Sono tornata Italiaプーリアロマネスク・イタリアで最も美しき村をたずねて(バーリ)Vol.15

2022/12/01 - 2022/12/02

本当はヴァレンツァーノ郊外の教会を見に行こうと思っていたが、冬季は夕刻からしか開かないことがわかり、翌朝早いこともあり断念。バーリ旧市街を散策することにした。長いように思えた旅もあっという間に最終日となりました。

11/14　羽田発
11/15　フォッジャ
11/16　ビエステ
11/17　ぺスキチ
11/18　ヴィーコ・デル・ガルガノ　
11/19　フォッジャ・ボヴィーノ
11/20　ファザーノ
11/21　ブリンディジ
11/22　カザラ―ノ
11/23　プレシッチェ、スペッキア
11/24　オトラント
11/25　レッチェ
11/26　ターラント
11/27　マテーラ郊外
11/28　マテーラ
11/29　モルフェッタ
11/30　ビトント、ルーヴォ・ディ・プーリャ
12/1　 バーリ
12/3　 羽田着

エリア バーリ(イタリア)

B&Bの豪華な朝食。でも昨晩の夕食が胃もたれして、残念ながらあまり食べれなかった。それからB&Bでは、めずらしく卵料理も聞いてくれた。
卵料理が出るとは思っていなかったから、uva(ブドウ）とuovo(卵)を聞き間違って、意味がわからなかったりして（汗）

ゲストルームは３つ。ルーマニアから来たアリスちゃん。ご夫妻はコロナ前、日本への航空券を買っていたそうだけど、残念ながら訪日出来なかったそう。
ルーマニア語ってイタリア語ににてますよね。ブカレストやトランシルバニアに行ったことがありますなどど話がはずんだ。
ひとりでいらしてた女性客はビジネスで来ているとのことだった。

バーリ駅前の噴水。

このピンクのポット、ちょっと欲しかった。

目抜き通りを旧市街へ。

カテドラルへ。

常にサン・ニコラの影なる存在だが、起源は古い。創建は、465年のローマ公会議 頃まで遡るよう。その後、ロンゴバルドサラセンの支配を生き延び、ノルマンの征服時に激しく 破壊され、その後1170年に修復されたのが、今ある姿のベースだそう。

象乗ってるね。

内陣へ。

すると結婚式の準備が行われていた。

ここにもライオン君いたのね。

クリプタへ。

Chiesa greco cattolica di San Giacomo

シンプルなバロック。スタッコがちょっと可愛いけど。

クリスマスツリーやサンタクロース、ナターレイルミネーションだね。

旧市街へ。

Chiesa di San Marco dei Veneziani
正教会風のブルーが目をひく。覗けなかったけど。

絵になる窓辺。

このカーテン、南イタリアって感じ。

サン・ニコラ教会
バーリの商人たちが現トルコのミラから、聖ニコラウスの聖遺物を持ち帰った1087年に建設が始まり、1197年に献堂式が行われた。プーリア・ロマネスクの典型とされる教会。そのスタートは、東ローマ 帝国総督Catapanoの宮廷だそう。

その後地勢上有利な場所のため、ビザンチン南部の首都となった。その後ノルマン人に征服された。
しかし町の地位を高く保ちたいという願いから1087年、サン・ニコラの遺骸が、バーリの船乗り70人がかりでこっそりとバーリに運び込まれた。

扉脇には、なぜか牛。
伝説によると、聖ニコラの聖遺物を荷台に載せて二頭の雄牛が街を歩き、最後に教会があるこの場所で静止。これを機にここに教会が建てられたそう。

扉まわりの装飾。

象のモチーフの上にアダムとイブでしょうか。

美しい浮彫。

タンパンはサン・二コラのよう。

トップにスフィンクス。
アーキヴォルト 中央には、四頭立ての二輪馬車の上で、皇帝が右手に太陽の円盤、左に勝利の棕櫚を持っている。教会の正面に皇帝とはノルマンに よってなされた対イスラムの勝利をたたえるもののようとのこと。

正面脇の扉口。ここから中へ。

ここの装飾も面白い。

３身廊。補強のために15世紀に取り付けられた身廊を横切るアーチが、全体の眺めを切ってしまって、本来の美しさが損なわれているのは残念。しかし三つあるこのアーチの真ん中の ものが、ミラノ公爵ルドヴィーコ・イル・モーロの寄進で、スフォルツァの紋章が彫られているそう。

キボリウム。

クリプタでは、ちょうどミサが行われていた。

側面の扉口。

ここにも面白い扉口。

頭がツルリンのライオン。

つる草系の装飾がビザンチンっぽい。

タンパン部分は消えてしまってるけど。

細やかだね。

プレゼーペの準備をしていた。

すぐそこは、ルンゴマーレ。

そぞろ歩きを続けよう。

Museo Archeologico di Santa Scolastica考古学博物館へ。

ローマの遺跡も残る。

大工さんの墓碑でしょうか。

サルコファガス（石棺）やギリシャ兵の甲。

お馴染みのギリシャの壺。

Ruderi di Santa Maria del Buon Consiglio
ローマの遺跡だけど普通に入れる。

オレッキエッテを作っていた。撮ってもいいですか？にもちろんと。

そしてカテドラーレに戻るとちょうど結婚式が終わったようで…
蚤の夫婦かな。すでに迫力あるマンマの予感。

来賓者のドレスも気になるよね。

Castello Svevo di Bari
後で入ろうと思って、忘れてしまった。

この色合がいい。

前回来たとき、この通りでマンマたちが、オレッキエッテを作っていたっけ。

新市街との堺の通りまで来ちゃった。

黄色が可愛いね。

遅めのランチ食べようとリストランテを物色。
冬季は、17時には暗くなってしまうと人気のない場所をブラブラするには少し不安もあり、一旦宿に戻って店が開く20時に再び出かけるのは億劫になるよね。
やっぱり旅行はベストシーズンがいいね。

黄色の壁に真っ赤と白いブーゲンビリア。素敵☆

その下にあったリストランテで遅めの昼食。
最後にやっぱりオレッキエッテ。ドルチェはパンナコッタ。
美味しかった。

Chiesa del Santissimo Nome di Gesù
このあたりの小路で紙コップのような容器を持った若者に少し追いかけられた。
ちょっと小銭が欲しかったのかもだけど…

この旅行者も旧市街をブラブラ、道を聞かれちゃった。
結構迷路だからGoogle Map見てても、よくわからなくなっちゃうのよね。
うん、うん、わかる。

街角にマリア様。

ウィンドーショッピング。東京のような華やかさはないけど、ほっこり可愛い。

百貨店かと思いきやファストファッションブランドだった。
別のショップでmagiione(セーター)自分へのお土産に買っちゃいました。

この日はワールドカップ、日本対スペイン戦ちょうど20時からでお部屋で観戦。
まさか勝つとは！

なんと朝、早く出発すると言ったら6：30に差し入れて下さった。
３日お世話になったけど、ほんとに感じの良いオーナー、そして居心地良い部屋だった。Grazie(#^.^#)
バーリ発　　6：55　FNB
バーリ空港着7：11

バーリ発　　　　9：20
イスタンブール着13：20
やっぱりローマ経由しないと楽だよなぁとここまでは良かったのだけど。
トルコ航空のHPで乗り継ぎが12時間以上ある場合は、市内ショートトリップに参加できるとあり、ツアーデスクを探すも見つからす（汗）
広い空港をイミグレ出たり、同じ方に２度聞いちゃったり２周してしまい、結局探せずFB友達から失笑。

まぁワールドカップ見るかということに。さすが国際空港、歓声があがると「あっガーナの方なんだ」とか「韓国人なのね」とか一喜一憂する姿は面白かった。
イスタンブール発2：50　TK198
羽田着　　　　　19：45
旅行保険のお世話になることもなく、無事に帰国出来ました。
こうして海外旅行できることの有難さ、素敵さが胸に沁みました。
ダラダラとマニアな旅にお付き合い下さった皆様、ありがとうございました。

この旅行記へのコメント （3）

• kayoさん 2023/12/16 19:49:32

  はじめまして

  いきなりのメッセージ失礼いたします
  
  4月下旬からミラノin　バーリアウトのチケットを取りました
  
  20日間です
  
  イタリアを調べてみると魅力的な街が多すぎで日程に悩んでいます
  
  マリアンヌさんはかなりイタリアをまわっているので達人におすすめの街を教えて頂けたらと思いメッセージ致しました
  
  私の好みとしては、街歩き　街の景観　裏路地です
  美術品　絵画などはあまり興味がありません。
  
  ぜひ、ステキな村、街を教えて下さい(*^^*)
  
  よろしくお願い致します
  
  かよ

  マリアンヌさん からの返信 2023/12/18 11:06:46

  RE: はじめまして

  かよ様
  
  はじめまして。あまり良いアドバイスは出来ないと思いますが…
  
  4月下旬からミラノin　バーリアウト 20日間とのこと。
  リタイアしたので昨秋プーリャと今年の夏北イタリア、20日位旅しましたが、私はいつも集中的に移動距離を少なくして回り、毎日違う街に宿泊が多いんです。
  ミラノからバーリ、移動距離があるので、2泊くらいずつになるのでしょうか？
  初イタリアでしたらミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマは必須。
  私は街より美しき村（50ほど訪問）や僻地のロマネスク教会が趣味なので、普通に長期イタリア旅行をされている方の旅行記のほうが、参考になるとは思います。
  
  とりあえず北から街を羅列してみます。
  トリノ、サルッツオ、モンドビ、アルベンガ、チンクエテッレ、ベラジオ、ベルガモ、ブレシア、ベローナ、トレント、トレヴィーゾ、トリエステ、パルマ、ボローニャ、サン・マリノ（イタリアじゃないけど）アレッツォ、シエナ、オルヴィエート、ペルージャ、オルチャ渓谷、ナポリ、プロチダ島、ポジターノ、カンポバッソ、テルモリ、モンテサンタンジェロ、ビエステ、ぺスキチ、マテーラ、オストゥー二、レッチェ、オトラントとか…
  全然参考になりませんね。
  
  街を起点に美しき村に行くのですが、特に印象的だった村も羅列してみます。
  オルタ・サン・ジュリオ、アプリカーレ、チェルボ、キウザ、アーゾロ、ヴィゴレーノ、ピティリアーノ、チヴィタ・ディ・バーニョレージョ、パチェントロ、スカンノ、カステルメッツーノ
  https://borghipiubelliditalia.it/
  
  ４トラベルの皆さんの旅行記の写真を見て、気に入った街を繋いでみたらいかがでしょう。
  参考にならず、スミマセン。
  
  マリアンヌ

  kayoさん からの返信 2023/12/18 19:12:19

  Re: はじめまして

  こんばんは
  
  お忙しい中、お返事ありがとうございます！
  
  おすすめの村をググってみました。
  
  カステルメッツァーノはマテーラから近く、画像を見るとめちゃくちゃ良さそうなので、行き方を調べるとポテンツァからのバスが……（泣）
  
  マリアンヌさんは送迎を頼まれたみたいですね～
  
  チヴィタ　ピティリアーノはバスでなんとか行けそうです
  
  他の村も、すごく良さそうですねー！
  こんなにまわっているなんてマリアンヌさんすごいです(^^)
  
  私も辺境　僻地が好きです！
  
  ヨーロッパまで行く資金力がないのでアジアが主ですが…（泣）
  
  また何かありましたら質問させて下さい(*^^*)
  
  ありがとうございました！
  
  かよ