敷地内に何本か大きな椰子の木があるのですが、ものすごく重要なポイントになっていて、これらがない写真は見劣りがするくらいです。 -
同じ場所から少しアップにして撮りましたが、これじゃつまらないでしょ?
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西塔門を振り返ると、アンコール・バルーンが上がって来ました。
バルーンは高度があるので、ここからはまだ日の出は見られないけれど、
バルーンからは早く見られることでしょう。
日の出は前日までの予約が必要です。日没は当日でも空いていれば予約で搭乗できます。
ただ、実際にバルーンから見た風景から推(お)してみると、アンコール・ワットの建物越しの朝日にはならないんじゃないかな?
だから高度はあまり上げないのかもしれません。 -
イチオシ
南側の聖池から見た「逆さアンコール・ワット」です。
聖池は、参道を挟んで左右にあり、「逆さアンコール・ワット」を撮る定番スポットになっています。当然、観光客がひしめき合っていて、水面が撮れる場所は人と人の間から覗き見する状態です。ところが、敏腕添乗員が池の端の場所を確保。ツアーの人達を順番に誘導してくれました。 -
聖池は縁で囲まれている訳ではありません。端は湿地になっており、所々に水たまりが隠れていたりします。池の淵に行くとずぶりと靴がぬかるみにはまることがあるので注意してください。
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聖池の端で日の出を待つ人々。これでもかなり少ないと思います。
まだ観光客は少しずつ戻っているところです。
だからいいタイミングでした。
ホテルにチェックインした時に、添乗員はフロント係から「戻って来てくれてありがとう」と言われたそうです。戻って来られて本当に良かったです。 -
これだけ空が白くなってしまうとおもしろくないので、周りを見て歩きます。
聖池の傍には経蔵があります。その窓から見ると塔は4本に見えました。 -
南の経蔵の前の聖池の周辺です。
ここからでは「逆さアンコール・ワット」が見られないので人は少ないです。 -
参道から振り返る西塔門はピンク色。
バルーンは既に降りていました。朝日は見えたのかな? -
参道を挟んで北側の聖池側から見ると南経蔵から見えたのとは違う塔が現れて、それでも塔は4本です。
アンコール・ワットに来たら、ひたすら真っ直ぐに進むのではなく、左右にずれて、場所によって変わる中央祠堂の姿を楽しんでください。 -
朝日が昇るまで暇なので、遊んでみました。
シルエットを楽しめるのはあと数分です。 -
北経蔵からでは、聖池と写す中央祠堂はこれが限界です。
もう少し北側に行きたかったのですが、そろそろ太陽が顔を出します。
ツアーの集合場所である参道からあまり離れられません。 -
既に中央祠堂の外観が見えるようになって来ました。
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経蔵の出入り口から見た中央祠堂。ほとんど昼間のようですね。
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参道に立って日の出を待つ人々。向こうが南経蔵です。
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中央祠堂の右側の木立の中にオレンジ色に染まる部分があります。
今日はそこから太陽が昇るようです。 -
俄然、注目の的となったのがこの椰子。根元から太陽が昇ります。
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アンコール・ワットはものすごく精密に計算された建築物です。
当然、秋分の日・春分の日は計算されていて、参道から見ると中央祠堂の真ん中から太陽が昇ります。
11月3日は、ここから太陽が昇りました。
余談ですが、このツアーは2本だけ設定されていて、2本目は3/18出発。
アンコール・ワットの日の出を見るのは3/21なので、いい時期に行きますね。 -
このすぐ後に太陽の光が差し込みました。太陽ってすごいですね。
あっと言う間に、世界が明るくなりました。 -
ありがたい太陽のお出ましなのですが、誰もがこの時は「あ~あ、出ちゃった。」と思うはず。
出るのを心待ちにしていた筈なのに、出た途端に気が抜けてしまうのはここにいる誰もがそのようです。 -
乾季と言っても雨が降らない訳ではありません。
この日は予定通りに太陽が出てくれて良かったです。 -
集合して帰途に就きます。西塔門が朝焼けに染まっています。
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参道に敷き詰められた石畳に朝日が当たって輝いています。
朝日はまだ利用価値があります。 -
参道の欄干の影がきれいに参道に映っています。
この場所で参道の真ん中に人が立てば、なかなかいい写真になりますよ。
太陽が中央祠堂の上から出る時期には欄干の影は無いですね。 -
西塔門から出ると正面は、修復工事中の西参道の橋です。
ここは、上智大学のアジア人材養成研究センターが主体となって修復を行っています。
第一期工事(1996~2007年)で、向かって右側の100mを修復しました。
第二期工事は残り100mの工事を、2015~2020年の計画でクラウドファンディングが行われました。
2018年、目標額1,000万円に対し、1,700万余の資金が集まりプロジェクトは成立しましたが、コロナのせいもあって、現在も工事は継続中です。
https://readyfor.jp/projects/sophia-angkor
40年以上の長きに亘って、アンコール遺跡の研究と人材育成に取り組んでいらした上智大学の第13代学長石澤良昭アジア人材養成研究センター所長は、2022年11月に王立プノンペン大学から名誉博士号(歴史学・人文学)が授与されました。
https://dept.sophia.ac.jp/is/angkor/information/information20221128.html -
アンコール遺跡では、窓を枠に使って撮影する方法を推奨されますが、
それは何にでも応用できます。参道の欄干を枠にして環濠の蓮の花を撮ってみました。 -
工事用のクレーンで遊んでみました。バルーンをクレーンで吊り下げているみたいでしょ?
-
行きは真っ暗で、足の下がぶわんぶわんしていた感触だけがあった仮設の橋は、こんな風になっています。
水の上に浮かんでいるので、常に揺れています。途中、見学用のテラスがあるのですが、水上に浮かんでいるのは同じなので、シャッター速度が速くないと手振れ必定です。 -
黒いシルエットだった西塔門も段々と普通の風景になりつつあります。
この後一旦ホテルに戻って朝食を摂り、再度9時に出発してアンコール・ワットの見学に戻って来ます。
それは後編にしますが、ボリュームがあるので、午後の自由時間に訪れた
シェムリアップの繁華街パブストリートの様子を前編で紹介します。 -
昼食後の午後はPCR検査が必要な人のために自由時間になっています。
ここでホテルに大人しくしていてはもったいない。早速トゥクトゥクに乗り込んでいざシェムリアップの町へ。
町中にアンコール遺跡があります。10世紀建立のワット・プリア・エン・コサイです。
ホテル前で客待ちをしていたトゥクトゥクの運転手も知らない寺で、道中、人に道を聞きながら右往左往して辿り着きました。ワット プリア エン コサイ 寺院・教会
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この2本の祠堂が創建当時の物で、レンガ造りです。裏側には偽扉があります。
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祠堂の中には新しそうな神像が安置されています。
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もう片方にも別の神像が。ヴィシュヌ神とシヴァ神でしょう。
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この寺院が貴重なのは「乳海攪拌」のレリーフが保存状態も良く残されているからです。
「乳海攪拌」と言えば、アンコール・ワットのレリーフで有名ですが、
実はシェムリアップ近郊では他にベン・メリアとプレア・ヴィヘアでしか見られないのだそうです。 -
さて、シェムリアップの中心にある繁華街パブストリートに来ました。
ここには、2日目の夜にも来ています。あの時はハロウィンナイトで、大盛り上がりでした。
今回パブストリートに来たのはアルコール目当てではなく、その町並みを見に来たのです。 -
中華街のような提灯の先にセブンイレブンがあります。
この店は最近開店したようですが、市内には他にも何ケ店かあるようです。
2021年9月にプノンペンにカンボジア1号店が開店したばかりです。
2022年1月には同じくプノンペンに2号店がオープン、更に地方都市でもオープンが続き、
2022年5月にシェムリアップ1号店がオープンしました。これは国道6号線沿いとのこと。続いてもう少し西の国道6号線沿いにもオープン。この店は3号店なのかな? -
旅の下調べをしていた時に、このセブンイレブンを発見して、覗いて見たくて仕方がなかったのです。
因みに、シェムリアップ国際空港にはサークルKがありました。 -
店内は明るくてまあまあの広さがあり、商品が棚一杯に並んでいて盛況なようです。
目を引いたのがレジ横にあるこの冷蔵ケース。中にはレンジに掛ければすぐに食べられる食品が入っていて、この業務用レンジで自分でチンします。更に左側には結構広いイートインスペースがあって、店内で食べることが出来るのです。まるで日本国内のようなクオリティにびっくり。 -
レジの上には、メニュー看板。これは日本にはないけど、英語表示もあるし、頼みやすいのかも。
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では、再度パブストリートに挑戦。
通りの突き当りにタイの寺院のような建物が見えます。
あれはワット・プレアー・プロム・ロァトという仏教寺院です。
全長5mの涅槃像が安置されています。 -
マンホールの蓋には、国花のロムドゥオルが描かれていました。
シェムリアップのあちこちで見られるロムドゥオル。
実際に見て、その香りを嗅いでみたかったなあ。 -
ドクターフィッシュの体験コーナー。あんまり群がられると複雑な心境になるのよね。私の足ってそんなに美味しい?
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パブストリートは、2004年頃から飲食店が集まって来て、繁華街を形成したのだそうです。
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カンボジアにいるとは思えない店構えで、特に西洋人に人気の通りです。
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こちらはオールドマーケットに続く道。パブストリートよりは静かな商店街です。
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パブストリート。さっきは提灯だったけど、今度はサイコロ。
昼間でもディスプレイがおもしろい。 -
パブストリートだけでなく、その1本オールドマーケット側にあるザ・パッセージという路地や北側のザ・レーンという路地にも店がひしめいていて、一大観光地になっていたようです。
トゥクトゥクのいるところから路地に入る道があります。
しかし、大通りのパブストリートですら、観光客が少なくて閉めている店がいくつもあります。ましてや裏通りとなるとほとんどシャッター通りです。 -
私は写真を撮りたいだけなので、これでもいいのですが、繁華街を期待して訪れたなら、ちょっとがっかりでしょうね。夕方からはもっと華やかになるんじゃないかな。
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パブストリートが終わった角を北に曲がると、「GEKKO MASSAGE」という店がありました。マッサージ屋さんのようですが、看板には緑色のカエルが。「GEKKO」ってこれ?それはイヤだ~
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道路の反対側は、露店通り。
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北に向かっていましたが、踵を返してオールドマーケット方向に歩いて行きます。
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古いフランス植民地時代の建物がお色直しをされて、綺麗に並んでいます。
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これが覗いて見たザ・パッセージです。どこにも開いている店はありません。楽しみにしていたのになあ。
同様に、ガイドブックに紹介されているバルラ・アンコール・ナイトマーケットとアンコール・ナイトマーケットは閉鎖されていました。いつからなのかわかりませんが、随分長いこと閉まっているようです。
今回「地球の歩き方」とのコラボレーションということで、1冊もらったのですが、2020~21年版でした。つまり情報は2019年のコロナ前です。仕方のない事ですが、かなりガイドブックとは状況が違うということは覚悟しておいてください。 -
青空に映える水色と白の外観。「イリア ギリシャキッチン(Elia Greek Kitchen )」です。
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お向かいはオールドマーケット。中は観光客向けの土産物店エリアと地元の市場が共存しています。
土産物店でカードは使えますが、手数料が高くて現金よりもかなり高くつくようです。なんでもカードという人は、ちゃんとアメリカドルの現金を用意した方がいいですよ。 -
オールドマーケットの中の青果市場です。意外なほどリンゴがたくさん。
山盛りのぶどう。試食して買えば良かったかな。
毎朝、ホテルの朝食には、パイナップルとマンゴーとドラゴンフルーツが出ます。 -
青果市場だけでなく、魚市場も肉市場もあります。
狭い中にぎっしり商品が並んでいるので、市場では服や靴が汚れることもあります。気を付けて、店の人に迷惑を掛けないように歩きましょう。
こうしたオープンな空間の他に、店と店の間の人一人がようやく通れるような路地があり、その中に美容院があったりするので、おもしろいですよ。 -
「イリア ギリシャキッチン」とこのサーモンピンクの建物が向かい合う辺りが一番洗練された雰囲気です。
「illy(イリー)」はヨーロッパでどこでも見掛けるコーヒーメーカーです。1933年イタリアで創業し、世界140か国以上で飲まれています。
欧米人はこのマークを見るとホッとするんじゃないかな。
そう言えば、ベトナムのホーチミンでリプトンティーの店に入ったら、他に誰も客がいないのに紅茶が30分待っても出て来なくて、以来リプトンティーは買わなくなったっけ。この店はどうかな?
黄色いティーバッグを見ると思い出します。紅茶に罪は無いんだけどね。 -
シェムリアップ川にかかる橋のデコレーションを交換しています。
オールドマーケット周辺から国道6号線にかけては繁華街なので、橋の両側は夜も煌びやかです。橋も負けずに煌いています。 -
オールドマーケットの前のシェムリアップ川に架かる橋には屋根が付いていて、ベンチがあります。
これは暑い時期にはとても嬉しい休憩場所です。橋を渡ってみると、川の上を渡る風が予想以上に気持ちよくて、暑くはない11月でも心地よい場所でした。
この橋を渡ったのは、向こう岸にシェムリアップ・アートセンター・ナイトマーケットがあるからです。
しかし、こちらも閉店しているか、開店休業状態で、買い物を楽しむという訳には行きませんでした。
日本国内でも観光地はそういう状況ですから仕方がないですね。
それでもオールドマーケットの土産物店は営業していましたよ。日本語を話す店員があちこちにいました。値段交渉は日本語でOKです。
では、次回は後編。アンコール・ワットの見学です。
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