2022/11/27 - 2022/11/27
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マリアンヌさん
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思えば24年ぶりのマテーラ再訪。以前来たときは、サッシはかなり退廃していたけどその後、お洒落な宿などの画像を見たりして、その変貌を見てみようと出掛けました。
一日目の主目的は、念願の原罪のクリプタを見ることでした。
11/14 羽田発
11/15 フォッジャ
11/16 ビエステ
11/17 ぺスキチ
11/18 ヴィーコ・デル・ガルガノ
11/19 フォッジャ・ボヴィーノ
11/20 ファザーノ
11/21 ブリンディジ
11/22 カザラ―ノ
11/23 プレシッチェ、スペッキア
11/24 オトラント
11/25 レッチェ
11/26 ターラント
11/27 マテーラ郊外
11/28 マテーラ
11/29 モルフェッタ
11/30 ビトント、ルーヴォ・ディ・プーリャ
12/1 バーリ
12/3 羽田着
- 旅行の満足度
- 5.0
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ホテルのドルチェ朝食をいただき、出発。
ターラント発10:45 FlixBus *ネット予約
マテーラ着 11:50 -
マテーラのバスターミナル、思っていたとおりタクシー乗り場にタクシーはいなくて電話番号も表記がない。Google Mapによると宿まで徒歩13分だったので、20Kgの荷物を引いたとしても30分で着くだろうと思ったら、50分くらいかかっちゃった!
道を確認しつつ、坂道&迷路&石畳のマテーラだった。
前回来たのはツアーだったからなぁ… -
ドゥーモ近辺の宿、せっかく街の頂上からこの坂道をくだってB&B発見。
その上、前日にWhatsAppをダウンロードして、鍵入れの画像を送信してきて自分で鍵を開けて荷物を入れるようにと。チェックインは、17:00と連絡した。 -
自分で鍵を開けるパターンは初めて。中に部屋が2つ?勝手がわからないので、とりあえず荷物を入れて門の鍵を締めた。
FORLEO Historic Apartaments -
そしてマテーラ郊外にある原罪のクリプタを予約していたので、タクシーを探さなくちゃ、広場のインフォメーションまで行かないと思っていたら、ラッキーなことにドゥーモで降車のタクシー発見。予約できた。
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ファサード白くてかなり綺麗にしたね。
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バラ窓の四隅に可愛い人たち。
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頭に鳥がとまってるよ。
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軒の怪物たち?はだいぶ溶けちゃってるけど、良い感じ。
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側面の扉口も拝見。
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ライオンも溶けちゃって、カバみたい。
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ここのラントーが面白い。13世紀。
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パーマのオバサンが並んでるみたいで可笑しい。
解説によれば、上に並んでいるのは松かさ、そして天使のお顔とお花とのこと。 -
柱の上の獣、首が取れちゃってるね。
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こちらの窓装飾もいいね。
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シレーナもやっとそれと確認出来る感じ。
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ここは、割と保存状態も良く、左上に鮭を加えた熊みたいなライオン。
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右の子は、何だかハマグリ抱えたラッコみたいなライオン。
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もう一つの扉口。
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ちょこんと座ってる。
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新石器時代から人が住んでいたそうだが、岩だらけで水の確保も難しい地形とのこと。厳しい自然条件の中、人々は洞窟に住み、6世紀にはランゴバルト族、12世紀にはノルマン人が到来。1663年にバジリカータ州の首都へ。
マテーラは、イタリア南部がナポリ王国に支配されていた時代から17世紀にバジリカータの首都になるまでオートラントの領地に属していたこともあり、社会的にも文化的にもプーリアと密接なつながりを持ってきた。 -
中世、教会や修道院が次々と建てられる一方、サッシ地区とピアーノ地区に貧富の差が生まれた。貧困と非衛生なサッシは、国の恥とされ、住民は他地区に移転し、移住は、1960年代に完了した。そうしてサッシは放置された。
マテーラの歴史や文化、自然環境がイタリア国内で強い関心を呼ぶようになるのは1960年代以降のこと。1986年国から保護・監視・融資の特別法のもと、サッシの本格的な修復が始まった。そして1993年にマテーラの洞窟住居(サッシ)は、ユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録された。 -
行ったことはないのだけど、トルコのカッパドキアを思わせる景観だね。
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シーズンオフとはいえ、さすが観光地マテーラ、ドゥーモ広場のテラスで写真を撮る人は多かった。
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時間があるので、まずドゥーモ観光。
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4トラのクリスさんにマテーラの守護聖人のことを教えていただきました。
毎年7月2日にMadonna della Brunaの祭があり、そのときに使用される聖母のよう。
サラセンから像を守るため、カートを壊したとか領主に毎年新しいカートを作らせるためにとか、伝説に由来して凱旋戦車(山車みたいな)を壊して破片を手に入れたものに幸運をもたらすそう。
You Tubeで祭りの様子を見たけど、他にはない感じで興味深かった。 -
教会の宝物の数々。
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立体的になってる。
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やっと内陣脇へ。
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受胎告知ですよね。
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バロックな内陣。ロマネスク残ってないかな…
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金ぴかバロックの中、わずかに残るロマネスクな柱頭。
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ファサード、バラ窓側。
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マテーラの守護聖人、褐色の聖母(Madonna della Bruna)祭壇。
勉強不足の私、4トラのクリスさんに教えていただきました。 -
マドンナ デッラ ブルーナという名前にはさまざまな仮説が。
1 つ目は、中世初期のロンバルド語で騎士の保護を意味するキュイラスであったbrùnjaに由来するというもの。代わりに、聖母がいとこのエリザベスを訪ねたユダヤの都市ヘブロンに由来すると主張する人もいるそう。
また、あまり信用されていない最後の仮説は、名前が聖母の顔の色に由来するというものとのこと。wikiより -
時代はわからないけどわずかに残るフレスコ画。
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荷物を50分も引いたし、遅めのランチにピッツェリアへ。
薄焼きピザのカプレーゼ、美味しかった。 -
少し時間があってインフォメーションのある広場まで行ってみる。
この教会、入れないのよね。
サン・ドメニコ教会Chiesa di San Domenico -
そしてタクシーとの待ち合わせ場所のドゥーモ広場へ。
郊外にある原罪のクリプタへは、公共交通機関がない。
予めネット予約した。
https://www.criptadelpeccatooriginale.it/index.php?lang=it -
原罪のクリプタ(La Cripta del Peccato Originale)は、マテーラ中心街から、15㎞程離れた岩山にある、南イタリア最古の洞窟壁画。1900年後半から調査が始まり、2004年から公開。
タクシーで、まずは壁画を管理・運営しているワイナリーさんに行き、受付をして予約者を待った。再び洞窟の場所へタクシーで移動。 -
マテーラには古代から洞窟住居で暮らす人々がいたようで、9世紀にイスラム勢力が侵入すると、東方正教の修行者たちは森や洞窟に逃れた。東方の修行制では、そうした修行者も教会に集い、祈るように定められていた。このあたりの地質がやわらかく掘りやすい凝灰岩ということもあり、マテーラ近郊だけでも143もの洞窟教会があるそう。
峡谷にある洞窟教会の入口。最も古いフレスコ画は、9世紀のものと言われているそうで、ベネディクト派の僧たちが、修行的に暮らしていた場所で、このような祈りの場所にしたということのよう。
残念ながら撮影禁止。 -
イタリア語で解説のテープが流れ、英語はイヤホン付きの機器を貸してくれる。
語学力のない私は、いずれにしても聞き取り不可能なのですが(汗)
写真は、公式HPから。聖母の女王、大天使、使徒の三位一体がそれぞれ描かれた 3 つのニッチがあると。
聖母の女王でしょうか。 -
楽園を表す美しい赤い花園。
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大天使でしょうか。
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使徒の三位一体でしょうか。
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HPから、後ろの壁は、創造と原罪のエピソードを描いた大きな絵とあります。
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アダムとイヴでしょうか。
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右はLuce光のフィギュアだそうで、バンザイしてて愛らしい。
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南イタリアで最も刺激的な岩の教会の 1 つ」IL MESSAGGERO
「アダムの肋骨から現れたイブは、原罪がなぜ起こったのかについて、ほとんど想像を絶するものです」ロイター
「『岩のシスティーナ礼拝堂』として知られるフレスコ画で知られる原罪の地下聖堂」ラ・レパブリカ
などとメディアが表しているそう。 -
全体にプリミティブで、いかにもビザンチン風なフレスコ画とは違う感じ。
ほっこりして赤い花が印象的な素敵な洞窟教会でした。 -
サッシ地区に戻ってきた。
Church of Saint Clare -
内陣はこんな感じ。
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灯りが灯りはじめ…
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曇天なのが残念だけど…
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この温もりある灯りを見ると、イタリアに来てるんだなと実感する。
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B&Bへ戻ろうか。
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ドゥーモ裏の宿へ。17時の約束でオーナーと合うことが出来、チェックインした。
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ドゥーモ側のサッソ・バリサーノとは、違うB&Bポルタ前のサッソ・カヴェオーソの夜景。
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洞窟住居ザ・サッシ的な素敵なお宿、広いです。
奥の左は、もうひとつのリビングスペース。右はシャワールーム。 -
お洒落な宿に連泊。自分の部屋気分で楽しもうっと。
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カフェや紅茶、水はフリー。
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ランチが遅かったので、サンドイッチで軽い夕食にした。
明日は、マテーラそぞろ歩きです。
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この旅行記へのコメント (4)
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- クリスさん 2023/01/25 09:22:38
- 褐色の聖母
- 先日コメントを書いたと思っていたのですが消えていたので、改めて書きます。
褐色の聖母(Madonna della Bruna)はマテーラの守護聖人です。特にマリアの祭壇にあるのが大元になる聖母子像で大聖堂の至宝といっても良いものです。毎年7月2日にお祭りが開催されています。
名前の起源については伝説、諸説により様々な言い伝えがありますが説明すると長くなってしまうので端折りますが、この13世紀に描かれたフレスコ画から起草された物語と考えられています。
- マリアンヌさん からの返信 2023/01/26 10:22:51
- RE: 褐色の聖母
- あの祭壇画は、 褐色の聖母(Madonna della Bruna)だったのですね。(汗)
あらためて、ググらせていただきました。
興味深い由来があったのですね。遅まきながら調べるきっかけをいただき、いつもありがとうございます。
7月2日のお祭りも伝説に由来して、山車を壊して奪い合うという独特なお祭りなんですね。You Tubeでも拝見しましたが、ビックリです。
マリアンヌ
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- yunさん 2023/01/23 18:59:03
- いい日!
- マリアンヌさん
『ライオンも溶けちゃって、カバみたい』って、
思わず吹き出してしまい、久々声出して笑いました!
バラ窓の四隅に彫刻って珍しい…。私は見たことがない気がする。
修復して真っ白、少しくすみを残してくれた方が風情があるのに…、などと勝手な事を思います。
原罪のクリプタは撮影禁止、涙ですね。
でも、なんて素晴らしいのでしょう。複数人の手によるものなのでしょうか?
お顔の表情にとても動きがあり、生き生きしてませんか?
良いものご覧になり、連泊の素敵なお部屋でぐっすり眠れたことでしょう。
マテーラ、いつか行けるかな~
燃油サーチャージ代に溜息しかない今日この頃です。
yun
- マリアンヌさん からの返信 2023/01/23 21:05:35
- RE: いい日!
- yunさん こんばんは。
『ライオンも溶けちゃって、カバみたい』って、
思わず吹き出してしまい、久々声出して笑いました!
☆あはは…失礼しました、1月だし福笑いということで。
バラ窓の四隅に彫刻って珍しい…。私は見たことがない気がする。
修復して真っ白、少しくすみを残してくれた方が風情があるのに…、などと勝手な事を思います。
☆そうですね、バラ窓四隅は見ないですよね。マテーラには2つですもんね。
修復されてて嬉しいのだけど、真っ白ではは、我儘ですかね。
原罪のクリプタは撮影禁止、残念でしたけど、まあ入れただけでもラッキーと思うことにします。そしてyunさんがおっしゃるとおり、いわゆるギリシャの聖人系のフレスコ画とは違って自由でのびやかな感じ、お顔の表情にとても動きがあり、生き生きしてますよね!
赤い花の楽園とともに、ほっこりと暖かい気持ちになれました♪
宿もマテーラらしくて良い思い出になりました。
そうそう、ほんとに燃油サーチャージ代に溜息だけど、今年も何とか出かけたいと思っています。私は生きてる間にサンクトペテルブルクに行ける気がしません(涙)
マリアンヌ
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