2022/04/19 - 2022/04/19
21位(同エリア48件中)
れいろんさん
2022年4月中旬の熊本&鹿児島旅(9泊10日)の6日目の後編。
6日目の午前中、熊本県天草下島の牛深から鹿児島県の離島甑島(薩摩川内)へと移動してきました。
薩摩半島から西へおよそ30キロ。「絶景の島」として有名な甑島の観光は、今回の旅のメインイベント。
上甑島・中甑島・下甑島と縦に並ぶ甑列島の全長は約35km。
3島は、甑大明神橋(420m)、鹿の子橋(240m)、甑大橋(1,533m)でつながっているので、レンタカーが大活躍しそうです。
なお、島内はバス(※)も走っています。
※ 甑島地域コミュニティ交通:4路線(1路線はデマンド)が運行されています。フェリーや高速船と接続しています。
中甑港のカフェで昼食をとった後、島内ドライブを楽しみます。
レンタカーは翌日の17時まで借りてあるので、初日は無理せず、近くの見どころを回ってみますね。どんな景色が見られるでしょうか?
表紙写真ですが、やっぱりこれになっちゃいました。
鳥ノ巣山展望所からの甑大橋です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
中甑港のにある甑テラスで昼食をとり、甑大明神橋を渡って中島を経由し、鹿の子大橋を渡って中甑島に入ります。
中甑島の中ほどからは長いトンネルになり・・・ -
ええっ?
ぽんっと放り出されるように甑大橋の上に出ました。
反対側もトンネルの入口が見えています。
つまり、トンネル~橋~トンネルなんです。 -
甑大橋の上は非常時を除いて駐停車(※)はできないので、道路標識に従って、鳥ノ巣山展望所まで走ってきました。
※ グーグルの口コミでは「橋の両サイドには車が2台ほど止まれるスペースがあるので降りて撮影しよう。」などと書かれていますが、非常時を除いて駐停車禁止です。 -
甑大橋全景です。
甑島を代表する景観ですね。
私は下甑島の北端にいて、正面が中甑島です。 -
令和2(2020)年8月29日に開通した甑大橋。
甑大橋は鹿児島県内で一番長い橋で、その長さは1,533m(薩摩川内市HPより)。 -
中央付近にある岩礁群を橋脚の一つとしているようです。
-
・・・凄い橋を架けたんだなぁ。
冬の強い西風の影響を直接受けるため難工事だったと聞いていましたが、工事の難しさの一つは、橋の取り付け場所までトンネルを掘らなければならなかったことじゃないかと思いました。
(中甑島:黒浜トンネル587m、下甑島:鹿島トンネル497m) -
鳥ノ巣山展望所からは、海岸に降りていく遊歩道も整備されています。
-
鹿子百合の花期には、薄紅色の花が咲き乱れる美しい光景が見られるようです。
写真で見ましたが、それはそれは美しい。 -
花の時期(6月~8月)は、この遊歩道の途中に立てば、花に囲まれる「映え写真」を撮ることができますね。
-
噂にたがわぬ絶景を、一人で眺める贅沢な時間でした。
また明日来ることにしましょうか。 -
細長い蔓の先に可愛らしい花が咲いていました。
-
アップで1枚。何という名前かなぁ?
ご存じの方、教えてくださいね。 -
次の場所へ、林道のような細い道を走って行きます。
普通車同士のすれ違いはちょっと厳しい道幅です。 -
おっ、手前の山の上に東屋が見えました。
あそこが目的地だな。最後まで慎重には知らないとね。 -
夜萩円山公園に到着。
あの細い道から想像ができなかったのですが、小広い駐車スペースがありました。
ここで見学するのは・・・ -
鹿島断崖。高さ200mを越える岩の崖が東シナ海に屹立しています。
南北は約16kmにも及ぶそうなのですが、ここからではそのスケールは分かりません。
「観光船かのこ」の断崖クルーズに参加して、海から眺めないとだめですね。 -
地層の重なりが見てとれますが、一番古い地層は約8000万年前、つまり白亜紀後期の頃のものだそうです。
と、いうことで、鹿島地区の同時代の地層から恐竜の骨や歯の化石が出土していて、「甑ミュージアム恐竜化石等準備室」が旧鹿島村役場内に開設されている(2022年4月時点)との事なので、明日、行ってみます。(私の大好物) -
この度の相棒をご紹介。薄い栗色の軽自動車。
「こしきツアーズ」でレンタルしました。
借り出し時に、路が狭い箇所、側溝の蓋がない箇所など、要注意箇所をオリジナルのマップに記載して、甑島での運転時の注意を説明してくれました。 -
次は、昔からの絶景ポイントへ向かいましょう。
上甑島に戻ります。
写真は甑大明神橋。斜張橋なので見栄えがします。 -
中甑島と上甑島は、中間にある中島を挟んで2つの橋で結ばれています。
中甑島~鹿子大橋(240m)~中島~甑大明神橋(420m)~上甑島です。
写真は甑大明神橋。
鹿子大橋はラーメン橋なので、河川にかかっている橋のように見えます。
写真を撮ってなかったんですね。残念、残念。 -
甑大明神橋。上甑島へ渡る手前です。
-
名勝「長目の浜」の展望を楽しむ、田之尻展望台(長目の浜の北に位置しています)。
長目の浜は幅50メートル、長さ約4キロにわたって続く砂州。
名前の由来は後述しますが、人の知恵と技術の結晶である「橋」とは異なり、自然が長い時をかけて創った絶景。 -
う~ん、これは素晴らしい。
砂州の中には4つの「池」があるのですが、見えているのは4つのうち最大の「なまこ池」。
左に島の様に見えるのは遠見山を抱くエリア。間の海のように見えるのはトンボロ(陸繋砂州)地形の上に形成された「里」の集落です。
・・・絶景というより、地形学の宝庫だよねぇ。甑島! -
里集落をアップで撮影。里のトンボロは全長1500m、最大幅1000mと規模も大きいです。
島では平坦なトンボロ上に集落が形成される事が多いですね。
(大分県の姫島の様子はこちら。)
↓
https://4travel.jp/travelogue/11660762 -
北側の海岸線。
奥に、今朝、出てきた天草の下島が見えるのですが・・・。
写ってはいないかぁ・・・。(でも、載せちゃう。) -
田之尻展望所は駐車場の他、東屋、綺麗なトイレ舎も整備されていました。
(甑島の展望スペースは、どこも綺麗に整備されていて、ありがたかったです。) -
田之尻展望所からは海岸へ至る遊歩道も伸びているようです。
でも、この高さを降りていくのは、躊躇しちゃいます。 -
「なまこ池」の名前は、薩摩藩時代に大村湾から移送したなまこを放流したことが由来になったそうです。
なまこの採取は漁業権のある瀬上地区の人達に限られているそうです。
近くに行ってみたいじゃん? -
なので、車で行くことができる場所に来ました。
貝池、なまこ池の間にある駐車場です。
こちらがなまこ池。塩水湖です。 -
なまこ池は、表面積0.52k㎡、最大水深22mの塩水湖。
-
貝池は、表面積0.16k㎡、最大水深11m。塩水(下部)と淡水(上部)の2重構造になっているそうです。
なまこ池と水路でつながっているので、満潮時に塩水が入り込み、比重の重い海水は淡水の下(池の下部)に滞留します。
貝池は全層循環をしない部分循環湖なので、水深4~5mより下は、周年無酸素状態(硫化水素で飽和)です。 -
そこには硫黄細菌やメタン細菌が生息しているのですが、特徴的なのは、赤い色素を持つ紅色硫黄細菌のクロマチウム(※)の存在で、水深5m位の所に厚さ50cmほどの紫色の層を作っているそうです。
(※ クロマチウムは地球上に酸素がなかった23億年以上前に生まれたバクテリア。なぜ貝池に閉じ込められたかは未解明。) -
では、海岸まで行ってきます。(手ぶらで行ってしまい、写真なしです。)
展望所から見た時は、さくさくの白い砂浜だと思っていた海岸線は、石がゴロゴロしている石浜でした。
・・・あんまり綺麗じゃなかったし、歩きにくかった・・・・。 -
長目の浜展望所。こちらは南側に位置しています。
薩摩藩第19代藩主の島津久光公が「眺めの浜」と命名したと伝えられているそうです。
なんで、「眺め」が「長目」になったんでしょう? -
砂州が長いから、単純に「長目」と付いたのじゃないのかなぁ?
「日本三景のひとつである京都・天橋立より長い海の中道」だって言うしね。 -
一番奥がなまこ池。
小さく貝池が写っていて、手前が鍬崎池=淡水ですね。 -
足元にカラーが咲いていました。
これって、誰かが植えちゃったものなの? -
甑島は海で薩摩半島と隔てられているから、固有の植物の宝庫なのにねぇ。
でも、花に罪はないし、綺麗なのでアップ! -
長目の浜展望所の駐車場と、私の相棒。
-
好い景色でした。
また、明日来てみましょう。 -
長目の浜展望所から里の集落に降りていく途中、トンボロ地形が良くわかる場所があったので、車を止めて撮影しました。
手前が西側の海岸線。アナゼと呼ばれる北西風が強いので、しっかりした防波堤が造られています。 -
2泊するのは里にあるHOTEL Areaone Koshiki Island。
甑列島で一番大きなシティホテルです。 -
好みの枕を部屋へ持っていくこともできるし・・・
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お茶、紅茶、コーヒーなどは、ここから好きなものを持っていく方式です。
コンソメスープもありました(美味しくなかったけれど・・・)。 -
このホテルは全室オーシャンビュー。
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予約していたセミダブルの部屋は標準的なビジネスホテルといったところ。
(宿泊料金は安い順に、アウトバスの和室6畳<和室6畳<この部屋です。) -
部屋にはベランダがあって・・・
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里港が一望できます。
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良いですねぇ。この眺め。
里集落がトンボロの上に築かれた様子も良くわかりますねぇ。 -
17時前、下甑島の長浜発、川内港行の高速船が入港してきました。
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川内港~上甑、下甑を結ぶ高速船は、1日2往復。
第1便が川内~里~長浜、長浜~川内。
第2便が川内~長浜、長浜~里~川内と運航しています。 -
フェリーが甑島で夜を過ごすのと反対に、高速船は川内港で夜を明かします。
この船は、これから川内港へ走っていき1泊するんですね。 -
接岸するまで、見守ってしまいます。
さて、ホテルご自慢の温泉に入ってきましょう。
大浴場には露天風呂もあって大満足。 -
ひと風呂浴びた後、夕方のドライブ開始です。
中甑港まで走ってきました。 -
甑大明神橋の付け根には駐車スペースがあったので、そこで夕陽を眺める予定です。
と、いってもそのスペースは狭いので、中甑港で時間調整します。 -
中甑港から見る甑大明神橋。
雲が多いですね。夕日は見られるのだろうか? -
甑島猫発見!
警戒心が強く、さっと車の下に行ってしまいました。
睨まなくても良いじゃんねぇ。仲良くしたかったのに~~。 -
甑大明神橋の上甑島の付け根の駐車スペースに車を止めました。
少し夕日が期待できそうな空模様。 -
橋の名前の由来の「甑大明神」へは、潮が引いている時間に、ここから海岸に降り、崖を回り込んで行くようです。
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夕日は東シナ海に沈むので・・・
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道を渡って、西側の駐車スペースへ。
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この場所に陣取って、ゆっくり夕日を眺めます。
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雲が多い空が、独特の雰囲気を醸し出しています。
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中島と奥に中甑島。
そこへ真っすぐ伸びる甑大明神橋。
行き交う車も少なく、風の音が渡って行くだけ。 -
ただ、夕日を眺めるだけ。
この日、午前中は怒涛の移動(自分比)でしたが、最後に、やはり私らしい時間になりました。 -
車をこちら側に移動させて、窓の中に夕日をとらえてみました。
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海に落ちる夕日は、なぜ、これほど人の心をつかむのだろうか。
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素晴らしい時間を過ごすことができました。
お日様、また、明日会いましょうね。 -
暗くなってしまわないうちにホテルへ戻りましょう。
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この旅行記へのコメント (2)
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- wakabunさん 2022/10/11 15:14:01
- 絶景!
- れいろんさん、こんにちは。
甑島旅行記懐かしく拝見しました。お天気にも恵まれ、絶景続きのいい旅行でしたね。気に入られたようでよかったです。この島はこれから人気でそうですよねー。ホテルも同じでしたね。食事はどうされましたか?
Wakabun
- れいろんさん からの返信 2022/10/12 11:09:21
- RE: 絶景!
- Wakabunさん、こんにちは。
Wakabunが行かれた時期とほぼ同じ時期の甑島。(1年違いですが。)
鹿子百合が咲く季節に行きたいと思っていたのですが、熊本の天草から一筆書きで回れるとこがわかっちゃったので、春旅になりました。
宿に関しては、コロナ禍でもあり気軽に予約できるところがほかに見つからなかったんですよ。
結果、場所は便利だし、大浴場も快適で良かったです。
夕食はWakabunさん達が行かれた「甑に東風 現在地」は初日お休みで、Aコープ調達になってしまいました。2日目はその残りがあったので・・・。
甑の食は堪能していませんねぇ。
(因みに、ホテルのレストランは昼休業&夕食は宿泊プランについている場合のみ対応でした。)
甑島では2泊したので、この旅行記の次も「甑島一日ドライブ」になります。
よかったら見てくださいね。」→近日アップ予定。
れいろん
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