2022/04/14 - 2022/04/15
35位(同エリア179件中)
れいろんさん
2022年4月中旬の熊本&鹿児島旅(9泊10日)の場所毎の旅行記です。
熊本到着後、桜町バスターミナルでバスを乗り換え山鹿へ向かいました。
1日目:羽田空港→熊本空港~桜町BT~山鹿温泉BC(泊)
2日目:山鹿温泉BC~熊本市内
山鹿は豊前街道の宿場町として大いに栄えた温泉地。
見どころも多いようですが、(1)起源は約370年前の細川藩の御殿湯だという「さくら湯」(平成24年再建)、(2)山鹿の"旦那衆"の尽力によって明治43年に建てられた芝居小屋「八千代座」。
この2大建造物をじっくり見学するのが、訪問の目的です。
写真の枚数の多い旅行記になってしまいました。
さっくり見ていただければ幸いです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩 ソラシド エア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
羽田~熊本はソラシドエアで。
-
平日なのに、思いのほか搭乗者が多かったです。
-
この日の熊本の天気予報はあまり良くありません。
どうか雨に当たりませんように! -
熊本空港から桜町バスターミナルまでリムジンバスで。
桜町BTで山鹿バスセンター行きのバスに乗り換えます。
1時間15分余り乗って行くのですが、まったく普通の路線バスだったので、少し驚きました。 -
山鹿バスセンターへ到着。
和モダンな綺麗なバスセンターでした。観光案内所も入っています。 -
悩みに悩んだ山鹿の宿。
せっかくなので温泉(湯)の良い宿に泊まりたい!
だけど、飛行機の遅延なども考慮すると夕食を付けるのは難しい・・。 -
結局、上の写真のとおり、バスセンターから目視できる場所のあるビジネス旅館「新青山荘」に決めました。
決め手は24時間かけ流しの湯に浸かれることと、チェックイン時刻が遅くなっても対応してくれること。もちろんリーズナブルなことも。 -
ビジネス旅館なので、お仕事関係の宿泊客が多かったですね。
男性客が多いようで、女湯が空いているのもGOODです。
部屋はシングルベッド1台の洋室。ずいぶん広い印象です。 -
トイレ(茶色のドア)&洗面所はついていますが、お風呂はご自慢の温泉を利用します。
入浴時に一緒になった地元の人から聞いたのですが、広い部屋を改装して、新しくシングル洋室(4部屋?)を作ったのだそう。
なるほど~。水回りなど、新しいですもんね。 -
国道3導線に面し、バスセンターヴューです。
良いですねぇ(?)。 -
用意されていた、浴衣、タオルなど。
ちなみにホテルのお風呂(男女別内湯のみ)は、本当にドバドバと湯舟に注がれる源泉100%のかけ流し温泉。
最高でした。ちょっと温めで、それも良いんですぅ! -
さて、お出かけしましょ。まず、腹ごしらえからね。
国道3号線沿いには飲食店がいくつかあります。(チェーン店含む)
中華料理店に入ります。 -
事前に口コミサイトを見て気になっていた料理を頼みました。
麻婆カツ丼。丼飯の上に麻婆豆腐とカツがのっている腕白メニュー。
花椒は別添えです。 -
ご飯は少な目でお願いしました。
でも、なかなかのボリュームです。
味はあくまで、麻婆豆腐&とんかつ。相乗効果はない感じ。
一緒にしなくてもいいかなぁ・・・。ごちうさまでした。 -
食後は山鹿に来た最大の目的。
「さくら湯(共同浴場)に入る」です。 -
国道325号線に面したさくら湯の建物。
再建とは言え、唐破風のある玄関。凄いじゃん!
うん? こちらは裏側? -
入浴はこちらからでした。
玄関前のスペースがたっぷりとられています。
現在の建物は平成24年に完成(再建)したものですが・・・ -
『寛永17年(1640年)の肥後細川藩の山鹿御茶屋にその歴史の端を発し、明治初期の「山鹿温泉大改築」以降、明治31年(1898年)の道後温泉の棟梁による大改修等を重ねながら、昭和48年(1973年)に惜しまれつつ取り壊されるまで、山鹿温泉の元湯として市民の生活の中にあった』歴史ある温泉です。
-
私は、たまたま平成24年の再オープンの時期に熊本に滞在していて、「くまモンがさくら湯に「入浴した」」のを目の当たりにして(TV番組のレポート)から、いつか行きたいなあと思っていたんです。
では、ひとっ風呂浴びてきます。(入湯料はなんと350円。タオル類)
とにかく、内装が素敵なので、入浴はお勧めです!! -
広くて綺麗な湯舟。良いお湯でした。ゆっくり浸かって満足満足~。
このお湯に毎日入れる山鹿の人たちが羨ましいな。
ここは、大正14年建築の銀行を改装した「山鹿灯籠民芸館」。
明日、入館しましょう。 -
おはようございます。
曇りですが、恒例の朝の散策へ。
山鹿にはいくつものに立つ寄り湯があり・・・・ -
「家族温泉」「家族湯」の看板を掲げています。
説明牡蠣によれば、日本で初めて「家族単位で入浴できる小さな湯舟を複数もった立ち寄り湯(※)発祥の場所」が、ここ山鹿なんだそうです。
※ 旅館などには以前からあった。 -
豊前街道をぶらぶら。
-
昔の街道の名残を残している・・・のかな?
少し造り物めいた雰囲気もありますが、生活感もあり、良い感じです。 -
そして、やってきました。
-
八千代座~。
明治43年(1910年)、山鹿の"旦那衆"の尽力によって建てられた芝居小屋です。
レトロな雰囲気たっぷりの内部見学ができます。 -
まだ、開館時間前なので、後で見に来ます。
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昭和63年、国重要文化財に指定された堂々としたたたずまい。
(平成8年から13年にかけて平成の大修復・復原が行われています。) -
豊後街道に戻って、南へ下って行きます。
途中の建物の柱に「山鹿灯籠」が取り付けられていましたよ。 -
坂の途中の右手には何やら歴史のありそうな石の門!?
金剛乗寺の石門です。 -
金剛乗寺は山鹿最古のお寺(空海開山とされてる)。
この門は県下でも数少ない「めがね橋築造技術」を用いて、文化元年(1804年)に地元の石工によって建造されたそうです。
立派な門は、やはり山鹿の繁栄を映しているようです。 -
そのすぐ下には、山鹿灯籠民芸館。
元は大正14年に建てられた銀行です。
横から見ると、銀行らしさがわかりますね。 -
昨夜はライトアップされて幻想的でしたね。
こちらも開館前なので後ほど~。 -
山鹿灯籠民芸館の道向かいには、湯の端公園の「あし湯」がありました。
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滔々とあふれ出るお湯。東屋の屋根も重厚です。
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湯の端公園から、国道を挟んでさくら湯があります。
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昨日はトワイライトタイムだったから、全体像がぼんやりしていたので、
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もう一度、よく見てみましょう。
国道に面した北側の玄関。 -
周囲には美しい花をつけた白花ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)。
-
西側はベンチなど置かれ、ゆったりとしています。
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おっ、汚水のマンホール。山鹿灯籠が記されています。
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北側の玄関。
さくら湯は、南北の玄関の唐破風など「派手」な印象があるんですが、「見る」ものではなくて・・・ -
地元の人たちに愛される「温泉銭湯」です。
朝の6時から開いているんです。素敵! -
さくら湯、良いよなぁ。大好きになっちゃいました。
更に、南側の広場には飲泉塔もありました。 -
どうです? この湯量。まぎれもない源泉かけ流し!
山鹿の温泉は素晴らしいです。 -
この門の先は薬師如来堂。
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お庭の躑躅が綺麗なので、ちょっと見学させてくださいね。
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この扉が開けられるのは4月と12月の温泉祭りの際だそうです。
(後から調べました。) -
薬師如来堂の門と、右にさくら湯。
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躑躅の写真を撮っていると、小さい声が「にゃ~」と・・・?
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おっ、こんな所に潜んでいたのね。
お早う! 遊ぼうかぁ? -
あれっ、自分から声をかけてきたくせに、私が近ずくと逃げちゃうねぇ。
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でも、こちらを見ているねぇ。どうしたいのかな?
しばらく睨めっこをしていました。 -
朝猫と遊べなくて残念~。
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さて、いったんホテルに戻りましょう。
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さくら湯の朝風呂にも浸かりたかったのですが、ホテルの内湯も素晴らしいので、ホテルへ戻って入浴することにします。
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さくら湯は山鹿のランドマークで、観光案内所も併設しています。
さらに博物館的な役割もあるようで、土壁を塗っていく工程が表示されていました。 -
さくら湯の東側の「軒」の様子。
ぼんぼり型の灯が取り付けられていて、夜は幻想的でしたねぇ。 -
山鹿のMAP。さくら湯の敷地内で。
縦の直線が国道、横の線が豊前街道です。 -
民家のお庭に咲く花などを見ながら、いったんホテルに戻ります。
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クレマチスが綺麗に咲いていました。
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アップでもう一枚。
(熊本市内で「花とみどりの博覧会」が開催されているので、私の花心が少し萌えてきています。) -
道路わきの紫蘭(シラン)も良い色でした。
-
お家の塀の山吹(ヤマブキ)だって負けていません。
山鹿の朝、ほとんど人にも出会わず、静かに散策できました。 -
ホテルをチェックアウト、荷物を預かってもらって・・・。
来ましたよ~、八千代座!! -
私の前には先客1組(2人組)。
彼らは、もう、外に出てしまったので、 -
今は私の独り占め。なんて贅沢!
-
「舞台にも上れますよ」と言ってもらったので。
おお、廻り舞台だね。 -
舞台中央から客席を。
歌でも歌っちゃう~?(調子にのっています。) -
この廻り舞台を支えるレールと車輪はドイツ製で、建設当時の最新のシステムだったとか。
下(奈落)も見学できるので、この後。 -
舞台裏に回って・・・
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楽屋がありました。
(現在の公演時は別の場所にある新しい楽屋が利用されているとの事。そちらは見学できないようです。) -
さて、舞台下の奈落へ。
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狭く、らせん状の階段を下りて・・
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奈落の底へ。
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この舞台周り装置のレールと車輪はドイツのクルップ社製のもの。
サイズは直径8.4m、重さは3.2トン。 -
この通路は花道の下を通っていて、1階客席の左後方に上がるようになっているのですが、途中には役者が花道に飛びあがって登場する「すっぽん」も設けられています。
廻り舞台すっぽんも動力は人力(八千代座の場合)です。 -
清掃していた係員さんが舞台上を点検しているようです。
平土間の最後部からは、こんな感じで舞台上の人物が見えるんですね。 -
八千代座を煌びやかにしているのは、この天井広告(天井画)と吊り下げの照明です。
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明治期のモダンな雰囲気たっぷり。
(平成8年~13年に修復、復原されたもの) -
美しい内部装飾にうっとり。
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この芝居小屋は、1階の平土間の左右及び後方、2階にも桟敷席(ロージェ)が設けられています。
西洋のオペラ座みたいですね。 -
2階に上がってみましょう。
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2階の後方の向桟敷席からの舞台の見え方はこんな感じです。
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右側、2階の右側の桟敷席の様子。
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2階の向桟敷の、その・・・
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一段上に「大向2列目」も設けられていました。
これは、まさにバルコン席だよなぁ。 -
2階、左側の桟敷席(ロージェ)にも座ってみましたよ。
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向かいの桟敷(ロージェ)と向かい合うこの感じ。
まさにオペラ座だわぁ~。 -
2階の旧貴賓室が資料展示室になっていたり・・・
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かつての「便所(復元。使用不可)」も見学できたり・・・
じっくり見学すれば丸一日かかりそう。 -
明治44年のこけら落とし以降、大正~昭和の繁栄期、昭和30年以降の衰退期(昭和40年以降は廃屋状態)を経て、復元された八千代座。
不定期で歌舞伎や芝居の上演がされているので、機会があれば「活動している八千代座」を見たいなぁ・・・。 -
八千代座の入館に際し、共通入館券(八千代座及び資料館+山鹿灯籠民芸館。730円)を購入したので、山鹿灯籠民芸館へ。
建物は大正14年(1925年)に建てられた安田銀行山鹿支店(※)で、文化庁の登録有形文化財に指定されています。
※ 1973年(昭和48年)まで肥後銀行山鹿支店。 -
山鹿と言えば、この灯籠を若い女性が頭上に乗せて踊る「千人灯籠踊り(夏祭り)」が有名。
昔の祭り映像を見ると、徐々に日が暮れゆく中、大勢の踊り手が、流れていくような渦巻きを形作る「盆踊り」で、それは派手で、静かで、妖しい美しさでした。 -
別館で制作過程が見られるというので、先に別館から見ましょう。
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山鹿灯籠は和紙と少量の糊だけで作られる「和紙工芸」。
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紙を切り抜いて作成されたパーツ。
これを組み上げて、あの美しい灯籠を作り上げます。 -
設計図が実演者(灯籠師)の後ろに貼られていました。
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細かい細かい仕事ですね。
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因みに作品は販売もされています。
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山鹿灯籠は踊りに使われる物だけを指すのではないのだとか。
手提げ灯籠と置き灯籠。
このあたりは理解できます。 -
なんと、これらも灯籠なんです。
歴史的建造物や・・・ -
歌舞伎の一場面などなど。
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全部はとても紹介できませんが、様々な灯籠が並べられていました。
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中には、八千代座の灯籠や・・
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この山鹿灯籠民芸館の灯籠もありました。
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天井の古い絵は、江戸時代に細川藩主が利用した「御前の湯(今のさくら湯の前身)」の天井に描かれていた「双龍の絵(狩野洞容作)」だそうです。
もっと、近くから見ようと、二階へ上がると・・・ -
小さなギャラリーがあって、山鹿灯籠まつりのポスターの原画が飾られていました。
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作者は鶴田一郎氏(熊本県出身)。
これらの原画は氏の寄贈だそうです。 -
山鹿観光はこの美しい女性の絵で締めましょう。
バスで熊本市内へ向かいます。
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