2022/10/30 - 2022/11/06
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ミズ旅撮る人さん
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コロナ禍を経て、2022年ようやくカンボジアに行って来ました。
8回目は、ツアー4日目、アンコール発祥の地と言われるプノン・クーレンです。
プノン・クーレンとは「ライチの山」という意味の山岳地帯の総称です。ライチの木が多いことから付いた名前です。なんと贅沢な名前でしょう。
そこに何があるのかと言うと、アンコール王朝の始祖であるジャヤヴァルマン2世が
802年にこの山で即位式を行った場所であり、カンボジア人にとって聖なる山なのですが、意外と水遊びの出来る行楽地でもあるのです。
バスは最初に「千体リンガ」と呼ばれる川岸に停まりました。さほど大きくない水深も浅い川が流れています。この川床の砂岩にたくさんの彫刻が彫られています。
雨季が終わったばかりで水量が多く、判別が難しかったです。
バスに戻って進んで行くとずらっと土産物小屋が並ぶ一角に来ました。
ここでお弁当の昼食です。久しぶりにディープなアジア体験が出来ました。
店を冷やかしながら坂道を登っていくと、参道の長~~い階段が現れます。
プリア・アン・トム寺院への参道です。山の上の巨大な一枚岩の上に作られた寺で、
カンボジア国内最大の涅槃像が安置されています。
寺から参道を降りて来て、更にデコボコ道を歩きます。途中からは雨季の水に削られて、
まともに歩くことが出来ないような道なき道をひたすら下って行きます。
やがて現れたのが一大行楽地。浅い川が流れている川岸には東屋が並び立ち、
涼を取る人々が家族総出でやって来る場所になっています。
川遊びができる上に、大小2段の滝があります。海岸線の少ないカンボジアでは、
滅多にない水遊びスポットとして人気がある事でしょう。
遺跡観光のつもりでしたが、意外とカンボジアの行楽地を垣間見られました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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-
シェムリアップから北に向かい、田畑の真ん中に現れる大きなロータリーを周っています。何故か中心の円の中に稲が植えられています。
つまり田んぼがロータリーなのです。ここから北に向かうとバンテアイ・スレイですが、今回は東に向かいます。
見えている尖んがり山は、デイ山(Phnom Dei)で、標高272mの小さな山です。頂上にヤショーヴァルマン1世(889~910)が建てたとされる寺があります。 -
チケットセンターです。木陰に僧侶たちがいます。バスでここまで来て、ここからは歩いて登るのだそうです。
僧侶は一日に2回しか食事をしません。朝と昼で、正午を過ぎたら翌朝まで食べないのだそうです。
昼食までに上がれるかなあと話していたそうです。 -
程なくして山道に入ります。
プノン・クーレンは、カンボジア・タイ・ラオスの3つの国境付近にあるダンレク山地の南に連なる約30㎞の山脈のことで、
高さ500m程度の砂岩でできた山中に寺院や川底の水中遺跡が点在しています。
山中に「偉大なるインドラ神の山」を意味するマヘンドラパルバタを建設したと記した碑文がありますが、その都市の詳細は未だ不明です。
クーレン山には50以上の彫像や彫刻、寺院があると言われていますが、
観光客が利用する一般的なルートの外には地雷が残り、毒蛇もいるので単独行動は危険なのだそうです。 -
ちょっと登っただけなのに、この風景の広がりに圧倒されます。
カンボジアは高い山がなく平坦な土地が多いので、左程高くもないクーレン山地でも遠くまで見渡せます。 -
プノン・クーレンは現在のカンボジアでも聖なる山と言われ、ヒンドゥー教徒や仏教徒が巡礼に訪れる場所です。
訪れる人は多いのですが、山中の車道は、狭くて行き違いが出来ないため、正午までは入山専用、12時以降は下山専用道路になるので注意が必要です。
バスは、日によって大型観光バスだったり、マイクロバスだったりします。シェムリアップ郊外の遺跡に行くには、道の状況によっては大型バスが通れないのです。今回は当然、マイクロバスです。 -
ここはまだ広い道ですが、その前がヘアピンカーブでした。
802年、ジャワから来たとされるジャヤーヴァルマン2世は聖なる山プノン・クーレンで神王として即位し、シュリーヴィジャヤ王国からの独立を宣言してクメール王国が誕生しました。
1181年にジャヤーヴァルマン7世(バイヨン寺院建立)が初の仏教徒の王となるまで、クメール王国はずっとヒンドゥー教を信仰していました。
このプノン・クーレンには多数のヒンドゥー教のモチーフやインド神話のレリーフが点在しています。
フランスの植民地から独立し、1975年にポル・ポト政権が影響力を持つと、1979年の内戦終結まで、武装勢力クメール・ルージュがプノン・クーレンの麓を占領していました。
そのため、今でも地雷の撤去が完了していないのです。 -
チェックポイントです。係官が乗り込んで来て、チケットを確認します。
チェックポイントは6時から正午までしか開いていません。
午後は下山する人しか通らないからです。 -
これがプノン・クーレンの入場券です。券面には書いていませんが、
なんと!20USドルもするんだそうです。
行楽に来るカンボジア人たちは別料金なんでしょうね。
表面の写真は、左が大滝、右が上からプリア・アン・トムの涅槃像、千体リンガ、スラードムライの巨大な象、小滝です。 -
雨季の大雨で土が流され、ボコボコになります。
それを重機で均して行くのですが、道のりがとても長い(料金所から車で40分)ので、なかなか整備が追い付きません。
マイクロバスでも通るのが厳しい道のりでした。
土がとても柔らかいので、水に削られて深く溝が出来、そこを車がまた削るのです。
あまりの上下動に、クスクス笑いながら揺られる道中が楽しかったです。
車に弱い人は酔い止めが必要かもしれません。 -
リンガ・ムイポアン(千体リンガ)に到着しました。
簡単な土産物屋がある奥に川が流れています。 -
千体リンガは英語ではこうなります。上にクメール文字で書かれています。「9000」のように見えるのが「1000」なんですね。
左端にある「APSARA」は、カンボジア政府が運営している「アプサラ機構」のマークです。
1995年に創設されたアプサラ機構は、アンコール遺跡群を管理するために活動して、28年目を迎えようとしています。
アプサラ(APSARA)という機構名称は仏語の頭文字をとったものであり、正式には “Autoritepour la Protection du Site et l’Amenagement dela Region d’Angkor / Siem Reap”(=アンコール地域遺跡保存整備機構)と言います。 -
最初にこの小川を見た時には、よく山の上に川が流れているもんだなあとしか思いませんでした。
-
雨季に大量に沁み込んだ水が、勢いよく流れています。
これがどういう事か、まだ認識出来ていませんでした。 -
「ここに横たわるヴィシュヌ神が刻まれています。」
そう言ってガイドが棒で指し示します。
しかし、そもそもどういう絵柄なのかわからないので、全然、まったく、五里霧中。皆目見当が付きません。
どちらを向いて神様は寝転がっているの??? -
設定を変えて撮ってみるけれど、木々の影が水面に映り、日差しは反射します。更に水量が多いので、水底までが見通せません。しまった。水量の少ない時期に来ないと見られないんだ。
「千体リンガ」を見るには7~8月が最も良いそうです。
水量や水の透明度は季節によって大きく変わるため、雨季には水が濁り、乾季には少ない水の中で川床が美しく見えないのだそうです。 -
川の流れを恨めしく眺めながら、場所を移動します。
-
すると、あれ?川の中に何かある。ポツポツ・・・と。
-
こちらは確かに何か彫られているのがわかります。
-
四角の中に丸があるのが1セットで、それがたくさん並んでいます。
これが「千体リンガ」です。シヴァ神を表すリンガは、普通寺院に安置されている時は、円柱形をしていますが、ここでは平たい円盤状です。 -
更に上流に行くと、水底にびっしりと彫られているのが良く見えました。
ああ、良かった。全然見られないのかと、がっくりしていたのです。
砂岩の川底に彫られたリンガの上を流れる川の水は聖水に変わり、
聖山クーレンからアンコールへ流れていくと考えられていました。 -
ここにはリンガではないものが彫り込まれています。
なんだろう?ここに描かれているものを図でも写真でもいいから、掲示しておいてくれないかなあ。
そうしたら、それを頼りに探してみることも出来るだろうに。 -
目が慣れて来ると、川底がリンガでいっぱいなのがわかりました。
これが「千体リンガ」なんですね。
それにしても、何故川床などに彫る必要があったのでしょうか。
水がリンガの上を通ることで聖水となるように、舞台装置を造ったのです。
ジャヤーヴァルマン2世はこのリンガの川で沐浴しました。 -
そして、ついに横たわるヴィシュヌ神を見つけました。
思っていたよりずっと大きかったです。 -
この写真を小さいまま見るか、大きな画面で、遠くから全体を見てください。上半身だけで、左が頭。縦に長い冠を被っています。
右腕は冠に添えられていて、左腕は腰に当てているように見えます。
このモチーフは、ヴィシュヌが、アナンタ蛇の上に横たわり、彼の足元には妻ラクシュミーがいる。
ヴィシュヌ神の臍から伸びた蓮の花から、ブラフマー神が生まれているというもので、アンコール・ワットなどにも多く描かれています。 -
川のど真ん中に、ヴィシュヌ神はおわしました。
ああ、見られて良かった。 -
かなり延々とリンガは続きます。まだ大きな建造物が作れなかった時代。
川床の彫刻という表現方法はたいへん珍しいと思います。
一昨日見て来たように、カンボジアはメコン川とトンレサップ湖という巨大な水瓶を持っています。それらが、雨季に範囲を広げて恵みをもたらします。毎年ずっと繰り返して来ました。
カンボジア人にとって水は単にのどを潤すだけの物ではなく、生活そのものです。川を聖なるものと見做すことは、古代エジプト人にとってのナイル川と同じなのでしょう。 -
更に上流へと歩いて行きます。前方に祠が見えて来ました。
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随分いろいろと置かれています。これは地元の人などが引っ切り無しにお供えして行くからでしょう。
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祠の裏手には、神秘的な色合いの池があり、清水が湧き出ているのです。
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白い砂が貯まった水底から水が滾々(こんこん)と湧いています。
現地ガイドが「こんなにどんどん湧いて来ているのは初めて見た。」と言っていました。雨季が終わったばかりなので、地中に水がたくさん含まれているのでしょう。
自然とはおもしろいものですね。水が多いと川床の彫刻が見づらいけれど、ここの湧き水が豊富に出て、見る人を楽しませてくれます。
良い・悪い(善悪)が常に混在しているのが自然です。 -
さて、バスに乗り込んで移動しました。駐車場が点在する土産物屋や食堂の小屋が密集している地区です。
ここでバスを降りて、近くの食堂を借りてお弁当を食べます。
昨日と同じように、食堂の食事は頼まずに場所だけを借ります。
日本人はそれでは悪いと思うのですが、カンボジアにはそうした文化があるようです。まったく何も頼まずに無料という訳ではないと思うのですが、ちょっと不思議な習慣です。 -
弁当の中身は、昨日と変わりません。サラダが無くなってクロワッサンが付きました。
ピクルスは相変わらず美味しいです。
それに1ドルで買ったジュースというお昼です。 -
食事がそろそろ終わる頃に、バスで山を上っている途中で見たバナナ売りの小屋の話になりました。
カンボジアで最も廉価で、日常的に食べられているバナナですが、ここのバナナは特別な高級品なのだそうです。
どう違うのか。特別なバナナを食べてみたいよねと言う話で盛り上がりました。山を下る時にバスを停めてもらおうかと話していると、こんなおばあさんがタイミングよく現れました。高級バナナ売りです。まさか、天秤棒にぶら下げて売り歩いているなんて思っても見ませんでした。
それを見つけた添乗員が呼び止めて買ってくれました。
身は日本で一般的なバナナに比べて短めですが、ふくふくと太っていて、ふんわり柔らかです。ベチャッとしたところはないけれど、硬くもなくホクホクとした身で、何とも言えない甘みが充実しています。
さすがは、バナナに精通したカンボジア人が普通の2~3倍はするこのバナナを買う訳だ。
2002年に二度目にカンボジアに来た時は、農村の子供たちがバナナを「ワンダラー!」と言って売りに来ました。なかなか買ってもらえなかったのか、中には蜘蛛の巣が張ったバナナを持っている子がいて、さすがにそれは遠慮しましたが、よく吟味して別の子のバナナを買いました。その日の売り上げはみんなで折半するのかな?毎日どこでも「ワンダラー!」の声を聞く日々でした。
今回の旅では聞かなかったなあ。 -
足元にはおこぼれを待つ子猫が来ました。
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食事をしたら、行く所はここ。久しぶりのアジアのトイレです。
用を足したら左の水槽から水を汲んで、便器に流し入れます。
トイレットペーパーは、備え付けの大きな籠に入れます。
常に水で流すので、床はびちょびちょだけど、すっきりと綺麗です。 -
食事が終わって、観光の続きです。土産物屋がずらっと並ぶ通りを歩いて行きます。
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普通は蕾を売っている筈なのですが、八重咲の蓮が咲いています。
しかも、外側の花びらをリボンの様に織り込んでいます。こんな豪華は蓮の花は初めて見ました。
買って帰ってホテルの部屋に飾りたいですが、お供え用の花なので、持って帰ったらいけないのかな? -
広い参道が現れました。16世紀頃に建てられた仏教寺院プリア・アン・トム(Preah Ang Thom)への道です。
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参道の店では、漢方薬らしい根と土産物を一緒に売っていました。
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おもしろいのが、小額紙幣を売っていること。つまりは両替と同じです。
大まかに言って1USドル=4,000リエルです。
巷では、1ドル未満の補助としてセントではなく、リエルが使われているので、0.5ドルのおつりに2,000リエルが来ます。
これらの小額紙幣は、お布施に使われます。たくさんの仏像や仏跡に置いて来るので、小額紙幣が便利なのです。
余談ですが、一昨日オールドマーケットに行った際に、以前使い残したUSドル札が使えませんでした。
なんと古いドル紙幣は受け取ってもらえないのです。表面に年号が書いてあって、これはダメと言われました。
汚かったり切れていたりすると受け取り拒否に合うことはありますが、古くてダメとは知りませんでした。
結局、店主がOKを出してくれたので、無事に使うことが出来ましたが、驚きました。
このドル紙幣は78円で両替した貴重品でした。この時の半額近くです。 -
さあ、参道の長い階段が始まります。これが今回の表紙です。
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参道は広くて段差も低く、それ程苦になるものではありません。
店がこれだけあるという事は、余程参拝者が多いという事でしょう。 -
この緩やかな参道を上って来ました。
日本の社寺は厳しい感じがしますが、この寺院はとても優しい感じがします。それだけに民衆に慕われているのでしょうね。 -
階段を上り切ると小さな広場になります。
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「跳んでる」石像がお茶目。仏教寺院で初めて見ました。
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あれ?広場の奥はヒンズー教の彫像でいっぱい。
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シヴァ・リンガとヨニまであります。
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巨石がぶつかり合った場所にも供物が置かれ、人々が憩う場が設えられています。アジアにはこうした場所が多いですね。
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巨石は信仰の対象となりやすいですが、プノン・クーレンの石は特別です。
シェムリアップの北東約40㎞にあるプノン・クーレンはアンコール遺跡群を建設するための採石場でした。
プノン・クーレンで採った岩を象の背中に乗せてアンコール・ワットまで運んでいたのです。 -
巨石の下には、奉納された仏像が並んでいます。
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ヒンズー教の一角と反対側には仏教の史跡があります。
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プノン・クーレンは居心地がいいのか、ヴィシュヌ神が横たわっていましたが、釈迦も寝ていますね。
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仏足石です。インドだと線刻だけですが、ここは、本当に踏んだ跡になっています。先程、売っていた小額紙幣が撒かれています。
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では、仏教寺院プリア・アン・トム(Preah Ang Thom)に行きましょう。木の枝に隠れて見にくいですが、前方の巨石の上にあります。
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寺院にはこの急な階段を上って行きます。
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頂上には平屋の建物があり、細長い天井に鮮やかな絵が描かれています。
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その下に、この涅槃像があります。カンボジアで一番大きな涅槃像で全長約9.4mあります。
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様々な仏像が備えられています。タイやベトナムでは、金箔が貼られますが、カンボジアにはその慣習はないようです。
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涅槃像は長いのですが、その周りは狭い通路しかありません。
参拝者が多いので、写真を撮るのはちょっとたいへん。
この仏像は、このように下から撮ってはいけませんでした。
上から見下ろすように撮ると、いいお顔に写るようです。失敗したなあ。 -
涅槃像の裏に回ると、頭の裏側に注意書きがありました。
「仏陀に落書きしないで」既に新しい落書きが出来るスペースがない程、落書きだらけです。 -
涅槃像の後ろが何故こんなにデコボコなのかと思ったら、これ元の岩なんですね。
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足の裏辺りには、銅鑼が置かれていて、ご祈祷をしながら叩いていました。
寺院は真ん中に涅槃像があって、その周囲を歩く分しかありません。このまま外に出ます。 -
プリア・アン・トムの裏側です。
この寺院が建てられた16世紀は、アンコール王朝が滅び、シャム(タイ)のアユタヤ朝に侵略された時代でした。
そのため、仏教寺院が建てられたのかもしれません。
天井の絵柄がタイっぽい気がします。 -
下から見上げると、なるほど一枚岩です。その上部に涅槃像を彫り込んだんですね。
これだけの岩の上に仏像を彫ろうと言う熱意がすごいです。
ギリシャのメテオラみたい? -
日本でもポピュラーなランタナに黒い蝶が止まっていました。
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カンボジア猫は、過酷な環境に育ったのか、なかなかしたたかな目つき。
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参道を降りて来て、先程の土産物通りに来ました。駐車場に戻らず反対方向に更に歩いて行きます。
道は水に削られて荒れ放題。少し上り坂でもあり、スタスタとは歩けなくなりました。 -
角を曲がると、もう道とは言えないような所を下って行きます。
雨季には濁流が流れ下ったことが容易に想像できる道です。 -
大量の石材を放り込んで、溝を埋めたんでしょうか。
なかなかすごい光景です。 -
プノン・クーレンを国立公園にして、世界遺産登録を目指しているそうです。だったら先ずは、もっと道をなんとかしてください。
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歓声が聞こえると思ったら、子供たちが水遊びをしていました。
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看板には「Pr.Kraol Romeas」と書かれている遺跡があります。
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周囲には塀もあったようなので、立派な寺院だったのでしょうね。
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オレンジ色の僧服を着た僧侶たちも、着たままで水浴びです。
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遺跡の隣に川が流れています。その先は落差の小さな滝になっています。
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先程の「千体リンガ」の川よりも川幅が広く、左奥に橋が見えます。
対岸の木立の中にたくさんの東屋が立ち並んでいるのが見えます。 -
こちら側の東屋です。言うなれば「海の家」と同じような物のようです。カンボジアでは、水の傍に憩うのが大好きで、水さえあればどこにでも小屋があります。
-
橋を渡って行きます。
川の上を通る風がたいそう心地よいです。 -
橋の下流側の川床に、横たわるヴィシュヌ神の彫刻があるそうなのですが、探し損ねました。
アナンタ蛇の上で寝る救済と恩恵の神ヴィシュヌのヘソから蓮の花が咲き、創造神ブラフマーが生まれたという説話を表しています。 -
こちらの滝は、高さ4~5m、幅は約20~25m(乾季~雨季を表します)。奥には、先程の遺跡が見えます。
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滝壺では水遊びが出来ますが、ロープの張ってある辺りは、足元が危なそうです。雨季の前の3~5月が強烈に蒸し暑いそうなので、その頃に賑わうのでしょう。
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小滝といえども、こうして撮るとなかなかの迫力です。
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小滝の先には大滝があります。高さ15~20m、幅は約10~15mです。
雨季と乾季で水量が変わるのはわかりますが、高さも変わると言うのは、どういう事なのでしょうか。水しぶきで虹が架かっています。 -
大滝との記念撮影は、左の大岩が丁度いいです。但し、ふらついたら即、滝壺行きです。ここまで滝に近付かないと虹は見えません。
-
隣には、紫色の昼顔のような花が高い木の上までびっしり咲いています。
-
大滝の滝壺周辺はプールのようになっていて、人々が遊んでいます。
かつては、クメール・ルージュが水浴びに使っていたのだそうです。
1992年にカンボジアを訪れた時にはクメール・ルージュはまだ身近な存在でしたが、それから30年が経ち、観光客の中には存在も知らない人がいるのでしょう。 -
滝から戻って、東屋の並んでいる道を登って行くと、バスが待っていました。バスに乗り込んで、元来た道を下って行きます。
途中、バナナ小屋を見掛けましたが、既に片付けている店が多くて、
ようやくここに吊るしてありましたが、あまり営業している風ではありません。
もう上って来る新しい客はいないのですから、仕方がありません。
バナナを買うなら行きにしましょう。 -
こちらには2種類のバナナが売られていました。もう一方のバナナも食べてみたかったな。
バナナは好きな方ではなかったのですが、日本に帰ったらバナナが食べたくなりました。
最近はスーパーで売っているバナナにも高級品が出回るようになりましたが、あのカンボジアのバナナに匹敵するものには出会えていません。 -
何故、バナナ小屋の写真がこんなにあるのかと言うと、ツアーの皆が撮りたがったからなのです。
すっかりバナナに魅せられた?のか知りませんが、バナナ小屋を撮りたい症候群はバスの中に蔓延していて、バナナ小屋の前を通るたびに、窓に張り付きます。外から見ていたらおもしろかったでしょうね。バスの前から後ろまでカメラを構えた観光客が張り付いているのですから。
年齢や興味の対象が様々な人々の集りなのに、何故かバナナでは一つにまとまりました。
プノン・クーレンのおもしろい思い出になりました。 -
下り専用になった道を走っています。ヘアピンカーブの所に戻って来ました。
プリア・アン・トムのさらに奥、深い山の中には埋もれた寺院や彫像、奇石などが50か所以上もあるそうです。
クーレン山上遺跡群があり、中でも見物なのが巨大な象の彫像、スラードムライです。これらは涅槃仏と同様に一枚岩から掘り出したもので、密林の中に佇む高さ3m、体長6mのアジアゾウです。
ここに行くにはバイクタクシーしかなく、道中は相当に過酷だという事なので、ツアーで訪れることは無いでしょう。 -
プノン・クーレンを降りたら、次には精緻な彫刻で人気のあるバンテアイ・スレイに向かいます。
それは次回になります。
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