2022/11/22 - 2022/11/22
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マリアンヌさん
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以前プーリアに来た時、レッチェからガリーポリに出掛けた。鉄道があるのに時刻表が出ず、日曜日はバスが一往復しかないことがわかった。ガリーポリに6時間くらいいたよなと思い出した。今回は、サレント半島の内陸部の美しき村に行ってみようとその基点としてカザラーノへ向かった。
11/14 羽田発
11/15 フォッジャ
11/16 ビエステ
11/17 ぺスキチ
11/18 ヴィーコ・デル・ガルガノ
11/19 フォッジャ・ボヴィーノ
11/20 ファザーノ
11/21 ブリンディジ
11/22 カザラ―ノ
11/23 プレシッチェ、スペッキア
11/24 オトラント
11/25 レッチェ
11/26 ターラント
11/27 マテーラ郊外
11/28 マテーラ
11/29 モルフェッタ
11/30 ビトント、ルーヴォ・ディ・プーリャ
12/1 バーリ
12/3 羽田着
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まずは、朝一番でお目当ての聖堂へ。
Tempio di San Giovanni al Sepolcroサン・ジョバンニ・アル・セポルクロ聖堂
11世紀に建てられた聖堂を1128年、ノルマンの勇士ロベール・ギスカールの長男ボエモンが改築した。 -
プランが円形なのは、エルサレムにある聖墳墓教会へのオマージュだそう。
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北側正面玄関は、両側に 2 つの柱があり、2 つの柱を持つライオンに支えられた小さなポーチがある。 このポーチの特徴は、善と悪の戦いという一貫したテーマにあるそう。
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扉脇の彫り物や、両脇にある円柱は、ロマネスク時代のものとのこと。
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アーキトレーブのあたりは、かなり後代のものとのこと。
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柱頭彫刻も楽しい。
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左には絡み合う蔓草の中、象の背に乗って葡萄を摘む子供たち。
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蔓草に絡み合ういろんな動物。
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左上:ライオンを手玉に取るサムソンとのこと。。
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扉上も美しい。
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裸の人が相撲してる?みたい。
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浮き彫りがとっても楽しい。
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ペルージャのサンタンジェロ聖堂を思わせる。
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この聖堂を建てたターラント公ポエモンは、第1回十字軍(1095年)を率いた英雄。
ノルマン人がビザンツ帝国を攻撃、ポエモンが首都コンスタンティノープルの宮廷を訪れたときの様子をビザンツの皇女アンナ・コムネナが書き残している。 -
宮廷広間でビザンツ皇帝から私たちのやり方で調理した海の幸を、もしもお気に召さなければ生肉も用意してありますと。ポエモンは生肉をターラント風に焼いて食べたそう。
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美味しいシーフードを毒入りと邪推して無駄にするなんてと嘲笑されているが、当時、魚醤とニンニクを大量に使うビザンツ料理に閉口する旅人は多かったそう。
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辛口のアンナだが、リーダーとしてのロベール・ギスカールとポエモンについては絶賛しているそう。統率力を称えるだけでなく、美しい金髪、炎のような光を放つ眼差し、バランスのとれた体つきへの賛辞も記しているそう。
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ロベール・ギスカールと聞くとロマンを感じる。
2番目の妻シケルガイタはランゴバルドの姫君だが、戦場に付き従い、甲冑を身につけ夫とともに戦った。遠征中、熱病に倒れたギスカールを看取った彼女、そのポエモンを差し置いて家督を継いだのは、ランゴバルド王家の血筋を引くシケルガイタの息子だった。そのことで内乱が起こった南イタリアはシチリア公の領土となる。
ノルマン的気質を父から受け継いだポエモンは南イタリアの領地にこだわらず、十字軍への援軍を募るため、エルサレムからイタリアに戻った時、病に倒れ、志半ばで没した。 -
内陣には、13~14世紀のフレスコ画が残っている。
二人の聖人。 -
柱頭も面白い。
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良く見えないし、解説もないのだけど、記録に残したい。
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キリストのむち打ち場面。
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これは、サン・ジョルジョ。
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これは聖母子よね。
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中央に地下を覗く穴が。
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まだ発掘途上らしい。
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祭壇の正面、つまり西側に、もう一つ扉がある。裏庭へと通じているだけで、外に通じているのは、北側の扉だけ。
この西側の扉が、実は本来のメイン・エントランスだった、ということなのだそう。 -
しかし、聖地を目指す巡礼をはじめ、商人や村人が通過するのは、もっぱら、北側扉からアクセスが近い街道であったため、結局実を取って、北側扉をメインにしたということなのだそう。それで、装飾も増やして、ふさわしいものにされたとのこと。
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裏庭は、菜園のよう。
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素晴らしい彫刻に装飾されている。
当初は、こちらがメインだったからなのね。 -
動物がたくさん。
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面白い。
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まだまだ研究中のよう。
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駅近のバールで朝食。
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ブリンディジ発9:16
レッチェ着9:45
レッチェ発10:07
カザラーノ着11:53
torenitariaきれいな車両も出来て、停車駅画像まで出ちゃうのには、びっくり。 -
レッチェからカザラーノへのローカル線、写真ではきれいに写ってるけど、かなりボロい。
乗客は、移民らしき黒人のかたが多かった。 -
車窓からトゥルッリが見える。
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絵になる無人駅なども通り過ぎて。
移民らしき黒人の方々は、途中駅で降りていった。 -
カザラーノ駅から歩いて行くと城が見えて。
カステッロ・サンジョバンニと研究所施設的な看板があった。 -
その近くのマッセリアに近い建物のB&Bに宿泊予定だったのだけど、オーナーが「申し訳ないがお湯が出ないので、別の宿を案内するけどいいですか?」と。
こんな部屋なんだと写真を撮らせてくれた。 -
すぐ近い代わりのB&B。使い勝手は良かった。
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まず出掛けたのは、
サンタ・マリア・デッラ・クローチェ教会Chiesa di Santa Maria della Croce。
しかし、残念ながら夏季しか中には入れない。 -
素朴なバラ窓を取り囲んだ一部に、古い構造物の石組みの後を残しているようですが、全体は、後代のものとなっていて、イメージは、ロマネスクのようにしているが、原形はないと言ってもよい様子とのこと。
このバラ窓だけでも残されたと思うとこれが置かれてしかるべきファサードだったのだなと想像する。 -
これは、後陣が東向きだとすると、北側の壁、今の入り口。
かなり近代の鉄筋コンクリートのよう。 -
創建はかなり古いものなので、もともと円筒形の後陣スタイルであったはずはないのだが、構造的には、中世の面影はあまり感じらない。
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自前の本から、こんなモザイクが見れる。
夏にリベンジかな。 -
チェントロへ。早速、バロックな建物。
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調べている時間もなかったけど、この街の情報がなく、どんな街なのかなと楽しみ。
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途上にバロック教会。
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サイドの小路。
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意外に近いチェントロ。
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立派なバロックな建物が多い。
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中庭って覗きたくなるよね。
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ここ、中学校ですって。
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バルコニーだけでも保存してるところが良い。
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わぁ想像以上に立派なチェントロ。サレントって貧しいイメージが吹き飛ぶね。
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塔のある教会方向に行ってみよう。
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いい感じの色合いの建物。
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好みの廃れ感あるバロックだわ。
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持ち送りも立派。
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入れなくて残念だけど、この建物、ロッジアも素敵だわ。
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天使などの彫刻も素晴らしい。
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少し戻って、何これ!デカイ建物!
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ちょっと曇ってきたなと思ってたのだけど、突然の雷雨。
ちょうどこのアーチのところで雨宿り。 -
雷雨も10分も待たず降り止み、チェントロの素敵な建物のカフェに入ってみよう。
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2階部分の装飾も素敵。
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サンドイッチ&カプチーノで軽いランチ。
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改めて外に出て装飾に見入る。
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さっき行ってない方向へ。
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ここにも教会。
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装飾が美しい。
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いい感じの扉。
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開いてると・・
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入りたくなるエントランス。
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奧にシンプルだけど美しいステンドグラス。
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実はこのあたりをウロついてたら、おじ様に話しかけられて、誰がと思えば予約してたオーナー、ATMに来てたみたい。
後でいらっしゃいと言われて、屋敷と息子たちの経営する美容院を見せてもらった。 -
泊まるはずだった館が素晴らしかったので、貴族の末裔かと思ったら、家族のために大金で購入したんだよって言ってました。
そぞろ歩きしてたら、またカフェに戻って来ちゃった。 -
雨が上がって夕日が建物にあたる。
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さっきの教会も綺麗だなともう一度行ってみる。
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イチオシ
夕陽が輝き、やっぱりこの建物は、素敵だ。
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脇のほうに行ってみるとリストランテがあり、なんとガンベロロッソ(イタリア版ミシュラン的な格付け)のプレートが出ていた。
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一旦宿に戻り、一休みして20時に夕食を食べに再びチェントロへ。
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広場も夜はひっそり。
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ライトアップしてるお店もあるね。
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予約してないけど、リストランテに入れるかな。
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昼間探したお店に入れました。
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残念ながら、あまりたくさん食べれないので、地産のパスタとドルチェのティラミスを頂いた。
「ガンベロロッソなんですね。美味しかったです。サレントの内陸部は、初めてなんてす。明日はお休みですか?」
「明日は昼はお休みだけど夜は営業してます。是非、またいらしてください」など会話した。 -
それほど大きくない街なのだけれど、チェントロが想像以上に豪華な建物が多く往時を忍ばせる。
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明日はイタリアの最も美しき村のひとつ、プレシッチェへ出掛けます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- クリスさん 2023/01/09 09:01:13
- サンタ・マリア・デッラ・クローチェ教会
- この教会は冬季間閉鎖なのですか。それは残念です、聖セポルクロ聖堂の中をたくさん撮っていらしたので、ここの内部の写真を期待していたのに。私もこの教会は計画していました。また、この南にあるウジェント(Ugento)の十字架のクリプタ(Cripta del Crocifisso)も含めて。このクリプタは旅行がキャンセルされた後、地主を自治体で裁判沙汰が起こって今は見学出来なくなったという事で、サレント半島への旅行熱が減少してしまいました。でもマリアンヌさんガンベロロッソ掲載のレストランで報われましたね。私としてはイタリアでは、ミシュランよりガンベロロッソの方が美味しい店だと思っています。
- マリアンヌさん からの返信 2023/01/10 19:51:12
- Re: サンタ・マリア・デッラ・クローチェ教会
- 事前にわかっていたものの冬季閉鎖は残念でした。
インフォメーションもなく、バールのオーナーに聞いても答えは同じでした。
地主を自治体で裁判沙汰が起こって今は見学出来なくないなどどいうことがあるのですね。Ugentoにも見るべきクリプタがあるのですね。
オトラント近くでもGiurdignanoやCarpignano Salentinoにもフレスコ画のある洞窟教会があると記事で見ましたが、事前にガイドに予約、案内が必要とのことで急に決めた旅でしたし、時間がありませんでした。
私の場合、語学が出来ないので説明いただいても理解できないので、個人的に予約ですとつい腰が引けてしまします。
あえて豪華な食事を求めてタクシーで行ったりしないので、たまたまガンベロ・ロッソの店があったのはラッキーでした。夏にまたいらっしゃいと言われましたが・・・
マリアンヌ
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