2022/04/17 - 2022/04/17
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れいろんさん
2022年4月中旬の熊本&鹿児島旅(9泊10日)の4日目。
この日は、昨夜から熊本入りしているクサポンさんと合流して、1泊2日の現地集合&解散の旅になるのですが、お昼の集合時間までは各自で観光します。
どうしようかなぁ。
復興が進んだという熊本城に行ってみようかなぁ。
昨日、くまモン隊のお姉さんが「天守閣へ登れるようになったので、是非、行ってみてください」って言っていて、隣でくまモンもうなずいていたもん。
と、いうことで、ホテル・・熊本城・・ホテル=熊本駅の記録です。
お天気がとても良くて、大銀杏と復興熊本城はとても綺麗な「え(絵画)」になっていました。
青々と茂る大銀杏の葉は生命力に溢れています。
まだまだ工事中の個所も多くて、完全復旧までには長い年月がかかりそうですが、復旧作業を頑張っている姿と重なりました。
※ 熊本城に関する説明は、熊本城総合事務所発行の見学者用リーフレット、熊本城公式HPを参考にしました。(部分的に転記しています。)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
熊本市と言えば、路面電車と熊本城。
昼には熊本駅に行かなければならないので、私としては駆け足の見学になっちゃいますが、今から熊本城に行ってきます。 -
天然のお堀、坪井川。その横を歩いていきます。
水面に薄く城壁の影が映っている。 -
おっ、あそこは修復中なんだな?
平成28年熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城。 -
「復興城主」を募るなど、広く、賛同者から資金を集め、復旧工事や城域内の安全対策等を進め、令和元年には特別拝観通路からの特別公開が始まりました。
-
令和4年(2022年)4月時点、天守閣の復旧もほぼ完了して、天守閣内部の見学=登城も可能になったとのことなので、行ってみます。
わくわく座券売所で入場券(800円)を購入し、南口(特別公開南口)へ。 -
南口から入城します。眼前には凄い鉄骨!
振り仰ぐと、城壁の上に数寄屋丸二階御広間が見えます。 -
特別公開通路まで、この鉄骨階段を登って行きます。
(エレベーターもあります。) -
ゆったりとした特別公開通路。板張りで歩きやすい。
朝一番での訪問なので、まだ、人が少ないです。 -
数寄屋丸二階御広間(平成元年=1980年の復元)。
建物下部の石垣は地震で崩れたままです。 -
崩れた石垣の下部を見ると、一部、石垣の色が白くなってる場所があります。
これは上部から崩落してきた石が、表面の苔や汚れを擦り取ったことによって、築城時の、つまり本来の石垣の石の色が見えたとのことです。 -
更なる石垣の崩落(崩壊)を防ぐためなのでしょう。
左側には導水管(樋)が設置されていました。 -
特別公開通路、高い位置から石垣を見学できるのが良いですね。
本丸御殿が見えて・・・ -
天守閣も姿を現しました。
手前の石垣の崩壊箇所はコンクリートで仮復旧されています。 -
春の青空を背景に、天守閣と本丸御殿。
-
天守閣をアップで。
堂々とした姿。 -
特別公開通路の「この場所」は、少し広くなっていいます。
ストレス少なく、記念写真などが撮れるように工夫したのかしら? -
熊本城と言えば・・・有名な「二様の石垣」。
奥が古い石垣(加藤清正時代)手前が新しい石垣(細川忠利時代)です。 -
こちら側からの方が「二様」が良くわかるでしょうか。
上に(〇〇時代)と記載まししたが、実際はもっと古い時代のものとの研究結果が出ているようです。 -
通路が北へに曲がった先に、建造物が見えました。
階段と・・・ -
四角い箱はエレベーターのようですね。
あそこを登って、本丸御殿や天守閣のある、城壁の上へ出るようです。 -
城壁の上にあがると、見学コースは、本丸御殿の下、通称「闇り通路(くらがりつうろ)」へ入って行きます。
(手前左側に写っているのは厠です。新しいのでとても綺麗でした。) -
本丸御殿は、古文書や資料を参考に「建築当時の趣を復元」した「現代の建築物」です。平成20(2008)年に完成しました。
立派な「梁」が印象的な「闇り通路」。 -
闇(くらが)り通路の床、左右の石垣(コンクリートの目地)も、この建造物が新しい物だと教えてくれますね。
この通路は、地震による目立った被害がなかったとのことです。 -
御殿への正式な入口は、闇り通路(くらがりつうろ)=地下にあるとの解説ですが、こちらだったのかな?
かつて、入館見学した時、復元された本丸御殿の大広間、「昭君之間」の綺羅綺羅の内装に度肝を抜かれました。
幸い、地震による被害は少なかった(「昭君之間」の床の沈下、各広間の壁の剥落など)ようです。 -
おお、「加藤清正公お手植えの」大銀杏。
樹齢は400年以上(※)とも言われています。
秋の黄金の黄葉の美しさで有名ですが、春に青々と茂る若葉もとても美しい。 -
『※ この銀杏の古木は加藤清正が築城を記念してお手植えになったと伝えられています。清正が亡くなるときに、この銀杏の樹が天守閣と同じ高さになったときに何か異変が起こるであろうと予言し、それは奇しくも明治10年の西南戦争のときであったと言われています。西南戦争の際、天守閣や本丸御殿と共にこの樹も焼失しましたが、幸いにも焼け残った根元からでた脇芽が成長し今ではこのように大きく茂っています。』
『 』は、案内板より転記。 -
大天守と小天守が並ぶ熊本城。
明治10(1877)年、西南戦争時に火災により焼失し、昭和35(1960)年、鉄筋鉄骨コンクリート造りで再建されています。
再建城は、日本各地にある「昭和のコンクリート城」で、外観がお城というだけで、内部は風情のない空間が「博物館的に利用」されていましたが・・・。 -
熊本地震で、最上階の瓦や鯱瓦の落下、地下室石垣の崩落などの被害を受けた天守閣。「震災復興のシンボル」として最優先で復旧作業が行われたそうです。
周囲には修復工事の資材が置かれていたり、まだまだ、完全修復までの道のりは長いようです。 -
大天守は外観三重ですが、内部は地上6階、地下1階建てです。
今回、内部展示も大規模に修復されたとのことで、楽しみです。 -
入城口までは「工事中の足場」を通って行きます。
この状態でも公開してくれるって素敵ですよね。「熊本の郷土愛」を感じます。
入口は小天守の地階部分です。 -
「工事中の足場」から、北に目をやればビニールシートに覆われた崩落のあと。
痛々しいです。 -
大天守内部はかなり混雑していました。
新しくなった展示を丁寧に見学している人が多かったです。
私的には、以前、いい加減(? 職員がPCで説明書きを作成したような「紙」の解説の掲示)だった、細川時代の展示がずいぶん充実したのが印象に残りました。 -
最上階の6階。今回の修復でお城の四方の眺望を楽しめるようになりました。
見てください。大きな「窓ガラス」&「(アルミ)サッシ(金属製の窓枠)」。
さすが「令和のお城」というところかなぁ。 -
東側。
大銀杏を見下ろします。 -
南側。本丸御殿と、その向こうに市役所。
昨日の夕刻、あの市役所の最上階の廊下へ、熊本城のライトアップを見に行きました(笑)。 -
熊本市街地は意外と高層ビルが建っていないんだなぁ。
空が広いです。 -
西側。
真っすぐ作られているのは特別公開の北ルート通路。
その右手には宇土櫓。
北ルート進んで行けば、二の丸広場へ抜けられますね。 -
大楠と宇土櫓をズーム。
宇土櫓は、初代熊本藩主:加藤清正の時代に建造され多層櫓で、私の中では「熊本城と言えば「宇土櫓」」なんです。
今回の地震で倒壊は免れたものの、損傷がひどく、現在、近づくことはできません。 -
南西側です。
熊本駅周辺のビル群がわかります。 -
天守閣を出てきました。宇土櫓の近くへ向かいましょう。
宇土櫓(=私の熊本城)ですが、先述したとおり、加藤清正の時代(=慶長年間:1596年~1614年)に建造されたものです。 -
つまり「本物のお城」、なのですが・・・。
おおむね百年ごとに修復されてきれおり、昭和2(1927)年には、解体&修復されました。
その時、基礎にコンクリートを使い、柱に鋼材の筋交いを入れています。
(その後も、昭和29年~32年に解体修理、昭和44年にも部分修理、昭和60年~平成元年に半解体修理が行われている。) -
宇土櫓は今回の被害が大きく、南側の続櫓は倒壊し、本櫓の基礎や柱など42カ所が破損し、地下~1階は東へ、2階は南へ、3~5階は北へと複雑に傾斜して、建物がねじれた状態になっているそうです。
さらに、石垣も崩落や膨らみがあるため、今後、いったん解体されての復旧になるとのことです。 -
ほぼ再建が終わった天守閣、これから解体修復を待つ宇土櫓。
堂々たる姿の天守閣ですが、昭和35(1960)年に建設された、鉄筋鉄骨コンクリート造りのお城なんだよなぁ。
・・・と、天守閣をディスってばかりも何なので・・・ -
『熊本城の天守閣の特徴は、四面に配した千鳥破風と最上階の南北につくられた唐破風と呼ばれる建築様式です。
戦国時代のお城なので、小天守の石垣の上の忍び返しなど細かなところに戦に備えた仕掛けがありました。』(公式HPから抜粋) -
熊本城、復旧した天守閣も、修復途中の各所も見学で着て良かったです。
そろそろホテルに戻ります。
本丸御殿の外壁にも地震の爪痕が見られました。 -
本丸御殿は、熊本城築城400年を記念して平成20(2008)年に建造された新しい建物ですが、(昭和のお城再建ブーム時代に造られたものと異なり、)築城当時の技術が研究され、できる限り地元の材料で、地元の職人たちの手で復元されたということで、こんな所からも、その様子がうかがえました。
-
特別見学通路(南ルート)から見下ろす「連続枡形」。
以前、歩いたことがありますね。
確か、竹の丸から飯田丸誤解櫓(地震被害(※)を受け解体)に向かう通路で6回折れ曲がっているんだったよなぁ。
※「奇跡の一本石垣」で辛うじて直接の倒壊を免れた。 -
特別公開南口から出城です。
行はどんどん入って行きましたが、ゆっくり周囲を見回せば、緑色のガードが目立ち・・・ -
・・・ここもなかなかの{工事中」な印象です。
係りの方(ずっと立っていなくても良いのになぁ)が、案内の声掛けをしてくれています。 -
桜の馬場「城彩園」に寄っている時間的な余裕はないので、御幸坂を坪井川まで降りましょう。
-
てくてく御幸坂を降りていきます。
左側に備前堀・・・。 -
石垣などが崩壊していますが、こちらは全く修復の手が入っていない様子。
機能的に建造された特別見学通路を歩いて、立派に修復された天守閣を見学してきましたが、広大な熊本城、全体修復への道は、まだ、とても長そうです。 -
2022年4月現在、御幸坂は「徒歩で下るのみ」の通行が可能です。
例外が、この無料シャトルバス。こちらは「上る一方通行」です。 -
無料シャトルバスを見送って・・・。
さて、ホテルに戻って荷物を引き取り、熊本駅へ向かわなくちゃ。 -
でも、その前に・・・
「せいこしょさん」にご挨拶していきましょう。
御幸橋のたもとの加藤清正公の像です。 -
熊本の人たちは加藤清正公が大好きです。
「せいこしょ」さん、熊本城の復興を見守っていてね。 -
水道道駅から市電で熊本駅へ。
日曜日という事もあり、車内は混雑していました。
かつて日本各地にあった市電。私の育った横浜にもありました。
「チンチン」とベルを鳴らすので「チンチン電車」と呼んでいました。
私は昔も今も市電大好き! -
横浜の市電は、自動車の台数が増加した時代に「交通渋滞の原因」であるとして廃止されちゃったんだよねぇ。昔々のお話。
今、東京では都電荒川線が走っています。やはり利用しやすいようで、年配者を中心に乗車率も高い印象です。
2路線で活躍している可愛い熊本市電。2両並んだところをパチリっと。 -
JR熊本駅は新しく綺麗になりました。
以前の駅の様子はこちら。
↓
https://4travel.jp/travelogue/11340897 -
駅前のひろ~い「広場」には、何やらお花のモニュメント。
-
くまもと花とみどり博覧会関連のものなのかなぁ?
違うのかなぁ? -
駅構内にも、くまもと花とみどりの博覧会の関連のポスターやフラワーバスケットの展示がありました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ムロろ~んさん 2022/08/19 15:00:14
- 熊本城天守閣(^_-)-☆
- こんにちは、ムロろ~んです。
熊本へ行かれた旅行記を拝見しました。
熊本城の天守閣の近くまで見られるようになったのですね。
宇土櫓の状況を見て何ともまだまだ修復作業が続くんだなぁということと自然災害の恐ろしさを感じてしまいます。
歴史遺産の建物の造り方も地震災害の爪痕を見ながらですけれど見られるわけで、当時の様子も伺えるのも興味津々旅行記を見入ってしまいました。
私が行った時は一切入れなかったんですが、ここまで入れた、くまモンが勧めるのも納得!励まされますよね、熊本城復興!
いち早くも熊本市民のシンボルであるお城が見られますよう祈りたいです。
ムロろ~ん(-人-)
- れいろんさん からの返信 2022/08/20 13:47:43
- RE: 熊本城天守閣(^_-)-☆
- ムロろ〜んさん、コメントありがとうございます。
・・・私の書き方が悪かったかな?
熊本城の天守閣、入城できるし、最上階まで登れます。
ちゃんと各階の展示物も見て行くことができます。
私が行った時は日曜日で、天守閣内は人が多かったので写真を撮りませんでした。
ただし、おっしゃるとおり、宇土櫓や熊本城公園の石垣などは、ほぼ手つかずで、「正確に復元するため(※)」に、まだまだ作業が続くと思います。
※ 崩れた石に番号を振って、保存していました。
時間がかかっても、きちんとした復元に努めている様子は素晴らしいです。
「くまモンが勧めるのもっ・・・」て、書いてくれてありがとうね!
れいろん
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